SWOT分析とは? テンプレートを使った事例を紹介

SWOT分析とは

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こんにちは。さくマガ編集長の川崎です。「SWOT分析」なんだかカッコいいですね。アメリカの特殊部隊を思い出します。SWOT分析を使いこなせば「できるビジネスマン」になれそうだと思い、分析のやり方を勉強したことをこの記事では書いていきます。

SWOT分析とは?

そもそも、SWOT分析の「SWOT」ってなんだろう? というところから勉強をはじめました。

どうやら4つの文字の頭文字をとってSWOTと呼ぶそうです。読み方は「スウォット」「スワット」どちらでもよいみたいです。

 

クリスティアーノ・ロナウドのことをクリスティアーノ・ロナルドと呼ぶようなものです。もしくは、ロベルト・バッジオのことをロベルト・バッジョと呼ぶようなものといったほうがわかりやすいでしょうか。イニエスタのことをイエニスタと呼ぶのだけはご法度です。間違いなく炎上します。

 

初心者の感覚で、まずは頭文字の意味を考えてみます。

S・・・Sports

W・・・Water

O・・・Office

T・・・Tackle

 

Sといえば当然Sports(スポーツ)でしょう。SMAP世代なら分かってくれますよね? Wは当然Water(ウォーター)です。スポーツに水は必須といえます。昔の部活動では部活中に水を飲むことは禁止されていましたが、いまの時代にそんなことをしたらアウトです。

Oといえば当然Office(オフィス)です。毎日Officeに通って、Office365を使ってますから。最近はOfficeに通勤しないテレワークも話題ですが、Officeは大切です。

Tは当然Tackle(タックル)ですね。ラグビーW杯が流行りましたから。ラグビー日本代表のスローガンONE TEAMは2019年の流行語大賞にも選ばれていますし。笑わない男も大人気!

 

並べてみると「スポーツウォーターでオフィスにタックル」となります。こうやって見ると間違ってる気がしてきました……。困ったので、Google先生に聞いてみます。

 

Google先生に確認したところ、頭文字は次が正解のようです。

S・・・Strengths

W・・・Weaknesses

O・・・Opportunities

T・・・Threats

 

うーん、英語読めない! かろうじてウィークネスは分かります。あとは謎。またもGoogle先生に教えてもらいました。

 

Strengths(ストレングス)

【意味】強み

Weaknesses(ウィークネスズ)

【意味】弱み

Opportunities(オポチュニティーズ)

【意味】機会

Threats(スレット)

【意味】驚異

 

ウィークネスは自信があったのですが、正解はウィークネスズでした。生まれてはじめて聞いた単語だ。オポチュニティーズにいたっては「タコかな?」とさえ思いました。※タコはオクトパスが正解です。

 

SWOT分析でなにが分かるのか?

SWOT分析とは「強み、弱み、機会、脅威」を分析して戦略策定する方法だと理解しました。でも、それだけだとイメージできないので、それぞれの言葉をイメージしやすく言語化します。

 

・Strengths(強み)

自社の武器となること

・Weakness(弱み)

自社が苦手なこと

・Opportunity(機会)

自社のチャンスとなる外部環境

・Threat(脅威)

自社を脅かす外部環境

 

弱みと脅威は思い浮かぶけど、強みと機会が思い浮かばない……。そんな方も多いと思いますが、絶対になにかしらあるはずなので頑張って考えてください!

SWOT分析をすると自社を取り巻く環境による影響と、それに対する自社の現状を分析しながら、自社のビジネス機会が分かるということです。違った視点から物事を考えることは重要ですね。

 

これらを内部環境、外部環境、プラス要因、マイナス要因に分類したものが下の図です。図にすると、要素がわかりやすくなり、理解もしやすくなると思います。これ、結構ポイントなので、試してみてください。

 

SWOT分析でなにが分かるのか?

 

SWOT分析を実際にやってみる

SWOT分析は事実を書くだけでは意味がありません。きちんと解釈をすることが大事です。 事前に目標設定をして、その目標を達成するためにSWOT分析をする必要があります。

 

さくマガでいうと、ひとつの大きな目標は「さくらインターネットのことをまだ知らない、非エンジニアの方にさくらインターネットを知ってもらう」です。定量的な目標ももちろんあります。そのため、データを集めて計画的にPDCAサイクルを回しているところです。今後、メディアを成長させて、100万PVを目標数値としています。

 

大きな目標を発表したところで……突然ですが、みなさんはさくらインターネットのこと知っていますか? この間、取材でお笑い芸人さんに会社名を名乗ったら「なんか怪しそうな会社名」って言われてしまいました。「サクラ」という言葉に良い印象がないみたいなんです。

 

インターネットでサクラに騙されたことがあるのでしょうか。さくらといえば花の「桜」だろ!と突っ込みたかったのですが、ビビりなので突っ込めませんでした。

確かにWikipediaを参考にしてみると、次のような内容が書いてありました。

サクラ(おとり)・・・今日では、マーケットリサーチや世論調査などにおいても、良好な調査結果をもたらすために主催者側によって動員されたりあらかじめモニターや調査対象者の中に送り込まれた回し者のことを、サクラと呼ぶこともある。

これはSWOT分析を活用して、会社の認知度を向上するよう頑張るしかありません。内部環境の強みから整理をすると近視眼的になりやすいので、外部環境から整理したほうが効果的だそうです。

早速、さくマガを事例に考えてみます。

 

SWOT分析を実際にやってみる

【Strengths(強み)】

・社内に専門家がたくさん居る(元検事の人とか居てびっくりします)

・メルマガ会員が多い(ウン十万人も会員がいます)

 

【Weakness(弱み)】

・社内にプロのライターが居ない(素人集団で頑張ってます。編集プロダクション入れたら?と言われましたが、予算がないです)

・媒体として認知度がない(まだ開設して4ヶ月だから仕方がないよね!)

 

【Opportunity(機会)】

・SmartNewsへの掲載承認(スマニュー砲の威力はすさまじいです)

・はてなブックマークが獲得しやすい(はてなのCMSを利用しています)

 

【Threat(脅威)】

・キュレーションサイトの台頭(炎上して閉鎖したWelq以降も様々なキュレーションサイトが誕生しています)

・動画メディアの台頭(YouTubeはみんな見てますよね。動画のほうが気楽に見れますし。)

 

これで、SWOT分析の表が埋まりました。ただ、これだけですと状況を書き出しただけです。状況をもとに戦略を考えていきます。

ここで使うのが「クロスSWOT分析」です。クロスSWOT分析はSWOT分析で導き出した状況をそれぞれ掛け合わせて考えるフレームワークです。名前からしてカッコいいですね。

 

クロスSWOT分析とは

 

SWOT分析からわかった現状

さくマガを取り巻く環境としては、キュレーションサイトや動画メディアの台頭というマイナス要因がある。(Threat:脅威)、SmartNewsに掲載されている。はてなのCMSを利用しているため、はてなブックマークが獲得しやすいというプラス要因がある。(Opportunity:機会)

媒体としての認知度がなく、社内にプロのライターが居ないという弱みをカバーする必要がある。(Weakness:弱み)社内に専門家がいる、メルマガ会員が多いという強みを活かせる可能性がある。(Strengths:強み)

 

SWOT分析をもとにクロスSWOT分析をやってみる

S(強み)×O(機会)

多くのメルマガ会員にさくマガをアピールし、はてなブックマークを獲得する(強みを活かして機会を創出)

 

S(強み)×T(脅威)

キュレーションサイトに対抗し、社内の専門家による独自性のある記事を制作する(強みを活かして脅威に立ち向かう)

 

W(弱み)×O(機会)

SmartNewsで読まれやすい記事を制作し、媒体としての認知度を上げる(機会を活かして弱みを解決)

 

W(弱み)×T(脅威)

媒体としての認知度がないので、動画メディアに進出しても負ける。なので、動画メディアには手を出さない(弱みと脅威を認識して、諦めてリソースを他にあてる)

 

といった感じです。分析しただけではなくて、問題をどう解決するかも明確になりました!! SWOT分析、クロスSWOT分析すごい……!

SWOT分析の注意点

SWOT分析は一度やれば終わりというものではありません。ターゲットや目標が変われば、見直しが必要です。また、日にちがたてば新規参入によって脅威や機会も変化するので、繰り返し分析をする必要があります。

SWOT分析は基礎的なフレームワークなので、これだけだと分析に偏りがあり視野が狭くなる可能性があります。

解決方法は、他のフレームワークを組み合わせるということ。PEST分析、3C分析、4P(4C)分析、STP分析といったフレームワークを活用すると、詳細に分析をすることができます。

簡単に他のフレームワークの解説をしていきます。

PEST分析

PEST分析はマクロ環境の分析を目的としています。これにより、自社事業のリスク判断やビジネスチャンスなどを見つけ出せるのです。「PEST」の頭文字の意味は以下のとおり。4つの項目があります。

P・・・Politics(政治・法律的な要因)

法律や条例が変わるなど。

 

E・・・Economy(経済的な要因)

景気の状況や、為替の状況など。

 

S・・・Society(社会・文化・ライフスタイル的な要因)

人口の変化や、消費行動の変化など。

 

T・・・Technology(技術的な要因)

技術の進化など。

3C分析

3C分析は企業の事業戦略立案で、よく用いられるフレームワークです。外部要因と内部要因を分析することで、自社の立ち位置が把握できます。分析対象は「顧客」「競合」「自社」3つの項目となります。こちらも3つの頭文字を見てみましょう。

1つめのC・・・Customer(顧客)

この顧客には取引先や市場も含みます。

 

2つめのC・・・Competitor(競合)

この競合というのは、同業種の競合他社だけではありません。まったくの別ジャンルの競合も含みます。

 

3つめのC・・・Company(自社)

他社から見た、自社の強みや課題も考えてみるとよいです。

4P(4C)分析

4P分析と4C分析については、こちらの記事で事例と一緒に紹介しています。ぜひご覧ください。

4P分析と4C分析とは? さくマガを事例にやってみた

 

こちらの記事では頭文字についてだけ説明します。

4P分析の頭文字

Product(商品)

Price(価格)

Place(流通)

Promotion(販促)

 

4C分析の頭文字

Customer Value(顧客価値)

Cost(経費)

Convenience(利便性)

Communication(交流)

まとめ

SWOT分析を活用することで、外部環境と内部環境を整理できます。これにより良い戦略を考えることができ、目標達成に近づけると思います。今回、SWOT分析とはなにかを学べたので、さくマガの改善に取り組んでいきたいと思います!

 

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