三宅香帆

「個人事業主としてこれはベストバイだったな」と感じたもの

2024年も始まってもう1か月以上たつのかと思うと驚くばかりだが、2023年は個人的に人生ではじめて「1年間まるまる個人事業主として過ごした」年だった。そのなかで、「個人事業主としてこれはベストバイだったな」と感じるものが揃ってきた。ので、今回は在…

伝え方の技術やコツとは?書評家がおすすめするビジネス書

隔月で、クリエイターが使える「ビジネス書」を紹介する本連載。 今回は『超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術』(杉野幹人、ダイヤモンド社)をご紹介したい。

世界は「アーカイブ好き」と「アーカイブ嫌い」に分かれている。

突然だが、人間には2種類いる。 アーカイブが好きな人間と、嫌いな人間である。 ……というと「いやいや自分はアーカイブが好きでも嫌いでもないよ!ていうかどっちでもいいよ!」と猛反発を受けるかもしれない。そういう方はもう少し話を聞いてほしい。アーカ…

ジブリ鈴木敏夫氏の仕事術とは? 書評家がおすすめするビジネス書

クリエイターが使えるビジネス書を紹介する本連載。今回は、『自分を捨てる仕事術 鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド』(石井朋彦、WAVE出版)について書きたい。

“書き始めが遅い問題”を解決した「スマホ書き出し術」

ずっと、書き始めるまでの時間が長いのが、悩みだった。とはいえこれは自分だけの話ではなく、案外「書く人」共通の悩みなのでは!? と思っているので、知見を広めるためにも最近の気づきを書いてみる。今回のお題は、「書き始めるまでの時間が長い問題に私…

「本の執筆」について語る仕事論。書評家がおすすめするビジネス書

書籍の執筆。それはあまりにも属人化された世界である。 私は書籍を執筆し始めてもう数年経っているが、どうやってほかの著者たちが書籍を執筆しているのか、本当にわからない。まったくわからない。どんなふうに目次をつくり、前から順に、10万字も生産して…

書評家が『君たちはどう生きるか』に励まされた理由

先日、スタジオジブリの最新作『君たちはどう生きるか』を見てきた。 私は傑作だと思った。とても面白かったし、絶句するような場面もたくさんあった。 しかし内容とともに、私が胸を打たれたのは、宮崎駿監督というひとりのクリエイターが、82歳になってな…

書く仕事のための「文章力以外の技術」。書評家がおすすめするビジネス書

「書いて生きるには文章力“以外”の技術が8割」。 ドキッとする帯文である。どひゃあ。 買って読んだら、その「文章力以外の技術」がすごすぎて震えた。参考にできるかできないかといわれると「参考にできるように自分が頑張りたいです、押忍!」という謎の返…

ある書評家の長年の課題。連載と書籍執筆の両立

書き物人生には、「文字数」という難題が常についてまわる。小学生の頃の国語の時間を思い出してほしい。原稿用紙2枚で今日の感想を書いてください、と言われ、えー2枚なんてなかなか埋まらない、と思った記憶はないだろうか。 書くものはすべて文字数に左右…

有名漫画家の仕事術が学べる名著。書評家がおすすめするビジネス書

クリエイターが「使える」ビジネス書を紹介していく本連載。 今回紹介したいのが、『読者ハ読ムナ(笑)~ いかにして藤田和日郎の新人アシスタントは漫画家になったか~』(小学館)。『うしおととら』などで知られる有名漫画家・藤田和日郎が書いたビジネ…

いい「打ち返し」が思いつかない! 打ち合わせが苦手な理由

打ち合わせが、苦手である。 ……という書き出しだけで、「ギャーやっちゃったー!!」と悶えそうになるのだが、それにしたって、苦手である。というか、苦手であるという事実を直視しないようにしてきた。してきたのだが、そろそろ限界だ。苦手である。

個人事業主歴5年。私の「PC を持ち歩くためのバッグ」遍歴

今回の議題は「仕事のやり方」でも「仕事に関するもやもや」でもないんですが……ここ数年ずっと仕事関連で悩んでることについて。それは!! 「PC を持ち歩く女性プライベートバッグ少なすぎ」問題について!!!

やりたい仕事をやれるようになる方法。書評家が選ぶ仕事に役立つ1冊

クリエイターが「使える」ビジネス本を紹介していく本連載。 第二回は、佐久間宣行さんの『佐久間宣行のずるい仕事術』(ダイヤモンド社)をご紹介したい。本書は、ひとことで言えば「自分のやりたい仕事をやれるようになるための本」である。

個人事業主文筆家のベストバイ「執筆環境向上に役立つアイテム3選」

この連載も無事2023年を迎えられました。今年もどうぞよろしくお願いします!!さてあなたは、例年の年末年始のお楽しみって、何かありますか?私は……ここ数年、みんなの「ベストバイ」を見ることがめちゃくちゃ楽しいです!! なので今回、年は明けてしまい…

計画の見積もりが重要。書評家が選ぶ「仕事に役立った本」

これまでさまざまな書く仕事について語ってきた連載。これから、2回に1回はちょっと趣向を変えて「この本が仕事の役に立った!」という本を紹介していきたい。 というのも最近のわたくし、「会社を辞めたからこそ、ビジネス書を読むようになった」のである。…

仕事に役立つ? 書評家の私が日記をつける理由

「昔から毎日日記をつけるのが習慣で~」 「エッ、今もですか!?」 「今も毎日、日記書いてます! デジタルですけど」 「毎日何字くらい……?」 「2000字くらい……いやそれより少ない日も多い日もあるので毎日違うんですが」 「それけっこう三宅さんの仕事術…

人と暮らすことと、「書く仕事」のバランス

人と暮らすようになって、はや2ヶ月になる。 なんせ大学入学の時からまるまる10年間、一人暮らしを謳歌してきた。その私は戸惑っている。戸惑っているどころの話ではない。どうすればいいか分からない。オヨオヨしながら毎日過ごしている。

書評家・作家の私が「YouTuber生活」を楽しむ理由

2022年もあと残り……1/3……!? と時の流れに震えてしまうが、2022年になって始めたことがある。 それはYouTubeでの発信である。 動画で喋り始めて、はや数ヶ月。仕事が忙しくなってからは更新も止まっていたのだが、会社を辞めてから時間ができて、いちおう更…

元・兼業書評家の「会社に勤めてよかったこと3選」

会社をやめたくなったのは、たしかに兼業生活がつらかったからだった。が、しかし裏を返せば、会社兼業生活を3年間続けられたのは、それだけ良かったことがあって、兼業生活が楽しかったからである。 というわけで、今回はおよそ3年を振り返って思う、「会社…

とうとう会社を辞めました。副業作家が専業作家になった理由

こちらの連載を読んでくださっている方への、ご報告です! これまで毎月、兼業作家の悩める日々について書き連ねてきましたが。 とうとうわたくし……会社を、辞めました…………。

精神と時の部屋に入れない現実世界で、何に自分の身銭を費やすのか

その人に向いていることというのは、努力がそんなに苦にならないことである、という言い方をすることがある。 どんな仕事や趣味でも、ある程度「努力」と言われるものは必要とされる、ことは多い。自分で勉強することや必要な知識を調べることもそうだろうし…

「書評家」ってわかります? 個人事業主の肩書き問題

肩書き問題。といってぴんと来るあなたはきっとお友達。 と、言いたくなるくらい、個人事業主にとって「肩書き」というのは頭を悩ませるポイントではなかろうか。少なくとも私にとっては、いまだに定期的に考える議題である。 2022年初夏現在、私は「書評家…

副業書評家の葛藤。素直さとこだわりのバランス

とりあえず仕事においては、「他人の言うことを聞くこと」を信条としている。 まずは言うことを聞くし、従う。自我を出さない。なぜなら基本的に他人のいうことには納得ができないからである。 分からないことについて聞くとか、曖昧なところを残さないため…

自分の仕事量を把握しているのは自分だけ。副業書評家が悩むスケジュール管理の話

スケジュール管理。 仕事の話をするときに、避けて通れない議題である。 こんなとき、スケジュール管理が得意か苦手かと聞かれると、うーん、と首を捻らざるを得ない自分がいる。今回はスケジュール管理というテーマに対し、いよいよ黄色ランプが出てきた自…

副業書評家が思う「面白い文章」の要素3つ

面白いってなんだろう、とふと考えることがある。 文章を書く仕事をしている。できるだけ「面白い」文章を書きたい。 でも、じゃあその「面白さ」とはいったいどういうものなのか、と具体的に考えると、いろいろと欲望は浮かんでくる。読む人の手を止めさせ…

時間がないときにこそストレスは溜まる。副業書評家のストレス解消法とは?

この原稿が公開されているころはもう年も明けていることでしょう。2022年! 今年もどうぞよろしくお願いします! しかしこの原稿を書いている現在、絶賛年の瀬なわけです。年末! 街はクリスマスの電飾やらセールやらでキラキラしているけれど、そんな風景を…

副業書評家の選ぶ「読むと仕事のモチベーションが上がる漫画」

題して、「副業書評家の選ぶ、読むと仕事のモチベーションが上がる漫画プレゼン」の回! 私、漫画って仕事の話をすごくしてくれる媒体だと思っているんですよね。だって、ほかでもない漫画家さんたちがすごく仕事を頑張っている人たちじゃないですか。漫画を…

体調の安定は貯めておけない。仕事と体調のバランスの話

みなさまお元気でしょうか。わたしは……お元気では……ないです! いや、すいません、嘘つきました。元気です。元気なんですよ。この週末もパンケーキを食べて映画を観て宝塚を観てきましたので。遊んでるし仕事してるし元気なんです。 元気なのですが、ものす…

『のだめ』にみる仕事観。いいパフォーマンスを続けるために必要なこと

先日、『のだめカンタービレ』を改めて読み返していた。 今回読み返していて、あらためて「ああ、これって本当に仕事の話だったんだなあ」と思ったので、今回はその話をしたい。

サブカル界スターたちの「鬱」。「好きなこと」と「求められること」のバランス

『サブカル・スーパースター鬱伝』という本を最近読んだ。プロインタビュアーの吉田豪さんが、「サブカル界」のスターたちに、40代でやってくる鬱について聞いてまわるという企画の本。 登場するのは、リリー・フランキーさんやみうらじゅんさん、大槻ケンヂ…

副業作家が思う「自主制作」の意味。いつもの路線から外れることで得られるもの

先日、関西へ旅行に行った際、立ち寄った場所があった。 兵庫県宝塚市にある「手塚治虫記念館」。宝塚のミュージカルを観に行くのが旅行のメインイベントで、手塚治虫は時間あれば立ち寄れたらいいな~くらいに考えていたのに、実際行ってみるととても面白い…

3人に1人、信頼できる人がいればいい。副業作家が考える仕事の人間関係

仕事のストレスって……結局、人間関係に集約されるのでは!? と、先日仕事について友人たちと話していました。身も蓋もない真理だと個人的には思います。みなさんいかがお考えでしょうか。 書く仕事について語るこの連載。いままで「人間関係」に触れてこな…

副業作家が考える、モチベーションの保ち方

仕事が来るのはとても嬉しい(なんなら書き仕事をしていて一番嬉しい瞬間はもしかしたら依頼が来る瞬間かもしれない……とたまに思う)。 でも忙しくなってくると、そのありがたさをつい忘れてしまう。忙しい時いちばん難しいのって、いわゆる「モチベーション…

稼げなくなるのは仕方がない? 思い込みをふっとばされた話

友達と仕事について話していると、たまに、お金の話になる。 30代になると年収いくらほしいなんて話をする男友達を眺めながら、無邪気だなあ、と思ったりする。 今回のテーマは、ぶっちゃけ稼いでいるのか。お金の話である。

向いている仕事ってなに? 「承認」のありかたから考える

「いまの仕事って、自分に向いていると思いますか? 向いているあるいは向いていないと思うなら、その理由って何ですか?」 ……これ。私が仕事をしているすべてのみなさまに聞いてみたい質問である。

副業作家が思う、会社員であることのメリットとデメリット

先日、とあるポッドキャスト番組に出演した。 そこである話題について盛り上がった。 それは「会社員であることの良さ」。

副業作家の「自分を追い込まないためのセブンルール」

どうやったらできるだけ追い込まずに頑張り続けられるか。自分を追い込みすぎないでそれでいて生産量を増やせるか。 今回は「兼業フリーランス生活をはじめて4年目、自分を追い込みすぎないために気をつけているセブンルール」を書いてみたい。

たくさんの人に文章を読んでもらうには? 自分の「型」を見つけよう

こんなにもたくさんの人がインターネットで目立とうとしている現代。はたして、「自分の文章をインターネットで目立たせる方法」なんてものはあるのだろうか? 「どうしたら、その文章をたくさんの人に読んでもらえるんだろう?」と私が考えた話を書いてみた…

私が本を出版できた理由。きっかけは小さな書店

Q.「本を書きたいんですが、どうやったら本を出せるんですかね?」 A.「まずは書きたいこと書いて、自分で世に出しちゃうのがはやいと思います!」

会社員をしながらいつ書いてるの? 副業作家の働き方

≫ 副業にも挑戦可能!あなたの「やりたいこと」をさくらインターネットで一緒にやりませんか? 時間が足りなくて、途方に暮れる 「時間の使い方」に関して、人生でもっとも途方に暮れたのは、たしか高校生のころだった。 田舎の進学校に通っていた高校時代。…

ふつーの仕事の話をもっとしたい。恋愛話みたいに気軽に。

現在26歳、兼業OL。会社員と書評家の二重生活を送って、二年目になる。 会社は具体的にどこと書いたことはないし、たぶんこれからも書かないんだけど、書評家として知り合った人に会社名を言うと「えっ、意外」と言われる。