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近年、オンラインで申し込めるサービスや、Web上で完結できるお問い合せ窓口などが増えてきました。便利になった一方で、サービスを提供する側と利用する側が直接顔を合わせる機会は、以前より少なくなっていると感じている方もいるかもしれません。
そんななか、2025年にスタートしたのが、さくらインターネットのユーザー・パートナー向けイベント「Sakura Sync Day」です。
2026年は180人を超える申し込みが集まり、昨年以上の盛り上がりを見せました。しかし、企画・運営を担当するさくらインターネット マーケティング部の田路拓人が目指しているのは、単に参加者数を増やすことだけではありません。「Sakura Sync Dayは交流会がメインくらいのイベントだと思っています」――
そう語る田路に、Sakura Sync Dayに込めた想いやオフライン開催へのこだわり、そして今後描くコミュニティの姿について聞きました。

田路 拓人(とうじ たくと) プロフィール
マーケティング本部マーケティング部フィールドマーケティンググループ。
2018年、IT企業に新卒で入社。展示会ブースや自社イベント、セミナーの運営を担当。2024年9月、さくらインターネットに入社。さくらのレンタルサーバ、さくらのVPS、サイバーセキュリティなどのイベント・セミナーの企画・運営を担当。趣味は野球(観るだけ)と音楽(聴くだけ)。
ユーザーやパートナーと直接つながる場をつくりたかった
Sakura Sync Dayとはどんなイベントなのでしょうか。

Sakura Sync Dayは、さくらインターネットと、さくらのレンタルサーバやさくらのVPSを利用してくださっているユーザー、そしてパートナーが、インターネットの未来を一緒につくっていくことを目的としたイベントを目指しています。最も重要視したのは、社員とユーザー・パートナーがオフラインで直接つながる場をつくることでした。さくらインターネットが提供するレンタルサーバーやVPSはオンラインで申し込みから利用開始まで完結するサービスなので、お客さまと直接お会いする機会があまりありません。だからこそ、一堂に会して交流できる場が必要だと考えました。

Sakura Sync Dayは昨年(2025年)にはじめて開催されていますが、企画したきっかけは何だったのでしょうか。

もともと社内で「ユーザー向けイベントを開催したい」という話はありました。ちょうどさくらのレンタルサーバ20周年のタイミングでもありましたし、何か新しい取り組みができないかと考えていたんです。僕自身、前職でイベント運営を担当していたので、その経験も活かしながら形にしていきました。あと、2024年にBlooming Campがオープン(※)したことも大きかったですね。以前は社内に人が集まれるような施設がありませんでしたが、自社でイベントを開催しやすい環境が整ったことも後押しになりました。
※参考:さくらインターネット新本社を紹介!「やりたいこと」を「できる」に変える場Blooming Camp
オフラインだからこそ見える本音や熱量がある
昨年同様、オフラインでの開催でしたが、そこにこだわる理由を教えてください。

お客さまの本当の課題や悩みはオンラインのやりとりだけではなかなか見えづらいんですよね。やはり、実際に顔を見ながらお話をさせていただくことで「じつはこういうことで困っていて」といった本音やお客さまの本当に「やりたいこと」が見えてくるものだと私は思っています。表情や声色から読み取れる温度感なども、実際にお会いするからこそわかることです。
お客さまもオフライン開催のメリットを感じられているのでしょうか。

そうですね。セッションを聞くだけではなく、その場で質問できますし、登壇者や社員と直接話すこともできます。「このイベントに来たから聞けた話」があることは大切にしています。企画を考えるときも、オフラインならではの価値をどうつくるかを意識しています。じつは、今のところオンライン配信をする予定もありません。
それは少し意外でした。

このイベントは交流を目的にしているからです。極端な言い方をすると、交流会がメインくらいのイベントだと思っています。オンライン配信にすると、話を聞いて終わりになってしまうこともありますよね。でもSakura Sync Dayでつくりたいのは、人と人とのつながりなんです。社員とユーザー、ユーザー同士、パートナー同士が直接会うからこそ生まれる関係性に、最も価値があると思っています。
実際に、参加者から「長年利用していたけれど、初めてさくらの社員と話せた」という声をいただきました。さくらの「中の人」と直接話せることにメリットを感じていただけているようです。レンタルサーバーやVPSを通常利用する場合はオンラインのつながりのみでまったく差しつかえないはずです。しかし、だからこそ、社員と直接話せること自体がこのイベントならではの価値になっているのかもしれません。

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Web制作をテーマにしたのは“つながり”のニーズを感じたから
今年はWeb制作をテーマにしていたとうかがいました。どういった背景があったのでしょうか。

この1年間でさまざまなイベントやセミナーを開催するなかで、Web制作に関するテーマへの関心の高さを感じていました。さくらのレンタルサーバの利用用途としてもWeb制作は大きな割合を占めていますし、コミュニティをつくるうえでも中心になるテーマだと思ったんです。
そうした背景もあり、今年は制作会社やフリーランス、代理店など、事業者寄りのユーザーをより意識した設計にしました。レンタルサーバーとも関わりが深いですし、コミュニティをつくるうえでも相性の良いテーマだと考えました。
■ Sakura Sync Day 2026 のセッション内容
- さくらインターネットの現在地とこれから
- さくらのレンタルサーバ取次店制度 ― “使う”から”関わる”へ、広がる新しい選択肢
- 楽しいところだけ人間がやりたい ~ AIが当たり前になった世界で、どう付き合う? ~
- Webサイト制作にAIをどう入れるか 〜AIエージェントで変わる設計・実装・レビュー〜
Web制作会社同士の交流ニーズもあったそうですね。

はい。そこは正直、僕たちも意外でした。最初はWeb制作会社同士だと競合関係にあり、横のつながりはあまり求めていないのかなと思っていたんです。なぜそういったニーズがあるかというと、制作会社によってそれぞれ得意分野が違うからなんですよね。たとえば、デザインが得意な会社もあれば、システム開発が強い会社もある。一方が苦手な案件を別の会社に紹介したり、逆に紹介を受けたりといった横のつながりがあることを知りました。
昨年のWordPressコミュニティイベントなどでも、「交流の場が欲しい」という声を多く聞きました。だからこそ、同じテーマに関心のある方々が集まり、学びながら交流できる場をつくりたいと思ったんです。
AI時代だからこそ、Web制作会社に届けたい情報がある
今回はテーマの一つとして「Web制作×AI」も取り上げていましたが、その理由を教えてください。

最近はどこを見てもAIの話題があふれていて、実際ウェビナーでもAI関連のテーマへの関心は非常に高いですね。Web制作業界もAIの影響を大きく受ける分野だと思っています。だからこそ、「今後AIをどう業務に取り入れるか」という情報は、多くの方が求めているテーマだろうと考えました。
株式会社HAMWORKSの長谷川 広武 (´ ºムº `) さん(※)に登壇をお願いしたのも、実際にWeb制作会社を経営しながらAIを活用されているからです。


長谷川広武 (´ ºムº `)(はせがわ ひろむ)さん プロフィール
(´ ºムº `)の人。
フロントエンドエンジニア / テクニカルディレクターとして、Webサイトの設計からHTML・CSS・JavaScriptのコーディング、WordPress、Movable Type、a-blog cmsなどのCMS構築まで幅広く携わる。札幌のWeb制作者コミュニティ「SaCSS 」を2009年から継続して主催し、セミナーや勉強会の企画・運営を続けている。制作実務とコミュニティの両面から、Web制作の変化を追い続けている。
ユーザーとの関係づくりは、サービスづくりでもある
Sakura Sync Dayの運営に関わる社員に期待することはありますか。

じつは、私が考えていた大事なテーマとして、開発やサービス企画に関わる社員が、お客さまと直接向き合うきっかけになればいいな、という想いもありました。
お問い合わせやアンケートなどでもお客さまの声をいただくことはできますが、先ほども言ったとおり、実際に会って話すと得られる情報の温度感がまったく違うんですよね。同じ要望でも、「なぜそう思うのか」「その背景は何か」「本当に困っていることは何か」など、より深い部分まで見えてくることがあります。
メールやチャットなどのやりとりでは気づけないこともたくさんありますし、その場で会話を重ねることで初めて見えてくる課題もあります。だからこそ、開発や企画に関わる人たちにもできる限りイベントに参加してもらい、生の声を聞いてほしいと思っています。それが結果的にサービス改善や進化につながればうれしいですね。

Sakura Sync Dayを通じて生まれたつながり
最後に、今回のSakura Sync Dayを振り返って、改めて感じたことを教えてください。

今回、180人を超えるお客さまにお申し込みいただき、ユーザーやパートナーのみなさんが直接交流できる場へのニーズを改めて感じました。
Sakura Sync Dayは、さくらインターネットとユーザー、パートナーが一緒に「同期」できる場だと思っています。新しい知識や情報だけでなく、人とのつながりも持ち帰っていただける機会になったのではないかと思います。
実際に顔を合わせて交流することで、普段はなかなか聞けない声を聞くことができたり、新しい交流が生まれたりしました。今回のイベントでいただいた声や出会いを、これからのユーザー・パートナーのみなさんとの関係づくりにも活かしていきたいと思っています。
Sakura Sync Dayで目指しているのは、単なるイベントの開催ではありません。ユーザー、パートナー、そして社員がつながり、新しい関係や価値を生み出していくコミュニティづくりです。オンラインで完結できる時代だからこそ、人と人が直接会う意味がある。
参加した人が「また来たい」と思い、次は仲間を連れてきてくれる。そんな輪が少しずつ広がっていけば、Sakura Sync Dayは「さくらのレンタルサーバといえばこのイベント」と呼ばれる存在になっていくのかもしれません。
ユーザー、パートナー、そして社員がつながることで生まれる新しい出会いや発見。Sakura Sync Dayは、そんな“共創”の輪を少しずつ広げています。
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