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DX に必要なデジタル技術要素とは? トレンドキーワードを解説

DX を推進していくためには、複数のデジタル技術を組み合わせた新たなビジネスモデルをつねに模索し続けることが重要です。

 

つまり、新たなデジタル技術のトレンドを知ることで、いまあるビジネルモデルをブラッシュアップさせる DX推進のヒントを得られる可能性があります。

 

DX を推進されたい経営者の皆さまは、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。

 

なお、デジタル革新を指す DX(デジタルトランスフォーメーション、略称:ディーエックス)の定義、具体例をおさえておきたい方は「デジタルトランスフォーメーション(DX)とは? 意味や定義をわかりやすく解説」をご参考ください。

DX につながるデジタル技術のトレンドキーワードとは?

DX に関連するデジタル技術は多種多様です。そのなかで、新たなビジネスモデルにつながる技術のトレンドキーワードをご紹介します。

トレンドキーワード

概要

備考

AI(人工知能)

(Artificial Intelligence)

視覚・聴覚など五感での情報処理や意志決定のように「人間の思考」の模倣が必要な命題について、プログラムが分析・学習し、未知の問題についても予測して対処をおこなう。

AI の分析・学習は機械学習・深層学習(ディープラーニング)と呼ぶ。

参考:さくらのナレッジ「人工知能フレームワーク入門(第1回):人工知能とTensorFlow

ジェネレーティブAI

(生成AI)

学習したデータをもとに、プログラム自体が独自のデータを生み出す。

学習するビッグデータの質や傾向によって、生成内容は変わる。

ロボティクス

(ロボット工学、ロボット技術)

ロボットに関わる機械工学や電気・電子工学、情報工学などを総合的におこなうロボットテクノロジー(RT)の総称。

ロボットの「体」の部分はロボティクスの技術、「脳」にあたる部分は AI の技術が担う。

マーケティングオートメーション

(MA)

マーケティング業務を効率化かつ自動化する。

MA は「Marketing Automation」の略。

一般的には、専用ツールで顧客のビッグデータを分析・評価する。

参考:「マーケティングオートメーション(MA)導入に失敗する3つの理由とは?

コンピューターグラフィックス

(CG)

コンピューターを用いて画像を生成する技術、またはその画像のことを指す。

従来は「面」で表現する 2次元CG のみだったが、3次元の立体構造を持つ「3DCG」の登場で立体的なデータ構造を作成できる。

従来は CG は映像作品での活用が一般的だったが、3DCG を変換した 3DCAD と 3Dプリンティングの AM技術(後述)の組み合わせにより、データで再現した立体物を現実に再現できる。

アディティブマニュファクチャリング

(AM技術)

3次元のデジタルモデルをもとに立体物に出力させる、いわゆる「3Dプリンティング」をおこなう技術。

AM は「Additive Manufacturing」(付加製造)の略。

産業用3Dプリンターがタンパク質分子のようなミクロの材料を高精度で扱えるようになると、細胞などの微小な立体物も再現できる。

マテリアルズインフォマティクス

(MI)

膨大な実験や論文のビッグデータを AI で分析・解析させることによる、材料開発・研究プロセスの効率化の仕組み。材料情報学。

化学産業の DX で有効。

参考:経済産業省 製造産業局素材産業課「化学産業の現状と課題

バーチャルリアリティ

(仮想現実・VR)

 

専用の機器を利用して、仮想空間を現実かのように疑似体験できる技術。

「メタバース」は、インターネット上に構成される仮想空間そのもののことであり、他者との交流を重視する文脈で使われる。

拡張現実

(AR)

現実の体験を拡張させるために、CG などのデジタル情報を組み合わせる技術。

AR は「Augmented Reality」の略。

医療の現場では、遠方の患者の映像を見ながら、遠隔操作できるロボットの手を操作し、AR手術をおこなっている。

デジタルツイン

IoT など実在するモノから収集したビッグデータを分析・利用し、現実空間をデジタル空間に再現させる技術。

メタバースは同じ仮想空間を指すが、必ずしも現実世界を再現するものではない。デジタルツインは、メタバースと一緒の文脈で使われる傾向があり、没入感を演出する技術のひとつ。

最新の技術を組み込んで DX を推進する場合、それだけで革新性のあるビジネスモデルになりやすい一方、社会的認知度が低い技術は専門家の数も少なくなるため、技術者の確保や技術の継承が懸念材料になる点は押さえておきましょう。

 

また、デジタル技術とは別軸に、DX のビジネスモデルに共通する要素について知りたい人は「DXのビジネスモデルに共通する要素を解説」の記事をご参考ください。

トレンド以外にも把握しておくべきデジタル技術

DX を推進するためには、トレンド以外にも把握しておくべきデジタル技術があります。

クラウド

(仮想化技術)

インターネット経由でさまざまなサービスを利用できる。

つねに空に浮かぶ「雲(cloud)」に例えたことからの名称。

DX の根幹を支える技術のひとつ。

参考:総務省「クラウドサービスとは?- 国民のための情報セキュリティサイト|」

ビッグデータ

「事業に役立つ知見を導出するためのデータ」(※)のこと。

IoT やサービスの処理結果など、事業運営に付随する「膨大な情報」。

(※)引用:総務省「 第1部 第1節 (1)ビッグデータとは何か – 平成24年版 情報通信白書

サイバーセキュリティ

サービスを安心して使えるよう、悪意あるサイバー攻撃から、守る仕組み。

 

参考:内閣サイバーセキュリティーセンター(NISC) サイバーセキュリティ・ポータルサイト

IoT

センサー技術やカメラ技術などを搭載した、多種多様な「モノ」がインターネットにつながる仕組み。

読み方は「アイ・オー・ティー」で、「Internet of Things」の略。

スマホで操作できる「IoT家電」、「スマートタグ」、「スマートウォッチ」など。

参考:「IoTとは?意味や定義を簡単に解説!

高速通信技術

コンピューター同士がデータをやり取りする際に求められるネットワークの仕組み。

無線の通信プロトコルの例としては「5G」・「6G」・「7G」・「Wi-Fi 6」・「Li-Fi」など。

場合によっては高速通信技術よりも、安定性や通信可能範囲、利用料などを重視し、従来の技術を採用することもある。

たとえば、ビッグデータを収集する目的で IoT を取り入れる場合、採用する高速通信技術の選定が必要です。また、多種多様なサイバー攻撃に対応するため、政府が基準を示す網羅的なサイバーセキュリティ対策が求められています。

 

セキュリティ対策の具体例としては、3Dセキュア認証などの「本人認証」や、仮想通貨などで使われる「ブロックチェーン」などがあります。

新たなデジタル技術を組み合わせて DX を推進していくには?

新たなデジタル技術を組み合わせて DX を推進していく場合、「何を、どこを目指して DX に取り組むか」の指針となる「DX戦略」とともに検討することが重要です。

 

DX戦略について知りたい人は「DX戦略とは?経済産業省の「DXレポート」を中心に解説」をご参考ください。

 

採用したいと思っていた新技術が既存の DX戦略と噛み合わない場合、DX戦略そのものをブラッシュアップすることで、革新的なビジネスモデルへ一歩踏み出せる可能性があります。

 

ただし、DX戦略の核である会社のビジョンや事業目的から離れないように注意する必要はあります。

 

また「最先端技術を取り入れれば DX」ではないため、新技術を取り入れること自体を目的にしないよう、コントロールする必要があるでしょう。

 

そのほか、DX推進の課題や解決策、企業事例などを知りたい人は「日本企業における DX推進の課題と解決策を解説」を参考にしてみてください。

DX に取り組むならまずは IT化を完了させる

まず前提として、DX に取り組む場合は、事業の IT化を完了させましょう。IT化は、業務効率化を目的に、コンピューターやデータ通信の情報技術を導入することです。

 

IT化について知りたい人は「DX と IT化の違いとは? 定義と具体例を解説」をご参考ください。

 

執筆・編集

さくマガ編集部

さくらインターネット株式会社が運営するオウンドメディア「さくマガ」の編集部。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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