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DX と IT化の違いとは? 定義と具体例を解説

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「DX と IT化の違い」をテーマに、DX と IT化の目的や具体例を解説します。
DX と IT化は「デジタルや情報通信技術を活用する」点が共通していますが、厳密には実施する目的が異なります。
事業において DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するためには、IT化(情報通信技術による業務効率化)の取り組みが必要です。
IT化と DX の違いを理解したうえで DX を推進しましょう。

DXとIT化は目的に違いがある

DX と IT化は、実施する目的に違いがあります。

DX の目的が「ビジネスモデルや企業文化が変革されること」であるのに対して、IT化の目的は「デジタルの活用による業務効率化」です。

たとえば、手作業でおこなっていた発注管理の業務効率化のため、受発注システムを導入した場合、それは「IT化」です。

受発注システムの導入により、既存業務を効率化できたとしても、事業全体のビジネスモデルが変わっていないため、DXとは呼びません。

一方、いまは当たり前の存在ではありますが、もともと主流だった「店舗で店員が商品を売る」というビジネスモデルに対し、オンラインショップを初めておこなったケースは DX の1つと呼べます。

ただし、現在は、厳密にはDXと判断する基準(※)があり、単に後追いでオンラインショップを運営するだけではDXとは呼ばれず、受発注部分の業務効率化のための IT化という扱いになります。

※ 経済産業省とDX銘柄の企業を認定している独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の「DX推進指標」が参考になります。

参照:DX推進指標 自己診断結果入力サイト|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)

DX と IT化の具体例

業界名 IT化の例 DX の例
小売業 ・業務効率化のための受発注システムの導入

・消費者の購買行動を記録するデータベースの構築と顧客ニーズ管理システムを導入

消費者の購買行動のビッグデータからの需要発掘による「販売効率化」を伴う事業変革
物流業 ・業務効率化のための在庫管理システムの導入

・RPA を導入し、荷下ろし作業を自動化

倉庫の在庫状況を一元管理と荷下ろしの自動化と省人化で、最終的に AI による物流管理の最適化ができれば「配送の効率化」を伴う事業変革
建築業 ・タブレット端末上で機能する簡易測量アプリの導入

・ドローン導入よる測量の省人化

測量データのスムーズな共有により、作業現場に、専門家をその場に派遣しなくとも遠隔で測量できる「測量の効率化」を伴う事業変革
製造業 ・各工場へ生産管理システムの導入

・ロボット導入による製造ラインの省人化

生産管理システムをクラウドサービスによって統合し、負荷状況や繁閑状況を一元管理、省人化による「製造の効率化」を伴う事業変革

DXの定義

DX とは「デジタル変革」と訳されることが一般的ですが、2020 年 11 ⽉に経済産業省が策定した「デジタルガバナンス・コード2.0」では次のように定義されています。

【DX の定義】

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

また、DX を提唱した、ウメオ大学教授のエリック・ストルターマン氏による定義は「デジタル技術が人間の生活、あらゆる側面に対してもたらしうる変化や影響」です。

なお、DX を推進するべき理由として、「2025年の崖問題」があります。

「2025年の崖問題」とは、デジタル人材の不足や既存システムの維持費などの問題により、ビジネスモデルを柔軟に変更できず、2025年以降に最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性のことです。

参照:DXレポート「2.6.2既存 IT システムの崖(2025 年の崖)」 P26 | 経済産業省

DX の意味や必要性は「デジタルトランスフォーメーション(DX)とは? 意味や定義をわかりやすく解説」の記事でもくわしく解説していますので、ご覧ください。

IT化の定義

IT化とは、業務効率化を目的として、コンピューターやデータ通信に関する情報技術を取り入れることをいいます。IT は「Information Technology (インフォメーションテクノロジー)」の頭文字からとった略称で、直訳すると「情報技術」です。

たとえば、タイムカードでおこなっている勤怠管理を IT化する場合、クラウド上で管理できる勤怠システムを導入し、勤怠管理の業務効率化をすることができます。

つまり、業務内容に変わりはないが、IT(情報技術)によって業務を効率化させる場合はIT化です。

なお、IT に代わる言葉として ICT(Information and Communication Technology)、直訳すると情報通信技術が使われることがあります。また、省庁の資料などでは IT化と同様の意味合いで「デジタル化」が使われる場合もあります。

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DXの推進はIT化が基盤になる

DX の推進は、業務プロセスなどの IT化が基盤になります。DX には、ビジネスモデルや企業文化を変革するために、データや IT技術を活用できる体制が必要になるからです。

たとえば、店舗型の販売からインターネットを活用した販売にするためには、ECサイトや在庫管理をおこなうためのシステム、配送最適化のために AI の導入など業務や業務プロセスの IT化が必要です。

また、やみくもに IT化を進めても、DX にはなりません。DX を進めるには DX の戦略と、DX を推進できる人材が必要になります。

DX推進人材は、「ビジネスアーキテクト」や「データサイエンティスト」などにわけられ、DX推進に必要な役割を担います。

なお、DX推進に求められる人材については「DX推進には人材育成が重要? 求められる人材像とスキルを解説」の記事でくわしく解説しています。

また、DX戦略については、「DX戦略とは?経済産業省の「DXレポート」を中心に解説」の記事をご覧ください。

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編集

さくマガ編集部

さくらインターネット株式会社が運営するオウンドメディア「さくマガ」の編集部。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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