≫ 男性の育休取得者もたくさんいます! さくらインターネットで一緒に実現してみませんか?
さくマガをご覧のみなさま、こんにちは。さくらインターネットの武田です。
突然ですが、日本国内で育児休業(育休)を取得した男性の割合がどれぐらいか、ご存じでしょうか?
2018年の男性の育児休暇取得率は、「6.16%」だそうです(出典:厚生労働省平成30年度雇用均等基本調査)。制度としてはきちんと整っているにも関わらず、とても少ないのです。
男性の育休に関するデータや、なぜ男性が育休をとりにくいのかなどについては、以下の記事もぜひご覧ください。
上の記事にも記載されていますが、さくらインターネットの男性社員の育児休業取得率は「42.9%」(2018年度)。日本全体の割合と比較すると、そこそこ高いことになります。ということは、さくらの男性は育休に積極的な人が多いということになるのかも……。
というわけで、今回は、育休をとって実際どうだったのか、男性側からみる育児ってどんな感じなのか、というお話をさくらの男性社員に聞いてみた! という記事です。
前回、私が産休と育休をとった経験を書いた記事も合わせて読んでいただけるとうれしいです。
育休に興味はあるけど、「とってみたときのことが想像できない」「不安がある」という方に、ひとつの例として参考にしていただけますと幸いです。
育休を経験した社員:東 陽介(あずま ようすけ)
中途でさくらインターネットに入社。現在クラウド事業本部 カスタマーリライアビリティ部に所属し、主にお客さまのお問い合わせ対応を担当している。二児の父。第二子誕生時に1か月間、育休を取得。
「育休中です」と言うと驚かれた
武田伸子(以下、武田):さっそくなのですが、東さんは育休を取得されましたが、その経験についてお話いただきたいと思います。お子さんって今おいくつですか?
東陽介(以下、東):第一子(長男)が5歳、第二子(長女)が3歳ですね。
武田:育休を取得されたタイミングっていつだったんですか?
東:第二子が産まれたときですね。産まれてすぐ、1か月間でした。
武田:なるほど。ありがとうございます。ちなみになんですが、日本全体だと、育休をとっている男性ってすごく少なくて、2018年のデータだと6.18%なんですね。
東:そんなに少ないんですか。
武田:そうなんですよ。さくらだと42.9%ということで、日本全体の数字に比べると多い割合にはなるんですが、育休を取得することはいつごろから決めていたんですか?
東:さくらに入社したときに、いろいろな人事制度の説明を受けたのですが、育休か、そういうのがあるんだなぁと思っていて。その後、第二子を授かったことがわかったぐらいのときに、その制度を使ってみたいなと。なので、結構早々に考えてはいましたね。
武田:そしたら、結構早い段階で考えていたってことなんですね。実際に取得した際、周囲の方の反応はいかがでしたか?
東:まずはやはり、男が育休とれるの? っていう……その当時だと……今から3年前なので。「えっ?」っていう、驚きから入る方が多かったですね(笑)。育休に入ってからも、「育休中です」っていう話をすると、やはり驚かれました。
妻には、もともとそういう制度が使えそうだよっていう話はしていたんですけど、「ほんとにちゃんと使えたんだ」って(笑)。形ばかりの制度じゃなかったんだという反応でした。
育休を使ってみた感想
武田:実際に育休を使ってみてどうでした?
東:端的に言うと、もちろん「取得して良かった」ということにはなります。
でも、今になって思うと、もうちょっと長い期間でも良かったかな、というのはありますね。1か月では短かったなって。
改めて当時のことを振り返ってみたんですけど、妻は「もちろん1か月とってくれたのはありがたかったけど、その後のことを考えると、赤ちゃんの首が座るぐらいまではフォローしてもらえたほうがありがたかったかな」と言っていて。僕も確かにそうだったかも……って思いました。
武田:確かに……! 自分の経験を考えても、首が座る頃ぐらいまでが特に大変だったような気がする。そこまでフォローしてもらえたらより助かるというのはわかります。
東:ですよね。そもそも、僕が育休をとった理由のひとつとして、息子(第一子)の面倒を見るためという部分がどちらかというと大きかったので、とりあえず1か月、という感じだったんです。妻が出産のために入院しますし、退院して家に帰ってきて少し落ち着くまでと考えていたんですけどね。新生児のことを考えると、首が座るまではとても手がかかるので、確かに1か月は短かったなぁと。
武田:産まれたばかりの子どもの1か月って本当にあっという間ですもんね。でも、育休自体はとって良かったなとは考えられているということですね!他の男性にもおすすめしますか?
東:それはもちろん、そうですね。
息子との絆が深まった
武田:もう少し具体的に育休中のことについてお聞きしたいんですけど、とくに印象に残っていることを教えてください。
東:妻が入院している間の最初の数日は、当時2歳だった息子とずっと2人きりで過ごしたんですね。やはり、普段、妻に任せきりだったところがいろいろ見えてきましたね。それまでは息子と1日中ずっと一緒にいることって、土日しかなかったので、接する時間が増えて、息子の普段見られなかった部分とかも見られましたし。
最近、息子にそのときのことを「お父さんと2人だけやったけど覚えてる?」って聞いてみたんですよ(笑)。そしたら、「覚えてるよ」って。「お母さんいなかったけど寂しかった?」って聞いたら、「ううん、楽しかったよ」って言ってくれたんですよ。
武田:2歳のときのことでも覚えているものなんですね! それってめちゃくちゃうれしいですよね。
東:そうなんです、僕も驚きました。今更なんですけど、それを聞いて育休とって良かったなって思いました。妻が入院した初日ぐらいは「なんでママいないの」って泣いていたんですけど、最終的には「パパね、オッケー」みたいな(笑)。
武田:親子の絆が深まったという感じですね! めちゃくちゃいい話やん……。逆に、これはつらかったなっていうことはありました?
東:そうですね……予想していたよりも、食事を作るのが大変でしたね。第一子が産まれたときは、自分ひとりだけなので、食事なんてなんでもよかったんですけど(笑)、第二子のときは、子どもが食べられるような食事を作らないといけなかったので。
武田:ははは……めちゃくちゃわかります……。
東:でも、その結果良かったこともあったんですよ。息子が「お父さんのごはんのほうが好き」と言ってくれるようになったんです。
武田:それはすごい……! もともと料理はするほうだったんですか?
東:それまでも、休日に料理をすることはありましたね。育休をとった1か月間は、朝昼晩の食事は僕が作っていました。
武田:素晴らしい……奥さま、とても助かったと思いますよ。
在宅勤務のメリット
武田:少し話を変えて、最近の話もうかがいたいんですが、コロナの影響で外出などを自粛していた期間はどのような生活でしたか?
東:子どもについてで言うと、妻の仕事が医療関係だったこともあって、保育園には通わせることができていたんですね。なので、平日は特に普段と変わらなかったです。
休日はやはり、出かけられる機会が減ったので……ただ、ちょうど子どもが自転車の練習をしているところだったので、遠出はせずにずっと近くの公園で自転車の練習をしていましたね。
あと、自粛中って、買い物とかもなかなか行けなかったので、通販をよく利用していたんですけど、そうすると段ボールが増えるじゃないですか。なので、段ボールでロボットを作ったりしてました。それは気に入ってくれて、ご機嫌で遊んでくれましたね。
謎の作品がどんどん増えて大変でしたけど。捨てたら怒られるのでなかなか処分できず(笑)。だいぶ説得して、小さいものとかは処分したんですけど、今もいくつか残っていますね。
武田:段ボールの有効活用、いいですね。さくらでは、リモートワーク前提とした働き方となって、ほぼ全員が在宅勤務になりましたよね。それによって、何か変化はありましたか?
東:妻の職場のほうが保育園に近いので、コロナ禍の前は、妻が子どもの送迎をすべてしてくれていたんですけど、僕が在宅勤務になってからは、保育園に送るのは僕がするようになりました。
それまでは保育園の他の園児たちと接することってほぼなかったんですけど、「あ、〇〇くんのパパ!」って声をかけてもらえたりするようになりましたね。
あと、子どもの体調不良などで保育園から連絡があったときも、僕が迎えに行くこともできるようになりました。
武田:なるほど。奥さまの負担を軽減することができたわけですね。
東:そうですね。ちょうど最近、娘が熱を出してしまったことがあったんですけど、今までだったら、そういう緊急時のお迎えもすべて妻に任せていました。
でも、そのせいで妻の業務の負担も増えてしまっていました。翌日残業して仕事をさばかないといけなかったりしていたんです。
今は、2人でお互いのスケジュールを確認しながら「僕はこの日やったらいける!」とか「じゃあ代わりにこの日は休むね」って感じでお互いフォローし合えていますね。
武田:素晴らしい……理想的ですね。やはり、どうしても女性のほうが都合がつけやすいことは多いと思いますけど、男性も融通がききやすい環境で働くことで、夫婦お互いに仕事と家庭の両立がしやすいですね。
東:そういえば……保育園の送迎の部分で言うと、最近はとくに、お父さんの姿をよく見るようになったかもしれません。いつもこのご家庭は朝はお父さんが来ているな、とかいうのはもちろん前からあったんですけど、そうじゃなかったご家庭も、お父さんが送迎しているパターンが増えてきた気がします。そういう意味では、ちょっとずつ世の中も変化してきているのかなって感じますね。
子どもたちにいろいろな体験をさせてあげたい
武田:せっかくなので、育児以外の話も少しうかがいます。さくらのサービスでおすすめってありますか?
東:難しいな。どれをおすすめしようかなって悩みますね。業務上、結構いろんなサービスと関わっているので(笑)。
あ、でも、今年さくらのVPSは10周年を迎えたんですよ。キャンペーンもやってるので、これはぜひおすすめしたいですね。よろしくお願いします!
武田:ありがとうございました! 最後に、さくマガのコンセプトが「やりたいことをできるに変える」なんですが、今後やりたいと思っていることを教えてください。
東:プライベートな部分でいうと、長期休暇をとって旅行したいですね。今のご時世だとなかなか難しいところはありますけど。
北海道のトマムとか、長崎とか、いろんなところにリゾート施設があるじゃないですか。そういういろいろな体験ができるところに行ってみたいんですよ。もちろん、自分がゆっくり楽しみたいというのもあるんですが、どちらかというと、子どもたちに新しい経験をさせたい、いろんな体験をさせてあげたいというのがありますね。
今、コロナの影響で運動会も遠足もできなくなってしまっているので、そういう意味で、いろんなことに触れ合える機会を増やしてあげたいと思っています。
仕事の話だと、今はお客さまのサポート業務がメインなので、いつかお客さまにサービスを提供する部分に関わっていけたらなと思っています。
やはり、以前に比べるとサポートの意見を取り入れてもらえる機会は増えたと思うんですけど、サービスの企画段階で入っていけているかというと今はそうではなく、やはり企画途中からの参画になることが多いんですね。
なので、企画の最初の段階から、サポートメンバーの意見、それだけじゃなくお客さま目線というのを取り入れていけるような、それをもとにサービスを作っていくというようなところに携わっていきたいですね。
まとめ
育休を取得した男性から直接そのときの経験をお聞きするのは初めてのことで、とても貴重な機会でしたし、あらためて気づきを得ることができました。
ご家庭によって、働くことや子育てに関する考え方はそれぞれ違うかと思います。でも、男性にも「育休」という選択肢が増えることで、男性にとっても女性にとっても働きやすく、子育てのしやすい環境になっていくのではないでしょうか。
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