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わたしが産休と育休をとって職場に復帰した体験談

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≫ 産休・育休を取りやすい職場で働きませんか?

さくマガをご覧の皆さま、こんにちは。さくらインターネットの武田と申します。プライベートでは2歳の男の子を育てつつ、さくらではサービスをご利用中のお客さま向けにメール配信をしたり、さくマガで記事を書いたり編集したりという仕事をしています。

今回は、私が産休・育休をとって仕事復帰した話をします。この記事を読んで、ちょっとでも「なるほど」と思っていただけたら嬉しいです。

どうしても女性目線での伝え方になる可能性はあるのですが、将来子どもを持つかもしれない、または子どもが産まれる予定があるという男性にも読んでいただけたらと思います。

男性の育休についてはこちらの記事をご覧ください。

「産休」「育休」ってなに?

そもそも、「産休・育休」ってどういうものかご存じですか?私は自分が当事者になるまで、「なんか休みがとれる」ということしか知らなかったです。

簡単に言うと、産休というのは「産前休業」と「産後休業」のことで、出産予定日の前後に取得する休業のことです。育休は「育児休業」、産まれた子どもが1歳になるまでの間に取得するものです。

もろもろの条件を満たせば、産休と育休を合わせて約1年は休むことができます。

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参考:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/31.pdf

やって良かったこと① 早めに報告する

妊娠がわかった時に多くの人が悩むのが、職場に報告するタイミングではないでしょうか。

当初は安定期といわれる妊娠5か月~6か月ぐらいで報告すれば十分かな、などと思っていたのですが、私の場合、平日に妊婦健診に通うことが多かった(時期や体調によりますが、隔週~月1ぐらい通院が必要)ことと、妊娠初期から軽い悪阻(つわり)があったこともあり、妊娠3か月ぐらいで当時の上司に報告しました。

結果的に、私はそのタイミングで良かったなと思っています。妊婦健診がある日や悪阻がひどい日などは有休をとったり、「さぶりこ」(さくらインターネットの働き方制度:在宅勤務や時差出勤)を利用したのですが、事情を理解してもらっているおかげでスムーズでした。

妊娠初期って、お腹もまだ大きくはないですし、多くの方が想像する「妊婦」の姿ではないのですが、私自身、初めての経験で何が起こるかわからないという不安を抱えていました。なので、当時の上司に「体調第一で」と言ってもらえて大変心強かったです。やはり、精神的にも身体的にも安心・安全を得られるというのはとても大事ですよね。

やって良かったこと② 一時金や給付の確認

出産や育児に際して、一時金や給付などもらえるお金って結構あるものなんですよね。自分は対象になる? いくらもらえる? など、加入している健康保険によって違うので、早めに確認しておいて損はないかと思います。

……えらそうに言いましたが、弊社人事がいろいろと教えてくれました。当時はいろいろと質問攻めにしてすみません。

妊娠・出産で問答無用で働けなくなってしまうので収入が激減しますし、病院で入院費について説明されたときに「ヒェッ」となったのですが(入院費も病院によりピンキリです)、出産一時金や各種給付のおかげで大変助かりました。

思ってたんとちがう① 休業中は全然暇じゃない

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産休に入った頃の私は、結構のんびり過ごしていたのですが、出産後はそれが一変しました。復帰後に役立ちそうな勉強でもしようかな、などと軽く考えていたのですが、そんなことは全くできませんでした。

よくWeb広告で見る、スヤスヤ眠る赤ちゃんを抱っこしながらPCを開いて仕事をしている綺麗なママさんの写真と、「あなたも子育てしながらお仕事できる!」的なコピー、もはやファンタジーでは……?とさえ思います。

産後1か月はまだ身体が回復しておらず、そのうえ昼夜を問わず2~3時間に1回授乳なので、ほとんどまとまった睡眠はとれなかったのです。とにかくなるべく体力を温存するため、子どもが寝たら自分も寝るという生活でした。ただ、そんな生活にも何か月か経つと慣れてくるもので、細切れ睡眠でも徐々に動けるようになっていったのですが……。

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だいたい「なく」「もらす」「ぐずる」です。

とはいえ、子どもが1歳になるまでには検診やら予防接種やらで病院通いも結構しましたし、いつのまにか離乳食の時期がやってきたりしたので、飛ぶように日々が過ぎていきました。

避けては通れない保活。意外にも……

とにかく職場復帰するためには保育園に入らないといけないので、子どもが生後半年ぐらいのとき、重い腰を上げて”保活”をはじめました。

といっても、何をしたらいいのかわからなかったので、住んでいる自治体の役所へ出向いて「認可保育園ってどうやって入るの」と聞きにいきました(自治体のホームページでも調べたのですが限界を感じて)。

幸い、自治体の担当者の方が丁寧に教えてくれて、なんとなくやることは見えてきました。ざっくりと①保育園の見学、②必要書類を集める、③自治体へ書類提出という感じですね。

「応募したら結構するっと入れるものなんですか?」 と試しに聞いてみたところ、「ありがたいことにこのあたりはお子さんが結構たくさんおられまして」とやんわり「激戦やで」と言われ、長期戦になるのかなぁと覚悟しました。

自宅から近い保育園を3~4か所見学しましたが、園によって雰囲気や保育の方針が結構違いますし、職場や自宅からの行き来のしやすさも考えないといけないので、見学はかなり重要だと感じました。とはいえ、駅近の好立地だったり、新しい保育園だったりするとそこそこ競争率も高いという印象です。

また、申込書類は、細かい項目について記入しなければならないものが数枚あり(会社に書いてもらわないといけないものもあります)、正直めちゃくちゃ面倒……大変でした。すべて紙で手書きというのがまたつらい。

それでもどうにか書類を揃えて役所に提出(簡単な面談もありました)に行き、ドキドキしながら結果を待つこと数か月。

幸い無事に希望していた保育園に入園することができました。意外にもすんなりと決めることができて内心ホッとしたのを覚えています。

思ってたんとちがう② 順調に職場復帰できると思ったら

保育園も思いのほかあっさりと決まり、会社との調整も終わり、順調に職場復帰できそうだと思っていたのですが。

なんと子どもが手足口病を発症、私も看病疲れでひどく体調を崩し、復帰予定日に出社できませんでした。本当にまさかの事態。もちろん、子どもも保育園に行けず、夫に会社を休んでもらいました。

この頃のことを振り返ると、子どもの体調管理には結構気を付けていたのですが、自分の体調管理がおろそかだったように思います。発熱しててもうっかり動けてしまっていましたし。

実は、きちんと体調を戻して職場復帰した後も、何度か子どもの風邪をもらってしまったり、無理をしすぎて体調を崩したりすることがありました。まずは新しい生活のリズムをつかんで慣れることのほうが重要かなと今なら思います。

出産前にやれていたことが全然できなかったりして焦ってしまいがちなのですが、体調を崩してしまっては元も子もありません。実際に夫も同時に体調を崩したときは本当に地獄だったので、「もう自分だけの身体じゃない」と自覚し、夫婦ともに、体調管理にはこれまで以上に気を付けるようになりました。

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最近はだいぶ身体も丈夫になってきて、おでかけも楽しめるようになりました。

まとめ:不安はつきものだし、周囲のサポートは絶対必要!

産休からの育休、そして職場復帰を通じて私が経験したことをまとめてみましたが、いかがでしたか?

出産や育児ができていることはとても喜ばしいことなんですが、キャリアを中断しなければならないことや、育児に関する不安はどうしても否めないものです。

私は家族の支えや理解、職場環境にも恵まれていなかったら、職場復帰を迷っていたかもしれません。復帰しよう! と思える環境だったことは非常にありがたいことです。良い意味でがんばりすぎず、今はできることからコツコツ積み上げているところです。

男性は女性のように身体が変わるわけではないですし、なかなか理解しにくい部分も多いのではないかと思うのですが、パートナーの悩みや不安について、「何をしたらいいかわからない」ではなく、「一緒に考える」ことがとても大事ではないかなと感じます。当事者意識をもつことはとても大事ですよね。

実際のところ、私もまだまだ、どうしたらうまくやっていけるのか模索中です。お互いが育児と仕事をバランス良くできるように、夫とは今後も話し合っていこうと思っています。

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執筆

武田 伸子

2014年に中途でさくらインターネットに入社。「さくらのユーザ通信」(メルマガ)やさくマガの編集を担当している。1児の母。おいしいごはんとお酒が好き。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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