こんにちは。さくらインターネットの武田と申します。「さくらのユーザ通信(サービスをご利用中のお客さま向けに配信しているメールマガジン)」や、さくマガの編集などをしています。
最近、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響で、「在宅勤務(リモートワーク)」を取り入れる企業が増えてきました。弊社でも、3月2日から各オフィスで「原則在宅勤務」となりました。
今回は、私が在宅勤務を続けてみて感じた「良かったこと」や、「つらかったこと」などについて思いつくままに書いてみようと思います。
在宅勤務で良かったこと①「通勤しなくていい」
通勤のために時間と体力をロスしなくていいというのは、単純ですがこんなに良いことだとは思いませんでした。
私にはもうすぐ2歳になる息子がいまして、保育園に通っていますが、とりあえず手を離すととんでもない方向に走り出してしまうお年頃です。
手をつないでいても興味がある方向にぐいぐい引っ張られることもありますし、もうどうしようもないときは抱きかかえて連れて行きます。
そんなことをしていますと、登園だけでも体力と精神を消耗するんですよね(こっちが急いでいるときほどいらんことをするっていう……子どもって不思議)。
やっと保育園に送って、さらに満員電車に乗って会社に着くころには、大きな声じゃ言えないですけど正直仕事したくないな~と思う日もあります(しますけどね)。
その点でいうと、在宅勤務なら登園後に自宅に戻るだけですので、もちろん時間的に余裕もあります。業務開始まで少しの間休憩することができるので、思った以上に楽でした。
とはいえ、時間が空きすぎるのもなんだかそわそわしてしまうので、さぶりこフレックス(※)で業務開始時間を早め、その分終業時間も前倒ししています。
在宅勤務で良かったこと②「ちょっとした家事ができる」
食器を洗ったり、洗濯物を片付けたりなど、ちょっとした家事ができるのも良いですね。一つひとつは時間がかかるものではありませんが、こういうのって放っておくと後々面倒なことになります。
子どもがいるとなかなか思い通りのスケジュールで動けなかったりして、気が付いたら家が荒れていたりするので……。
そういうのをちょっと空いた時間にささっとやってしまえば効率もいいし、仕事の合間の気分転換にもなります。あらためて書いてみると、これは意外とめちゃくちゃ良い気がします。
そして、なんか「できる人」っぽい……!
在宅勤務で良かったこと③「集中できる」
他人の目がないことで仕事に集中できていると感じます。会社にいると緊張しちゃう……ということではないんですけれど、私の場合はまわりに人がいないほうが集中できるタイプのようです。
自宅のダイニングで適度にリラックスした状態で仕事ができますし、仕事とはいえ、自宅でひとりで過ごせるというのも贅沢な感じがして気分が良いですね。
自宅にいると仕事モードにならないという方もいるかもしれないので、これは人によって向き・不向きがあるかもしれません。
確かに、自分の中で仕事モードとプライベートモードを切り替えるのがなかなか難しい部分もあるかと思います。
私の場合は保育園の送迎のために必ず外出しなければならないので、一応、服を着替えて軽くメイクもしますが、それがスイッチになっているかもしれません。
外に出る必要がなければ部屋着ですっぴんでも良いかなと思いますが、何らかの方法でONとOFFのメリハリをつけたほうが良さそうです。
まわりに人がいないほうが……などと書きましたが、同僚とコミュニケーションをとりにくい、ということは今のところありません。
社内で使っているチャットツール(Slack)できちんと情報共有していますし、テレビ会議のシステム(Zoom)もあるので、顔を見ながらミーティングもできています。
そもそも、普段から拠点が離れているために直接会う機会がない方もたくさんいますしね。
ただし、やはり通常会社で顔を合わせるよりは、お互い何をしているのかわかりにくくはなりますので、意識してこまめに連絡をとるようにすることが大事かなと思います。
このように、インターネット環境がないと在宅勤務は成り立ちません。弊社では今回の全社在宅勤務の支援として、臨時の通信手当や特別手当が支給されており、大変助かっています。
在宅勤務でつらいこともある
あえてつらいことをあげるとすると、身体を動かすことがほぼなくなる上に、ついつい自宅にあるお菓子をつまんでしまうこと。
つらいというか、お菓子に関しては自制できてへんだけやん! というツッコミがきそうですね。わかっているんです。このままでは、健康を守るための対策のはずが別の意味で健康を害してしまう可能性大です。
休憩がてらストレッチとか筋トレをしようかなあ。などと思っていますが、今のところ思っているだけでして……いや、本当にこのままだと増量不可避なので、ひとまず強い意志でお菓子をつまむのだけは控えようと思います。
在宅勤務しながら子どもを保育できるのか
「在宅勤務なら、子どもの面倒見れるんじゃないの?」って思われる方も、もしかするといらっしゃるかもしれないですね。これに関しては、やってみた立場で個人的な意見……というか、感想を言わせていただくと、私は無理ですね。
実は、今回ではないのですが、以前息子が発熱したときに在宅勤務したことがあります。これは完全に失敗でした。息子、私が会社から持ち帰ったPCやらマウスやらを見て興味津々。
小さい子どもは発熱しててもおとなしく寝ていることなんてできませんし、おとなしくしててね、と言っておとなしくできたりもしません。
この日は夫も仕事を休んでくれていたので、なんとかやるべき仕事はできましたが、私も気が散るし、息子にとっても母親がすぐそこにいるのに構ってくれないという状況は良くなかったなと思いました。
在宅勤務になるからと言って、日々の業務自体が楽になるというわけではありません。
小中学生になってそこそこ自分でいろいろなことができるようになれば(そしてきちんと話が通じるようになれば……)大丈夫かもしれないですが、少なくとも乳幼児はどこかで預かってもらって、自分は仕事に集中したほうがいいのではないかと思います。
それにしても、世間がこのような状況の中、感染のリスクがありながらも子どもを預かってくれている保育園の関係者の皆さまには本当に感謝しています。
あらためて、こうして仕事ができているありがたみを感じています。
在宅勤務をやってみて。まとめ
在宅勤務をすることについては、個人的にはかなりメリットを感じています。
「通勤をしなくていい」というだけで、時間的にも、体力的にも、さらに精神的にも余裕が得られること。より集中して仕事ができること。集中力が落ちたらちょっとした家事をして気分転換ができること。ちょっと運動不足が気になりますが、これは自分の努力次第でなんとかなりそうです。
在宅勤務をうまくコントロールできれば、プライベートも充実したものにできる気がしています。……でもやっぱり、たまには外に出たくなるので、週に何日かは出社したいかな、などと思いました。
今回、新型コロナウイルス対策として在宅勤務をはじめた方も多いと思いますが、働き方のひとつとして、在宅勤務(リモートワーク)という選択肢が当たり前になっていけば、多くの方がもっと働きやすくなるのではないかと思います。
在宅勤務について思いつくままに書いてみた結果、少々子ども絡みの話が多くなりました。共感していただける方もいるかもしれませんし、そうではない方もいるかもしれませんが、この記事が「在宅勤務って実際どうなの?」という方に少しでも参考にしていただけるのであれば幸いです。