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激務薄給・パワハラ企業で働く人が転職先すらブラック企業へ誘導される3つの罠と対処法

ブラック企業を脱出せよ!激務薄給・パワハラ企業で働く人が転職先すらブラック企業へ誘導される3つの罠と対処法

 

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私は「無能扱いを受けているすべての人」へ向け、この記事を書いています。

私は就活生の支援をして9年目になります。私自身は外資系企業で6年働き、現在は独立して会社を経営しています。

ぱっと見はキラキラキャリアですが、実際は地べたを這っていた記憶ばかりです。

 

過去には上司から「こんなに無能なのって、脳に障害があるんじゃない?」と2時間密室フィードバックを受けたり、上司からホワイトボード消しを投げつけられたりしてきました。シンプルに無能。つらい。

 

それでも這いずり回った結果「自分や関わる人がハッピーな働き方」を模索して、何とか年収2倍、満足度は10倍以上のキャリアにたどり着けました。というわけで、これまで落ちた穴という穴を紹介したい、という地獄の旅がここから始まります。準備はいいですか?

キャリアの罠1 ブラック企業経験者が陥る、ブラック・スパイラル

キャリアの罠1 ブラック企業経験者が陥る、ブラック・スパイラル

 

新卒でブラック企業に勤めてしまったあなたへ。

 

【悲報】あなたはこれからもブラック企業に当たる確率が高くなる

 

というお知らせをせねばなりません。なぜか。その理由はこちらにあります。

限界になってからの転職は、リファラルに頼りがち

まず、ブラック企業である程度耐えられたあなたは「限界まで耐える」クセを身に着けているはずです。辞める前に休職まで追い込まれたかもしれません。

少なくとも、終業時間後に転職エージェントに会って面談……なんて悠長なことはできないはず。転職エージェントが働いている時間は、あなたも働いているでしょうし。そうなれば、転職は公募を見るかリファラル(知人の口利き)に頼ることも多いでしょう。信頼できるリファラルがあれば、あなたはそちらに流れます。

ブラック経験者はブラック転職先を紹介されがち

ところが、このリファラル採用には罠が潜んでいます。紹介者はあなたにブラック企業・ブラック部署の耐性があると誤解し、転職先でもブラックな場所を案内しかねないからです。

私もそうでした。かつて、先輩から口利きで転職先を紹介されたときの理由は「トイアンナさんなら、どんな上司でも耐えられると思ったから」でした。ひどい、ひどすぎる。ですが、過去のパワハラや激務に耐えられた人は、これからも耐えられると誤解されるのがこの世の常。

特にブラックの愚痴を漏らしていた人は要注意

特にブラックの愚痴を漏らしていた人は要注意

 

特に、「今の環境が激務薄給で……」「上司が蹴りを入れてきて……」など、ブラックな労働環境をSNSや飲み会でグチってきた人は要注意。

周囲はあなたを見て「この人なら、弊社でも退職者が続く部署で働けるのではないか」と期待するからです。そんなリファラル転職をしたくないなら、激務・薄給・パワハラ・セクハラはお断りだと周りに言いふらしましょう。

キャリアの罠2 どんな上司も面接では「いい上司」

キャリアの罠2 どんな上司も面接では「いい上司」

 

さて、あなたはリファラルの罠を潜り抜けて、転職エージェントや公募からいい転職先候補を教えてもらえたとします。そこで筆記試験をパスした先に待ち受けているのが、面接です。そこでは、別の落とし穴があなたを待っています。

どんな上司も面接で「悪い上司です」とは言わない

まず、どんなにブラックな上司でも、面接ではいい顔をします。たとえ直近で部下が5人連続うつ病になっていようが、あだ名が「悪魔」だろうが、面接ではいい上司に見えるもの。悪人が悪く見えるのは、漫画の中だけです。

 

私たちは転職するとき、つい「この人に気に入られたい」と、面接担当者に媚びてしまいます。ですが、こちらも相手を選ぶ立場だと念頭に置いてください。

ブラックな上司を見分けるキーワード「信頼」

ブラックな上司を見分けるキーワード「信頼」

 

では、どうすればブラックな上司を見分けられるでしょうか。個人的には面接で「直属の上司になる人」と対峙した際、以下の特徴を持つ人をマークしたほうがよいと思っています。

 

・自分より上の人間がいるときは黙るが、いないときはまくし立てるように話す……密室でパワハラをはたらく可能性がある

 

・どんな人を求めているか聞いたとき「ちゃんとしている方」「常識がある人」などと返ってくる……自分の中にある常識が世界のルールだと思っている可能性があり、指導をしないまま「こんなの常識でしょ? 何でわからないの?」と詰めてくるタイプが多い

 

・どんな仕事を振られるかを聞いたときに「職場で信頼される人に仕事を任せたい」と、人間関係へ極端に依存した言い方をする……職場のキーパーソンに嫌われたら終わり、という環境を暗に示している

 

・面接時点での目が「じとっとしている」「じっと睨むように見つめてくる」など、口元の笑顔とは裏腹に笑っていない……会社としては人材採用をしていても、上司になる当人は採用に反対している可能性がある。入社後に冷遇されるかもしれない

 

上司の過去の部下遍歴は調べておきたい

もし(望ましくないが)リファラルで面接を受けるなら、あらかじめ内部の情報を聞き出します。ぜひとも「いまなぜ、この部署で採用があるのか」「前の部下はどうして辞めたのか」「前の部下たちはどれくらい勤続していたか」を確認しましょう。

ブラックな上司の元では、部下が次々と短期間で辞めていることも少なくありません。さすがに「みんな鬱で倒れました」とは教えてくれないでしょうが、あまりに短い期間で部下が変わっているなら警戒したいものです。

キャリアの罠3 外資だから…商社だから…という業界への思い込み

キャリアの罠3 外資だから…商社だから…という業界への思い込み

 

そして最後の罠は、我々の脳内にあります。

 

私たちはつい

「外資だから、先進的で裁量権が大きいはずだ」

「商社だから、海外で活躍できるはず」

「アパレルだから、おしゃれな人が集まる」

など、業界ごとに期待を抱きはしないでしょうか? 

外資だから成長できる、先進的? そんなわけない

たとえば外資といっても、2010年にはオンライン会議システムを搭載できていた企業もあれば、未だにFAXでのやりとりを中心にしているところもあります。裁量権が大きく、新卒から100億円規模の案件を任される会社もありますし、逆に2万円の備品購入にアジア代表の許可が必要な会社も存在します。

2年で独立できるスキルが手に入るほど鍛えられる会社もあれば、30歳まで下積みのところも。会社の文化は日系・外資、あるいは〇〇業界だから……とおおざっぱなくくりでは分類できないものです。結局は、会社や部署ごとの風土で決まります。

OpenWork(転職口コミサイト)の感想は「どこと比較して」かを意識する

そこで参考になるのがOpenWork(転職者向けの口コミサイト)です。ですが、やみくもに口コミを読んで「〇〇社は自由に働ける、XX社は保守的」といった判断を下さないよう注意してください。

「ホワイト」と書かれている企業が、実際には月200時間残業かもしれないからです。

 

なぜこんな悲劇が起きるかというと、書き手がもっとハードな職場出身だと、「前職と比べたらホワイト」と思っているだけ……という認識のズレが起きうるから。

私が勤めていたある会社は「ワークライフバランスが充実している」と口コミサイトに書かれていましたが、お盆も正月も働き詰めでした。そりゃあ、たとえば外資系投資銀行から転職して来たら「ここはホワイト」と感じるかもしれないが、普通の人から見れば相当ハードです。

 

そして当時、口コミを信じて転職してくる人も後を絶ちませんでした。誤解を生む投稿は勘弁してくれよ……と思ったものです。

裁量権が大きい、早く帰れる、女性に優しい、海外で活躍できる、転勤が少ない……などなど、すべての口コミを摂取するときは「何と比べてそう判断されているのか?」と意識すると入社後にショックを受けにくくなります。

 

なお、私はライターの仕事がワークライフバランス重視の、ホワイトな仕事だと思っています。ですが、周りから見れば私は狂ったワーカホリックのようです。ちなみに1日の労働時間は12時間ほど。こうして「主観」「周りの意見」「数字」を並べると、いかに主観的な情報があいまいかが伝わることでしょう。

キャリアの罠を超えて、目指せ脱ブラック企業

キャリアの罠を超えて、目指せ脱ブラック企業

 

ここまで、ブラック企業からブラック企業へ転職する「ブラック・スパイラル」を作る3つの罠を紹介してきました。

 

「次こそは人間味のある暮らしがしたい」と思うなら

(1) リファラルは慎重に

(2)ブラックな上司を見抜く

(3)口コミサイトの「比較級」に注意を払う

の3点を意識してみてください。

 

あなたの転職がうまくいきますよう、全力で応援しています。

 

 

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執筆

トイアンナ

ライター。外資系企業に勤めてのち、独立。恋愛とキャリアを中心に執筆しており、書籍に『モテたいわけではないのだが』『確実内定』『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本』など。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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