こんにちは、かもめんたるの岩崎う大です。
私はコントを中心にやっているお笑い芸人の他に、劇団の主宰や漫画家などの肩書を持つパラレルワーカーとして、こちらでコラムを書かせていただいております。
やはり最近の話としては、新型コロナウィルスですね。色んなイベントが自粛になっていて、私が役者として出ていたミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」が四十四公演中三分の一を残して突然中止になってしまったり、かもめんたるとしてコンビで呼ばれていた四月のイベントが中止になってしまったりしました。
周りを見ても、役者なら公演中止や延期が普通の状態で、お笑いライブも軒並み中止となっています。
仕事術について今回は書きます
そんな中、お笑い芸人の多くはYouTubeのチャンネルを開設したり、配信に力を入れています。かもめんたるも「こんな時期だし」と毎週YouTubeで生配信をしながら「コロナウィルス」を扱った新作時事コントを披露したりしております。
このコラムを読み終わったら、ぜひかもめんたるのYouTube公式チャンネルを観てみてください。
「コロナウィルスを扱った時事コント」という響きからは想像できないような、下品なネタが観られます。ついでに、チャンネル登録お願いします!
いやあ、本当になりふり構っていられない状況になってきていますよね。私は、パラレルワーカーということで芸人や役者という出る側以外にもテレビやラジオの脚本の仕事もしていますが、そちらのほうは集客ライブ型のエンタメに比べて被害は少ないです。
私個人としてはパラレルワーカーとして働いていた分まだ新型コロナの被害は少なく済んでいますが、こんな状態が続いて人々がエンタメどころじゃないとなったらもうどうなるか分かりません。
エンタメの必要性
エンタメ業界に身を置く人間としては、こういう緊急事態になるとエンタメの必要性について考えたりします。エンタメはどこまで人の役に立っているのか? とか、こんな時に不謹慎だとか言われかねない職業を生業にしているのはなぜなのか? とか。
でも、今回の新型コロナ騒動の中では割と早い段階でエンタメって大事だなって思ったことがありました。
我が家には子供が3人いるんですが、みんな休校やら休園やらで家にいたんですね。それでその間ずーっとテレビやYouTube観て笑ってるんですよね。親としては「心の底からユーチューバーに感謝!」って感じでした。それでも合間を縫って喧嘩してましたから、YouTubeがなかったらどれだけ我が家が荒んでいたかわかりません。
ドイツ政府が今回の件で「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」と声明を出してましたからね。やっぱエンタメって大事ですよね。
なかなか今回の本題に入っていかないのですが、実は今回「パラレルワーカー」でいると、「こういう緊急事態にも生き延びられる!」という記事を書こうかと思ってたんです。
「パラレルワーカーっていいっすよ!」とこのコラムで言ってきたわけですから、そういう記事を書くのが筋だろうと。
これが私の仕事術
でも、やっぱり火事場でそんなことを声高に叫ぶのって違うなって思いました。そういう記事はまた火事が収まったらにしましょうや。このコラムでは、私の仕事術を紹介っていうテーマなので、「無駄に敵を作らない」これこそがまさに私の仕事術だと捉えてもらえれば最高です。
なんか明るいこと考えたいですよね。そういえば、こないだ元々決まっていたお笑いライブがあったんですが、こちらは中止せずに無観客の配信ライブになりました。カメラ4台に配信用の機材などで、ものすごくお金は掛かっていそうでしたが、売れたチケットの枚数としては本来その劇場に入るお客さんの数倍売れたそうです。
リアルタイムで観る人もいれば、アーカイブで観る人もいたようで、これまで仕事の都合や地理的条件で獲得できなかった客層に有料配信という形でアプローチできるメリットは大きいみたいです。
コロナによって大打撃を被っているライブ型のエンタメが、これをキッカケに新たな集客スタイルを定着させられたら痛快ですね。
多分、そんな風に今回の騒動がきっかけとなって働き方やサービスが進化するってことがどこの業界にも起こっているんじゃないでしょうか。
私個人としてもLINEなどのビデオ通話での打ち合わせとかこういう機会でもない限りやらなかったようなことが、やってみたら実際会うよりプラスなことも多々あったり、逆に実際会うことの重要性も分ったり、貴重な体験をしているのも事実です。
この雨が上がったら、きっとこれまでより働きやすくなったり、新しい収益システムができてたりっていう明るいニュースがあると思います。楽しみにしましょう!
テクノロジーって凄い
さて、当たり前のこと言っていいですか?「マジでテクノロジーって大事!!」
もし今回のような新型ウィルスがネットとかない時代に起きていたらどうなってたんだろうと考えると本当恐ろしいです。
ネットで情報見られたり、SNS見て知ってる人のつぶやき見たり、友達同士と気軽にLINEしたりすることで恐怖が大分緩和されてると思います。「ありがとう! ネット!」でも、逆に情報とか入ってこない分、案外平然としてるんですかね? でも得体の知れない恐怖は絶対あったとは思います。
テクノロジーは凄いですね。実は私常々思ってたんですよ、テクノロジーは凄いって。私の仕事なんかでも、例えば脚本なら、パソコンで書いて、ネットで送って、みんなで共有して、って全部テクノロジーに頼ってます。
もし、パソコンもネットもなかったら、手書きで書いて、清書したりして、先方に郵便で送るか直接持ってくかして…ヤバすぎる。今の何倍時間を取られるんだろう? 漫画にしても、ちょっと前までは実際にトーンをカッターで切って貼ってたそうですから。前に漫画家の方に聞いたらデジタルで描くようになって、作業が100倍早くなったと言ってました。
テクノロジー様々ですね。科学者様々です。新型コロナのワクチンもどうか早く完成してもらいたいです。そうやって、科学者の方々がしっかり働ける社会を我々みんなで作ってるわけですから、我々みんなが主役だし脇役なんです…ただ、これが対ウィルスってことで、我々がバリバリ社会活動をおこなうっていうのが得策ではないという事態なのがつらいところです。今はなるべくおとなしくしていなきゃいけませんからね。
最後になりましたが、志村けんさんが亡くなってしまいました。これは本当に悲しく寂しいニュースです。小学生の頃の私の憧れの人でした。私の笑いのルーツとなっている人です。お笑いという言語を教えてもらったような人です。
キングオブコントの思い出
これを覚えているのは最早日本で私だけかも知れませんが、私はキングオブコント2013でネタを披露した後、松本人志さんから「途中ちょっと志村さんに見えたわ」と評されたことがあります。ヤバくないですか?
今DVDで確認しようと思ったんですが、紛失してまして確認できませんでした。でも本当に言われてたはずです…。
物心つく前から観ていた志村けんさん。言うまでもなく、志村さんはあの頃の全ての小学生のスターでした。志村さんがいない子供時代なんて想像できません。私の心を本当に豊かにしてくれました。きっとみんながそう思ってます。ありがとうございました。
やっぱり人生にアーティストは必要だ!