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忙しい現代人のために「豆まきマシーン」を作ってみた

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こんにちは、藤原麻里菜です。

今日は節分の日ですね。みなさん、豆まきしましたか?

なんでも、季節の変わり目にでてくる鬼を邪気が払える豆で退治するのが節分らしいです。鬼って、季節の変わり目にでてきちゃうものなんですね。そんな感じの概念なんですね。

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私は、鬼が家に入ってきてほしくないので、必ず豆まきをしています。

でも、忙しい現代社会に生きる者として、正直、豆まきに割く時間なんてありません。「1、2分で終わるだろ」というご指摘もあるかもしれませんが、ほら、1、2分あれば、なんかこうビジネスのあれができるじゃないですか。ビジネスのあれが……。

豆をまいている時間があれば、その時間だけ仕事にコミットしたい! そう思っているビジネスパーソンも多いのではないかと思います。

そこで、豆まきをIoT化したデバイスを作ることにしました。

IoTを活用して「豆まきマシーン」作る

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職場から遠隔で動かして、いつでも好きなときに豆がまけるマシーンを作りたいと思っています。ひとまず設計図を書きました。A案は、高速で回転して豆を四方にまき散らかしてくれる仕組みです。

でもこれでは、「鬼」と「福」の境目なく無秩序に豆をまき散らかすマシーンになってしまう……。豆まき道理に反している気がしてボツにしました。

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それでは、これはどうだと考えたのがB案です。

天井に豆が詰まった2つの箱をとりつけます。デバイスのスイッチが入ると、箱の蓋が開いて豆がザーッと下に落ちる想定です。玄関の外側に鬼用の箱。そして内側に福用の箱を設置すれば、効率的に豆まきができるだろうと考えました。

……しかし、これは豆をまいているというよりか、ただ落としているだけのような気がして、これもまた豆まき道理に反しているのでボツとしました。豆まき道理に準ずるマシーン、難しい。

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最終的に考えたのがこのC案です。

角度が調整できるサーボモーターに手のマネキンをつけて、デバイスのスイッチが入るとこの手が90度曲がるという仕組みです。人間の豆まきの動作をロボット化するというわけです。これは豆まき道理に反していません。よし! これだ! これでいきます。

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遠隔操作を可能にするため、IoTデバイスを作れるプラットフォーム「sakura.io」を使って作っていきます。
前回の記事:飲み物をこぼすマシーンを作って会話から逃げよう 無駄づくり

と同様の仕組みで、Arduinoというマイコンにsakura.ioのモジュールを組み、プログラムをインストールします。 そして、Webhookとさくらのレンタルサーバにアップしたphpを連携させたら完成です。

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福用と鬼用の豆を同時にまけるように、角度が制御できるサーボモーターを2つつけました。

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そして、豆をまくために”手”を使います。

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手のマネキンをサーボモーターに固定したら完成です。

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スマホからウェブサイトにアクセスすることで、デバイスのスイッチがオンになる仕組みです。これが、IoTだ!

IoT「豆まきマシーン」完成

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完成しました。「好きなときに豆がまけるマシーン」です。めちゃくちゃ不穏な見た目ですが、忙しいビジネスパーソン必須のアイテムとなりました。

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こだわりポイントとしては、やはり鬼を退治しながら同時に福を内側に入れられる合理性です。テクノロジーによって、「豆まき」という煩雑な作業を短縮することができました。これにより、日本社会の生産性が1億パーセントくらい上昇するはずです。はずなのです。

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いや、やっぱり見た目が気持ち悪いな。

IoT「豆まきマシーン」を使ってみる

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早速使ってみることにします。玄関に設置しました。廊下が狭いため、めちゃくちゃ邪魔なのですが、これがテクノロジーによる便利さの代償ということです。

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手の上に豆を置いて、家を出ます。すると、外出先でスマホを操作するだけで勝手にマシーンが動くのです。……めちゃくちゃ便利じゃないですか。新しい時代の幕開けがきたなって感じがしますよね。私はしました。

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事務所に来ました。仕事中に、「豆まきでもするか……」という気分になったとき、ボタンを押します。どのタイミングでその気分になるかは不明ですが、きっと上司に怒られたときなどになるはずです。

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スイッチオン。

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ヴィーン……。

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機械音とともに、ぬめっと豆をまいてくれました。 誰もいない家でこれが動いていると思うと、恐ろしさがありますね。

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引きで見てみると、その恐ろしさが倍になります。いや、しかし、デヴィッド・リンチの映画のワンシーンのようでかっこよくないですか? そんなことない? そんなことありますよね?

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外出先で、しかもワンタッチで豆まきができちゃうなんて、本当に合理的で便利なものを作ってしまいました。こんな簡単に鬼を退治して福をもたらせるなんて、制作に1万5000円をかけたかいがありました。

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ただ、帰宅したときの絶望感はすごいです。

おわりに

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今回は、忙しいビジネスパーソンのために自動的に豆がまけるマシーンを作ることができました。ぜひ、豆まきをしたいけれど時間がない……。という方は作ってみてくださいね。それか3万円くらいで売ります。

私は、「マシーン化したところで豆まき後の片付けが面倒なことは変わらない」ということに気づいたのでもう一生使いません。

執筆

藤原麻里菜

1993年生まれ。コンテンツクリエイター、文筆家。頭の中に浮かんだ不必要な物を何とか作り上げる「無駄づくり」を主な活動とし、YouTubeを中心にコンテンツを広げている。2013年からYouTubeチャンネル「無駄づくり」を開始。現在に至るまで200個以上の不必要なものを作る。2016年、Google社主催の「YouTubeNextUp」に入賞。2018年、国外での初個展「無用發明展- 無中生有的沒有用部屋in台北」を開催。25000人以上の来場者を記録した。
Instagram : https://www.instagram.com/mudazukuri/

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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