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飲み物をこぼすマシーンを作って会話から逃げよう 無駄づくり

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こんにちは、藤原麻里菜です。

最近、気がついたのですが、人と話すのって、はちゃめちゃに難しくないですか。

なにが一番難しいって、会話を終わらせる方法が明文化されていないことです。会話をしていると困ることってたくさんありますよね。急に相手から説教をくらったり、自慢話をされたり、ビジネスの勧誘を受けたり。そんなときに、その会話を終わらせる方法が分からないのです。

ゲームやインターネットだったら、電源を抜いてしまえば会話を強制終了することができますが、現実はそうはいきません。会話に困った局面でどうその会話から逃げればいいのか。急にダッシュでその場から逃げる。という手もあるかもしれません。けれど、そんなことをやってしまったら、かなり異常です。異常中の異常です。そんなことはしちゃダメです。では、異常に見られずに会話をそれとなく終了する方法はないのだろうか……。

そんな悩みをここ10年考え続けていたのですが、ついこの間、逃げ切る方法をついに思いついたのです。いいですか、10年越しのアイディアを発表しちゃいますよ。

……それは、「飲み物をこぼす」です。飲み物をこぼすことで、「あわわ……」といった空気になり、会話をシャットダウンすることができるのです。これにたどり着いたときは、鳥肌が立ちました。

「全自動飲み物こぼしマシーン」を作った

そんな未踏の解にたどり着いてしまったからには、実際にやってみようと思ったのですが、飲み物をこぼそうと意識すると、なんだか躊躇してしまいなかなかこぼせないことに気づきました。

そんな人間が解決できない問題は、そう、テクノロジーを使って解決すればいいのです。 と

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いうことで、私は「全自動飲み物こぼしマシーン」を作りました。

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マシーンのスイッチはWebページになっています。「オン」のURLをクリックすると、

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マシーンが動いて飲み物をこぼしてくれるのです。みなさん、これがテクノロジーのあるべき姿ですよ。

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これがテクノロジーによってこぼれたお茶の姿ですよ。ちゃんと目に焼き付けてくださいね。

飲み物をこぼすマシーンの作り方

飲み物をこぼしたい人、たくさんいると思います。なので、作り方を説明させていただいてもよろしいでしょうか。

まず、このマシーンは、Arduinoとsakura.io、そして、さくらのレンタルサーバを使って作りました。

なんだか横文字ばかりで難しいので、簡単に説明します。

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まず、Arduinoというのは半田付け不要で電子工作をすることができるデバイスです。これに、モーターなどをつなげてプログラムをパソコンから送ることで、モーターを好きなように動かすことができるのです。

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そして、sakura.ioというのは、さくらインターネットが提供しているIoTプラットフォームです。

IoTというのは、インターネット・オブ・シングスの略で、物とインターネットをつなげる技術のこと。スマートスピーカーとかのあれです。そんなすごい技術をこのsakura.ioを使えば、比較的簡単に作ることができるようなのです。

私は今までは、MESHやIFTTTといったツールを使ってインターネット通信を使ったマシーンを作ってきました。どちらも難しいプログラム不要でウェブ上でIoTデバイスを作ることができるサービスです。その2つと比べると、sakura.ioはだいぶ専門的になってきます。サーバーなどを自分で用意しないといけないし、難しいプログラミングも書かなくてはならない。

専門的な場所で学ばずにストリート(主に検索とコピペ)で電子工作をやってきた私にとって、かなりハードルが高いのですが、ストリートの意地を見せてやろうという気概で頑張ります。

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私はプログラミングもサーバーとかそういう知識がまったくないのですが、とりあえず、さくらインターネットが公式で用意してくれているセットアップマニュアルを見ながら初期設定をします。

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まずは、Arduinoとsakura.ioの通信シールドをバチコーンとハメます。

そして、セットアップマニュアル通りにモジュールにプリントされているIDとパスワードを入力し、Arduinoの電源を入れると、通信が記録されるようになりました。

ここまでは、比較的簡単にいけました。でも、ここからが問題で、Webページをクリックされたらマシーンが動くという仕組みをつくっていきたいのです。難しそうだ。

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ストリートで培ってきた検索力を駆使したところこのサイトがとても参考になりました。phpファイルをサーバーにアップロードし、そのURLにアクセスすると、モジュールに信号が送られるという仕組みを丁寧に説明してあります。本当に、ありがとうございます。

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ちなみに、この時点でphpとかサーバーにファイルをアップロードとか、そういったことが全くよく分からなかったのですが、とりあえず書いてある通りに作ってみました。

指定したページにアクセスすると、LEDがついたり消えたりします。すごい! 私、今、インターネットとつながっている……。

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いい感じにできてきたので、Arduinoにサーボモーターをつけます。サーボモーターというのは、角度が調整できるモーターのことです。

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先ほどのプログラムにサーボモーターを動かすものを加えたら完成です。

飲み物をこぼして会話から逃げよう

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このように、sakura.ioを使ってIoTデバイスを作ることができました。スマホから通信できるということは、遠く離れた場所にある飲み物をこぼすことも可能になります。その可能性が表れたところで、それをうまく利用できる自信はありません。

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でも、このテクノロジーを使えば飲み物をしたり顔でこぼし、会話を強制的に終わらせることができます。

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ただ、後片付けがめちゃくちゃ面倒だし、店員さんに迷惑がかかるということに気づいたので、次は、こぼしたお茶を自動的に掃除してくれるマシーンを作ろうと思います。

≫ Ardinoを使った電子工作にも使える! さくらのIoT

執筆

藤原麻里菜

1993年生まれ。コンテンツクリエイター、文筆家。頭の中に浮かんだ不必要な物を何とか作り上げる「無駄づくり」を主な活動とし、YouTubeを中心にコンテンツを広げている。2013年からYouTubeチャンネル「無駄づくり」を開始。現在に至るまで200個以上の不必要なものを作る。2016年、Google社主催の「YouTubeNextUp」に入賞。2018年、国外での初個展「無用發明展- 無中生有的沒有用部屋in台北」を開催。25000人以上の来場者を記録した。
Instagram : https://www.instagram.com/mudazukuri/

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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