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メガネを曇らせるマシーンを作って冬をホカホカに過ごす

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≫ Ardinoを使った電子工作にも使える! さくらのIoT

こんにちは、無駄なものを作っている藤原麻里菜です。最近、寒いですね。 私は視力が悪く、普段はコンタクトレンズをつけているのですが、休みの日などはだいたいメガネで過ごしています。

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寒いとメガネが曇りますね。 多くの人は冬といえば、鍋だの温泉だの年越し蕎麦だのとか言いますが、それぜーんぶメガネが曇るやつです。

メガネをかけている身としては、ふいにメガネが曇るとめちゃくちゃ恥ずかしいです。でも、冬の寒い時に立ち食い蕎麦屋に入って、向かいのサラリーマンがメガネを曇らせながら蕎麦をすすっているのを見たりしたら、なんだか、すごくほっこりしませんか。

そう、曇ったメガネというのは、暖かさの象徴なのです。ホカホカの象徴というわけです。ということは、「メガネを曇らせるマシーン」を作れば、どんなに寒くてもあったかい気分になるのではないでしょうか。新しい冬の防寒具として売れるのではないでしょうか。ということで、作ります。

「メガネを曇らせるマシーン」を作る

今回のマシーンを作るにあたって考えなくてはならないことは、「どう湯気を作るか」です。メガネを曇らせられるほどの湯気を作り、その湯気をメガネに噴射することができたら、一瞬でメガネを曇らせることができます。なんかないかなあと、amazonをサーチしていたら、ありました。スチームクリーナーです。

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水を入れると高温の蒸気が出て、その蒸気で汚れを浮かしてキレイにする掃除用具でもあり、「メガネを曇らせるマシーン」のマストアイテムでもあります。

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透明なチューブに穴をあけて、結束バンドでメガネに取り付けます。

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チューブをスチームクリーナーに取り付けたら、完成です。

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装着したので、スイッチを入れてみましょう。

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蒸気が

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メガネに噴出されて

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あ、あ、あ、熱い。

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説明書をあらためてみると、スチームは最高135度になるようとのことでした。いや、こうなることはうすうす分かっていたものの、「135度の熱さくらい耐えられるだろ」という自分への自信によって打ち消されていました。耐えられるわけないだろ。

熱いっていうか、めちゃくちゃ痛い。このままでは、目周辺がたいへんなことになってしまいそうなので、やめます。

ちゃんと作ります

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熱さに心がくじけ、amazon primeでずっと相棒を見ていました。杉下右京を見ていたら、だんだんと自分も頑張らなきゃいけないような気がしてきたので、重い腰を上げて改良していきます。杉下右京さん、無事にマシーンが完成したらあなたのメガネも曇らせてくださいね。

熱さ対策として、塩ビパイプにチューブを入れることにしました。まず、塩ビパイプに蒸気を排出させる穴を開けます。

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塩ビパイプをメガネに直接取り付けることは難しそうなので、クリップにくっつけて、それをメガネに取り付けます。これで完成です。

メガネを曇らせるマシーンの完成

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やっとできました。「メガネを曇らせるマシーン」です。パイプの端をふさぐことで、蒸気が逃げないよう工夫いたしました。

先ほどの熱さがトラウマになっていますが、勇気を振り絞ってスイッチを入れます。

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メガネを

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曇らせるために

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12時間費やしたんだ……。

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く、曇った。とてもキレイに曇りました。蒸気の量が多すぎて途中、霧の中かな? と思ってしまいましたが、こんなにも、こんなにもキレイに曇りましたよ。

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もう一回やってみてもいいですか。スイッチを入れると、

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もわっとして、

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曇りました。

ライト兄弟をはじめとする数々の発明家は、幾度の失敗を乗り越えて、後世に伝わる偉大な発明品を生み出したのです。私の先ほどの、”高温スチームをもろに皮膚に当ててしまう”という失敗も、いまや成功の種ということですな。ははは。メガネを曇らせるという成功を手にした私はいまや無敵です。

IoTにしてみる

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良い感じにできたので、インターネットにつなげてみたいなと思いました。IoTデバイスにするのです。

IoTについてはこちらの記事をご覧ください。

IoTとは? モノのインターネットの具体的な活用方法を事例で紹介

今はスイッチの部分が手動ですが、マシーンにスイッチを押させることもできます。とりあえず、そうするために高温スチームのセーフティーロックをグルーガンでギトギトに固めました。

例えば、Twitterで「メガネ 曇った」の新着ツイートがあるとスイッチがオンになる仕組みはどうでしょうか。日本のどこかでメガネが曇った人と同時にメガネを曇らせることができます。とてもロマンがありますよね。

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ということで、今回はMESHを使います。SONYから出ているIoTデバイスで、この小さなブロックをアプリ上で操作することで、難しい電子工作を簡単にできるのです。

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スイッチを入れる部分には、「サーボモーター」という角度を調整できるモーターを使います。これをMESHのGPIOタグで制御させることで、このモーターがスイッチをオンしてくれるのです。

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MESHとIFTTTを連動させて、Twitterの新着ツイートを拾ってMESHからサーボモーターを動かします。 IFTTTとは、ウェブサービスを連動させられるサービスで、IoTデバイスの自作を簡単にしてくれるすごいものです。

誰かのメガネが曇ると私のメガネも曇るマシーン

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ということで、「誰かのメガネが曇ると私のメガネも曇るマシーン」が完成しました。これをつければ、普通に生活をしているだけで人の存在を感じることができるたいへん便利な

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前が見えない。

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あ、熱い、熱いです。

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やばい、やばい。

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ハァー。なるほど、今誰かのメガネが曇ったんですね。了解です。わかりました。私も君と同じ気持ちだから大丈夫ですよ。

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例えば、さきいかを食べているときだって、

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誰かのメガネが曇れば曇ります。

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横から見ると、ヤバイ博士みたいになりました。

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なにをしてようが曇ります。

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酒を飲んでいるときだって、

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誰かのメガネが曇ったら曇ります。

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ホカホカなビール。

おわりに

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記事の画像を見返して見てください。さきいかも、コーラもビールも、おにぎりも、全てホカホカでおいしそうに見えませんか? メガネが曇るということは、ここまで視覚的に幸せをもたらしてくれるんですね。

最近は曇らないメガネなんかも発売されているようですが、メガネは曇ってなんぼです。どんどん曇らせていきましょう。そして、あなたのメガネが曇ったとき、私のメガネも曇っていることでしょう……。

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執筆

藤原麻里菜

1993年生まれ。コンテンツクリエイター、文筆家。頭の中に浮かんだ不必要な物を何とか作り上げる「無駄づくり」を主な活動とし、YouTubeを中心にコンテンツを広げている。2013年からYouTubeチャンネル「無駄づくり」を開始。現在に至るまで200個以上の不必要なものを作る。2016年、Google社主催の「YouTubeNextUp」に入賞。2018年、国外での初個展「無用發明展- 無中生有的沒有用部屋in台北」を開催。25000人以上の来場者を記録した。
Instagram : https://www.instagram.com/mudazukuri/

編集

武田 伸子

2014年に中途でさくらインターネットに入社。「さくらのユーザ通信」(メルマガ)やさくマガの編集を担当している。1児の母。おいしいごはんとお酒が好き。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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