さくらインターネットはサーバー会社というイメージが強いですが、「IoT」を扱っていることはご存知でしょうか? さくらのIoT>>
さくらのIoTを多くの方に知っていただくため、「ラランド」のお二人を起用して動画を制作しました。今回の記事では、具体的な事例をまじえて、IoTについて解説していきます。
IoTをわかりやすく解説するためにラランドを起用
実際にIoTを使ってどんなことができるのか。わかりやすく説明するための動画を制作。撮影の裏側と動画内容を一部ご紹介します。
撮影準備
この日は都内のハウススタジオを借りて撮影。外注はせずに、さくらインターネットの社員のみで準備から撮影までおこないました。
安全を意識し、3密を避けるよう意識しながら、全員マスク着用で準備を進めます。
ラランドのお二人も到着し、事前に打ち合わせ。撮影の流れと台本のチェック、不明点などを確認します。
打ち合わせも終わり、撮影開始です。
撮影の様子と舞台裏
まずはじめに、ラランドのお二人によるオープニング撮影。ニシダさんのアドリブも飛び出しました。
オープニング
ラランド:こんにちは! ラランドです。
ラランド サーヤさん(以下、サーヤ):前にさくらインターネットに取材をしてもらったことがあって、会社のサービスについて調べていたんだけど、3年くらい前から「IoT」っていう種類のサービスをはじめたみたいなんだよね。
「ラランド」 サーヤさんに”お笑い芸人の働き方改革”について聞いた
ラランド ニシダさん(以下、ニシダ):わざわざ調べるなんて真面目だねえ。で、「IoT」ってなんなの?
サーヤ:私もよくわからないんだよ。仕事にも生かせるかもしれないから、いろいろ聞いてみたいなと思って。
ニシダ:なるほど。
サーヤ:私はさくらインターネットの人に話を聞いていくから、ニシダはそれをイイ感じに表現する役をやって。
ニシダ:雑なフリだな!
サーヤ:まあまあ。とにかくやっていきましょう。
ニシダ:レッツゴー! IoT!
撮影風景を引きで見るとこんな感じです。お二人の間にアクリル板を設置しています。 「レッツゴー! IoT!」というニシダさんの台詞は完全にアドリブです。さすが!
エバンジェリスト登場
ここからはIoTに詳しいさくらインターネットのエバンジェリストと一緒に、サーヤさんがIoTについて学んでいきます。ニシダさんはIoT実演のためにVTRで登場します。
サーヤ:はい。というわけで、ここからはさくらインターネットのエバンジェリスト、法林(ほうりん)さんにお話をうかがいたいと思います!
さくらインターネット 法林(以下、法林):よろしくお願いします。
サーヤ:法林さんは「エバンジェリスト」というお仕事をされているそうですが、どんなお仕事なんですか?
法林:さくらインターネットのサービスの良さをいろいろな方法で伝える仕事です。こういう動画もそうですが、イベントに登壇したりもします。
撮影の裏側では、動画編集担当のスタッフと全体をまとめるディレクターが台本を確認しながら見守っています。ここから、IoTのサービスについて触れていきます。
IoTってナニモノ?
サーヤ:そもそもなんですけど、IoTってナニモノなんですか?
法林:IoTとはInternet of Things(モノのインターネット)のことです。モノがインターネットにつながっていろんな情報をやり取りする考え方のことですね。
サーヤ:なるほど。モノがインターネットに繋がるとなにが良いんですか?
法林:今まで人がやらなければならなかった単純作業を機械に任せて自動化したり、効率化できます。
サーヤ:うーん、良くわからない! 例えばどんなお仕事ですか?
法林:製造業なら機械の状態がわかります。農業だったら温度や湿度、CO2の濃度といった空気の状態がわかりますね。「身の回りでなにが起きているのか」が数値、データとしてわかるようになるのって、業界関係なく役に立つと思いませんか?
サーヤ:確かにそうかも。
法林:人でもできるけど、コロナの状況で人にしてもらうことが難しくなっているし、もっと細かいデータが欲しい! という場合にも使えます。
サーヤ:そう考えるとIoTって身近な仕事や困りごとにも使えるのかもしれないですね。
法林:そうなんです。今まではハードルが高かったんですけど、ようやく気軽に使えるようになってきたところなんです。
サーヤ:あ、じゃあ私が調べていて気になっていたところがあったので、それも教えてください!
IoTめっちゃ高い説
サーヤ:一般的にIoTって値段はいくらくらいなんですか? 調べたら通信コストが高いって出てきたんですけど……。
法林:今までの市場価格だと、どうしても高くなってしまいますね。特に野外環境になると、より高くなっちゃうと思います。
サーヤ:どうしてですか?
法林:すごく大まかに言うと、インターネットにどう接続か? 電源をどうするのか? という2つの問題があるんです。農地のど真ん中に電源とWi-Fiを引くのって実現するのが大変ですよね。不可能ではありませんが。
サーヤ:確かに……。
法林:その時にスマホの回線、専門用語で言えばLTEとか4Gを使おうって話になるんですけど、そもそも人間がいないから別に用意しないといけないし、普通は1台で数千円、安くても数百円なので、たくさんのモノをばらまこうとすると月額料金が膨大なことになるんです。
サーヤ:最近、5Gなんて言葉もよく聞きますね。例えば3,000円のスマートフォン回線が100台だと……月30万!? 高いですね。
法林:そうなんです。あと、電源は電池で動かすこともできますが、それが切れたら誰かが交換対応に行かないといけないんですね。そういった構築のお金も含めて考えるとすごく高くなるんですよ。
サーヤ:なんかITな話かと思ったらめちゃくちゃアナログ! モノ同士をつなげるのって大変なんですね。
法林:そうなんです。なので、さくらの場合は屋外でのIoTでありそうな「広い場所でたくさんのものが通信する」ことを前提にした料金で提供しているんです。
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IoTについて気になることをサーヤさんと法林の対話形式で解説しました。
事例その1 農業
そしてここで、ニシダさんがIoTを「イイ感じに表現する役」でVTRに登場します。
農家のビジネスは儲かると聞き、室内で農業を始めたニシダさん。めんどくさがりなので、いろいろなことをAI技術を使って自動化します。
ニシダ:野菜って種まいておけば勝手に育つものじゃないの? 空気や水、土に日差しまで気にしないといけないなんて聞いてないよ。
農家を甘く見ているニシダさんですが、IoTを活用してなんやかんやで儲かったようです。どうしてうまくいったのかについて、この後に解説します。
ニシダ:いや~、農業、最高! 農業用の工場も作ろっと。
急に儲かってイケイケ風な格好となりました。
サーヤ:最後のニシダの表情、腹立ちますね~。農家の皆さんに怒られてほしい。これは、どうやって儲かったんですか?
法林:農業って温度や湿度、水の量や明るさなど、センサーで収集できる情報が多いんです。今までは人が「職人の勘」的に見たり触ったりして判断していたのですが、分析をして、その作業をAIを使って自動的に機械にやってもらえれば、面倒を見る畑や田んぼの数も増やせるという構造です。
サーヤ:システム化できるんですか。怠惰なニシダにはピッタリかもしれないですね。生産性が向上するということですね。
IoTめっちゃ難しい説
サーヤ:次にお聞きしたいのですが、「IoT」って言葉がふわっとしていて、なんだか難しそうって思うんですよね。
法林:確かにふわっとしていますね。要素を分けると少しわかりやすくなりますよ。IoTって現場でデータを取ったり動いてくれる「デバイス」、インターネット越しになにかしてくれる「クラウド」、その間にある「ネットワーク」に分けられるんです。
サーヤ:ふむふむ。なんとなく理解できました。
法林:はそれを別々に持ってきて組み合わせないといけないのが難しいので、一つひとつ便利な道具やサービスがたくさん出てきているんです。
サーヤ:なんだか、ドラえもんみたいですね。
法林:ホントにすごいんですよ。さくらの場合、もともと持っているクラウドを軸にして、IoTの「モノからクラウド」までをどうやって簡単に繋げられるようにするか、考えているんです。
事例その2 スマートホーム
ここで再度ニシダさんが東條。小学生のニシダさんが部屋で漫画を読んでいるのですが、お母さんにバレると怒られてしまいます。IoTを使って、その危機を察知していきます。
ニシダ:あー、勉強の時間に読む漫画は最高だぜ。でも、おかんにバレると怒られるからな~。そうだ! 機械に見張らせればいいんじゃね?
「Mother is coming!」お母さんが部屋に近づくと、リアルタイムでデバイスが動きを感知して、遠隔でLINEに通知がくる仕組みです
ニシダ:やっべ、おかんが近づいてきた。勉強する振りをしないと。
結果、ギリギリのタイミングでお母さんに勉強をサボって漫画を読んでいるのがバレずにすみました。
小道具の雑誌もさくらインターネットの社員が制作。さくらインターネット公式PRキャラクター、桜葉愛(さくらは あい)ちゃんが表紙になっています。
サーヤ:なんだかニシダが怪しい機械? 装置?を使ってましたね。
法林:あれは「デバイス」ですね。こういうマイコン(Raspberry Pi、Arduino)やセンサーが売られていて、レゴみたいに組み合わせることで、「何かを作る」ハードルを下げてくれているんです。
サーヤ:それでも難しそうですけどね。
法林:最近は子ども向けのプログラミング教育で使われることもあるので、大人でも使えるようになると思いますよ。
サーヤ:すごい時代! 冷蔵庫に取り付けて、自分のプリンを守る装置とかもできそうですね。
IoTめっちゃ危ない説
サーヤ:最後にお聞きしたいんですけど、インターネットに繋がっている機器は危ないってニュースを見たんですよ。これって実際どうなんですか?
法林:IoTはモノのインターネットと言いましたが、そのままインターネットに繋いでしまうと危ないと思います。なので、サービスを使ってもらう側としては「そうならない仕組み」が大事だと思っています。
サーヤ:仕組みってどういうことですか?
法林:インターネットが怖い理由は「知らない人を含めてみんなから見られる場所と繋がる」からなんです。
サーヤ:ふむふむ。
法林:その中に悪い人やウイルスも紛れ込んでいるから、うっかりミスするとそれらに攻撃を受けてしまいます。
サーヤ:どうやって、そんな悪い人やウイルスから守るんですか?
法林:難しい事抜きに、簡単に言うと僕らは「他の人には見えない道を通る」ようにしているんです。具体的に見ていきましょう。
事例その3 セキュリティ
いかにも悪そうなハッカー、ニシダさん。なにやら悪だくみをしているようです。PCを使ってなにかしようとしています。
ニシダ:俺は悪いハッカーだぜ! 今日は家に忍び込んでアレコレ盗んでやるか。
ニシダ:へっへっへっ、IoTの鍵か。Wi-Fiに入っちまえばこっちのもんだ! Wi-Fiに侵入してハッキングしてやる。
ニシダ:アレ、Wi-Fiに入れたけど、どこと通信しているんだ?! クソっ、無理だ! もう牛丼食って帰ろ!
IoTの鍵がクラウドを挟んでいたおかげで、ハッキングを免れました。
サーヤ:ニシダ、ヘタれてましたね~。「どこと通信してるんだ?」ってことは実際は繋がっているんですか?
法林:そうですね。最終的にはインターネット上にある「クラウド」を介して繋がることはあります。
サーヤ:クラウドを挟むのと、挟まないのでは何が違うんですか?
法林:大事なのはモノが直接インターネットに繋がってしまうと守りづらいということ。モノが勝手に最新のセキュリティに変わってくれたりしないでしょ? いっぽう、インターネットでは攻撃方法はどんどん進化しているので、それに合わせて守り方も常に変えていく必要があります。
サーヤ:ニュースでサイトが攻撃された、っていう話もたまに聞きますよね。
法林:そうなんです。さくらインターネットの場合、モノを直接守るんじゃなくて、モノからクラウドまでを見えないようにしたうえで、クラウド上で守りを固めるようにしています。だから安全なんです。
サーヤ:確かにプロにお願いできるほうが安心ですよね。今日はいろいろなお話を聞かせてもらい、ありがとうございました!
法林:いえいえ、とんでもないです。IoTについて気になったところは解消できましたか?
サーヤ:はい! 振り返るとこんな感じですね。
IoTまとめ
「IoTめっちゃ高い説」 → No, 月額数十円から始められる!
「IoTめっちゃ難しい説」 → No, 簡易的なものなら市販のマイコンボードやクラウドサービスの組み合わせで作れる
「IoTめっちゃ危ない説」 → No, インターネットに出ない経路を使えば乗っ取られたり攻撃されることもない
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ラランドのお二人にIoTについてわかりやすく伝えていただけました。今回、紹介したさくらのIoTについて興味を持っていただけたら、ぜひホームページをご覧ください。
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