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肩書 フリーランス国際協力師の「新しい働き方」 原貫太

初めまして。フリーランス国際協力師の原貫太と申します。

今日からこのメディアで連載を書かせていただくことになりました。主には、僕のフリーランスとしての働き方をメインにお話しできればと思います。

初回は、僕の肩書である『フリーランス国際協力師』とは一体何なのか、初めての方にもわかるようにご説明します。

 

ウガンダの田舎道に立つ筆者

ウガンダの田舎道に立つ筆者

フリーランス国際協力師とは?

冒頭でいきなり怪しい肩書を名乗ってしまい、すみません。たぶん、ほとんどの人が初めて耳にした言葉だと思います。

フリーランス国際協力師とは、特定の組織に所属せずに働く『フリーランス』と、十分な収入を得ながら仕事としての国際協力を続ける『国際協力師』を掛け合わせた造語です。僕がつくりました。なので、辞書を引いても載っていません。

 

僕は早稲田大学在学中にアフリカ支援のNGO(非政府組織)を設立し、これまで南スーダン難民の支援などにたずさわってきました。当時はバリバリ働いており、各種メディアにも取り上げられるなど、恐縮ながら「NGO界の若手ホープ」とも言われていました。

しかし、大学を卒業してすぐのことです。働き過ぎやプレッシャーなどが原因で、昨年5月末に『適応障害』という病気を発症しました。半年間休養したものの、その頃には組織に戻って働いている自分を想像することは難しくなっており、同年末、自分で設立したNGOを自らの意志で辞めています。

 

適応障害の経験についてはここで語ると長くなってしまうので、こちらの記事をご覧ください。

適応障害で休んでいた時、一番辛かったのは「何でもないことができない」かもしれない

 

ただ、NGOを離れた後も、国際協力に対する想いは変わりませんでした。昨年末、気分転換もかねて3週間ほどウガンダ旅行をしたのですが、「やはり、この地でもう一度挑戦したい」という想いはさらに強くなり、今度はフリーランスとして国際協力の分野で働くことに決めたのです。

その後、2019年1月から「フリーランス国際協力師」という肩書を名乗りはじめ、日本とウガンダを3ヶ月おきに往復しながら仕事をしています。

 

余談ですが、この肩書の怪しさは、主に国際協力師の『師』にあるようです。Twitterが炎上した時には「国際協力詐欺師だ」なんて言われましたからね(笑)。

ただ、『国際協力師』という言葉自体は僕がつくったものではありません。2005年から存在します。実際、『国際協力師になるために』という本もあるくらいで、この分野の書物の中ではベストセラーになっていますね。

 

本稿では割愛しますが、「国際協力師」という言葉の意味については僕のブログで解説していますので、あわせてそちらをご覧ください。

 

www.kantahara.com

 

ウガンダ北東部の小学校で女子生徒らに布ナプキン製作の指導をする筆者

ウガンダ北東部の小学校で女子生徒らに布ナプキン製作の指導をする筆者

フリーランス国際協力師は何をやっている人?

これは、一言でお伝えするのが難しいです。(こういうところが怪しさに繋がる一つの原因だとは思いますが……笑)。

フリーランス国際協力師は、国際協力をテーマに、「自由に働きながら世界を変える」をコンセプトにしています。ですので、国際協力に関連したことで僕が面白そうだなと思ったことは、基本的に何でもやります。

いくつか仕事を挙げてみると、

  • ウガンダ北東部にて女子生徒へ布ナプキン製作の指導
  • 日本からやってきたスタディツアー(体験学習や現地の人々との相互理解を目的とした旅行)のアテンド
  • スタディツアー開催に向けた準備 ・ウガンダの友人とYouTubeで発信 ・YouTubeの編集
  • 難民キャンプの取材 ・Webメディアでの連載コラム執筆 ・取材対応や原稿のチェック
  • 個人事業主としての経理全般 ・学生インターンのメンター(指導者)・個人ブログの運営
  • SNSでの発信
  • 日本での講演
  • 留学斡旋会社とコラボ
  • 自著の販売

 

などなど。いま抱えている仕事だけでもこれ以上あるのですが、あまりに書き過ぎると飽きられてしまいそうなので、この辺で止めておきます。

一つひとつの仕事は、それほど重くはありません(もちろん、ウガンダでの活動はどれも大変ですが)。サラリーマンのかたが会社の一大プロジェクトを一任されている場合のほうが、仕事単体あたりの負荷はよほど大きいと思います。

ただ、フリーランス国際協力師という働き方は、常にマルチタスクに追われています。そのため、「どんな仕事をしているのですか?」と質問をされても、うまく答えることができないのです。

 

最近の仕事の状況については各種SNS(主にTwitter)で発信しているので、詳しくはそちらを見ていただくのがいいかと思います。

 

twitter.com

 

ウガンダの朝焼け

ウガンダの朝焼け

フリーランス国際協力師の収入は?

みなさんが気になるのは僕の収入源だと思いますが、先ほど列挙した仕事を見てもらえるとなんとなく想像できるのではないでしょうか。

最初に書いておくと、ウガンダでの活動からは収入は一円も得られません。僕は特定の組織に所属しながら活動しているわけではないので、そもそも「給料」という概念が存在しないからです。

また、僕が布ナプキン製作の指導をしているような女の子たちは、一日数百円で生活するような貧困層の子どもたちです。そういった人たちがターゲットだと、当然授業料などを徴収することもできません。

 

それに、活動場所もウガンダの中では経済的に貧しい地域なので、ここで金もうけのためのビジネスをおこすことは難しいです。

ウガンダでの活動に必要な資金は、日本のみなさんからいただいた寄付を活用しています。支援物資の購入費だけではなく、ウガンダ国内での交通費など間接的にかかる経費にもあてているため、赤字になることはあまりありません。もちろん、これは僕個人が生計を立てるために必要な収入とは別で管理しています。

僕の収入源は、大きくわけると7つあります。列挙すると、

  1. ブログ
  2.  Webライター
  3.  講演
  4. イベント開催
  5. オンラインサロン
  6. 事業収入(スタディツアーや留学プランなど)

ザックリですが、日本の新卒初任給、その平均額の2~3倍は収入(正確には売上)があります。 もちろん個人事業主として働いているため、ここにあらゆる経費がかかってきます。僕の場合はウガンダに行くための航空券などは自腹ですし、通信費などの経費もかなり必要です。

 

そのため最終的に手元に残る金額は、もうすこし少ないです。

ただ、収入源が多岐にわたっているため、仮に一つの収入が途絶えたとしても他でカバーすることができます。そのため、フリーランスという立場ではありますが、長期的には「安定」した働き方だと僕は考えています。

このあたりの『新時代の安定した働き方』については論じると長くなってしまうので、また別の記事で詳しく解説したいと思います。

さいごに

今日は連載初回だったので、僕の肩書である『フリーランス国際協力師』という働き方について、簡単ですが説明しました。

フリーランスとして国際協力にたずさわるのは、正直ハードルがかなり高いです。僕は就職を一度も経験することなくフリーランスに転向できましたが、そのためにはある程度のスキル、そして働き方に対するマインドを根本から変えていく必要があります。

『新しい働き方』を考えるのはとても好きなので、この連載でみなさんと一緒に考えていければと思います。

 

 

 

執筆

原貫太

1994年生まれ。フリーランス国際協力師。早稲田大学卒。 フィリピンで物乞いをする少女と出会ったことをきっかけに、学生時代から国際協力活動をはじめる。これまでにウガンダの元子ども兵や南スーダンの難民を支援。出版や講演、ブログを通じた啓発活動にも取り組み、2018年3月小野梓記念賞を受賞。

編集

天内 雅晴

さくらインターネットでWebマーケティングを担当。プロダクト企画担当を経て、現職。現在、パラレルキャリアとして、広告運用代行の業務をおこなっている。

編集

武田 伸子

2014年に中途でさくらインターネットに入社。「さくらのユーザ通信」(メルマガ)やさくマガの編集を担当している。1児の母。おいしいごはんとお酒が好き。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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