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【まずは気の向く分だけ働こう】適応障害から仕事に復帰する時、僕が気をつけた3つのこと

【まずは気の向く分だけ働こう】適応障害から仕事に復帰する時、僕が気をつけた3つのこと

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前回の記事「知人や家族が適応障害になった時、絶対にかけてはいけない5つの言葉」に大きな反響があり、たくさんの方に記事を読んでいただきました。ありがとうございます。

適応障害の経験を発信していると、「原さんはどのように仕事に復帰をしていったのですか?」とよく質問をされます。

現在は日本とアフリカを往復しながら、「フリーランス国際協力師」という比較的アクティブな働き方をしている僕ですが、ある日突然、仕事に復帰できたわけでは当然ありません。

少しずつ仕事の負荷やストレスに体を適応させていきました。最初の頃は数時間働くだけで、しんどくなっていた時期もあります。

働き盛りの年代の人が、もし適応障害になってしまった場合、簡単に仕事を辞めるわけにはいきませんよね。

その一方、社会復帰をするとしても、いきなりフルパワーで働き始めてしまったら、病気が再発したり、寛解が遠のいたりする可能性もあります。

僕はフリーランスという立場のため、サラリーマンとして働く方たちが全く同じように真似できるかはわかりませんが、少しでも参考になればと思い、僕がどのように適応障害から仕事に復帰したのかを紹介します。

まずは気の向く分だけ仕事をする

適応障害になった時、周りから言われてうれしかった言葉が「気持ちの向くままに生きていいんだよ」でした。

適応障害になる前の僕は、仕事や人間関係でストレスを抱えても、その気持ちを封じ込めるようにして働き続けていました。そうして心の本音を無視し続けた結果、体を壊してしまったのです。

 

心の「本音」に耳を傾けよう。適応障害になり、僕は大好きだった仕事を辞めた。

 

だからこそ、適応障害で休んでいる時も、病気から仕事に復帰をする時も、「まずは気の向くままに動く」というのが大切だと思います。もちろん病気に関係なく、自分の心の本音に耳を傾けるというのは、ストレスなく生きるために大事なことです。

適応障害などの精神疾患は、良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、少しずつ寛解に向かっていきます。調子が良いと感じたら仕事に取り組み、ちょっと苦しいなと感じたら、無理はせず休むようにしてください。

この記事を書いている2020年8月現在は、新型コロナウイルスの関係でリモートワークを導入している会社も多いでしょうから、オフィスに出勤する生活よりは、仕事の量や休むタイミングも比較的調整しやすいのではないでしょうか。

 

そして、病気が治りかけの時期というのは、「8割のエネルギー」を心がけるようにしましょう。

 

僕の場合、次の項で書く「好きな仕事」であればいくらでもやれそうに感じた時もありましたが、無理をすると後から必ず反動が来ていました。

病気が治りかけの時期は、「まだいけそう」と感じても、そこで無理をせずに”休む勇気”を持つことが大切です。

僕のようにフリーランスなら仕事量も調整しやすいですが、サラリーマンで休職をしていた方なら、難しい側面もあるかもしれません。

だからこそ、上司や同僚など、一緒に仕事をする近しい関係の人には、自分の状況をしっかりと伝えておく必要はあるかと思います。

好きな仕事から手を付け、没頭できる時間を作る

過去の連載コラムでもお伝えしましたが、僕が適応障害になった原因は、大学在学中に起業したNPOの仕事が原因でした。

代表という慣れない立場やそこから来るプレッシャー、また起業という形式上、過労が重なって適応障害になりました。

しかし、起業した仕事とは別に、学生時代からいわば副業のような形で、ブログをずっと運営していました。自分にとってブログは好きな仕事、いや趣味のようなものだったので、気が向いた時、調子がいいと感じた時は、ブログを書くようにしていました。

今の20代や30代のサラリーマンの方であれば、副業に興味を持っている人も多いかと思います。また、既に何らかの副業を始めている方もいるかもしれません。

おそらく適応障害になる原因の多くは、本業の仕事だと思います。いずれ本業の仕事に復帰をするのであれば、その前に自分がやりたいと思える副業、もしくは生産的な趣味から手をつけ、没頭できる時間を作ることをおすすめします。

うつ病をはじめとした精神疾患は、心のエネルギーが負の感情に向けられてしまっている状態だと僕は考えています。

何もやることがなければ、心のエネルギーは、自然とマイナスなことばかりに向けられてしまうはずです。

だからこそ、自分の好きな仕事や無意識で続けられる趣味に心のエネルギーを注ぎ、 没頭できる時間を作ってみましょう。

実際、重度のうつ病患者の方が、休職期間にプラモデル製作に没頭する時間を作ったことが功を奏し、 病気が寛解に向かったという体験談も聞いたことがあります。

“MUST”ではなく、まずは”WANT”の気持ちで動くようにしましょう。

サラリーマンの方が適応障害になり、その後仕事に復帰する場合は、僕と同じようにいくかわかりません。

しかし、趣味や副業がある方は、まずはそこから手を付けてみてください。そして、没頭してください。何かに没頭している間は、心のエネルギーが負の感情に向くことはありません。

それに、副業や趣味に没頭しているうちに、気づいたらそれが仕事になる可能性もゼロではありませんからね。僕自身も適応障害が治りかけの時期に没頭していたブログのおかげで、その後収入を得ることもできました。

自己完結しやすい仕事からやる

もし仕事の種類を選べるのであれば、最初のうちは他人とコミュニケーションを取らなくても、一人で完結しやすい仕事から手を付けることをおすすめします。

精神疾患の原因の多く、というかほとんどは、人間関係に由来すると思います。ずっと自宅で休んでいた人が(物理的にも精神的にも)外に出て、他人とコミュニケーションを取るのは、それだけでも疲れますよね。

適応障害から復帰したばかりの頃は、ストレス耐性値のようなものが大きく下がっていると感じていました。だからこそ仕事に復帰するタイミングというのは、最初のうちは他人と頻繁にコミュニケーションを取る必要のない、自己完結しやすい仕事から始めてみることをおすすめします。

「そうは言ってもサラリーマンの場合、一緒に働く上司や同僚を選ぶことは難しい」そうおっしゃるかもしれません。

しかし、適応障害は原因となる環境があってこそ、発症してしまう病気です。仕事に復帰をした後も、病気になる前と全く同じ環境に戻ってしまえば、再発する可能性もあります。

そのため、部署や職場を変えるなど、自分が所属する環境を変えることが大切です。自分の状況を理解してくれる人と一緒に働くなど、人間関係を選ぶ勇気を持つようにしてください。

今回は適応障害を患った僕が仕事に復帰をする時、気をつけていたことを3つ紹介をしました。

適応障害になった頃はもちろん辛かったですが、今思い返せば、20代の早い段階で自分の働き方を見つめ直す良い機会になったとも感じています。

仕事は誰にとっても人生の柱になるからこそ、心の本音に目を向け、自身の働き方を考えてくださいね。

こちらの記事 休むことに罪悪感すら感じていた僕が適応障害から学んだ「休む勇気」 もあわせてご覧ください。

 

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執筆

原貫太

1994年生まれ。フリーランス国際協力師。早稲田大学卒。 フィリピンで物乞いをする少女と出会ったことをきっかけに、学生時代から国際協力活動をはじめる。これまでにウガンダの元子ども兵や南スーダンの難民を支援。出版や講演、ブログを通じた啓発活動にも取り組み、2018年3月小野梓記念賞を受賞。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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