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新卒研修で考えたアイデアが、本当に会社の施策として採用される。そんな話を聞くと、「本当に?」と思うかもしれません。今回ご紹介するのは、2026年度の新卒向けマーケティング研修で生まれた「サーバー型付箋」のお話です。
グループワークのなかで考案されたノベルティ案が、実際にJANOGのノベルティとして制作・配布されることになりました。なぜそのアイデアが選ばれたのか。そして、なぜ新卒研修のアイデアが実際の施策として形になったのか。その裏側をご紹介します。
マーケティング研修の狙いは?
2026年度のさくらインターネット新卒研修のカリキュラムの1つとして、マーケティング部による研修が実施されました。
この研修のテーマは、マーケティングの考え方を実践的に体験すること。
グループワークでは、データ活用とペルソナ分析を軸に、「誰に届けるのか」「どんな課題を抱えているのか」「どうすれば良い体験として記憶に残るのか」を整理しながら、イベント来場者に渡すノベルティを企画しました。
単なる販促品ではなく、「会話が生まれるノベルティ」を考えることも重要なテーマだったそうです。

イベント後にも自然と話題になり、「参加してよかった」「さくらインターネットっておもしろい会社だな」と感じてもらえる接点をつくることを大切にしていました。
また、今回のグループワークでは、良いアイデアは実際にノベルティとして形にする可能性があることもあらかじめ伝えていました。単なる研修課題として終わらせるのではなく、「実際に使われるものをつくる」という視点を持って取り組んでもらいたいという狙いがあったんです。
最初から「良いアイデアは本当に採用されるかもしれない」という条件があったからこそ、新卒社員も実際のユーザーを意識しながら企画を練り上げていきました。
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「サーバー型付箋」というアイデアが生まれるまで
今回採用された「サーバー型付箋」のアイデアを考えたチームが着目したのは、データから見えてきた情報通信業の顧客層でした。
グループではまず、さくらインターネットのサービスをトライアル利用中の情報通信業の企業に注目。なかでも従業員10〜20人程度のITベンチャー企業をペルソナとして設定し、「どうすればさくらインターネットを日常的に思い出してもらえるか」を考えました。
議論のなかで重視したのは、「実用性」と「話題性」の両立です。ただ便利なだけでは印象に残らない。一方で、おもしろいだけでは使われない。そのバランスを考えた結果たどり着いたのが、サーバーラックをモチーフにした付箋でした。

少人数のITベンチャー企業で働く方に向けたノベルティであれば、まず実際に使われることが重要だと考えました。一方で「ただ便利なだけではさくらインターネットのことを印象に残してもらうには弱いのではないか」という議論もありました。
そこで、日常業務で使いやすい付箋をベースにしながら、さくらインターネットらしさや、データセンターを運営するデジタルインフラ企業らしさが伝わるよう、サーバーラックを模したデザインを考えました。
デスクの上に置いて自然に使ってもらえること。そして、「それ何?」という会話のきっかけになること。そんな狙いが、このアイデアには込められていました。

「それおもしろいね」から実現へ
研修では複数のチームがさまざまなアイデアを発表しました。お守りやマグカップなど、それぞれに違った魅力があり、受け取った人の体験まで考えられた提案だったといいます。

同じ説明・同じテーマで取り組んでいるにもかかわらず、チームごとに着眼点やアイデアの広げ方がまったく異なっていたのが印象的でした。
お守りやマグカップなど、他チームのアイデアもとてもおもしろく、どの提案も受け取った方の体験やその後のコミュニケーションまで想像して企画できていました。
そのなかでもサーバー型付箋は、企画としての完成度がとくに高かったと振り返ります。

付箋のアイデアを考えたチームは中間発表の段階から、ペルソナの課題感や悩みを明確に言語化できていました。「誰に渡すのか」「その人はどんな場面で使うのか」が整理されていたため、アイデアに説得力がありました。
さらに、このアイデアはノベルティとしても魅力的でした。

サーバー型付箋は、さくらインターネットらしさ、実用性、そしてイベント後の会話につながる可能性のバランスが良いアイデアだと感じました。
サーバーというモチーフは当社らしさを表現できますし、付箋は日常的に使いやすい。「サーバーの形だ!」とクスッと笑ってもらえたり、会話のきっかけになったりする点も魅力でした。
こうして研修で生まれたアイデアは、実際に2026年7月開催のJANOGで配布するノベルティとして動き出します。
実現に向けたデザインのブラッシュアップ
実際の制作では、デザイングループもプロジェクトに参加しました。最初に企画を見たときの印象について、デザイングループの担当者はこう話します。

シンプルな付箋というアイテムと、当社になじみのあるサーバーラックを組み合わせる発想がおもしろいと感じました。パッと見た印象として「実際に形にできそう」という現実味もありました。
じつは以前からサーバーラックをモチーフにしたノベルティをつくってみたいという想いもあったそうです。

ノベルティをテーマとした新卒研修だったため、アイデアを考えるだけでなく実際に形にした方が参加者にとってより良い体験になるとも考えました。
とはいえ、アイデアをそのまま製品化できたわけではありません。実用性やコスト、デザイン性など、さまざまな観点からブラッシュアップを重ねていきました。

もとのアイデアは魅力的でしたが、そのまま形にすると付箋としてはやや使いにくく、コストも大きくかかることが予想されました。
そのためコンセプトは維持しつつ、予算と使いやすさの両面を考慮して現実的な仕様へ落とし込みました。
サーバーラックらしさと書きやすさのバランスを取るため、付箋部分とは別に1段分のサーバーイラストを加え、ラックが縦に積み重なっている印象を表現。また、付箋部分は書き込みやすさを優先し、右端のアクセント部分にブランドカラーを取り入れることで、機能性とブランドらしさを両立しました。

完成したサーバー型付箋は、JANOGのノベルティとして配布されることになりました。


アイデアが実現したことを知った新卒社員の反応は……?
アイデアを考えた新卒社員にとっても、研修の枠を超えた貴重な経験になったようです。

自分たちの研修のなかでの提案が実際に採用され、率直にとてもうれしかったです。単なる研修内のアイデアで終わらず、ノベルティとして形にしていただけたことで、新卒の提案でも真剣に向き合ってもらえるのだと感じました。

サーバーラック付箋の企画では、アイデアを言葉だけでなく具体的なイメージとして共有することの大切さを実感しました。研修で学んだ「課題を設定し、解決策を考える」というフレームワークを実践できた経験になったと思います。

ペルソナを設定したことで、単におもしろいものではなく「本当に使いやすいか」「印象に残るか」という視点でアイデアを整理できました。まさか実物になるとは思っていなかったので、とても驚きました。

研修でのワークが本当にノベルティとして実現するとは思っていませんでした。良い案は実際に取り入れて形にしていくところも、さくらインターネットらしさだと感じています。

実用性とおもしろさを兼ね備えたノベルティを目指して議論していたので、それを形にできたことは大きな達成感がありました。実際に配布された際の反応も楽しみです。
今回は、新卒社員がデータを分析し、ペルソナを設定し、ユーザー体験を考えながら企画したアイデアが、実際の施策として採用された事例をご紹介しました。
また、じつはこの記事も「さくマガでこのネタを紹介したらおもしろそう!」というマーケティング部内からの声から記事化が実現したんです。
さくらインターネットの企業理念は、「やりたいこと」を「できる」に変える。
年次や役職に関係なく、「やりたいこと」を持つ人が応援され、その実現に向けて周囲も自然と力を貸してくれる。そんなカルチャーが根付いているように感じます。
新卒研修のグループワークで生まれた1つのアイデアが、実際にJANOGの会場で多くの人の手に渡るノベルティになった今回の事例。まさに「やりたいこと」を「できる」に変えた、さくらインターネットらしいエピソードだったのではないでしょうか。
このようなさくらインターネットのカルチャーに興味を持っていただけた方は、ぜひ採用サイトものぞいてみてください。
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