IoTの意味とは?社会が変わる技術の仕組みをわかりやすく解説

IoTの意味とは?社会が変わる技術の仕組みをわかりやすく解説

IoTとは、さまざまなモノがインターネットにつながる仕組みです。

身近となったスマート家電やスマートスピーカーによって、快適な生活が実現しました。これらの時代のニーズに合った製品にはIoT技術が使われています。しかし、製品を使っていても、IoTについてはよく知らないという方が多いのではないでしょうか。

この記事では、IoTの意味やIoT技術によってどのように社会が変わるのか、わかりやすく解説していきます。

IoTとは

はじめに説明したとおり、IoTとは「さまざまなモノがインターネットにつながる仕組み」のことです。インターネットにより、モノとモノが連携することで私たちの生活を便利なものにしてくれます。

(▲出典:総務省 令和3年版情報通信白書)

(▲出典:総務省 令和3年版情報通信白書

 

世界のIoTデバイス数は年々増えており、医療や産業用途や自動車などでの増加が予測されています。

2020年3月から新たに、第5世代移動通信システム(5G)の商用サービスが開始されました。5Gは超高速通信、超低遅延通信、多数同時接続可能といった特徴を持ちます。LTEや4Gから5Gに変わることで、社会のIoT化がこれまで以上に急速に発展すると期待できます。

IoTの読み方

IoTの読み方は「アイオーティー」です。Internet of Things(インターネットオブシングス)を略した言葉です。

IoTの意味

IoTは「モノのインターネット」を意味します。ここでいう”モノ”とは、具体的には”ありとあらゆるモノ”です。これまではインターネットに接続されているモノといえば、パソコンやスマートフォン、タブレット端末でした。しかし、現在ではありとあらゆるモノがインターネットに接続できるようになりました。外出先でも温度調整ができる機能のあるエアコンや、自動で掃除をしてくれる掃除機ロボットなどの家電製品が、すでに実用化され利便性が向上しています。

もしかしたら今後、洋服や家具などにもインターネットが接続される世界が来るかもしれません。

IoTと似た言葉に「M2M」があります。この言葉は「Machine-to-Machine」の略語です。機器同士で情報のやり取りをする方法を指します。

1980年代後半から1990年代の前半にかけては「ユビキタスコンピューティング」という言葉がありました。現在進みつつあるユビキタスネットワークの構築は、IoTという言葉で表現されています。

IoTの市場規模

IDC Japanのレポートによると、国内IoT市場におけるユーザー支出額については、2020年の実績(見込値)は6兆3,125億円。2025年には10兆1,902億円に達すると予想されています。

(▲出典:IDC Japan 国内IoT市場 産業分野別予測とユースケース別の事例考察を発表)

(▲出典:IDC Japan 国内IoT市場 産業分野別予測とユースケース別の事例考察を発表

 

産業分野別では、組立製造、プロセス製造、官公庁、公共/公益、小売、運輸の支出額が多くなっています。とくに製造業はGDPを占める割合が大きいため、国策としてIoTの活用を推進しているようです。

IoT技術がもたらす社会の仕組み

IoTによって、これまで人がする必要があった単純作業を機械に任せて、自動化・効率化できます。たとえば、農業であれば温度や湿度、CO2濃度の状態などをセンサーが検知し、データ取得が可能です。そのデータを分析し、機械に自動的に作業してもらえれば、効率良く農作物を育てることができます。

IoTによってモノ同士がやりとりすれば、このような最適化が可能になります。寝ている間に、ロボットが農作物を収穫してくれる取り組みもすでにおこなわれています。

このようにIoTは、人材不足の解決にも一役買ってくれそうです。

IoT技術とは

ここでは先ほど書いた農業におけるIoT活用のように、シンプルな値を取得するセンサーやポンプを開閉する駆動装置をネットワークと接続し、人がその結果を遠隔地からレポートとして確認できるような仕組みを想定して説明します。

デバイス技術

デバイス技術は、さまざまなデータを把握することからはじまります。取得したいデータに応じたセンサーを用いて、データ収集する制御装置が必要です。

たとえば、Raspberry PiやArduinoなどのマイコンやセンサーを、レゴのように組み合わせます。難しそうに感じるかもしれませんが、子ども向けのプログラミング教室で使われることもあるくらい簡単です。

スマート農業を例に挙げると、IoTは屋外に設置して利用することが多いため、雨や埃などの自然環境を考慮する必要があります。また、消費電力を考慮したバッテリー運用にも注意が必要です。

ネットワーク技術

ネットワーク技術は、デバイスで収集したデータを、インターネット上のクラウドなどに用意したサーバに一元管理し、分析します。そのため、デバイスからサーバーに対して、ネットワーク経由でデータの送受信が必要です。センサーを搭載したデバイスは、従来の有線や有線を中継するWi-FiやBluetoothといった短距離の無線ネットワークの範囲を超えて設置されることもあります。そのため、5GやLTEといったモバイル通信事業者のネットワークを介した技術の活用も検討が必要です。

さくらインターネットでは「さくらのセキュアモバイルコネクト」というIoT向けSIMサービスを提供しています。お持ちのデバイスにSIMをお使いいただくことで、SIMからさくらのクラウドまでインターネットを経由しないLTE閉域網にて、セキュアなネットワークをご利用いただけます。

「さくらのセキュアモバイルコネクト」

データ処理技術技術

データ処理技術は、デバイスで収集したデータを管理し、データ分析で活用します。集めたデータを一箇所に管理できる環境を用意する必要があるので、一般的にはクラウドサービスを利用したIoTシステムを構築します。

大量なデータを効率的に利用するには、ビッグデータ分析の技術が必要です。人間の力には限界があるため、機械学習やディープラーニングなどのAI技術を活用し、コンピュータにー分析・解析させることが重要です。

セキュリティ技術

IoT機器は管理が行き届きにくい、機器の性能が限られ適切なセキュリティ対策を適用できないなどの理由から、サイバー攻撃の脅威にさらされることが多いです。これは大きな課題ですので、対策強化が必要となります。

さくらインターネットのIoTサービスでは、インターネットを経由しない閉域型ネットワークを提供しています。通信経路は強固なセキュリティで守られるので安心です。

閉域型ネットワークと関連して、さくらインターネットでは「LGWANコネクト」という全国の⾃治体に向けたサービスもございます。LGWANはインターネットから切り離され、高度なセキュリティを維持した閉域網です。LGWANについては「LGWANとは? 地方公共団体向けビジネスに欠かせない理由をわかりやすく解説」をご覧ください。

IoTに関わらず、セキュリティ対策は重要です。セキュリティについての詳しい情報は「サイバーセキュリティとは?基本法や経営ガイドラインを基に必要性やリスク評価などを解説(※ITM社のコーポレートサイトに移動します)」をご覧ください。

IoT技術が普及する社会

総務省が発表した「通信利用動向調査」で、IoT・AI等のシステム・サービスの導入状況が発表されました。結果、69.8%の企業がIoTなどを導入していない状況が明らかになりました。

(▲出典:総務省 令和3年版情報通信白書)

(▲出典:総務省 令和3年版情報通信白書

 

この調査では、導入した企業の導入効果も発表されています。「非常に効果があった」が19.5%、「ある程度効果があった」が61.5%となり、足すと8割以上の企業が効果を実感していたことがわかります。この結果からビジネスにおいて、IoT技術は効果的といえるでしょう。

感染症の拡大をうけ、IoT技術を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の必要性があらためて認識されました。

IoT技術は、私たちの生活を大きく変えます。すでにカメラやスマートウォッチなど、ウェアラブルデバイスとして普段の生活にも活用されています。今後はドローンによる自動配達や、自動運転可能な自動車が実現するかもしれません。開発されるのが待ち遠しいです。

IoTの活用事例

製造業がIoTを活用した事例を紹介します。岡谷熱処理工業株式会社では、熱処理炉の稼働確認を夜間にもおこなっていました。しかし、手間や負担、コストがかかります。そこで工場外の場所からでもリアルタイムに稼働状況を把握できるIoTの仕組みを導入しました。

遠隔監視で早期対応や遠隔操作を安全にできるようになり、異常が発生した場合などの緊急時にも熱処理炉の強制停止が可能となりました。(参考:経済産業省 中小ものづくり企業IoT等活用事例概要資料

IoT単体では成り立たない?IoTの仕組み

IoTはクラウドとの接続まで理解することで、仕組みの全体像が見えてきます。IoT機器がインターネットに接続すると、クラウドを利用することになります。

クラウドとは、ユーザーがインターネットなどを経由して利用するコンピュータシステムで、クラウドコンピューティングやクラウドサービスとも呼ばれます。

クラウドにはデータが蓄積され、分析されます。IoT分野のサービスは、IoT単体では成立しません。クラウド、ビッグデータ、AIなどの技術と組み合わせることで成立します。

さくらインターネットでもIoTサービスを提供しています。それが、さくらのクラウドとIoTを利用したIoTプラットフォームサービスです。 

IoT まとめ

IoTの活用によって企業には、生産性向上の可能性があります。こうしたテクノロジーの力をうまく活用し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に取り組むことを検討してはいかがでしょうか。

 

参考:

総務省 情報通信白書令和3年版

総務省 IoTとデータ利活用の全体像

経済産業省 中小ものづくり企業IoT等活用事例概要資料

IoTビジネス研究会 著,2020年『60分でわかる! IoTビジネス最前線』技術評論社

 

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