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乙武洋匡さん「死んだ後に評価されればそれでいい」義足プロジェクトを続ける理由

乙武洋匡さんと安彦さん

各業界の著名人にインタビューをしていく、この企画。今回は、40歳でJリーガーになった安彦 考真さんが今一番会いたい人、乙武 洋匡さんとの対談をお送りします!

乙武洋匡さんがおこなっている、誰かのための「義足プロジェクト」

ーー安彦さんには以前にインタビューさせていただきましたが、今回はいろいろな方と対談していただこうという企画の第1回目です。安彦さんに「対談したい方はいらっしゃいますか?」と伺ったところ、まっさきに乙武さんのお名前があがりまして。

安彦 考真さん(以下、安彦):どうしてもお会いしたくて!

乙武 洋匡さん(以下、乙武):ありがとうございます!

笑顔の乙武さん

義足プロジェクトは思ってたよりしんどい

ーー乙武さんは「OTOTAKE PROJECT」(ロボット義足で二足歩行に挑戦する義足プロジェクト)に取り組まれていますね。

乙武:プロジェクトが本格的に始まったのは2018年4月なので、1年半が経ったところなんですが、(小声で)思ってたよりしんどい……。

お受けした当初、モニターみたいに3カ月に1回くらい義足を着用して意見を言う感じかなと思っていたら、全然違って。まさか自宅に平行棒を導入することになるとは思ってもみなかったです(笑)。

義足1本が5kg近くあるんですよ。左右の足首にそれぞれ5kgの米袋をつけて歩いてるようなもので、めちゃくちゃ重たい。

安彦:10kgそのままの重さを動かさないといけないんですか?メカニズム的にサポートはしてくれるんですか?

乙武:はい、ヒザにモーターが入ってるので。今回のプロジェクトに関わって感じるのは、人間のヒザってよくできてるんだなぁと。

適度なところまで曲がり、勝手にロックがかかり、また伸びていくということを、なにも意識せずに右・左・右・左と連続行動として人間はやってるんですよね。それを機械で代替しようとすると、ものすごく大変なんだと今回初めて学びました。

2018年12月から理学療法士が入ってくださって救われているのは、上半身のストレッチなんです。歩くときに若干ひねりの動きを加えることによって、太ももが前に出しやすくなる。

今までこの体で生きてきて、上半身と下半身が連動してると感じたことはなかったんですよね、下半身がほぼないので。それがすごく面白い。

安彦:そのストレッチを取りいれて上半身を変えると、足も自然と出てくるようになってくると。

乙武:そうすると、太ももの筋力だけで持ち上げなくて済むので、少し長い距離を歩けるようになったりするんですよね。そういうメカニズムを意識したことすらなかったので。

ヒザのケガについて語る安彦さん

乙武洋匡さんと安彦考真さんが「ヒザ」について語る

安彦:なるほど。僕もつい最近ヒザをケガして。ケガをしてから4.5日はずっとヒザがロックされた状態で、まったく曲がらない。でもMRIを撮ったらそんなにひどくない。

おそらく僕の脳内で「もう無理だ」っていう指令が出ちゃって、本来曲がるはずの部分までロックがかかっちゃってると。怖さみたいなものに対して相当敏感だったのかなと思った。 乙武さんは義足をつけたとき、恐怖心はありますか?

乙武:いちばんは、転んだときに手をつけないことです。顔面から行くしかない。その恐怖心は半端ないですね。

この1年半で1回だけ倒れたことがあって。倒れている最中に体をひねったらしく肩を強打して、3日間くらいは右腕が上がらなかったんですけど、顔は守れましたね。

安彦:その反応は人間の本能でスッと出るんですね。目指すのは、日常生活で義足を使って歩くところ?

乙武:それはちょっと難しいかな。消耗が激しすぎて。まだ「見世物」として歩くっていう段階ですね。もともと私は二足歩行をしたいと思ったことがないんです。

このプロジェクトも「乙武念願の二足歩行を叶えるプロジェクト」と誤解を受けるんですが、正直私自身は電動車いすの方がいい。3歳から乗ってますから。義足で生活したいという思いはまったくないんですよね。

でも、私と違って中途障害の方だと「もう一度自分の足で歩きたい」という方が多いみたいで。そういう方にとってなにか将来的な希望につながるのであれば、私のように名の知れた人間が取り組むことで多くの方に取りあげていただき、みなさんに広がっていくと思う。

「広告塔」って普段あまりいい文脈で使われないですけど、今回に限っては広告塔としてがんばろうと。

義足について世間の意見は?

安彦:義足に関して、ネガティブな世間の意見とか、途中で足を切断せざるを得なかった人たちが使いたがらないとか、そういう声はあるんですか?そもそもまだその土俵がない段階なんですか?

乙武:両足欠損で私のようにヒザから下がない方には、日常的に使える義足ってなかなかないみたいなんです。やっぱり車いすという選択しかない。

私の活動の基盤としてある想いは「どんな境遇の人でも同じだけのチャンスや選択肢が与えられる社会の実現」なんです。車いすを選ぶしかなかった人に義足という選択肢が出てくるということは、私のやりたかったことなので。

安彦:行ける場所や見える景色、できることが変わってくるんですかね?

乙武:いちばんは、周囲の目らしいんです。特に日本は人と違う存在に対して視線を注ぐし、それを気にする人も多い。なるべく人と同じ形に近づき、同じ姿で歩くということの意味が強いみたいなんです。

私自身は気にしない人間で、「自分だったらこう考える」ということを軸に動いてきたんですけど、別の価値観の方もいることを一回受け止めたうえで、そういう方のために役に立つこともあっていいのかなと。

スキャンダル報道について語る乙武さん

乙武洋匡さんがスキャンダル報道で気づいた、本当に「やりたいこと」

安彦:その考え方の変化には、なにかきっかけがあったんですか?

乙武:やっぱり、3年半前のスキャンダル報道が大きくて。それまで「五体不満足」から20年近く、自分なりに社会のため人様のために活動してきたつもりだったのが、あの報道以降そういった活動がなにもできない状態だった。

「あぁもう自分は一生、社会のため人様のために生きていくことはできないのかな」と半ば諦めていたときに、義足プロジェクトのお話をいただいた。

だから、「私は別に人にどう見られるか気にしないけど」っていうのは一回とっぱらって、人目を気にする方たちがいて、そういう方たちのために役に立てるならやろう、というのがすごく大きかったですね。

安彦:話ずれちゃいますけど、日本の社会ってなんでこんなにも1回の失敗ですべてを台無しにするようにもっていくんですかね?

乙武:経済状況と大きくリンクしてるのかなと思います。自分がある程度経済的にゆとりのある生活をしている中では、他人の失敗や落ち度を叩こうというモチベーションにはつながらない。

でも、働けど給料が上がらない、上司からの縛りも強いというしんどい状況の中では、誰かを叩くという行動で溜飲を下げることはあるのかなと。

安彦:やっぱりそうなってくるんですかね……。僕もプレイヤーになる前は、発達障害の子やドロップアウトした子たちのために、なにかできることをしたいなと思っていた。どこで教育を受けるか・どんな先生に出会うか・誰と一緒にいるかなんて、こちらでは選びようがないじゃないですか。

それが社会に出て「経済的な格差」につながっていくのかなと。根本を変えていかないと心が乏しくなるというか。そういうところに声を届けたい、大きな壁かもしれないけど乗り越えたい、やるからにはなにかメッセージを背景に持っておきたいなとは常に思ってます。

熱く語る乙武さんと安彦さん

”アンチを心配する”マインド

乙武:いろんなことを言いたがる人はものすごく多い。ただ、いちばん怖いのは「そういう時代だからね」と自分が歩みを止めてしまったり、人の顔色をうかがって本来やるべきことが疎かになったり、方向性が変わったりしてしまうことなんです。

それはそれとて、自分は何をやりたいのか。自分がやったことが結果的に誰かの役に立ったのかにこだわっていきたい。

今回こうして義足プロジェクトに取り組むことで、「あいつは好感度を取り戻そうと必死だ」とか言う人はいますけど、それは言わせておけばいい話。

結果的に、自分が歩けるようになった姿をメディアが取りあげてくれて、それを見て「自分も将来歩けるようになるかもしれない。リハビリがんばろう。」と思ってくれる人が増えればそれでいい。

安彦:今回クラウドファンディングをしたことで、アンチとかバッシングする人が多少なりともいたと思うんですが、気にはなりませんか?

乙武:スキャンダル前は、気になってました。心配してました、「なにかつらいことがあったのかな」とか。

安彦:すごいなそれ……初めて聞きました、アンチを心配するっていうマインド(笑)。

乙武:(笑)。小学校の教員だったので。いわゆる問題行動が急に起こる子って、ご家庭でなにかがあったとか、なにかが影響して他人に強い言葉を使うものなんですよね。

そういう事例を生でいくつも見てきたので。だいたいアンチの方のアカウントを見ると、私だけじゃなくていろんな人に言ってるんですよ。私のことが嫌いなわけじゃなくて、誰かになにかを言いたいだけなんですよね。

だから、「この人しんどいんだろうな」って心配してましたけど、さすがにスキャンダル後はその余裕もないですね(笑)。

安彦:さすがの乙武さんでも、メンタル的にやられましたか?

乙武:人から何かを言われていることに対してではなく、テトリスのようにスケジュールをびっしり詰め込む人間なのに、スケジュールが真っ白っていうことでメンタルがやられましたね。

安彦:誰に何を言われようと、活動することへの意欲が落ちることは一切なかったんですね?

乙武:いえ、むしろがんばって意欲を落とそうとしてましたね。モチベーションがあるのに活動できないことがつらいので。「やりたいことなんてない。のんびり暮らすことが幸せなんだ。」と必死で思い込もうとしてました。

乙武さんを突き動かすもの

安彦:何がそこまで突き動かすんですか? 使命感ですか?

乙武:勝手な使命感です! たまに「その体に生まれてよかったなと思うことはありますか?」と聞かれます。そのときにお答えしているのは、「若いときによく陥りがちな『自分は何のために生まれてきたのか』みたいなドツボにはまることはなかった。

この体に生まれてきたんだから、なにか意味があるでしょと。ってことは、この体で生まれたからこそできること・説得力が出てくることに特化して、活動していきたいと思えるようになったんですよね」と。

20歳から20年間もそう思ってる人間が、半年や1年「やりたいことなんてない。のんびり暮らすのが幸せ」なんて思い込もうとしても、ダメでしたね。

でも、そうして家でショボくれてたときに、起業家の友人からビジネスの世界に誘ってもらったんです。

「お前みたいな人間は、政治なんていう常識・しきたり・慣習にしばられて上の人にへこへこしなきゃいけない世界より、数字出したもん勝ちっていうビジネスの世界が向いてる」と。

心揺れていた時期もあるんです。どうせやりたいことをやれないなら、このスキャンダルがマイナスに働かない世界で再スタートした方がいいのかなって。

でも、別の起業家の友人から「乙武洋匡の無駄使いって気もするけどね。金儲けなんて俺らがやるから、日本にまだまだある『乙武洋匡にしかできないこと』をやるべきだ。それに背を向けてビジネスなんてもったいない」って言われたんです。その言葉が響いて。

起業について語る乙武さん

乙武洋匡さん「工藤勇一校長先生に感銘を受けた」

安彦:乙武さんの戦うべき相手は、社会ですか?構造というか、仕組みというか。

乙武:そうですね、その構造に意味があってそうなってるなら戦うべき相手も存在するんでしょうけど、誰も得してないのになんとなく惰性で続いてることには、「あれ?これなんででしたっけ?」と指摘していけたらいいなと思っています。

最近感銘を受けたのが、千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長先生。宿題の廃止、定期試験の廃止、固定担任制を廃止とか数々の改革を行っている方。

周りは「改革者」と彼を持ちあげてるんですけど、彼自身はいたってシンプルで、「何のためにやってるんでしたっけ?」ってことを突きつめた結果、目的を実現できてないものは廃止しましょうと。

本来は子どもたちの学力定着が目的だったはずの定期試験も、だいたい一夜漬けで3日経てば忘れてしまう。それでは子どもたちの学力定着に寄与できていないし、教員が通知表をつけるための材料にしかなっていない。

それなら、単元が終わったごとの小テストを実施する。それも何度でも受けられるんですって。最初は50点で「これじゃダメだ」と思ったら勉強して、再度受けて70点取れたらそれが評価対象になる。重要なのは、授業内容をどこまで理解できたかなので。これはすごく理にかなってるし、目的をシンプルに突きつめた結果なんです。

安彦:多くの人が忘れてしまっている、「何のために」っていうところですよね。子どもたちが常にそれを考えられるように育つと、変わってくるってことですね。

乙武:おっしゃるとおり。ビジネスもまったく同じだと思っています。ネクタイをしていることが失礼に当たらないってほんとか?って。ネクタイしてるけどそのおかげで汗だくで現れたら、それこそ失礼だろって(笑)。

そもそも論が大事

安彦:そもそも論ってほんとに大事で。「そもそもなんでJリーガー目指したんだっけ?」って。39歳で仕事ぜんぶ辞めてJリーガー目指したのは、自分のためではある。

でもそれは1つの動機であり、この姿を見てもらって多くの人になにかを届けたいっていう気持ちがあったからなのに、その根本を忘れてた。

今回ヒザをケガして、復活劇だけ見せて周りを喜ばせようとしてる自分に反吐が出そうになって。辞める選択肢もあるのに、Jリーガーでいることにとらわれてないか? と。Jリーガーであることをどう使うか、その先にある目的が絶対的に大事なのに。

あくまで僕の人生のワンポイントでしかないはずが、守らなきゃいけない感じになってたのがつい最近で。生き方として、何のために挑戦してJリーガーになって、復活してJリーガーでいようとしてるのかが明確でないかぎり、ただイベントごとをこなしてるだけになってしまうので、それは嫌だなと。

乙武:スポーツ選手ってケガがつきもので、リハビリ期間が訪れる可能性は誰にでもある。そのときはメンタルがしんどいじゃないですか。人目を浴びない中で淡々と地道なリハビリを続けなきゃいけない。

その乗り切り方として、「プレイヤーとしての戦力にはなれていないが、こういうことならリハビリ中の選手でもチームの役に立てますよ」っていうメソッドを確立すれば、リハビリで気持ちが落ちていても「チームの一員として役に立てているんだ」と思えるし、実際に役に立ってるよねっていうことになる。

そしたら、ケガした甲斐があるというか。

安彦:間違いないですね。 僕は今、スポーツディレクターという立ち位置でブログを書いたりインタビューを受けたりしています。GMや選手とは違う目線で興業的にクラブを見ると、監督がなぜこの選手を起用したのか、ファンとして選手のどのポイントを見たらいいのか、などの情報を発信できる。

チームからも「その目線から広報してもらえるのはありがたい」と言われたんです。ケガしたときの克服法として、自分の立ち位置をちょっと変えてみるとこんなふうになるよと、ちゃんとメソッド化したい。

そしたらケガした甲斐があるし、ケガしないと気づけなかったことがハッキリしてくる。

選手のあり方について語る安彦さん

変わらない想いで、時代に合わせた取り組みを

ーー本メディアのコンセプトが「やりたいことをできるに変える」なんですが、今後やりたいことは何ですか?

乙武:ずっとやりたいと思って続けてきたことが、「どんな境遇の人にもなるべく同じ選択肢やチャンスが与えられる社会の実現」のための活動です。

それには、「意識」と「制度」の二本柱だと思って走ってきました。人々の「意識」に働きかけるためにメディアに出続けてきましたし、「制度」を変えようと一度は政治の世界を志しましたけれども、今はそれらに加えて「テクノロジー」という三本目の柱で、義足プロジェクトに取り組んでいます。

例えば、オリィ研究所さんの手がけた「分身ロボットカフェ」(自宅で寝たきりの方がカフェ店員として接客を務める)は、テクノロジーによるバリアフリーの実現だと思いますし、そうした取り組みを義足プロジェクトのように自分自身が広告塔・拡声器となってみなさんに伝えていくこともできるでしょうし。

私は研究者ではないので新しいテクノロジーを生み出すことはできませんが、従来からあるテクノロジーを社会実装していくことによって解決方法を提案することはできるかもしれない。

もともとやってきた「意識」、やろうとしていた「制度」、そして今取り組んでいる「テクノロジー」という三本柱を用いながら、なるべくどんな人のスタートラインも揃っていく、同じ選択肢やチャンスが与えられる社会を実現していくことは、引き続き取り組んでいきたいですね。

安彦:テクノロジーがそろそろスポーツの持っているリアリティを超えてきていて、非常に怖さを感じています。サッカーはそのうち、メッシに触れる距離で観ることができたり、スタジアムに行かなくても自分がプレイしている体験すらできるようになる。

僕たち世代は実際に体験してきているから「やっぱりリアリティだよね」となるけど、生まれながらにVRを楽しんできた世代にとっては「リアルなんてもう古いよ」っていう時代が来る可能性がある。

逆転現象が起きて、もはやテクノロジーには勝てないぞとなったときのアスリートの価値ってどこにあるんだ? って。テクノロジーが助けてくれることはたくさんあるけど、スポーツ界においてのテクノロジーをどうジャッジしていくのか、どういう基準で何を見ていったらいいのかっていうのは、僕の中でもまだ定まってない。

リアリティである人間とテクノロジーの共存方法を考えないといけないなと思います。

文化の空洞化について語る乙武さん

乙武洋匡さん「100年後の世代に伝えたい」

乙武:あと、最近国際的な大都市で危惧されているのが、地価高騰による文化の空洞化。それまで街の文化を支えていた若手アーティストや映画監督を目指す人たちが、地価や家賃の高騰によって住めなくなって、中規模都市に移っているという現状があるみたいなんですよね。

じゃあ、経済優先で地価が上がるのに任せて富裕層ばかりを住まわせるまちづくりをした場合、50年後100年後のその都市の文化がどうなっていくのか、誰かが考えていかないといけない。自分の活動もそれを心がけていて。

私も生きられてあと50年くらいですけど、生きている間に評価されることにこだわりはなくて、50年後100年後の世代に「昔、乙武っていうおじさんがいたことで、僕らが少しは生きやすくなったみたいだね。」って思われることに主眼を置いてますね。

安彦:おこがましいですけど、死んでからの評価でいいと思っていて。目先のことも大事ですけど、誰かが先を考えているから今があるんだと思うと、先に目を向けるために腹をくくらないといけない。

どうしても今の名声とか、「いいね」や「シェア」をとりがちだけどそうではなくて、50年後100年後に自分のやってきたことが実って「あいつがいたぞ」って言われるところを目指してブレずにやれるかどうか。

もちろん簡単じゃないし、大きなことは言えないけど、それくらいのつもりでやりたい。僕が何のためにJリーガーでいるかっていうと、100年後のJリーグをもう1回考えたいから、サッカー界・スポーツ界を考えたいからというところに立ち返らないといけない。犬死にする可能性はありますけど、それでもやる価値があるなって。

乙武:海外を放浪して、メルボルンというとても環境のいい街に出会って、いったんは移住を考えたものの日本に戻ってきたのはそれです。

私もやっぱり安彦さんの言うように、犬死にするかもしれないけど、結果を出そうと自分の命を目標に向かって燃やし続けられたかどうかが、死ぬときの満足度につながってくると思うんですよね。「全力を尽くしてきた」と思えるかどうかが大事かなと思います。

乙武洋匡さん著書のご紹介

四肢奮迅

四肢奮迅

  • 作者:乙武 洋匡
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/11/01
  • メディア: 単行本

今回対談したお二人のプロフィール

乙武 洋匡(おとたけ ひろただ)さん。1976年生まれ、東京都県出身。大学在学中に出版した『五体不満足』がベストセラーに。2019年11月に新著『四肢奮迅』を出版。Twitter(@h_ototake)乙武洋匡オフィシャルサイト(http://ototake.com/

安彦 考真(あびこ たかまさ)さん。1978年生まれ、神奈川県出身。クラウドファンディングを利用して水戸ホーリーホックに入団。40歳で初めてJリーガーとなったオールドルーキー。現在、Y.S.C.C.横浜所属。Twitter(@abiko_juku

執筆

高田和加子

CMや広告を中心に、映画やドラマなど主に映像作品に出演するモデル・俳優、たまに歌い手。「やりたいこと」は声のお仕事とヴィラン。ライティング、はじめました。
事務所プロフィール :プロフィール
Instagram : https://www.instagram.com/takatawakako/

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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