お初にお目にかかります、フリーライターのシマヅです。お初でない方は、どんなヤツだったかを酒でも飲んで今すぐ忘れてくださいね。
さて、増税だ不況だ、と誰もがお金に困っているこの時代、手軽に副業ができるといいな、と思っている方も多いのではないでしょうか。
その一方で、企業がオウンドメディアを始めたり、雑誌媒体がWebメディアに衣替えしたりと、インターネット記事の需要は高まっているようでもあります。
それならば。よーしパパ物書きやっちゃうぞー、なんて気楽な感じでライターを目指してみよう……。
なんてカンタンにできるほど、このライターという仕事は甘いものではありません! ライターと名乗るだけ、ただ書くだけなら誰でもできるけれど、それだと2時間かけて書いた記事が100円、なんて具合に搾取されて終わりです。
そんなわけで今回から、月収50万円ライターであるシマヅが、ライターという仕事をするために必要なこと、有名な書き手として世界に羽ばたくためのコツをみなさまにお伝えしていきたいと思います!
(訂正)月収50万円と書きましたが、年収50万円の間違いでした。謹んでお詫び申し上げます。
第1回目となる今回は、まず基礎中の基礎。ライターとして仕事をするための心構えなどを中心にお伝えしてまいります。
仕事場の環境を整えよう
ライターという仕事は、人様に読んでもらう文を書き、しかもそれで対価を受け取るというもの。遊びでもなければ、素人のにわか仕事でもありません。
きちんとした仕事は、きちんとした環境から。いつでも仕事に集中できるように、環境を整えておくこと。それがプロの仕事の第一歩です。
▲デスク周りを整頓し、使うものをすぐに取り出せるようにしておきましょう
私の作業場はこのような感じ。このようにきちんと整えておけば、大切な仕事道具であるパソコンのキーボード上に酒をこぼしてしまい原稿が飛ぶ、なんていう悲劇も起こりません。関係ない話ですが、G社のNさん、その節は大変申し訳ございませんでした。あの「パソコン水没しました事件」は言い訳でもなんでもないんです。
健康に気をつかおう
よい仕事は、健康な心身から。きちんと早寝早起きをし、野菜を中心に三食きちんととりましょう。基本的に座り仕事ですから、仕事の合間にはジムに行くなどして体力を維持することも意外と重要。特にフリーランスであれば、きちんと節制をして厳格に自己管理を行う必要があるのです。
その意味では、お酒は可能なかぎり控えたいものです。何時間も書き仕事をしていると口寂しくなり、ついお酒を飲んでしまったりしがちですが、お客様に提出する原稿を飲酒しながら書くだなんてもってのほか。
▲見ての通りです。
だいいち酒飲んで書いた文章、そのまま寝て翌朝読みかえすとまあこれが悲惨、とうてい読めたもんじゃありません。俗にいう「深夜のノリ」、下ネタと面白くもないジョーク満載。なんていうんですかこう履き古して大事なとこに穴あいたパンツみたいな、しかも毛とかついてるとか、それえ誤字だつ寺の特盛牛丼はい一丁d
締め切りは命よりも大事だよ
お仕事の相手・クライアント様は、星の数ほどいるライターの中から自分を選び、声をかけてくれた奇跡の恩人のような存在です。
その恩人にとっていちばんいやなことは、ライターが締め切りに間に合わないこと。いただいた仕事を納期内で終わらせることができなかった場合、何が起きるかを考えてみてください。自分ひとりが怠惰であったそのせいで、恩人であるクライアントさんが各所に頭を下げて回ることになります。担当の方の上司であったり、広告代理店であったり。
そんなことを繰り返すと、誰も仕事をくれなくなります。締め切りは命よりも大事だと思い、厳守しましょう。このあたりは初歩中の初歩ですよ。
▲今回この記事をご依頼いただいたときのやりとりの一部です。
時間の管理は厳密にね
よくある勘違いは「フリーランスは自由に時間が使える」ということ。もちろん、大間違いですよ。誰かに管理してもらうことのないフリーランスだからこそ、自分自身で厳しく時間を管理しなければならないのです。
もちろん私は、YouTubeで魚を捌く動画や毎日ラーメン健康生活の動画、インドの道端グルメの紹介動画を何十本と連続で観たり、布団にくるまってケータイでまとめサイトを読み「長ぇな、3行でまとめろ」などとつぶやきながら口を開けて半分寝たまま1日をつぶす、といったことをできるだけ控えるようにしています。
▲今日もきちんと取材をしています。
質はもちろんスピードとコンスタントさも大事
文章を書く上でいちばん大事なのは文章自体の質、これは言うまでもないでしょう。でも、素人とプロの違いは、一定以上の質を保ちながらも「書くスピードが速い」「コンスタントに記事を仕上げられる」ところにあります。
▲2019年度の私の仕事量を示したデータ。特にコンスタントさに自信があります。
ニュースソースを確保しよう
ライターという人種も、ただの人間。心の中から無尽蔵にネタが湧き出てくるわけではありません。そこで大事になるのが、いろいろな情報をくれる人々です。
取材相手のみならず、友人や知人、かつて仕事を一緒にした相手、などなど、記事のネタを提供してくれそうなつながりを確保しておくことが大事になってきます。
私の場合は友人というものがいないので、元カレなどになります。
・付き合おうとしたけど「酒飲みは嫌いだ」と断られたフランス人
「妻がいるからもう連絡しないで」
・1カ月で逃げられた大学時代の元カレ
「この電話はお客さまの都合によりおつなぎできません」
・さんざん飲み食いさせていただいた結果「お金が続かないと」去っていった人
「アノ時の飲み代払ってくr」プチ
▲情報源になってくれる人には感謝の心を忘れずに。
お金にならなくても書き続けてみよう
何事も練習が大事。ライターという仕事をしたいと思うのであれば、どんな形でもいいので文章を書くという作業をつねにしておきましょう。
私が書くことを仕事にすることができたのは、大学時代から続けていたTwitterの投稿がもとになっています。もちろん当時はお金を得るために書いていたわけではないのですが、書くこと、つまり文章で何かを人に伝えることの練習になっていたことは間違いないと思います。
▲SNSは文章の練習にもなるし、文章仕事のポートフォリオにもなります。
どんなものでも、どんなことでもいいので書き続けてみましょう。ライターは書く仕事です、書くことが将来への道を作っていくのです。
最初から文章をお金にすることを目的にするのではなく、書くことの楽しさを味わいながら、ブログやTwitterなどを続けてみましょう。その先にはきっと、このシマヅのような将来が待っていますよ。おいそこのいやそうな顔したやつ、覚悟しておけ。
タイトル写真: ぱくたそ(www.pakutaso.com) model by 私(シマヅ)