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24年間勤めたSIerから、生成AIの最前線へ。変化を楽しむ営業 小黒浩嗣が選んだ「次の挑戦」とは? 

転職組に聞く入社理由「なぜさくら?」

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さくらインターネットには、有名企業を何社も渡り歩いてきた経験豊富な社員がいます。本シリーズでは『転職組に聞く入社理由「なぜ、さくら?」~ビジネス職編~』と題し、これまでのキャリアや入社理由を紐解きながら、他社を経験しているからこそわかる、さくらインターネットの魅力を探ります。   

第5回は、AI事業推進室 営業グループの小黒 浩嗣(おぐろ ひろつぐ)にインタビュー。SIerでの長いキャリアからさくらインターネットに転職した理由、AI事業推進室でのミッション、一緒に働きたい人物像などについてくわしく聞きました。  

小黒 浩嗣(おぐろ ひろつぐ) プロフィール 

さくらインターネット AI事業推進室 営業グループ 
2000年に製造業向けの独立系SIerへ新卒入社。営業職として24年間勤務し、自動車業界を中心に幅広い製造業の顧客を担当。2025年1月、さくらインターネットに入社。現在はGPUクラウド「高火力」を軸に、生成AI・機械学習分野での顧客提案を推進中。 

新卒から24年間ひとつの会社に勤務 

これまでの経歴を教えてください。 

2000年に製造業に強みを持つ独立系Slerに入社しました。といっても当時はまだSlerという言葉はなく、「ソフトウェアの特約店や代理店」と呼ばれていましたね。その会社を選んだ理由は、お客さまに自動車業界が含まれていたからです。もともと自動車が好きだったので、「将来性×好きなもの」の観点からその会社を選びました。 

営業職として入社したのでしょうか? 

はい、自ら希望し営業職として入社しました。営業は多くのお客さまと接するなかでさまざまな情報に触れてスキルを高めていく職種なので、そういった「人を通して学ぶ」ところに魅力を感じたんです。 

その会社には何年くらい在籍していたのでしょうか? 

新卒から24年間ほど在籍していました。 

かなり長いですね! 24年間の経験により、どのような強みを得たと思いますか? 

自動車業界を含む製造業の文化や成り立ち、IT業界の文化圏、それらの24年間の変遷を見てきたので、それなりの知見を得ました。また、経営層の方や現場の方、エンジニアの方など、幅広いお客さまとの関わりによって、さまざまな層の方に寄り添う提案ができるようになったと思います。若いうちから経営層の方とお話する機会をいただけたこともよい経験になりました。あとは中部地区に転勤したことがあり、まったく新しい環境で一から営業活動をしたことも成長のきっかけになりましたね。 

24年間も勤めたらそのまま定年まで勤める方も多いと思いますが、転職しようと思った理由は? 

長くいることで役職も上がり、やりがいはありましたが、どうしても「違う環境で自分の力を試してみたい」と思ったんです。そもそも私は好奇心が強くて環境の変化が好きな人間なので、ずっと同じ会社にいることに葛藤がありました。前職時代、10か月ほど休職して語学留学をしたんですが、好んでそういう経験をするくらい、新しい環境に飛び込むことが好きなんです。だから転職に際して、不安やポジションを手放す怖さはありませんでした。 

転職先にさくらインターネットを選んだ理由は? 

転職エージェントからの紹介でさくらインターネットを知り、国産クラウドを軸に成長している点に興味を持ちました。募集していた職種と私がやってきた業務内容に近しい部分があったので、経験を活かせるんじゃないかと思い、面談を受けたんです。すると面談の席で「小黒さんの職歴であればこっちの領域のほうがより経験を活かせるのではないか」と提案いただき、別の面談を受け直すことになりました。そして、そのまま採用されたというわけです。 

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フル出社からリモートワークになって感じた変化 

入社してみて感じたさくらの印象を教えてください。 

社員一人ひとりの「やりたいこと」を尊重する文化が根付いていると感じました。たとえばCAE解析技術をテーマとしたイベントが関西で開催されることになり、私が「ビジネスにつながるかもしれないから参加したい」と言ったときも、快く送り出してくれました。 

前職との違いを感じる場面はありますか? 

前職は基本的にフル出社でしたが、さくらインターネットは営業職であってもリモート前提です。いまのチームは週1、2回の出社が推奨されていますが、基本は在宅勤務なので、働き方が大きく変わりました。前職時代は通勤に時間がかかったため、早い時間に子どもを保育園に送り届ける必要がありましたが、転職してからはリモートなので、登園時間に余裕があります。「さぶりこ」や記念日休暇制度もあり有休も取りやすいので、家族と過ごす時間が増えました。 

社員の雰囲気はどうでしたか? 

真面目で実直な方が多い印象です。AI事業推進室・営業チームは、現在は10人以上の体制なんですが、私ともう1人が2025年1月に入社したばかり。出向メンバーや新卒メンバー、上司も、昨年入社されたばかりで、いわば「まださくらに染まっていない人たちの集まり」なんですよ。だから、社員全体の雰囲気は実際のところよくわかっていないかもしれません。 

さまざまなバックグラウンドを持つ人と仕事をしているんですね。 

そのとおりです。バックグラウンドが違うので、営業の方法もそれぞれ違います。たとえば、ある人はイベントの名刺交換タイムを積極的にビジネスにつなげていました。前職ではそういうやり方はあまりしてこなかったので、刺激を受けましたね。 

生成AIの活用によってお客さまが価値を創出すること、新しい挑戦をすることが目標 

業務内容について教えてください。 

営業担当として、顧客への提案活動を中心に取り組んでいます。とくに、生成AIや機械学習などで利用されるGPUクラウドサービス「高火力」を軸に提案し、製造業をはじめとする幅広いお客さまの課題解決と価値創出に貢献しています。 

お客さまは既存の顧客の方が多いのでしょうか? 

私は8割が既存の顧客、2割が新規開拓といった感じです。チームのなかには新規メインの方もいます。新規開拓も既存のお客さまへの提案も、それぞれ違ったおもしろさがありますね。 

お客さまから言われて印象的だった言葉などはありますか?  

私が提案したサービスを使ってくださったお客さまから、安定的に動く点を高く評価していただいたうえに、「さくらインターネットさんは信頼性がありますね」とお褒めの言葉をいただいたことがあります。それをサービスチームのメンバーにフィードバックしたところ、みんなのモチベーション向上につながりました。お客さまの声を社内に共有するのも、営業の大切な役割だと実感しましたね。 

いまの業務のやりがいを教えてください。 

この時代の「生成AIを活用して業務を変革していこう」という文化を下支えし、貢献できていることがやりがいです。また、学ぶことが好きなので、生成AI領域の知識をどんどん身につけていく過程にもやりがいを感じます。 

前職でも生成AI領域の提案はされていたのでしょうか? 

いえ、していませんでした。ただ、AIではありませんが、GPUを使った提案はしていましたね。たとえばパソコン上で自動車のデジタルモデルを用い、走行中の空気の流れや空力特性を解析するような流体シミュレーションです。そういったところは少しだけいまの業務と共通点があります。 

AI事業推進室・営業グループのミッションを教えてください。 

GPUクラウドのサービス拡大です。とくに、既存のお客さまだけではなく、新しい市場や顧客層に対してもGPUクラウドを広げていきたい。ゴールは、お客さまにGPUクラウドを利用いただくことではなく、生成AIの活用によってお客さま自身が価値を創出すること、お客さまが新しい挑戦をすることです。 

具体的に、どういった業態のお客さまが、どのような価値を創出できるようになるのでしょうか? 

たとえば自動車業界であれば、生成AIが自動運転の精度を高めることに役立ちます。また、製造業であれば知識や技術の継承にも役立ちますね。たとえばベテラン社員が持つノウハウをAIに学習させることによって、誰にでもわかりやすいマニュアルを作ることが可能になるんです。ほかには、生成AIの活用によって作業時間が短縮できるので、空いた時間をアイデアの創出などに充てることができるようになります。 

営業に必要な3つの心構え 

さくらインターネットならではの強みやおもしろさはどういった点にありますか? 

どんな会社やサービスでも、長年続けていると、当時はベストだったやり方がベストではなくなっていきます。さくらインターネットは時代の変化とともにどんどんサービスを改善し、磨き上げてきました。そういったいわゆる「IT企業」的な成長を遂げる一方で、「ものづくり」の感覚も大切にしていて、技術へのリスペクトが根付いている。技術者のこだわりがサービスを作り上げてきた文化にこそ、おもしろさがあると思います。 

小黒さんは営業職ですが、エンジニアの方と関わることもあるのでしょうか? 

あります。さくらインターネットのエンジニアには、「技術を吸収してやろう」という意欲や、「この分野では負けないぞ」というプライドを感じることが多いです。そういう方々と一緒に働けるのは心強いですね。 

AI事業推進室・営業グループには、どんな人が向いていると思いますか? 

生成AIは変化の激しい分野なので、新しいものが好きな方、学びを楽しめる方が向いていると思います。今後ますます市場を広げていく予定なので、失敗を恐れずに行動できる方に来ていただきたいですね。 

スキルセットの面ではどうでしょうか? 

もちろんIT業界の知識があるといいです。それだけではなく「IT ×〇〇業界」といったプラスアルファがあれば、より強みになると思います。私の場合は「IT ×製造業」でした。ITの知識と学ぶ意欲さえあれば活躍できると思います。 

さくらインターネットのビジョンは “「やりたいこと」を「できる」に変える”ですが、小黒さんが今後さくらインターネットでやりたいことはなんでしょうか? 

製造業のお客さまにはまだAIのニーズが広がりきっていないので、どんどん届けて、市場を拡大していきたいです。そのためには、既存のお客さまをサポートしつつ新規開拓にも力を入れる必要があるので、しばらくはやることが尽きませんね。いま以上に生成AIの便利さを世に広め、お客さまの業務効率のアップや、新しい挑戦への貢献につなげていきたいです。 

これから営業職を志す人に対して、アドバイスをお願いします。 

丁寧に対応する、約束を守る、タイムリーなやり取りをする。私はこの3つを徹底しています。営業は、お客さまとの関わりのなかで成長していくもの。あまり難しく考えずに、シンプルに、お客さまとのコミュニケーションを楽しんでください。 

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小黒さんのある日のスケジュール

9:00勤務開始
メールやSlackをチェックする 
10:00作業タイム
お客さまへのメール連絡などの対応 
11:00社内ミーティング
サービスに関する定例ミーティングに参加 
12:00お昼休憩
13:00作業タイム
お客さまへの提案資料を作成 
14:00お客さまとの打ち合わせ
サービスについてのディスカッション・提案など 
15:00別のお客さまとの打ち合わせ
16:00定例ミーティング
営業グループの定例に参加し、進捗報告や情報共有をする 
17:00作業タイム
18:00退勤
残ったタスクを終えて退勤

(撮影:ナカムラヨシノーブ)

執筆

吉玉サキ

エッセイも取材記事も書くライター。 北アルプスの山小屋で10年間働いていた。著書に『山小屋ガールの癒されない日々(平凡社)』『方向音痴って、なおるんですか?(交通新聞社)』がある。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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