FAV gamingというプロeスポーツチームのストリーマー部門で活動されているえっかさんにインタビューをしました。
FAV gamingというプロeスポーツチームのストリーマー部門で女性初の加入者「えっか」さん。彼女は普段からPUBGモバイルのゲーム配信をメインに、実写での雑談配信などもおこなっています。今回は、そんなえっかさんにストリーマーとしての活動についてインタビューをしていきます。
えっかさんプロフィール
2021年9月、FAV gaming 所属。大阪府出身、大阪府在住。TPSの王道タイトルである『PUBG』をメインに実況動画をアップしている女性配信者。2021年度10月よりFAVgamingストリーマー部門に初の女性ストリーマーとして加入。2016年 ファミ通所属 、取材などの仕事に加えてYouTubeチャンネル”ファミ通app VS -esportsチャンネル”にて動画出演
私の人生を変えたゲーム『PUBG』!
――えっかさんにとってPUBGってなんですか?
自分を一番知ってもらえたゲームです。私のYouTubeチャンネルは、このゲームの動画で再生回数がとても伸びたので、このゲームをしていなかったら今頃YouTubeでの活動はしていなかったと思います。
最初はPUBGの大会への取材などから初めて、そのあとPUBG配信者になりました。
PUBGがあるから自分を認知してもらえたので、ある意味人生を変えてくれたゲームです。
PUBGとは
PUBGとは「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(プレイヤーアンノウンズバトルグラウンズ)」の略称で、100人のオンラインゲームプレイヤーが集まって1つの島で武器を拾いながら、生き残りをかけて戦うバトルロワイヤルゲームです。
最後の1人になるまで戦い、生き残った人が優勝となります。生き残った2人のうち最後の1人を倒して優勝すると「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」というメッセージが表示されるのも、特徴のひとつになっています。バトルロワイアルという分かりやすいゲーム性から、ゲーム初心者でも始めやすいゲームタイトルであるといえます。
日々の活動について
――YouTubeや配信での活動について教えてください。
YouTubeのチャンネル登録者数は、現在1万8000人くらいいます。Twitterならフォロワーさんは2万6000人くらい。YouTubeでは動画投稿をメインにしていて、最近はMildom(ミルダム)という動画配信プラットフォームでゲーム配信をしたり、雑談配信なんかもしています。
ゲームからはちょっと離れるのですが、今はTikTokでの動画投稿もおこなっています。飼っている犬と一緒に撮影した動画が伸びていて、最近は犬と一緒に動画撮影ばかりしています(笑)。
――YouTubeなどで配信するうえで頑張ったこと、工夫したことがあれば教えてください。
やっぱり、PUBGで自分を知ってもらえたので、PUBGメインでほかのコンテンツをあまり入れないようにはしていました。1つのコンテンツ、ジャンルで揃えることでYouTubeは伸びやすくなるので、そこは意識していました。
あと自分はプロゲーマーの人たちのような、とても強いプレイはできません。少しでも笑ってもらえるように、少しでも長く見てもらえるように心がけていました。
ほかに工夫したところといえば、YouTubeのサムネイルは興味を持ってもらえるようにいろいろ考えましたね。
たとえば、この動画のサムネイルなら究極っていう文字の部分、ただ赤くするんじゃなくて炎のエフェクトみたいにすることで文字の存在感をもっとだせるようにしています。
ほかにもこの動画だと一見なにもないように見えますが、右上の部分をよく見ると芋っている※プレイヤーがいるんですよね。こういうのを強調させるために丸を入れてみたりとか、そういった工夫をしていました。
※「芋る(いもる)」とは、隠れたり伏せた状態でイモムシのように動くこと
レポーターからeスポーツに転身!
――配信者を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
私はもともとファミ通で働いていたんですよね。レポーターとしていろいろな大会を取材させてもらったり、ファミ通のYouTubeチャンネルで毎週配信させてもらったりしていました。そういう活動をしているうちにたくさんの人にえっかを知ってもらえて、自分でもストリーマーをやってみようと思って始めました。数字とかも結構伸びて来たときはうれしかったですね。
――配信者としてこれだけは曲げないと思っていることや想いはありますか?
30分でもいいから、毎日やる。これに尽きますね。ほんとにどうしてもしんどい時はやっていないですが、基本毎日配信しています。ゲームのプレイでみんなを魅了することはできないから、1人でも多くの人に笑ってもらえるように頑張っています。
――配信者になって、それまでと変わったことはありますか?
生活習慣がガラッと変わりました。配信ってゴールデンタイムが21時〜25時っていわれているんですよ。その時間に極力配信したいので、寝る時間とかもどんどん後ろにずれていきます。もともと結構夜型ではあったんですが、よりそれがひどくなった感じです(笑)。
あとは、1人でゲームをしていた時に比べて人間関係は広がりました。PUBGをやっている人とか、ほかのYouTuberさんとコラボをしたりすることも増えてきたのはよかったです。
所属チームについて
――えっかさんにとってFAV gamingってどんなチームですか?
いろいろなゲームをしている人と交流できる機会をくれる場です。普段からPUBGばっかりやっていると、人間関係もそっちのほうに偏っちゃうじゃないですか。ほかのゲームをやっている人、特にPCゲームをやっている人たちとの交流は全くなくなっちゃう。
でもFAV Gamingにいると、プロゲーマーとして本気でゲームに打ち込んでいる人たちと交流できるのがすごくいいと思っています。
――ほかの部門の方と温度差とかはやっぱり感じますか?
温度差って程でもないですが、しゃべりやすいのはやっぱり同じストリーマーの人ですね(笑)。プロゲーマーの人たちは真剣で、プレイの楽しさというよりかは強さにこだわっているような印象もあったので。
でも12月に忘年会があって、そこでいろいろなゲームジャンルの人と組んで、APEX(エーペックス)のカスタムマッチをさせてもらったんですよね。その時はプロゲーマーの人たちの考え方やゲームの強さをほんとに間近で知れたので、すごく勉強になりました。
私はFAV gamingに加入したのが去年の9月です。まだ半年も所属していないですが、これからもこういう機会はあればいいなと思っています。
犬が好き!普段のえっかさんについて
――配信活動以外で普段はどんなことをされていますか?
犬が好きなので、基本的に家で犬と戯れています(笑)。TikTokもその時によく撮っています。配信以外に動画編集の仕事をしているので、それをしていることも多いです。
――最近、頑張っていることはありますか?
今日ちょくちょく話に出てきていますが、TikTokを頑張っています。今一番数字が伸びているところなので、これからももっと伸ばせるようにいろいろ考えています。
今後の活動も私は私らしく
――今後はどういったゲームを配信するかなど考えていることはありますか?
PUBGで私を知ってもらった人が多いので、基本はPUBGを今後も続けようと思っています。『Dead by Daylight(デッド バイ デイライト)』とかも好きなので昔動画を出したこともあるんですが、見てくれる人がちょっと違うので…。あ、でも「APEXのモバイル版」が出たらやりたいなとは思っています。APEX好きなので(笑)。
――パソコンやコンシューマーのゲームの配信は考えていますか?
あまり考えていないですね。普段配信をする時はリスナー参加型にしているんですが、リスナーさんがPCやPS4を持っていないこともあって参加できないと思うので。昔、チームのカスタムでAPEXをやったときに私のリスナーさんが参加できなかったことがあったので、モバイルから変えることはないと思います。
まとめ
今回インタビューをして、普段とても楽しいゲーム配信を提供しているストリーマーとしてのイメージの裏に、視聴者のことを考えて普段から行動しているえっかさんの一面が見られました。
普段は視聴者も参加できるような企画の配信をされているようなので、PUBGをやっている方は是非配信に参加してみてはどうでしょうか?
今後、eスポーツやゲームに関するさまざまなことを仕事にする人がどんどん増えていくと思います。プロゲーマーになれるのはほんの一握りの人だけと言われています。ストリーマーになる人も出てくると思いますが、えっかさんのような素敵な人が今後も増えていけば、業界も持って明るく良いものになっていくのかなと思いました。
編集:株式会社PACkage、全日本大学eスポーツ対抗戦実行委員会