ホームページのサーバー容量はどれくらい必要?事業者向けの選び方

ホームページのサーバー容量はどれくらい必要?事業者向けの選び方

 

「ホームページでの集客を考えはじめたビジネスパーソンへ」の連載 第3回では、集客目的のホームページを作る際にサーバーの容量をどれくらいに設定すればよいか、経験談をもとにお話しします。

自分名義のドメインのサーバーを契約することに決めたはいいものの、サーバー容量などの設定回りを金銭面の兼ね合いと感覚で選んでスタートしてしまうと、サーバーの選び直しをしなければならなくなる可能性があります。

ホームページのサーバーの容量を適切に選び、後々の余計な手間とコストを減らしましょう。

 

田原広一(たはら こういち)プロフィール

田原広一(たはら こういち)プロフィール

株式会社SoLabo 代表取締役/税理士有資格者 お客さまの融資支援実績は、累計4,500件以上(2021年7月末現在)。自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。問い合わせゼロのオウンドメディアをWEBマーケティングを駆使し、毎月1,000件以上の問い合わせが取れるまで成長させる。

オウンドメディア

SNS・YouTube

シンプルなホームページならサーバーの容量は100GBで十分

ホームページのサーバーを容量だけ考えて選ぶ場合、サーバーの容量を大きく消費する運用を予定していない、シンプルなホームページなら100GBもあれば十分に運用できます。サーバーの容量が大きくなる運用例は、次のとおりです。

  • 動画を毎日1以上アップを1年以上継続する
  • 高画質な画像を毎日10枚以上アップを2〜3年継続する
  • 毎日ホームページのデータバックアップを取り続け、データを消去しない

ホームページの1ページあたりの容量は2〜4MB程度

ホームページを作る場合、ユーザーがページを開くときの表示スピードが成否を分けるため、webページの読み込みは3秒までにおさえて、直帰されないようにしたほうがよく、多くても5MBまでが理想とされます。

ただし、表示スピードを重視しすぎて文章中心にシンプルすぎるホームページと、ビジネスや顧客の特性次第では、訪れたユーザーが離脱する要因にもなるため、必要に応じて画像や動画などの魅力的な要素を用意することになります。

高画質画像や他の機能を盛り込むと容量が大きくなる

高画質な画像はデータが大きく、毎日ホームページに追加していくとサーバーの容量を大きく消費する原因になります。

また、画像に限らず、ホームページのヘッダーやフッター、SNSシェアボタン、カテゴリー、人気の記事など「webページを開くときに一緒に読み込む要素」が増えると、その分、必要なサーバーの容量が大きくなります。

動画やSNSの埋め込み機能を使ったページは5MB以上

ホームページに動画を盛り込む場合、直接ホームページのサーバー上に動画データを置くと閲覧に時間がかかりすぎるので、動画配信サービスを利用したストリーミング形式で実装するのが一般的です。

動画データをYouTubeなどの動画配信サービスで用意されたサーバーに保存し、閲覧させたいwebページに動画再生させるパーツを埋め込み、参照させる形式が一般的です。

ホームページのサーバーの容量を検討するときには、動画そのものの容量を気にする必要はありませんが、動画の埋め込み要素はwebページを開くときに一緒に読み込む要素ではあります。

1つ動画を埋め込むだけで高画質画像と同程度の3〜5MB程度は、サーバーの容量を消費します。1ページ内にたくさんの動画を埋め込みすぎると、webページの読み込みが遅くなり、ユーザーが直帰してしまう原因にもなります。

ちなみに、動画をページ画面内で再生させる必要がない場合、動画配信サービスへのURLのテキストリンクを設置するだけなら、ホームページのサーバーの容量を圧迫せず、興味を持った人に動画も見てもらいやすいです。

なお、動画以外にも、TwitterやTiktokなどのSNSも埋め込み機能があります。

ここで解説した「埋め込み機能」がピンと来ない方は、実際に埋め込んでいるのが確認できる次の記事の該当箇所をご参照ください。SNS事情に詳しくない方を想定してYouTubeを含めたSNSのビジネス活用についての解説もしています。

税理士がSNSでweb集客するなら?おすすめSNSと活用方法を紹介 > 代表的な6つのSNSの特徴と活用方法 > YouTube|税理士ホームページ制作ガイド - 株式会社SoLabo(ソラボ)

ホームページのサーバー容量を考慮したサーバーの選び方

ホームページのサーバー容量を考慮したサーバーの選び方

 

ホームページのサーバー容量を考慮したサーバーの選び方は次の通りです。

  1. 参考にしたいホームページの1ページの容量をチェックする
  2. 作成予定のページ数をかけ合わせてサーバー容量を見積もる
  3. サーバーの容量以外の設定回りもあわせて検討する

ここから選び方について、それぞれ詳しく解説していきますが、ホームページのサーバーの容量は、あくまでホームページで使用する「webサーバー」を対象として解説します(メールサーバーなどは対象外)。

1.参考にしたいホームページの1ページの容量をチェックする

参考にしたいホームページの1ページを対象に、容量を調べます。

1ページあたりの容量を調べるのには、次のようなオンラインチェックツールを活用します。

Pingdom Website Speed Test

画面の表示スピードをテストするオンラインチェックツールですが、画面上の操作だけでページの容量を把握できます。まず、「URL」の入力欄に、参考にしたいホームページの特定のページのURLをコピー&ペーストし、「Asia」を選択して「START」ボタンを押します。

なお、調べる対象はホームページのトップページではなく、ブログ記事などの参考にしたいページのURLにします。しばらく時間がかかりますが、画面下に「Your Results」と結果が表示された「Page size」が該当のURLのwebページの容量にあたります。

2.作成予定のページ数をかけ合わせてサーバー容量を見積もる

調べたwebページの容量と、作成予定のページ数をかけ合わせれば、ホームページのサーバーに必要な容量が見積もれます。ただし、ホームページを集客目的で運用するのであれば、検索上位に表示させるためのSEOが必要です。

作成予定のページ数以上に、検索キーワードに対してSEO用のスタッフブログ記事を追加していく必要があるので、SEO用の分も余分に見積もる必要があります。結果として、画像や動画の少ないシンプルな作りのホームページにするにしても、100GBは必要になると考えて問題ありません。

なお、「SEOのためのスタッフブログ記事」がピンと来ない方は、初心者向けに解説した次の記事をご参照ください。

税理士事務所のスタッフブログの書き方を工夫して集客につなげよう|税理士ホームページ制作ガイド - 株式会社SoLabo(ソラボ)

3.サーバーの容量以外の機能などもあわせて検討する

レンタルサーバなどのサービスを利用する場合、ホームページに必要な容量を見積もってサーバーの容量をもとに決めるケースは少なく、サーバーの機能などもあわせて検討するのが一般的です。

容量以外でサーバーを選ぶ場合、次のポイントでも検討します。

  • サーバーが安定稼働するかどうか(稼働率)
  • サーバーの転送量が十分か
  • サーバーの処理速度が早いか(CPUやメモリのスペック)
  • サーバーの自動バックアップができるか
  • サーバーの管理画面が使いやすいか
  • WordPressなどCMSが簡単にインストールできるか
  • サポートが充実しているか(メールやチャットなどでも無料サポート)
  • サーバー利用料が妥当か(料金は月額固定が安心)

例えば、さくらのレンタルサーバで提供中のプランで検討してみましょう。

さくらのレンタルサーバ|さくらインターネット

 

さくらのレンタルサーバ|さくらインターネット

 

「ライトプランなら100GB」とあるため、シンプルなホームページで、ビジネスを急成長させる計画ではないなら、ライトプランで十分です。

ただし、ライトプランでは、最もホームページで使われるCMSのWordPress(ワードプレス)が非対応なので、スタンダードプラン以上を選んでおいたほうが、一般的に使われる機能を盛り込んだホームページを作りやすいといえます。

なお、サーバーのプランを考える上でのご参考まで、もし今、自分がさくらサーバーで契約するなら、必要な容量はさておき「コンテンツブースト(表示高速化)機能が使える」という理由で、プレミアムプラン以上にすると思います。

SNSでバズったりTVで紹介されると、極端にアクセス数が急増します。その際でも安定して配信できるためです。

なお、ホームページのサーバーは、自前でサーバー機器を調達しての運用もありますが、ソフトウェア面はもちろん、ハードウェア面やセキュリティ対策などの専門知識と高度な判断が求められるため、導入・管理コストが高く、ビジネスを始めようとしている方や始めたばかりの方にはおすすめしません。

また、ホームページのレンタルサーバとホームページのリースは全くの別物ですので、ホームページの初期費用0円をうたう「リース商法」にはご注意ください。税理士向けに書いていますが、次の記事が参考になります。

税理士も要注意!ホームページ制作・運営でのリース契約について解説|税理士ホームページ制作ガイド - 株式会社SoLabo(ソラボ)

事業者であればサーバーの容量の決断は慎重に

事業者であればホームページだけでなく、別のオウンドメディアを展開する可能性が高いかと思います。

SEOを踏まえて、サブドメインやサブディレクトリでオウンドメディアを展開しようと考えている方は、多めにサーバー容量を見積もる必要があるので、容量の決断は慎重におこなう必要があります。

専門性ごとにサブに切り分けるものの、大元のサーバー容量が足りないと、別のドメインにしなくてはいけないケースが多いからです。

なお、ご参考まで、株式会社SoLabo(ソラボ)が運営するメディアは複数ありますが、サブドメインやサブディレクトリなどを展開していないwebサイトのひとつは300GBの容量があります。

SEOをすべきキーワードの数は事業や顧客の特性によってもケースバイケースなので、全てのホームページが300GB程度にまとまるわけではありませんが、サブでのオウンドメディア展開を想定するのであれば、300GB以上を見込んでおいたほうがよいかもしれません。

また、レンタルサーバーの容量は気軽にプランを変更して、増やすことはできない点も注意です。

クラウドサービスというイメージから気軽にプラン変更して容量を増やせそうなイメージがありますが、物理的なハードウェアの制約があるため、別のプランに切り替える場合、サーバーの引越しのようなデータの移行作業が必要になる可能性があります。

さくらのレンタルサーバは、プランごとに収容サーバーが異なるため、プラン変更には現在対応できておりません。別のプランを新規にお申込みいただき、データ等を移行していただく必要がございます。

一部抜粋、引用:サービスプランを変更したい – 前提条件|さくらインターネット

気軽に容量を増設できないことを想定し、さくらレンタルサーバであればプレミアムプラン以上でホームページをスタートするのが、コストパフォーマンスに優れた妥当な選択かと思います。