インフィニットループ社が「カートル」にさくらのサーバーを選んだ理由

株式会社インフィニットループ 吉田博紀さん

 

北海道札幌市に本社を構える株式会社インフィニットループ。ゲームやWebサービスの開発をはじめ、いま話題のメタバース事業にも取り組んでいる会社です。

今回の記事では、株式会社インフィニットループで取締役を務める吉田博紀さんにお話をうかがいました。

吉田博紀さん プロフィール

1980年生まれ。2013年1月にインフィニットループ入社。XR事業部にてtoB向けの事業立案・開発・運営をおこなう。

こども向けプログラミング教育事業もおこなっており、PCN札幌代表、JPW実行委員長として国内最大規模のこども向けプログラミングイベント「ジュニア・プログラミング・ワールド」を運営。

さくらインターネットとのエピソード

ーー吉田さんが思い出に残っているさくらインターネットとのエピソードを教えてください。

 

さくらインターネットさんも参加されている「KidsVenture」という、子ども向けプログラミング教育をされている非営利団体があります。私も子ども向けのプログラミング教育に興味があり、見学させてもらいました。

その後、札幌で一緒に子ども向けのイベント「IchigoJamで宇宙を見に行こう!」を開催しました。これは宇宙、正確には成層圏になるのですが、気球を飛ばしてデータを集めるイベントです。2日がかりでワークショップをして、翌日の朝早くから気球を飛ばしました。あれは印象に残っていますし、楽しかったですね。

 

ーー吉田さんも、子ども向けにプログラミングを学べる場を提供する「PCN(プログラミングクラブネットワーク)札幌」の代表をされています。子ども向けプログラミング教育に力を入れるきっかけや理由は何でしょうか?

 

以前に妻が、子ども向けプログラミング教育のチラシを持ってきました。それで子どもを連れて行ってみたところ、自分の子どもを含め、子どもたちがとても楽しそうだったんです。それを見て、いいなと思ったのがきっかけです。

自分自身が元プログラマーですから、プログラミングスキルやITスキルの重要さは感じています。全員がプログラマーになる必要はありませんが、ほかの人よりちょっとくわしいだけでも強みになります。子どもたちの将来の可能性が、少しでも広がればいいなと思って活動を続けていますね。

インフィニットループ ✕ さくらインターネットで合同インターンを予定

インフィニットループ ✕ さくらインターネットで合同インターンを予定

 

ーー来年、御社と弊社で合同インターンを計画しています。どのような内容になるのでしょうか。

 

合同インターンでは「メタバース・チャレンジ」という企画を検討しています。

この企画は、オープンソースで仮想空間の機能一式を提供している「Mozilla Hubs」を活用して、さくらインターネットさんのサーバーにメタバースを構築するインターンプログラムです。

それぞれにリーチできる学生の層が異なります。合同インターンをすることで、お互いにリーチする層を広げられる可能性があるのではないでしょうか。

 

ーーメタバースは、まさに御社の得意領域ですね。

 

ありがとうございます。最近は、メタバースという言葉を聞かない日はないくらいですよね。ただ、メタバース的なものは昔からあります。

どの事業がメタバースに関連するかというと、線引きがいろいろあって難しいですが「Virtual Cast(バーチャルキャスト)」はメタバース関連事業といえます。

 

ーー弊社も「Virtual Cast」を活用して、公式サポートキャラクター「まりな」がVtuber化しました!

 

www.youtube.com

双日と一緒に取り組むtoB向けのメタバース事業

ーー現在、吉田さんはtoB向けのメタバース事業を担当されているとうかがいました。具体的にはどのようなことをされているのでしょうか?

 

2020年に双日さんとデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けた業務提携をおこないました。XR事業のひとつとして、双日さんと一緒に自動車業界に向けたプロダクト開発を進めています。

 

双日さんと弊社は、それぞれに得意分野があります。われわれだけでは成し得ない機会創出を、双日さんとならできるはずです。2022年にプロダクトをリリースできるように進めています。

車の360°写真が簡単に撮影できる「カートル」

ーー御社では自動車ディーラーの方々向けの車両撮影アプリ「カートル」を運営されています。このサービスには弊社のサーバーをご利用いただきありがとうございます! なぜ弊社のサーバーをご利用いただけたかを教えていただけますでしょうか。

 

カートルにAIを使って360°写真の画質を良くする機能を作ったのですが、それを動かすサーバーがめちゃめちゃ高かったんです。それですごく困っていたところを、さくらインターネットさんに相談させてもらいました。

 

カートル |自動車専用360°写真撮影サービス

カートル |自動車専用360°写真撮影サービス

 

ちょうど同じくらいの時期に「さくらのクラウド」に高火力(GPU)プランができたと聞き、すぐに試して契約しました。価格面だけではなく、性能も良かったです。われわれが作っていたAIに関しては、外資のサーバーよりもさくらインターネットのサーバーのほうが速く動いていました。本当に助かりましたね。

 

ーーありがとうございます! 「カートル」のアピールポイントはどんなところでしょうか。

 

カートルをご利用いただくことで、ディーラー様の成約率が上がって在庫回転率が向上します。数千台使ってABテストをした結果、在庫期間は20%減り、商談までの期間も17%減るというデータが出ました。お客さまの継続率は97.2%を超えています。

 

中古車って買う側からすると、なんとなくちょっと不安じゃないですか? ホームページに写真が載っていても、写していないだけで別のところに傷があるんじゃないかとか考えてしまうと思います。でも360°写真なら全部見られるので、安心です。カートルを使えば、中古車を買うお客さまに信頼してもらえる新しい情報提供のあり方を実現できます。

1台あたり400円で、初期費用もかかりません。小規模販売店の方にもご利用いただけます(※10台以下でのご利用の場合、月額最低料金の4,000円となります)。

撮影の手間もかかりませんし、ご利用規模の大きいディーラー様にはAPIを公開しています。APIをつなぎ込むことで、業務効率の改善が可能です。

 

ーーカートルは吉田さんが企画から開発まで携わっているとうかがいました。意識したことを教えていたきたいです。

 

一番意識しているのは、本当にお客さまが使いやすくなっているかどうかです。便利にできても、使いにくかったら意味がありません。どう作るのがベストかをつねに意識しています。機能はもちろん、UIやUXを意識して取り組んでいます。

インフィニットループ社の面白い制度

インフィニットループ社の面白い制度

 

ーー話は変わりますが、御社の福利厚生制度には「うまい棒食べ放題」や「自販機飲料無料」などユニークなものがありますね。

 

うまい棒は月に1500本消費しているとホームページには書いてありますが、前はもっと多かった気がします。朝出社したら、朝ごはん代わりにうまい棒を食べている社員もいますね。自販機飲料無料制度は、基本的には1日2本まで無料となっています。でもアラート対応してくれる人は、2本に限らず飲み放題です。

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにリモートワークが増えてきたので、リモートワーク準備金として試用期間終了後に5万円を支給しています。

ほかにも社内で利用できる独自の通貨「ユニー」があります。ユニーはブログの発信や勉強会の実施、ご意見箱への投函など社内に貢献した際に支給されて、ランチチケットなどの購入に利用可能です。

有給休暇は100%消化を奨励しています。オセロ休暇制度といって、休日と祝日の間にある就業日を休むように奨めていますね。

 

ーー吉田さんが会社で魅力に感じていることを教えてください。

 

個人的にはオフィスの場所がとても便利だと感じています。駅から少し離れているので、地理的にはそれほど便利ではありません。ただ、商業施設に入っていて館内割引があるんですよ。買い物が安くなったり、飲食割引もあります。映画館も入っているので、仕事終わりに観に行けるし、休憩時間中にゲームセンターで遊ぶことも可能です。病院や歯医者もあります。

SNSでも話題になった、テスト文字列に「うんこ」と入れるな

SNSでも話題になった、テスト文字列に「うんこ」と入れるな

 

ーー御社では「新卒ファースト」を合言葉に社内教育に力を入れています。新卒向け研修資料”テスト文字列に「うんこ」と入れるな”も話題になりました。社内教育で大事なことは何だと思いますか?

 

大事なのは成長を実感してもらえることです。これは新卒入社の方に限らず、中途入社の方も同じですね。社員による新卒向け講義を、毎週おこなっています。

会社として教育は大事だという意識があります。技術的な部分はもちろんですが、意識的な部分の教育も大事です。たとえば「テスト文字列には無難な文字を使う」や「プロダクトを愛する」といったことも含まれます。

弊社はチャレンジがしやすい社風です。私自身、いろいろなチャレンジをさせてもらっています。失敗をしたこともありますが、それでもチャレンジさせ続けてくれるのは、弊社の魅力だと思います。

インフィニットループ 吉田さんの「やりたいこと」

インフィニットループ 吉田さんの「やりたいこと」

 

ーーメディアコンセプトが「やりたいことをできるに変える」なのですが、吉田さんが今後やりたいと思っていることを教えてください。また、それを実現するためにおこなっていることを教えてください。

 

私はXR事業を担当しているので、これをしっかりと儲けられる事業にしていきたいです。これから数年間かけて実現したいと考えています。それを実現するために開発を進めています。ターゲットとなる層に話を聞いて、価値が提供できるものを作れるように取り組んでいる最中です。

 

ーー吉田さんありがとうございました!

 

(撮影:いのうえのぞみ)

 

>>自動車専用360°写真撮影サービス「カートル」

 

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