「成功したときの喜びを強く感じる」スタートアップ企業で働く理由

 さくマガでは仕事のヒントを得るために、さまざまな方にインタビューをしています。本記事では、障がい福祉サービス事業所職員向けのeラーニングを提供する株式会社Lean on Me(リーンオンミー) で採用を担当する鎌上織愛さんにお話をうかがいました。

Lean on Me 代表 志村さんへのインタビュー記事はこちら

「障がい者にやさしい街づくり」Lean on Me 代表 志村 駿介さん

 

株式会社Lean on Me 鎌上さん

鎌上 織愛(かみがみ おりえ)さん

1983年生まれ。自身の就職活動の体験や20代で勤めていた企業で働くアルバイトの学生からの就活相談を受け、2013年にキャリアコンサルタントの資格を取得。以後、人事採用や求人広告制作などに従事するかたわら、学生や産休・育休から復帰する女性の就活支援を個別で対応。延べ500人以上の相談にのる。現在は株式会社Lean on Meの人事採用担当として活動しながら、フリーライターとして求人広告やビジネスプロフィールを中心に月20本の取材ライティングもおこなう。

スタートアップ企業で働くことになったきっかけ

ーーまずはじめに、鎌上さんの現在のお仕事について教えてください。

 

 株式会社Lean on Meで人事を担当しています。採用業務が9割、そのほか1割は労務や教育などですが、そもそもコーポレートを担うメンバーが私含め3名なので、全員で協力してコーポレートを回しているという感じですね。

 

ーーLean on Meに入社する前はどのようなお仕事をされてきたのでしょうか。

 

 採用の仕事の経験はもともとありました。500人規模の人材アウトソーシングの会社で、毎月コンスタントに30人ほど採用していました。

そのあとは転職サイトの求人広告制作をしていたこともあるのですが、妊娠と体調不良でそこも辞めることに。

 

 その後、また働きたいと思ったのですが、保育園を決めないと働けないし、働きはじめないと保育園も決まらない……という問題がありました。そこで「フリーで仕事をしよう」と思い立って、個人事業主としてライターの仕事をはじめました。それが4年前です。過去の経験を活かして、求人広告をメインにライティングをしていました。

ーー個人事業主からLean on Meで働こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

 

 個人事業主としてライターの仕事をしていたとき、依頼をいただいてLean on Meの求人広告を書くことになったんです。その打ち合わせの際に、代表の志村とはじめて会いました。依頼の内容が「採用担当募集の求人広告を書いてほしい」というものでしたが、当時のLean on Meには採用担当者がまだいなくて、志村自身も採用の仕事のことはよくわからないと話していたんです。

そこで「以前採用の仕事をしていたこともありますので、仕事内容はある程度わかります」とお伝えしたら、それを覚えていてくださったようで。しばらく経ってから「鎌上さん、うちの採用をやってみませんか」と声をかけてくださいました。

とはいえ、Lean on Meで働くかどうかは非常に迷いました。そのときすでに個人事業主としてアシスタントのライターを5人抱えていて、どちらかというと私はディレクションするような立場になっていました。なので、正社員として仕事をする時間があるかどうか、懸念は払拭できませんでした。

ただ、志村の人柄や想いの強さ、Lean on Meの事業内容・将来性など、とても魅力的に映ったことも事実です。求人広告を書いている最中から、本当にめちゃくちゃいい会社だなぁと思っていて、こんな会社で働けたら幸せだろうなと。

志村本人から声をかけてもらったこともとてもうれしかったですし、自分を求めてくれていることに感謝もありました。それで結局、その気持ちにこたえたい想いで引き受けることに決めました。

 

 じつは、いまもライターの仕事を副業で続けています。志村も私がアシスタントを抱えて働いていることをわかってくれているので、ライターの仕事を減らすことなくLean on Meで働くことができています。

もちろん労働時間はかなり増えましたが、効率よい働き方もわかってきて、それぞれの仕事のストレスがそれぞれの仕事で発散できてもいるので辛くはないんですよ。

 

スタートアップ企業で働く楽しさ

スタートアップ企業で働く楽しさ

ーー鎌上さんが思う、スタートアップ企業で働く楽しさを教えてください。

 

 自分がやりたいようにやらせてもらえるので、信頼してもらえているんだなと感じますし、とてもやりがいがあります。うまくいかなかったときの責任も大きいのですが、そのぶん成功したときの喜びも強く感じますね。

私自身、正社員の立場で働くのは5、6年ぶりなのですが、正直にお話すると葛藤することも多いです。

当たり前のことなのですが、組織で働くことの難しさは日々痛感しますね。個人事業主としての経験も考えると、組織で働くことが合っていないのかなと一時期思い悩んだこともありました。

でも、いろいろな葛藤を越えたあとに感じたのは、個人事業主としての仕事とあまり変わりないんじゃないかということです。他部門の方々をすべて”クライアント”だと考えたら、個人事業主の仕事と感覚としては同じですよね。

だからといって、メンバーを他人行儀に思っているわけではないですよ。メンバーに何かあれば全力でサポートしますし、他愛もない話をチャットでしてくれたりすると心から癒やされます。一緒に働ける仲間がいるということは、フリーの仕事を続けている自分にとってとても貴重ですし、精神的な支えにもなっています。

Lean on Meが求める人物像

ーー鎌上さんは採用担当ということですが、採用活動をするうえで気をつけていることを教えてください。

 

 求職者の方にメール1通書くにしても、なるべく定型文で送らないことは心がけています。まだまだ小さいベンチャー企業なので、応募してくれること自体に感謝の気持ちをなくしたらいけないと思っているんです。一人ひとりに向けたメッセージを送るように心がけていますね。

ありがたいことに、現在は毎月50~80人の方にご応募いただいています。書類選考から一次選考までは私が、二次選考以降は各部門の責任者や代表が担当しています。

 

ーー鎌上さんが一次選考を担当しているんですね。面接のときに重視するポイントはなんでしょうか。

 

 ポジションや求めるレベル感によって異なる面もあるのですが、おもにカルチャーフィットと人物面の見極めが中心です。スキル面は各事業部の責任者に判断してもらうことを前提にしています。

また、当社はフルリモート勤務なので、そういった環境でもコミュニケーションがきちんととれるかどうかという点と、ストレス耐性や協調性も見るようにしています。

 

 オフラインとオンラインでは、必要なコミュニケーションのスキルはやはり少し違うと感じています。実際にお話しているときの印象と、テキストでのやりとりでは印象が違う方もいらっしゃいますから。

そういった意味でも、先ほどお話したメールでのやりとりはとても重要になってきます。こちらもきちんとメールで会話のキャッチボールをすることが、オンラインの選考では重要ですね。

ーーLean on Meが採用活動で使っているツール・サイトはどのようなものでしょうか。

 

 これまで色々なサイトを利用しましたが、現在はWantedlyとLiBzCAREERに落ち着きました。面接は、基本的にはzoomでおこなっていますね。採用担当が私一人だけなので、面接の日程調整はTimeRexを利用して効率化を図っています。あとは、4月からはエンジニア採用を強化すべくGreen、Qiita Jobsの利用もはじめています。

エンジニア採用は当社にとって大きな課題です。2月頃から、SOKUDANという副業やフリーランスに特化した求人サイトを利用し、雇用形態にこだわらない採用も試みています。今後も、SNSの活用やオンラインの合説会など、既成概念にとらわれない様々な取り組みをしていかないといけないと感じますね。

 

【Lean on Me 採用情報】大阪府ビジコン受賞!障がい福祉領域のSaaSエンジニア募集!!

 

ーー最近、Lean on Meのプレスリリースを拝見すると、インクルTechという言葉が出てきますが、インクルTechとは何でしょうか?

 

 インクルTechとは、インクルージョン(Inclusion)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語です。弊社の事業をわかりやすく「〇〇Tech」で表現しようと、社内で案を出し合って最終的に決まりました。

SDGsに関心が高まる今、ソーシャルな課題の中でも、多様性の包摂を実現するテクノロジーを意味する言葉として、認知が広がればよいなと思っています。

育児中の社員も参加するオンライン飲み会

ーー月一回ペースでオンライン飲み会をしていると聞きました。いつごろから開催しているのでしょうか。

 

 私が入社した当時にはすでにやっていたので、おそらく創業当時から飲み会をよくしていたのではないしょうか。

じつは、当社の採用ページに、求める人物像として「飲み会が好きな人」と掲載しているんです。いまどき求人広告には絶対に載せられない文言ですけど(笑)。

そこに対して嫌悪感がある人は、そもそも当社にはフィットしないかなと思って、敢えて載せています。ただ、「飲み会好き」な人であって「お酒好き」な人ではないということは強調したいです(笑)。

飲み会はもちろん自由参加です。参加メンバーはだいたい毎回十数名ぐらいですね。当社は育児中の女性社員も結構多いんです。それはたぶん、リモートワークと時短勤務が可能な点がマッチするからだと思うのですが、そういった方も子育ての合間に参加してくれています。

子どもの歯磨きをしながらつないでくれたり、画面もマイクもミュートにしてラジオ感覚で楽しんでいる社員もいます。画面にお子さんが登場することもよくあって、みんなの癒やしにもなっていますね。メンバーの家族ともコミュニケーションが取れるというのも、リモートならではの非常に貴重な機会だと思います。

 

 フルリモート勤務なので、普段はメンバーの人となりを知る機会はあまりありません。とくに他部門との関わりは少なく、私の場合は採用が決まって入社したあとは関わることがなくなってしまいますから。私にとって飲み会は、メンバーと交流できる貴重な場です。

また人となりもそうですが、人事担当者としては社員の体調面が気になります。みんな元気にやっているかを見られるのはとてもいいですね。”face to face”は本当に大切だなと思います。

 

Lean on Me オンライン飲み会の様子

(Lean on Me オンライン飲み会の様子)

 

ーー育児している人が多いのは、スタートアップとしてはめずらしい気がします。

 

 私も想定外だったのですが、求人サイトに情報を出した際に、女性からの応募がとても多かったんです。応募者のほとんどが、時短勤務を希望されていました。代表も時短勤務OKと言っていたので、働きたい女性にとってありがたいことだなと思いました。

実際にそういった求人を出してみて感じたことがあります。世の中にはとても優秀で働く意識も高いのに、1日6~7時間しか稼働できないだけの理由で働けない女性が、とても多いということです。そういった方をもっと活用できればと思います。

 

 フルリモートだからこそ、それができるというのもありますね。私自身も4歳の子どもがいますが、保育園に迎えに行くギリギリまで働けています。

また女性に限らず、男性メンバーも育児中の方が非常に多いんですよ。「フルリモートのおかげで育児に積極的に参加できて、奥さんから感謝されています」と言ってくれるメンバーもいて、人事冥利につきますね。

時短で働く方のほうがリミットがはっきりしているので、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスをしようという意識が強い側面もあるかもしれません。

鎌上さんがやりたいこと

ーー鎌上さんがLean on Meで「やりたいと思っていること」を教えてください。

 

 3つあります。まず1つ目の具体的にやりたいと思っていることは、バーチャルオフィスを活用した採用活動です。

いまのところ、採用活動はすべてオンラインで完結しているので、内定した実感をもてないと言われてしまうことがあります。なので、もうすこしリアルに感じてもらえるように、バーチャルオフィスを使って求職者の面談をして、会社の雰囲気を体感してもらえたらいいなと考えています。

 

 2つ目は、ワーケーションを取り入れることです。私が入社した時点では、社員数が10名程度だったのですが、いまは33名まで増えました。

完全にリモートワークな環境で人数だけが増えていったので、コミュニケーションが不足していたり、ひとりで黙々と仕事をすることになりがちで。知らず知らずのうちに、ひとりで悩みやストレスをかかえている社員もいるのではないかと思っています。

そういったことの解消や社内のコミュニケーション促進のために、ワーケーションをとりいれて地方で羽根をのばしつつ仕事をする、という取り組みができたら、モチベーションも上がるのではないかと考えています。

 

 3つ目はスキルマップを作ることです。当社には中途入社でさまざまなスキルを持った方が集まっているのですが、誰がどんなスキルをもっているのか、お互いにわかっていないと思うんです。

まだベンチャー企業で最小限の人数で業務に取り組んでいる状況ですので、スキルマップがあれば、困ったことを誰かに相談しやすくなりますし、人材をうまく活用できるのではないかと思っています。

 

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