Webデザイナーになりたいと考えている人、あるいは駆け出しWebデザイナーの中には「資格を取ったほうがよい」とお考えの人も多いのではないでしょうか? また、「Webデザイナーとして稼ぐために有利な資格は何だろう?」と疑問を持つ人もいるのではないでしょうか?
この記事では、
- Webデザイナーが資格を取得するメリット
- 資格を取得したら稼げるかどうか?
- Webデザイナーにおすすめの資格
について紹介します。
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Webデザイナーが資格を取得するメリット
結論を先に言うと、Webデザイナー未経験者、あるいは駆け出しのWebデザイナーが資格を取得することで、3つのメリットがあります。
その3つのメリットとは以下の通りです。
- スキルを証明できる
- 体系的にスキルを身につけることができる
- 正確な情報を得ることができる
これについてひとつずつ解説していきますね。
メリット1 スキルを証明できる
ひとつめのメリットは、「自分の持っているスキルを証明できる」点です。
Webデザイナーとしての実績がほとんどない場合、そのスキルを証明することは難しいという問題に直面することでしょう。このような時に、Webデザインに関する資格を持っていると、そのスキルを客観的に証明することができます。また、クライアントに対して技術や知識を持っていることのアピールになりますし、クライアント側もあなたを判断しやすくなります。
メリット2 体系的に知識を身につけられる
2つ目のメリットは「体系的に知識を身につけることができる」点です。
Webデザインに関する情報は、ネット上に溢れています。しかし断片的な情報が多いため、体系的に学習することは難しいです。一方で、資格試験の勉強をすると、Webデザインに関して体系的な知識を身につけることができるので実践でも活用しやすくなるというメリットがあります。
メリット3 正確な情報を取得できる
3つ目のメリットは「正確な情報を取得できる」ことです。
資格試験の参考書や問題集は、Webデザインの専門家が監修しているため、最新の情報を正確に知ることができます。ネット上でも最新の情報を得ることができるのでは? と考える人もいると思いますが、古い情報がそのままになっていることが多いので注意が必要です。
Webデザイナーは資格があれば稼げるの?
では、資格があると未経験でもWebデザイナーとして稼ぐことができるのでしょうか?
結論を言うと、資格だけではWebデザイナーとして稼ぐことは難しいのが実情です。なぜなら、クライアントはWebデザイナーを評価するにあたり、実務経験や実績で評価することが多いためです。このため、「身につけたスキルを実務で活かすことができる」というアピールが必要です。
というのは、資格試験に出てくる問題は、実務に比べてはるかに簡単にした内容であることが一般的だからです。また、実務ではWebデザイン以外のスキルも求められます。
例えば、UI/UXの設計スキルはWebデザイナーには必須スキルのひとつです。メニューやボタンの配置、装飾など、ユーザビリティの良し悪しは、Webサービスの利用に大きく影響します。魅力的なWebサイトをデザインするためには、UI/UXの設計スキルを身につけておくことが大切です。
Webデザイナーに役立つ資格
ここからはWebデザイナーが持っていると役に立つ資格について解説していきます。持っていたほうが良いとされる資格は6つあります。
- Webデザイナー検定
- ウェブデザイン技能検定
- Webクリエイター能力認定試験
- Adobe認定エキスパート(ACE)
- Photoshop®︎クリエイター能力認定試験
- Illustrator®︎クリエイター能力認定試験
これらについてひとつずつ解説していきます。
Webデザイナー検定
Webデザイナー検定は、公益財団法人 画像情報教育振興協会(CC-ARTS)がおこなっている検定試験です。
マークシートの試験で、コンセプトメイキング、デザイン、Webページの作成、テストや運用など、Webデザインに必要な知識を問う内容となっています。Webデザイナーはもちろん、Webプロデューサー、Webディレクター、Webプログラマーのスキルアップにも役立つ内容です。なお、検定にはベーシックとエキスパートの2種類があります。
Webデザイナー検定は国家資格のため、発注者側から最も信頼を得られる資格のひとつです。このため、プロフィールに添えておくことで、発注者側にスキルと意欲をアピールすることができます。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会がおこなっている検定試験です。職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づき、厚生労働省より認定された検定試験です。検定には1~3級があります。
3級には受験のための条件がなく、難易度も高くありません。2級および1級は実務経験が必要な上に、ひとつ前の級に合格していることが条件となります。特に1級は非常に難易度が高い試験となっています。このため、未経験や実務経験がほとんどないWebデザイナーは、3級にチャレンジするのがよいでしょう。
Webデザイナー検定と同様にウェブデザイン技能検定は国家資格のため、発注者から信頼を得ることができる資格のひとつです。プロフィールに資格保有者だと提示することで、権威性をアピールすることができます。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験とはWebの標準に完全準拠したコーディングスキルを問う検定試験です。ワイヤーフレームを用いた主題など、実務を想定した試験内容となっています。サーティファイ Web利用・技術認定委員会が主催し、2005年より実施しています。
合格率は約90%と高く、難易度は低いといえます。そのため、Webデザイナー検定やウェブデザイン技能検定ほど信頼を高めてくれるものではないですが、Webデザインを学び始めたばかりならば、実績となるので取っておくことをオススメします。
Photoshop®︎クリエイター能力認定試験
Photoshop®︎クリエイター能力認定試験はサーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会が主催する認定試験です。試験内容は、問題で提示されたテーマや素材を用いて仕様に沿ったコンテンツを制作する能力を問うものです。認定基準にはスタンダードとエキスパートの2種類があります。
Photoshop®︎クリエイター能力認定試験の合格者は実務能力があることの証明になります。とくにエキスパートは上位クラスの資格のため、企業からは高い評価を得ることができます。
Illustrator®︎クリエイター能力認定試験
Illustrator®︎クリエイター能力認定試験は、DTPツール「Illustrator®︎」の実用能力を評価する認定試験です。Illustrator®︎を用い、DTPファイルやwebデザインパーツを作成し、コンテンツ制作スキルと問うものです。認定基準にはスタンダードとエキスパートの2種類があります。
llustrator®︎クリエイター能力認定試験の合格者は実務能力があることの証明になります。とくにエキスパートは上位クラスの資格のため、出版、印刷、広告業界からは高い評価を得ることができます。
まとめ:資格取得でWebデザインスキルをアピールしよう
この記事では、資格取得のメリットとおすすめの資格について紹介しました。
資格取得の最大のメリットは、自分の知識やスキルを客観的にアピールすることができる点です。資格を持っていなくても優秀なWebデザイナーは多くいますが、書類でアピールすることができるため、資格を取得しておくことをおすすめします。私は実際にいくつかの資格を取得していますが、資格を取得するための勉強ができるということで企業から高い評価を得たこともあります。
とはいえ、資格を取得したからWebデザイナーとして成功できるとは限りません。実務経験を積み重ねて、常にスキルアップをすることが重要です。
この記事があなたの役に立つことを祈っています。
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執筆
なこち
2019年に早稲田大学基幹理工学部表現工学科メディアデザイン研究室を卒業。Webデザイナー、エンジニア、モデル、ブロガーとして幅広く活動している。
Instagram :https://www.instagram.com/nakochi_t/
※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。
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