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新卒フリーランスになりたい人は月10万の収入源を作ろう

新卒フリーランス

フリーランス国際協力師の原貫太です。

僕は一度も就職することなく、大学新卒でフリーランスになりました。現在は日本とアフリカを往復しながら、Web関連の仕事で生計を立てています。

学生から「私も新卒フリーランスになりたい」と相談を受けることがあるのですが、闇雲に新卒フリーランスになることはお勧めしません。

その代わり、「学生の間に月10万の収入源を作ろう」とアドバイスをします。

新卒フリーランスになるのは簡単なことではありません。新卒フリーランスを目指すなら学生のうちに何をしておくべきか、詳しく解説をします。

新卒フリーランスは甘くない

日本では現在5人に1人がフリーランスとして働いていると言われています。働き方改革やテクノロジーの進歩が進むにつれて、今後フリーランス人口はさらに増えていくでしょう。

どこの組織にも所属せず、フリーランスとして自由な働き方をしてみたい。そんな夢を持っている学生も多いのではないでしょうか?

しかし、フリーランスは憧れだけで目指すものではありません。堅実なスキルや経験がなければ、収入が不安定になってしまうからです。

新卒フリーランスに対しては、例えばこんな否定的意見があります。

  • まずは企業で3年程度働き、仕事のイロハを理解するべき
  • 新卒フリーランスは収入が不安定になりやすい。せっかく新卒の肩書があるなら、まずは就職するべき
  • スキルを磨いたり、人脈を増やしたりするためにも、まずは企業でサラリーマンを経験するべき

どれも的を射た意見だと思います。

今の世の中には「ブログで稼いで自由な働き方を手に入れよう」「アフィリエイトで不労所得を得よう」みたいな風潮もありますが、未来ある若者を無責任にフリーランスの道に誘導するのは、よろしくありません。

スポット的に稼ぐ新卒フリーランスはおすすめしない

新卒フリーランスとして十分な収入を得るのは、簡単なことではありません。

学生のうちに相当の経験やスキルを身につけておかないと、フリーランスとしての仕事だけでコンスタントに収入を得るのは難しいでしょう。

また、会社のバックアップがないフリーランスには、社会保険料や年金といった負担ものしかかります。自分で経理関連の作業もしなくてはならないため、経済的負担だけではなく、時間的・工数的負担もあります。

さらに厳しい現実をお伝えすると、「従来型のフリーランス」だと収入が不安定になるリスクがあります。

ここで言う「従来型のフリーランス」とは、単発の案件ベースで企業と契約を交わし、タスクを完了すると報酬が支払われる、いわばスポット的に稼ぐ働き方を意味します。

こういった単発的に稼ぐフリーランスだと、収入が不安定になるリスクが付き物です。もちろん実力や経験、コネがあるフリーランスなら問題ありませんが、駆け出しの新卒フリーランスだと「収入の不安定」は大きな課題です。

また、スポット的に仕事をこなすフリーランスだと、当然ですが自分が仕事をしない限りは報酬が得られません。そのため体調を壊してしまい、何日間も寝込むことになれば、その期間の収入はゼロになってしまいます。

新卒フリーランスの最低条件

新卒フリーランスの最低条件は月10万円の収入源

新卒フリーランスになりたいと考えている学生は、大学卒業までに月10万円の収入源を作ることを目標にしてください。

ここで言う「収入源」とは、自分が働いていない時間にも収入が入ってくる仕組みを指します。

僕個人の話をすると、卒業までにブログの広告収入で月10万円稼げるようになりました。

ブログはSEO対策(検索エンジン最適化)に取り組むと、放っておいても自分の書いた記事がGoogleやYahooの検索経由で読まれるようになるため、そこからの広告収入は「不労所得」になります。

註:実際は定期的にブログを書いたり、メンテナンスしたりする必要があるため、完全な不労所得ではありません。

ブログ以外にも、僕は大学4年生の時に『世界を無視しない大人になるために』という本を自費出版しました。

この本はKindle版としてAmazonにも出品しているのですが、Amazonはマーケットが非常に大きいため、放っておいてもチラホラと売れていきます。

収入源=自分が働いていない間も収入が入る仕組みと表現すると「楽して稼ぐ」といった印象を持つ人もいるかもしれませんが、実際はそんな甘い話ではありません。

ブログは3年継続してようやく稼げるようになったし、もちろん本の執筆も大変でした。

しかし、時間のある学生の間に収入源を作っていたおかげで、大学卒業後も安心して他の仕事に取り組むことができました。

毎月10万円でも収入源があれば、万が一、他の収入源が途絶えたり、病気になって一定期間働けなくなったとしても、何とか生計を立てることができるはずです。

さいごに

繰り返しになりますが、新卒フリーランスになるのは簡単なことではありません。

学生のうちにスキルを磨き、色んな仕事に携わる経験を積んでおかないと、卒業後すぐにフリーランスとして軌道に乗るのは難しいです。

だからこそ、卒業までに月10万円程度の収入源を作れたら、働き方、さらには自分の心に余裕が生まれます。

これから新卒フリーランスを目指す人は、まずは安定した収入源を確保することを目標に、自分のキャリアプランを立てるようにしましょう。

こちらの記事もよく読まれています。あわせてご覧ください➡大学卒業後の進路、就職以外の道はこの4つ【起業→フリーランスの人が解説します】

原貫太の詳しいプロフィールや略歴はこちら

執筆

原貫太

1994年生まれ。フリーランス国際協力師。早稲田大学卒。 フィリピンで物乞いをする少女と出会ったことをきっかけに、学生時代から国際協力活動をはじめる。これまでにウガンダの元子ども兵や南スーダンの難民を支援。出版や講演、ブログを通じた啓発活動にも取り組み、2018年3月小野梓記念賞を受賞。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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