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コンテンツマーケティングで非エンジニアにも、さくらインターネットの認知度を上げたい

定量化して考えることが大事

川崎 博則(かわさきひろのり)

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

さくらインターネットの中の人を知ってもらうため、社員にインタビューをしていくこの企画。今回は、さくマガの編集長、川崎博則に仕事をするうえで大事にしていることや、さくマガを立ち上げたきっかけなどについて聞いてみました。

さくらへの入社理由は「裁量をもって働きたいと思ったから」

ーー今どんなお仕事をされているか教えてください。

ほぼ9割ぐらい「さくマガ」の運営に注力していますね。残り1割は「さくらのVPS」などのWebマーケティングをやっています。

 

ーー2019年4月に中途で入社されていますよね。その前はどんなお仕事をされていたんですか?

介護・保育事業をしている会社で、Webマーケティングの仕事をしていました。というか、それこそホームページの作成やWeb広告のディレクション、数字管理……だいたい、Webまわり全般こなしていましたね。いわゆる「Web担当」として、3年ぐらい働いていました。

 

ーーさくらインターネットに入社したきっかけは何だったんですか?

正直なところ、収入面でもう少し条件の良い会社に……という想いもあったんですが(笑)、それよりは、もっと裁量をもって働きたいなという気持ちが強かったですね。それで転職活動をしました。さくらに入社してからは、いろいろと任せていただけることが多くて、結構自由にやらせてもらっています。

 

ーー入社してから驚いたことはありますか?

まず、社内にいる人たちのことを役職者も含め「さん」付けで呼んでいるのには驚きましたね。前の会社では役職名で、社長のことは「プレジデント」、副社長のことは「バイスプレジデント」って呼んでたりしたんですよ。さくらでは「田中プレジデント」って呼ばなくていいんだ、と思いました(笑)。みんな普通に「田中さん」って呼んでますし、社長との距離感も近いですね。

 

「さくマガ」を立ち上げた理由

ーー入社されて1年経たずに「さくマガ」を立ち上げていますが、なぜオウンドメディアを立ち上げたのでしょうか?

年に1回、さくらインターネットの認知度調査をしています。その調査の結果を見ると、エンジニアに対しての知名度はそこそこあるんですけど、エンジニア以外……いわゆる非エンジニアに対する認知度が非常に低かったんですよ。これには非常に驚きました。

 

ただ、さくらのサービスは、エンジニア向けのものだけではないですよね。特にレンタルサーバーやドメインは、エンジニアではない方、ITに関してそこまで詳しくない方でも使っていただけるサービスです。

なので、そういったエンジニア以外のお客さまにもサービスを利用してもらうためには、もっとエンジニア以外の方への認知度をあげる必要がある。そう考えて非エンジニア向けのオウンドメディアが必要ではないかと提案しました。そのうえでターゲットとなるペルソナをいくつか考えて、一見さくらインターネットとは関係のないジャンルの記事なども載せています。

 

あと、Webマーケティングの観点からお話すると、リスティング広告のクリック単価がすごく上がってきているんですよね。さくらインターネットに関連する、あるキーワードだと、3年前と比べて単価が5倍ぐらいになっているので……。

そう考えると、単純に広告だけで集客するのは厳しいだろうな、と思いました。

 

ーーさくマガではいろいろな業界の方に取材を依頼していますが、取材のコツや気を付けていることなどはありますか?

事前に取材相手のことを調べあげるようにしています。例えば、その人がSNSやブログをやっていたら、ほぼ全部見ています。著書があったら買って読みますし、他の媒体でインタビューを受けていたらその記事を読むようにして、取材に向かいます。

 

ーー事前準備は結構大変ですよね。取材のときの必需品は何ですか?

ICレコーダーとカメラは必ず持っていきます。あとは「UDトーク」という音声認識アプリをiPadに入れているので、iPadも持っていきます。文字起こしをある程度自動でしてくれるので、便利なんです。

 

ーーさくマガの運営を通じて、うれしかったことややりがいを感じたこと、逆に大変だったことなどはありますか?

うれしかったことは、順調にアクセス数が伸びていることです。あとは、さくマガ経由でレンサバが契約されたり、採用の応募があったときはうれしかったですね。

大変なのはスケジュール管理です。毎営業日、必ず更新するようにしているので、記事公開に向けたスケジュールをしっかりと管理しないといけません。

 

インタビュー

定量化して考えることが大事

ーー仕事をする上で意識していること、大事にしていることはありますか?

なにごとも、定量化して考えるということですね。Web関連ってほぼすべての数字がとれますから。あらかじめ数値に基づいた目標設定をして、その目標に向けてどう施策を打つか、というところです。

 

Webに関しては、PDCAのサイクルがまわしやすいと思っているので、ちゃんと定量的にものごとを考えるということが大事ですね。そういうことを考えずに「とりあえずがんばる」というのはあまり良くないかなと考えています。

 

ーーさくらインターネットの制度の中で、よく利用しているものはありますか?

さぶりこショート30(業務が終わっていれば定時の30分前に退勤しても良い制度)はよく使っています。このままいくと、残業した時間よりさぶりこショート30を使った時間のほうが上回ってそうな気がします(笑)。残業もほぼしていないですし、残業時間がマイナスになるかもしれないですね。

 

ーー意外と残業が少ないことに驚いたんですが、仕事を効率的に進めるために気を付けていることはありますか?

タスクや数値管理、なるべくひとつのファイルにまとめていますね。あのファイルに書いてこのファイルに書いて、と複数にわけているとどこにいったかわからなくなったり、煩雑になってしまうので。

 

例えばさくマガについても、スケジュールとかキーワード調査とか、全部一つのファイルに記載するようにしています。

あと……なるべく無駄な会議の予定は入れないようにしていますね。

 

ーーさくらインターネットではリモートワーク前提の働き方になったこともあり、最近はリモートで会議をすることが多くなってきていますが、以前と何か変化は感じますか?

定例の会議はもともとあったんですけど、そこまで会議の数としては多くはなかったですし、大きな変化は感じていないです。

でもなんとなく……会議が早く終わるようになったような気はしますね。1時間の設定だったのが40分ぐらいで終わったりすることもありますし。要件だけみんなで話して終わる、という感じです。

 

目標は100万PV

ーーさくマガのコンセプトは「やりたいことをできるに変える」ですが、川崎さんが今後やりたいと思っていることを教えてください。

まずはさくマガの目標を達成することですね。2021年度の3月末までに、100万PVいきたいなと思ってるんですよ。PVをKPIにするのはどうなんだ? という意見もありますが、それぞれのメディアの段階によると思います。

 

現在で35万PVぐらいなので、あと1年ちょっとで3倍……そう考えるとちょっと厳しいかな(笑)。

でも、目標は目標なので、高く設定してがんばりたいと思っています。そのために、今はいろいろなことを仕込んでいる時期ですね。記事の企画については毎日考えています。

 

あとは「継続すること」。毎営業日更新するのは簡単なように見えて結構大変です。まさに言うは易く行うは難しですね。他にはコンテンツ提携は積極的にやっていきたいですね。例えば、LINE NEWSに掲載してもらうとか、別の媒体に掲載してもらうとか。

 

もっと幅広くいろいろな方にさくマガを見ていただいて、さくらインターネットの認知度を上げていきたいと思っています。

 

執筆

武田 伸子

2014年に中途でさくらインターネットに入社。「さくらのユーザ通信」(メルマガ)やさくマガの編集を担当している。1児の母。おいしいごはんとお酒が好き。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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