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自社に関わることに限らず、社内外でさまざまなことに取り組むさくらインターネット代表・田中邦裕。そんな彼の「やりたいこと」を「できる」に変えるために日々奮闘しているのが社長室のメンバーです。社長やさまざまな部門の社員、社外の人たちからの案件が絶えずあちこちから飛んでくるため、変化と刺激に富んだ日々を送っています。
そんな社長室から、特務グループのマネージャーを務める渋谷幸代と、リーダーを務める社長秘書の鶴丸千尋にインタビュー。社長室 特務グループの業務内容ややりがい、今後の目標などについて聞きました。
>>【社長室 室長インタビュー】秘書・特務業務はもちろん、未来戦略やイノベーション創出まで、多岐にわたるさくらインターネット社長室の仕事とは?

渋谷 幸代(しぶや さちよ) プロフィール
さくらインターネット 社長室 特務グループ マネージャー
2006年、さくらインターネットに入社。長きに渡り広報業務を担当したあと、社長室に異動し、現在はマネジメント業務や社長の対外活動支援、政策渉外業務を担う。小学5年、小学3年の2児の母。
鶴丸 千尋(つるまる ちひろ) プロフィール
さくらインターネット 社長室 特務グループ リーダー
2002年にアメリカの大学卒業後、東北大学大学院工学研究科の教授秘書として勤務。2006年、さくらインターネット初の社長秘書として中途入社。2013年、夫の転勤のため退職。2018年に広報関連事務を担当するアルバイトとして、再びさくらインターネットに入社。2021年に正社員となり、社長秘書に従事。中学2年生、小学3年生の 2児の母。
さくらの秘書はキーボードが壊れるくらいの激務!?
さくらインターネットに入社するまでの経歴を教えてください。

大学卒業後、生保系のシステム会社で情報システム担当として勤務していました。PCやタブレットの導入から廃棄、運用や保守など、社内インフラ全般を担っていましたね。そこで3年半働いて、運用ではなく企画的な仕事をしてみたいと思い転職エージェントに登録したところ、さくらインターネットの企画部を紹介されたんです。最終面接で「渋谷さんは企画よりも広報のほうが向いていると思う」と言われ、広報のポジションで入社しました。それが2006年のことです。
そのまま長年、広報業務を担当してきたのですが、2021年に社長室の組織を改変することになり、当時の室長に「秘書か広報か、好きなチームを選んでいいよ」と言われて。新しいことにチャレンジしてみたかったので、自ら秘書チームに移動しました。現在は社長室の特務グループのマネージャーを担当しています。

アメリカの大学を出たあとに、東北大学大学院の工学研究科で教授秘書として勤務していました。通訳や教授のスケジュール調整といったいわゆる秘書業務とともに、学生のフォローもしていましたね。
その仕事も楽しかったのですが、東北から東京に出たいという思いがあり、東京で英語が使える秘書の仕事を探していたところ、さくらインターネットに出会って入社させていただきました。それが2006年のことで、私がさくらインターネット初の秘書だったんです。
鶴丸さんはいったんさくらインターネットを退職したあと、再び戻ってきたそうですね。

そうなんです。育休から復帰しようと思った矢先に夫の転勤が決まってしまい、当時はリモートという働き方がなかったので、泣く泣く退職しました。そのあとは5年くらい専業主婦をして、退職後も仲良くしていた渋谷さんに「そろそろ社会復帰したいな」と話したところ、「じゃあ広報でバイトしない?」と声をかけてもらって。2018年に広報のアルバイトとして戻ってきました。その後、2021年に正社員となり、秘書チームに異動したんです。
お二人は業務内容が少し違うそうですね。業務内容について教えてください。

社長の田中さん(※)は業界団体など社外の活動にも多数関わっているので、とにかくいろいろな案件が入ってくるのですが、その一次対応をしています。基本的には在宅勤務ですが、週に1~2回は外出が入りますね。業界団体の会議に同席させてもらったり、講演や登壇に同行したり。講演や登壇の資料を作るのも私の仕事です。
あとは政策渉外です。自社の利益誘導ではなく、いかに国や業界をよくするかという観点で、経済産業省や総務省を中心にしっかりとコミュニケーションを取っていく役割があります。最近だと田中さんが国会の答弁に呼ばれたので同行したり、議員会館に行って議員の先生にご挨拶をしたりもしました。さくらインターネットに入社した当時は、まさか自分が霞ヶ関や永田町に通うようになるとは考えてもいませんでしたね(笑)。いまは政策渉外専門の組織の立ち上げに際し、ディスカッションを重ねているところです。
※さくらインターネットでは、役職者であっても役職を付けず「さん」付けで呼ぶ文化があります。

私は特務グループ内の秘書チームのリーダーを務めています。秘書はもう1名いて、社長のスケジュール調整など、いわゆる秘書業務はその方が担当してくれているんです。私はどちらかというと、社内外から飛んでくる案件の対応を引き受けることが多くて、さまざまな案件に対してプロジェクトマネージャーのような役割をしています。最近では、田中さん個人が代表を務める一般社団法人の立ち上げに携わりました。
社外からも、社長をはじめ社内のいろんな部門の人からも、絶えず連絡が来る感じなのでしょうか?

まさしくそうです。Slackの投稿件数は何度か社内で1位になりました。

鶴丸さんももう1人の秘書も、パソコンのキーボードが外れてるんですよ(笑)。そのくらい、さくらインターネットの秘書はキーボードを酷使しているんです。

「T」と「N」が外れました。それだけ頻繁に「田中」と入力しているからだと思います(笑)。
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社長室のメンバーは「一緒に社長に振り回されてくれる同志」
社長室の雰囲気について教えてください。

社長室のメンバーは社長を含めると33人(取材時)。北海道・東京・大阪・福岡・沖縄と、さくらインターネットの拠点があるところすべてに社長室メンバーがいます。毎年、期初に社長室のキックオフを開催して今年度の方針や戦略を話し合うんですが、今年もほぼ全員が東京支社に集まりました。
雰囲気は明るくて、変化と成長を楽しみたい人が集まっているのが特徴。役職や年次は関係なく、フラットに意見を交わせる空気があります。また、とにかくスピード感がすごいです。田中さんは人の5倍くらい動く人だから、昨日と今日の間に新しいインプットがあって、考えが変化したりするんですよ。それについていかないといけないから、自然にスピード感が身に着くんです。とにかく毎日が刺激であふれていて、自分を変化させたい人にはすごく適した部署だと思いますね。

社長室メンバーは関係性がいいですね。みんなそれぞれ違うスキルを持っているので、補い合いながら助け合っています。1人で社長と向き合っていたらたぶん刺激が強すぎてつらくなっていたと思うんですけど(笑)、一緒に社長に振り回されてくれる同志がいるから、なんとか楽しくやれています。
社長のスピード感についていくのは大変そうですね。

そうですね。

言い切っちゃった(笑)。

スピード感についていくのが大変なときもありますが、それだけ経営に近いところで仕事ができるということ。学びが多いのはメリットかなと思います。

会社が次に何を目指しているのか、社長が何を考えているのかを直接耳にできる貴重な部署だと思います。目指すものもやるべきことも、日々刻々と変わるので飽きないですね。
「我が社はこんなに大きくなったのか!」と感激
さくらインターネットの社長室で働くことのおもしろさややりがいを教えてください。

日々がおもしろすぎて、おもしろくない瞬間がないかもしれない。とくに最近は政策渉外チームの立ち上げにやりがいを感じています。やっぱり新しい組織や機能を作っていくのってワクワクするから。
なんといっても、一番おもしろいのは田中さんですかね。とにかく考えがビジョナリーなんです。本人もよく「アジェンダは大きく」と言っていますが、目先じゃなくて、10年、20年、30年先を見ているんですよね。そういう人と一緒に仕事ができるのはすごく刺激的で、やりがいを感じます。

田中さんやみんなの「やりたいこと」が「できる」に変わった瞬間は、仕事をしてきてよかったと思います。それぞれに才能を発揮する社長室のメンバーをフォローしていることも、私自身のやりがいになっていますね。
さくらインターネットに入社してから今までで、一番うれしかったことはなんでしょうか?

「2011年11月15日 23時」です。何があったかというと、石狩データセンターをオープンした日なんですよ。当日、私は広報担当として開所式を担当しました。開所式では、関係者にお披露目するだけではなく、メディアを呼んで記者発表会をやったんです。夜、みんなでテレビの前で待機していたら、報道番組で放送されて……。そのとき、普段めったに褒めない当時の上司が一言「頑張りましたね」と言ってくれたんです。その瞬間が一番嬉しかったですね。

私はその開所式のときにはすでに退職していたのですが、石狩データセンターの起工式のとき、田中さんと石狩に行ったんですよね。そこに至るまでがかなり大変だったので、「いよいよここに私たちのデータセンターができるんだ……!」と思うと、やっぱり感慨深いものがありました。

今年3月末に開催したAll Hands(全社会議)でも、自社の成長を感じてうれしくなりました。All Handsはここ数年ずっとオンラインだったり、東京拠点と大阪拠点に分かれて集まったりしていたので、全社員が一堂に会したのは十数年ぶりだったんです。そしたらまぁ、人数が増えてる増えてる……! 昔を知っているので余計に、「我が社はこんなに大きくなったのか!」と感激しました。

社長室で働くうえで、大変なことはなんでしょう?

田中さんの視座が高いので、それを正しく理解して行動に移すことがもっとも大変です。田中さんは「ああしろ、こうしろ」とは言わないんですよ。「こういうことをやりたい」とだけ言われるので、では、どうしたらそれを実現できるのかを社長室のメンバーで考えて実行していくんです。
いままで社長が「これをやりたい」と言い出したことで、びっくりしたことはありますか?

毎回びっくりさせられます(笑)。石狩データセンター設立のときも驚いたし。
ガバメントクラウドに挑戦することは?

それに関しては、私はそこまでびっくりしなかったかな……。

「やれるとしたらさくらだろうね」っていう雰囲気ではありましたからね。でも「えっ、まさか本当にやるの!?」とは思いました。

田中さんが沖縄に引っ越したのはけっこうびっくりしました。沖縄が地元なわけじゃないので。

「仕事はどこにいてもできる」ということを体現しましたよね。

田中さんはいま、沖縄で地方創生にも取り組んでいるんですよ。社会課題を解決したい想いが強いから、自社のビジネスと直接的に関係なくても、課題解決にコミットするんですよね。
「社内インターン」の仕組みを作りたい!
社長室にはどんな方が向いていますか?

社長室は田中さんの考えが色濃く出るので、田中さんが目指すものに共感できる人が向いていると思います。社会に対して感じる課題や理想が同じ方ですね。田中さんはYouTubeやX、コーポレートサイト、インタビューなどで発信をしているので、そのあたりを一通り読んでいただけると、共感できるかどうかがわかると思います。

まず自分のことを大切にできて、周囲の人のことも思いやれるポジティブな人が向いていると思います。それなりに忙しいしタフネスさも求められるので、自分なりのストレス発散方法を見つけて、ポジティブマインドで乗り越えられる方がいいかな。あと、能動的で自律的で自発的であることが大事です。
さくらインターネットの企業理念は「『やりたいこと』を『できる』に変える」ですが、今後、お二人がやりたいことは?

政策渉外チームを今年度中に本格的に立ち上げて、ある程度は軌道に乗せたいと考えています。いま、政策渉外活動は田中さん頼みになっているんですね。社長のコネクションを使って、社長の頭の中にあることを使って発信していくみたいな状態。だけど、政策渉外担当が田中さんに代わってそういったことを少しずつできるようになっていきたい。数年後には「田中さんより業界にくわしい」とか「田中さんよりコネクションがある」を目指したいです。

個人的なことでいうと、昨年10月にリーダーに任命されたので、後進の方々のロールモデルとなるようなリーダー像を確立していきたいなと思っています。社長室秘書チームのことをいうと、「社内インターン」みたいな感じで、いろいろな部署の人が社長室の業務を体験できる仕組みを作りたいです。すでにさくらの文化を理解している人たちが来てくれるので、考え方のズレもなさそうだし、お互いwin-winじゃないかなと。実現に向けて少しずつ動き出したいです。
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(撮影:ナカムラヨシノーブ)