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データセンターは、いまや電気・水道と並ぶ重要な社会インフラ。つねに動き続けるサービスを裏で支えているのが、24時間365日のシフト勤務を担うサーバーエンジニアたちです。
今回は、さくらインターネットの「カスタマーリライアビリティ部 サービスデリバリーグループ」で実際にシフト勤務をしているメンバーたちの声を集めました。
前回の「夜間業務のリアルな一日」に続き、「データセンターで働くって、どんな感じ?」「夜間業務って大変?」など、現場で働くエンジニアの“声”を通じて、働き方のリアルに迫ります。
カスタマーリライアビリティ部 サービスデリバリーグループとは?
「サービスを介して、社内外に価値を届けること」をミッションに掲げ、日々のオペレーションを通じて、事業を継続的に支えているチーム。
東京(東新宿・西新宿・代官山)・大阪(堂島)・北海道(石狩)の3地区にあるデータセンターに常駐しており、24時間365日体制で対応している。
>>前編はこちら「社会インフラを支える”静かな最前線”~サーバーエンジニアの夜間業務に密着~」
シフト勤務者約50人に聞いたリアルな声
データセンターでシフト勤務を経験した約50人に対して、さまざまな観点でヒアリングしました。

シフト勤務ならではのやりがいやメリットはありますか?
やりがい
- 直接お客さまのサービスを支える現場なので、アラートを検知し即時対応で復旧させたときなど、インフラを守っているという実感が湧く
- 障害対応で自分の提案が受け入れられ、通知文言の改善にまでつながったことがある。業務が単なる作業ではなく“価値提供”だと感じられた瞬間だった
- データセンター内で物理的に手を動かして構築作業に関われるので、スキルの定着も早く、学習の実感がある
メリット
- 自分の担当が属人化しておらず、チームで支える安心感がある
- 繁忙期を避けた自由な有給取得が可能(9連休も可)
- 日中の空いた時間を使って、学習や資格取得に充てられる
- データセンターという現場で、設備・ハードに実機で触れられる学びの場がある

シフト勤務における苦労や課題を教えてください。
プライベート面
- 勤務日は拘束時間が長く、睡眠時間や個人の時間を作りにくい
- 昼夜切り替えにより、慣れるまでは体調を崩しやすい
- 決まった曜日に休むことができないため習い事の予定を組むのが難しい
仕事面
- 会社全体として常勤時間勤務中心のため、ミーティングやリアルタイムのイベントに参加しにくい
- 人員体制の都合上、シフト勤務から常勤時間帯勤務への雇用形態変更の機会が限られている
- 希望に応じて専門領域や職域の拡張に挑戦する機会を持てるが、常勤時間帯勤務者と比較すると選択しにくい
- 休みは取得できるが、ほかの勤務者の状況をつねに意識する必要があり、見えないプレッシャーを感じることがある
- 社内制度が常勤勤務者向けのものが多く、シフト勤務の場合、享受できないものもある
- 日々の安定稼働を支える業務は成果の可視化が難しく、定量的な評価軸と結びつきにくい

入社前に感じていたことと入社後のギャップについて教えてください。
入社前に感じていたこと
- 夜間業務の経験がなく体調を崩さないか
- シフトの勤務時間が長く体力面が持つのか
- 小さな子どもがいて、家族とすれ違う生活になるかも
- IT業界でやっていけるのか自信がない
入社後のギャップ
- 休憩2時間半があるため、思ったよりきつくない
- 希望休や急な休みも取りやすく、家族との時間も確保できる
- 未経験でも手順書がしっかりしており、安心して業務に取り組める
- 夜間業務はしんどいときもあるが、OJTが手厚く慣れるまではしっかり支援してもらえる
こんなリアルな声も
- 想像していたよりも手作業が残っている
- 年齢を重ねるごとに夜間業務は眠く感じることが増えた
- 思っていたより放任主義で自分から仕事を探して作っていける人が向いている
(他社でシフト勤務経験があるスタッフへ)さくらインターネットのシフト勤務ならではの部分はありますか?
- シフトが3勤3休で固定されており調整頻度も少ない
- 「昼昼夜」のようなシフトや「昼昼休昼休」のような勤務になることがないため生活リズムを整えやすい
- 結果的に予定も立てやすく、プライベートは充実させやすい
- 昼夜問わず暇疲れする状態が少ない
- やるべきことを自分たちで考えて行動するスタイルであることも影響して夜間業務でもやれることがたくさんある
- 社内からの対応依頼の期日設定が余裕を持って設定されるケースが多く、それぞれの裁量でスケジュールをコントロールできる
- 2時間半の休憩時間を取得できる
- 前職での休憩時間よりも時間も長く、かつ連続したり分割で取れたり柔軟性もあるので翌日の体調や勤務中の集中力に差がある
- 休憩スペースがあり、仮眠を取れる点は大きい
拠点や働き方次第では、それぞれが裁量を持って時間の使い方を考える場面もあります。そのため、いかに自分を律しながら仕事をするかが試される職場であるともいえます。
さくらインターネットのデータセンターで働くことに興味を持っている方に伝えたいことはありますか?
- 縁の下の力持ち的な役割も多く、比較的泥臭い側面がある。パブリックなさくらインターネットの華やかなイメージとギャップがある点は理解しておくとよいと思う
- 大型連休などでも勤務する必要があり、体力勝負な面もあるので、健康面の自己管理がとても大事
- 夜も働く点に抵抗を感じない人は向いていると思う
- 教育環境があり、自己研鑽の時間も比較的取りやすい。通常業務のみでスキルアップしていくのは難しいが、進みたい道を自身で見つけて行動できる人にはぴったりだと思う
さくらインターネットのデータセンター勤務は「任される責任」が、自分を育ててくれる現場
シフト勤務は、昼夜逆転の生活やチームでの連携など、慣れが必要な部分もあります。しかし、だからこそ培われる判断力や実行力、そして「任される」責任の重みは、確実に自分を成長させてくれます。
このヒアリング結果からもわかるとおり、さくらインターネットでのデータセンターのシフト勤務は、勤務日数は決して多くなく、ワークライフバランスも意外と取りやすいのが特長です。また、未経験でも学べる環境が整っており、ITのキャリアを模索するスタート地点としてはとても良い職場です。
データセンター勤務の世界はまだまだ知られていませんが、現場で働く人たちの声から、そのリアルを少しでも感じていただけたならうれしく思います。
>>前編はこちら「社会インフラを支える”静かな最前線”~サーバーエンジニアの夜間業務に密着~」
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執筆
カスタマーリライアビリティ部 サービスデリバリーグループ
「サービスを介して、社内外に価値を届けること」をミッションに掲げ、日々のオペレーションを通じて、事業を継続的に支えているチーム。東京(東新宿・西新宿・代官山)・大阪(堂島)・北海道(石狩)の3地区にあるデータセンターに常駐しており、24時間365日体制で対応している。
※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。
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