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さくらインターネットは、新モンゴル高等専門学校(新モンゴル高専)との継続的な連携の一環として、同校の学生3名を東京支社に迎え、3日間の職場体験プログラムを実施しました。
これまで同校で出前授業をおこなってきた社員にとっても、今回は貴重な“再会の機会”。学生たちはさくらインターネットのオフィスやデータセンターで多くを学び、技術と文化の両面で刺激を受けました。
学びを通じて人と人をつなぐ新たな試みとなった今回の職場体験について、新モンゴル高専の学生と担当社員のコメントを交えて紹介します。
3日間のプログラムを紹介
Day 1:さくらのレンタルサーバを利用し、WordPressの導入からWebコンテンツ制作までを体験。
Day 2:「さくらのクラウドでWordPressを立ち上げたい」という知人の相談に乗る、という設定でグループワーク。個人ワークも交えながら、クラウド上で構成を考え、冗長化などの仕組みを構築。
Day 3:成果発表会を実施。
また、西新宿のデータセンターを見学し、インターネットを支える仕組みや設備にも触れました。
>>(関連記事)技術者が挑戦できる環境に。新モンゴル高専技術カレッジ×さくらインターネット
初めての日本で見つけた気づきと成長
今回の職場体験に参加したのは、新モンゴル高専 コンピュータサイエンス専攻5年生のズンソドさん、バトトゥウビシンさん、モロルさんの3名。日本での体験について話を聞きました。

――日本に来る前のイメージと、実際に来てみて印象は変わりましたか?

アニメやインターネットを通じて、文化とテクノロジーをうまく組み合わせた国だと思っていました。実際に来てみて感じたのは、日常生活で使うサービスがとても便利で整っているということ。また、新幹線に乗り換えるときに迷っていたら、知らない方が手を引くように案内してくれて。本当に親切にしてもらえて、優しさを感じました。

日本に来る前から想像していた通り、日本の先端技術はすごかったです。データセンターを見学しましたが、データを保存するじゃなく、停電や火事を防ぐための発電機や消火システムなどもあることを知って、すごく勉強になりました。

電車が速くて便利ですね。また、(さくらインターネットの支社がある)新宿区はビルがとても多くてにぎやかですが、道はきれいで、ゴミが少ないことに驚きました。電車からの風景を見ていると郊外は思ったより静かで住みやすそうです。モンゴルの気候は乾燥していて風も多いのですが、東京は蒸し暑かったので少し苦労しました。

――職場体験はいかがでしたか? 成長したと感じたことや、今後に活かしたいことなどを教えてください。

参加する前は、日本語が通じなかったらどうしようという不安があり、自信もありませんでした。実際に話す力はまだ十分ではないですが、会話のなかで新しい言葉をたくさん学び、日本語の聞き取りや理解が以前よりスムーズになりました。また、授業で学んだクラウドのしくみを、実際に触れながら学ぶことができました。今回の経験は、今後、研究分野を選ぶときに大きな力になると思います。

クラウド構築のグループワークでは、これまでさくらインターネットの出前授業で教わったことを思い出しながら、自分たちの力で進めることができて、とてもよい経験になったと思います。今回の体験を通して、コンピュータサイエンスにもっと興味が持てるようになりました。これからの勉強や進路を考えるにあたってとても役に立つと思います。

さくらインターネットの社員のみなさんが本当に親切で、いろいろなことを教えてくださいました。クラウドサーバーの利用方法、クラウドでのWebホスティング、セキュリティ構築、負荷分散の設定などを学ぶことができました。成果発表は少し緊張しましたが、とても楽しかったです。将来は、さらにスキルを伸ばしてシステム管理者になりたいと思います。

――日本で楽しかったことや、次に日本に来たらしたいことがあれば教えてください。

今回の滞在では、日本の発展や都会の生活を感じることができました。次に来るときは、日本の田舎や自然、山、お寺などをめぐり、文化に触れる体験をもっとしてみたいです。

アニメのフィギュアを手に入れることができ、とても嬉しかったです! 日本にもう一度来ることができたら、東京を中心にいろいろな場所を旅し、ぜひ海も見に行きたいと思います。

日本では、電車で渋谷に行ってハチ公像を見ました。品川にも行き、海を眺めながらゆっくり歩いて、とても楽しかったです。 日本にもう一度来ることができたら、温泉に行ってみたいです。
学生を支えた若手社員たちの学び
今回の職場体験において、学生たちのサポートを担ったのは、さくらインターネットの若手社員・今井新太、若林敬人、富永啓介です。この3名は、実際に新モンゴル高専にも足を運び、現地での出前授業も担当していました。今回は日本で新モンゴル高専の学生を受け入れるにあたって、気をつけていたこと、自身が得た学びなどについて聞きました。
>>(関連記事)新モンゴル高専に出前授業行ってきた! 若手社員4人の振り返り座談会

モンゴルでの授業は一方向的な知識共有の場だったのに対し、日本でのプログラムでは学生がクラウド構成を自ら作り上げる過程を見守るなかで、説明の仕方や言葉選びが理解度に直結することを実感しました。とくに、専門用語や抽象的な概念はそのままでは伝わりにくく、イメージしやすい事例や図解を用いて説明するよう工夫しました。
学生が理解した瞬間に自発的に手を動かし始める様子が印象的で、これはプリセールス業務においても提案内容を相手の立場や経験に合わせて具体化していく姿勢につながると感じました。技術を伝えるだけでなく相手に次の一歩を踏み出してもらうための工夫の大切さを改めて学ぶ機会となりました。

モンゴルの生活では私たちが支援を受ける場面が多かった一方、今回の職場体験では学生が困る可能性を意識し、サポートする気持ちで接するよう努めました。学生同士の会話がモンゴル語で進められていたため、進捗確認が難しい場面もありましたが、定期的なコミュニケーションや表情・行動を含めてフォローすることを心がけました。
日本人向けのインターンシップや職場体験以上に、お互いが伝え合う努力が必要であること、サービス体験にとどまらず、普段とは異なる環境で伝える難しさを学ぶことができました。営業やサポート職でも今後役に立つ経験になったと思います。

初めての海外渡航という学生さんもいたので、気温や湿度が高くて過ごしにくいなか、体調を崩さずに3日間のプログラムを終えられるかをとくに心配していました。みなさんがたくさんの経験や思い出を作り、元気にモンゴルへ戻ってほしいと願っていました。
実際に会ってみると夕飯の予定や訪れたい場所を楽しそうに話してくれる姿に安心し、自由な発想や視点から私たちも多くのことを学ばせてもらいました。今回の経験を通して、ITのさまざまな技術・仕事にも興味を持ってもらえたらうれしいです。
新モンゴル高専との交流が生んだ学び
新モンゴル高専との交流は、教育支援の枠をこえて、互いの理解や技術的な学びを深める取り組みとして継続しています。今回の職場体験では、学生が実践を通じて知識を広げ、社員もまた伝え方や視点を見直す機会となりました。
さくらインターネットは、こうした連携を今後も続けながら、より良い学びの環境づくりに取り組んでいきます。
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