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「クラウドで日本を盛り上げたい」。営業部マネージャー石井信充が外資・大手企業を経てさくらインターネットに転職した理由 

転職組に聞く入社理由「なぜさくら?」

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さくらインターネットには、有名企業を何社も渡り歩いてきた経験豊富な社員がいます。本シリーズでは『転職組に聞く入社理由「なぜ、さくら?」~ビジネス職編~』と題し、これまでのキャリアや入社理由を紐解きながら、他社を経験しているからこそわかる、さくらインターネットの魅力を探ります。 

第3回は、CS本部 営業部 第一営業グループ マネージャーの石井 信充(いしい のぶみつ)にインタビュー。さくらインターネットを転職先に選んだ理由や、現状の営業部の課題感や自身のミッション、さくらインターネットの強みなどについてくわしく聞きました。 

石井 信充(いしい のぶみつ) プロフィール 

さくらインターネット CS本部 営業部 第一営業グループ マネージャー 
大学を卒業後、SIerにてアプリケーションの開発エンジニアとしてキャリアをスタート。入社3年目に営業職にキャリアチェンジし、以後営業職を担当。その後、SCSK株式会社、日本マイクロソフト株式会社を経て、2025年4月にさくらインターネットに入社。

2社目で目的を達成。だけどさらに転職した理由は…… 

大学卒業後、Slerにてアプリケーションの開発エンジニアとしてキャリアをスタートさせたそうですね。そもそもITの道に進もうと思った理由を教えてください。 

大学では別の分野の勉強をしていましたが、当時はITが盛り上がってきたところだったので、将来性がある業界に行こうと思いIT系の会社を選びました。エンジニア職で入りましたが、「自分には営業職のほうが向いているだろうな」と思っていて、入社当初から上司にそういう話をしていたんです。だから営業職のポジションに空きが出たときに異動を打診され、入社3年目で営業職にキャリアチェンジしました。 

ご自身のどういったところが営業職に向いていると思いますか? 

疑い深いというか、「なぜ?」を深掘りする性格なんですね。たとえば、お客さまが「こうしたい」と言ったときに、「そうなんですね」と引き下がるのではなく、「お客さまはなぜそれをしたいのか?」を深掘りするんです。それによって、お客さまの本当のニーズをつかめているのだと思います。 

最初の会社で約8年勤務したのち、転職されたそうですね。 

そうです。1社目は自分たちからアウトバウンドすることはあまりなくて、既存顧客への営業や対応がメインでした。でも、それだとなかなか営業スキルが身につかない。だから今後のキャリアパスを思い描いたとき、もっと規模が大きくて業務内容が広い会社に行きたいと思い、転職を考えました。 

2社目はSCSK株式会社という会社で、当時は住商情報システムという名前でした。住友商事の情報子会社です。扱っている商材の幅が広くて、営業スキルを向上させるという目的も達成できましたね。 

その会社では約11年勤務されたそうですね。転職した理由は? 

当時担当していたサービスに関して、事業方針の転換があり、今後の展開が見込めなくなってしまったんです。ちょうどそのころ、自分のなかに「もっとクラウド領域に深く関わっていきたい」という想いが強くなっていて、次のステップとしてクラウドビジネスの最前線で経験を積める環境を探すようになりました。そんななかで出会ったのが、日本マイクロソフト株式会社(以下、マイクロソフト)でした。 

マイクロソフトではクラウドの営業担当をしていたのでしょうか? 

そうです。「Microsoft Azure」のソリューション営業の担当で、6年ほど勤務しましたね。中堅・中規模のマーケットのなかで、最初は民間企業を、途中から公共のお客さまを担当していました。 

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30人と1on1で話して見えてきた課題 

さくらインターネットに転職した理由を教えてください。 

外資系企業って、どうしても本国の方針と日本市場のニーズとの間に乖離があるんですね。そのためお客さまに思うような提案が難しいと感じる場面もあって、入社3年目くらいからジレンマを感じていました。それをどうにか変えたくて模索したんですが、結局、思うようにいかなくて……。外資系の限界を感じて日系企業への転職を考えた際に、転職エージェントからさくらインターネットを紹介されたんです。 

実際にさくらインターネットに入社してみた印象は? 

入社後に、気象庁の案件を受注1できたことを知り、素直に「すごいな!」と思いました。クラウドはオンプレミスに比べて、どうしてもコストが高くなってしまうので、官公庁の大型案件でクラウドサービスが選ばれることはなかなかないんですよ。だから勢いを感じましたね。 

また、案件の問い合わせ数も想像していたよりずっと多くて、いかにさくらインターネットが注目されているかを実感しました。 

年齢やキャリアを重ねてからのジョインですが、会社になじむために心がけていることはありますか? 

できるだけ早くになじめるように、入社してからの1か月間で社内の30人くらいと1on1のミーティングをしました。じつは、自分がさくらインターネットで何をするのかは、入社前にははっきりと決まっていなかったんです。そのため、1on1を通じて会社の課題や方向性を探っていきました。 

1on1をとおして見えてきた課題としては、たとえば部門間の連携が不十分なことや、会社のなかで複数の機能が分散していることなどですかね。営業に関していえば、今後のさくらはエンタープライズというか、もっと企業規模が大きいレイヤーを狙うフェーズにあるんですが、まだその準備が足りていません。そんな課題が浮き彫りになるにつれて、自分がこの会社でやるべきことも明確になっていきました。 

さまざまな会社を経験してきたからこそ、アドバイスができる 

現在の業務内容を教えてください。 

1つ目は、クラウド戦略や営業施策の策定です。たとえば、「VMware」というソフトがありますが、買収されたことによってライセンス価格が高くなり、継続的に使用することが難しくなっているお客さまがいるんですね。そこで、「VMware」が高くなって困っているお客さまにリーチするプロジェクトを立ち上げました。私はその営業側の担当として、どういった施策が効果的かを考えています。 

2つ目は、営業メンバーの支援です。営業部のメンバーは15名ほどで、20代から30代前半の方が多いんですね。私はメンバーと1on1を実施し、大型案件を取るためにはどうしたらいいのか、足りていないものは何か、行動をどう変えるべきかを伝えています。場合によっては、対応している案件を一緒にやらせていただきながらアドバイスすることもありますね。 

営業経験が豊富な石井さんだからこそ、アドバイスができるんですね。さくらインターネットの営業職の人にはどういった特徴がありますか? 

厳しいことを言うと、「お客さまのニーズを理解する」という部分でまだまだ伸びしろがあるのではないかと思っています。たとえば、お客さまから「サーバーのハードディスクを追加したい」とリクエストがあったとき、「はい、わかりました」とハードディスクを追加するだけではダメなんです。お客さまはなぜハードディスクを追加したいのか。当然データが増えたからですが、じゃあなぜデータが増えたのか、その原因まで深掘りする必要があります。根本原因をヒアリングすることではじめて、「そもそもハードディスクを追加するんじゃなくて、データの格納方法を変えたほうがいいですよ」など、違う角度からの提案ができるようになるんです。 

これまでのさくらインターネットは、いわゆるコンシューマー向けのビジネスでうまく回ってきたため、営業にそれほど力を入れる必要がありませんでした。けれど、これまでどおりのやり方では大型案件の獲得は難しい。メンバー全員の営業スキルを引き上げることが、いまの私のミッションです。 

石井さんとの1on1によって成長したメンバーもいるのでしょうか? 

お客さまに対するアプローチの仕方で悩んでいる方に「こういったケースがあるよ」とアドバイスをしたら、それを実践したそうで、「お客さまと仲良くなれました!」と報告されました。悩んでいるとき、ほんの小さなきっかけで一歩踏み出せることもあります。そのきっかけを与えられたならうれしいですね。 

さくらインターネットの営業には「伸びしろ」がある 

仕事のやりがいを教えてください。 

さくらインターネットはいままで営業にあまり力を入れてこなかった会社です。その状態でこれだけの売上を立てているので、営業に力を入れたら、売上は飛躍的に伸びるでしょう。伸びしろというか、手を入れるべきところがまだまだ多く、非常にポテンシャルがある。それが自分のモチベーションになっているし、やりがいにつながっています。 

さまざまな企業を経験してきた石井さんから見て、さくらインターネットの強みはどういった点にありますか? 

垂直統合型のビジネスモデルで、すべてを自社で賄える状態にしている点が強みです。サーバーを提供するビジネスとして、基盤をVMwareなどに依存しているケースもありますが、そうすると買収などが起きたとき、ビジネスモデルが崩れてしまいます。一方さくらインターネットはできるだけ自社で賄えるようにしているので、そういった外部環境の変化や外資の調達先の変化によって、ビジネスが脅かされることがありません。自社でビジネスの方針を維持できるのは非常に大きな強みです。 

さくらインターネットの営業部で働く魅力を教えてください。 

ガバメントクラウドに条件付き認定されている2など、日本のマーケットのなかで注目されている環境で働けるところは魅力のひとつです。 

あとは営業職に限らないのですが、リモートワークが前提であるところも魅力です。いま社会全体でオフィス回帰が進んでいますが、さくらインターネットはリモート推奨なので、子育てや介護との両立がしやすい。リモートなら、今後ライフステージが変わっても仕事を継続できるので、働き方に安心感がありますね。 

さくらインターネットには「さぶりこ(Sakura Business and Life Co-Creation)」という、社員の多様な働き方を支援する制度があります。働きやすさの面ではどうですか?  

業務を早く片付けたら定時の30分前に退社できる「ショート30」という制度をよく使っています。 

制度ではありませんが、社風として「休みを取りやすい」ことは助かっています。私は4月1日に入社したんですが、4月7日に長女の中学校の入学式があって。入社早々に有給休暇を使うのはちょっとハードルが高いなと思っていたのですが、みなさんが「みんな有給休暇を取っているから、気にせずどんどん使ってください」と言ってくれたおかげで、安心して休みを取ることができました。 

さくらインターネットの営業部に向いている人物像を教えてください。 

「日本を盛り上げたい」という気持ちを持つ人に来てほしいですね。クラウド市場はやっぱりMicrosoftやGoogle、Amazonなどの外資系企業が主流なので、そんななかで「日本産クラウドでもやれるんだぜ!」という意地を見せつけられるような方が向いています。 

バックグラウンドの面では、ネットワークやデータインフラの経験がある方だとマッチしやすいと思います。私も、2社目で経験したインフラビジネスがバックグラウンドになっていますね。 

さくらインターネットの企業理念は“「やりたいこと」を「できる」に変える” ですが、石井さんが今後、さくらインターネットでやりたいことはありますか?  

いま以上にさくらインターネットが世間に認知されるよう、よりマーケットシェアを上げたいなと思っています。そのためには、より多くのお客さまに使っていただくことと、より多くの「使ってよかった」という声を集めることが必要です。ビジネスを通じて、さくらインターネットのファンをもっともっと増やしていきたいですね。 

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(撮影:ナカムラヨシノーブ) 

  1. さくらインターネット、気象庁と約25億円のハイパフォーマンス・クラウドサービス提供に関する契約を締結〜ベアメタル型GPUクラウドサービス「高火力 PHY」を提供〜  ↩︎
  2. さくらインターネット、ガバメントクラウドサービス提供事業者に選定   ↩︎

執筆

吉玉サキ

エッセイも取材記事も書くライター。 北アルプスの山小屋で10年間働いていた。著書に『山小屋ガールの癒されない日々(平凡社)』『方向音痴って、なおるんですか?(交通新聞社)』がある。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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