入社 2年目の若手社員が企画を担う、さくらのインターンシップ~ビジネスコース編~

さくらインターネットでは、毎年インターンシップを実施しています。そのなかで、夏のインターンシップをメインで企画運営しているのは、人事ではなく入社 2年目の若手社員です。
本稿では、2022年度のインターンシップ(ビジネスコース)を担当した 2021年入社の社員 3名に、企画運営を通じて得たもの、今後やりたいことなどをインタビュー。また、今夏から始まる 2025年卒の採用について、新卒採用の担当者に聞きました。

>>2022年度のインターンシップ(エンジニアコース)の記事はこちら

>>さくらインターネットの採用情報

左から、外山 裕雅、稗田 美里、岩田 夏美。2021年に新卒でさくらインターネットに入社。

岩田 夏美(いわた なつみ)プロフィール

CS本部 アカウントマーケティング部 デマンドセンター デマンドジェネレーションユニット所属。イベント出展によるリード(見込み顧客)獲得や、メール配信によるナーチャリングを担当。営業部門と連携しながら、BtoBマーケティングを推進している。

外山 裕雅(とやま ゆうが)プロフィール

CS本部 アカウントマーケティング部 インサイドセールスユニット所属。見込み顧客/既存顧客への架電・メールによるアプローチで、商談機会を創出している。

稗田 美里(ひえだ みさと)プロフィール

CS本部 営業部 フィールドセールスグループ オンラインセールスユニット所属。見込み顧客/既存顧客への課題ヒアリング、サービス導入提案、導入後のフォロー、リテンション活動などを担当。

さくらの夏のインターンシップ(ビジネスコース)

さくらインターネットでは、営業やカスタマーサポートなどに携わる「ビジネスコース」と、ソフトウェアやインフラサービス開発などに携わる「エンジニアコース」にわけて新卒採用をおこなっています。また、毎年夏には、「さくらインターネットを知ってもらうこと」「IT業界の社会的役割、実際の業務、働き方を知り、興味を持ってもらうこと」を目的に、各コースのインターンシップを実施しています。

2022年の夏のインターンシップ(ビジネスコース)は、「”クラウド"ってなに? 一から学べる ITコンサルタント体験」と題し、8月8日~12日にフルリモートで開催。16名の学生にご参加いただきました。IT業界の研究や IT業界で働くイメージづくりに役立つ情報として「IT業界の知識」「契約と取引について」などを講義形式で勉強いただいたほか、実際にさくらインターネットの営業担当として提案活動をおこなうまでの流れを、グループワークで体験いただきました。

なお、グループワークのお客さま役と最終成果発表の審査員として、さくらインターネットのパートナー企業で、MSP(マネージドサービスプロバイダ)サービスを提供する株式会社ネットアシストにご協力いただきました。

【スケジュール】

  • 1日目:自己紹介、先輩社員による講義
  • 2日目:グループワーク
  • 3日目:グループワーク、先輩社員による座談会
  • 最終日:最終成果発表(プレゼンテーション)

よりリアルな就労体験を学生に

夏のインターンシップは、「学生に近い目線で企画をおこない、企画から実行までのプロジェクトマネジメントを経験し、成長の機会とすること」を目的に、入社 2年目の若手社員が企画運営を担っています。2022年のインターンシップを担当した2021年入社の岩田、外山、稗田の 3名に、インターンシップのねらいや企画運営の仕事を通して学んだことなどについて話を聞きました。

岩田 夏美

――企画にあたり、こだわった点はなんでしょうか。

稗田 美里(以下、稗田):リアルな就労体験や社員からのフィードバックを通して、”知らない”や”わからない”を減らし、IT業界で働くことに自信をもってもらい、就職活動に役立てていただくのが、私たちの目標でした。「社会人として働くこと」の解像度を上げてもらうため、グループワークはなるべくリアルな内容になるよう、いろいろな工夫を凝らしました。

岩田 夏美(以下、岩田):たとえば、見積書などは実際に使っているフォーマットを利用し、お客さまとの会議も複数回、先方の代表取締役社長も含めておこないました。社会に出てから役立つものを習得してほしいというねらいがあったので、たとえば他部署との連携、取引先との商談、コンペなど、学生が普段体験できないことを盛り込みました。

外山 裕雅(以下、外山):あとは社会人の基本となる「報連相(報告・連絡・相談)」が自然と身につくように、作る(エンジニア)、売る(営業)、支える(サポート)という 3要素を担う社内の各部署との連携が必要な設定にしました。こうすることで、周囲に頼らなければ進められないタスクが相当数生じます。限られた時間のなかで、それらを効率的に進めるには、「報連相(報告・連絡・相談)」がかなり大事になる。こうした社会人の基本を、グループワークを通して勉強いただきました。

 

――企画を進めるなかで、大変だったことを教えてください。

稗田:そもそもインターンシップの企画運営についてマニュアルなどは一切なかったので、自分たちで一から考えなければいけなかったのは、面白くもあり大変でしたね。困ったときやスケジュールに迷った際は、これまでインターンシップを担当された先輩方に相談していました。あとは、新型コロナウイルスの感染急拡大で、全日程オンライン形式へ変更することになったことです。臨機応変に内容を見直す必要があったため苦労しました。

岩田:じつは外部の企業にご協力いただいたのは、今回が初めての試みだったんです。先方への情報伝達や、認識のすり合わせには気を使いました。

外山:社内との調整も大変でした。ちょうど法務や経理といったコーポレートの職種でも新卒採用をはじめるという背景があり、コンテンツに組み込むことになったんです。1日目の講義で法務部に登壇してもらったり、グループワークでも法務部へ相談が必要となるタスクを用意したりしました。スケジュールや資料の手配、タスクの内容について、法務とのすり合わせに多くの時間を割きました。

外山 裕雅

――企画運営を通じて、どのような学びがありましたか?

外山目的意識がとても大事だと思いました。今回のインターンシップもそうですが、企画を進めるうえで最後までスムーズにうまくいくことはなかなかないです。そこで、なにか判断が必要なときに立ち返れるものが「目的」だと思います。
インサイドセールスの仕事では、ウェブサイト上で直接お客さまとチャットや通話などでコミュニケーションがとれるツールを導入していて、私はその運用を任されています。「案件を生み出し売り上げに貢献する」という目的を達成するために、チームメンバーが対応しやすいような運用方法や案件創出のための仕掛けを検討中です。いろいろとやりたいことがあるときに、つねに「目的に沿っているのか」を考えながら判断することを、一層意識するようになりました。

稗田:仕事の依頼をするときもされるときも、達成したい目的や成果などを含めた期待値をお互いにきちんとすり合わせすることが重要だと学びました。じつは自分たちの考えがふわっとしたまま依頼をしてしまい、当日に社内外の方を混乱させてしまったことがあったんです。きちんと期待値をご説明したうえでお願いしないと、トラブルのもとになるということを、身をもって感じました。営業部は他部署との関わりが多いので、とくに意識しなければならないと思っています。

岩田どんなプロジェクトもすべて計画どおりにいくことは少なく、その過程において細かな方向転換が求められることを学びましたね。コロナ禍でのインターンシップということで、臨機応変に動かなくてはならない場面も多く苦労もありました。でも他部署と連携しながらそれを経験できたことが、現在私が担当しているイベント運営に非常に活かせています。

インターンシップの経験を活かしてさらなる成長へ

稗田 美里

――参加後のアンケートの結果は全員星5つということで、参加者の反応もとてもよかったようですね。「実務に近い経験ができて、自信につながった」というコメントも多かったということで、まさに皆さんのねらい通りの結果になったのではと思います。学んだことを活かして、すでにさまざまな業務にあたられていますが、さらに今後、どのようなことに取り組んでいきたいですか?

稗田:さくらインターネットの営業へのお問い合わせをされるお客さまは、少し前まで、サーバーや IT に関する知識の豊富な方が多かったんです。そのため、ご相談の多くはサービス仕様や請求まわりに関するものでした。しかし最近は、DX の流れから、IT企業ではないお客さまからの「これがやりたいんだけど知識がないからどうしたらいいか?」というお問い合わせがとても増えています。さくらのサービス単体ではなく、パートナー企業のご協力があれば、お客さまが実現したいことに対するご提案の幅が広がります。なので、お客さまの目的、つまり何がやりたいのかというヒアリングからはじめ、インターンシップの企画運営で培ったステークホルダー間の調整経験を活かして、パ―トナー企業のご協力をいただきながら、自身の営業力を高めていきたいです。

岩田:私が所属するデマンドジェネレーションユニットの目的は、まずさくらインターネットに興味を持っていただくこと。そこから会社全体の売り上げに貢献するために、さまざまな施策を実施しています。マーケティングに関わるお仕事のなかで、ほかの部署やパートナー企業に対して、できることはまだまだたくさんあるはずです。いろいろな展示会に出展して実績を残していくことで、こういうことができる部署なんだと知っていただき、さまざまな部署と連携することでビジネスの発展をお手伝いしていきたいです。

外山:岩田さんのいる部署のがんばりを形にできるのが、私が所属するインサイドセールスです。私たちがコンタクトをとることで案件につながり、形にできるのがやりがいだと思っています。そして、その案件が大きくなったら稗田さんのいる営業部に連携するという、この同期 3人がいる部署間で、幸いなことにつながりができているんですよね。これからも同期の関係性を大事に、協力しながら成長していきたいです。
また、さくらインターネットのファンをもっと増やしたいですね。サービスのファンになって使ってくれる方と、さくらインターネットっていいなと会社のファンになって入社してくれる方。インサイドセールスとしては、前者を増やす立場ですが、採用活動に関わるときは、後者を増やせるように意識していきたいと思っています。

 

――今年も 8月にインターンシップがおこなわれます。参加される学生、またこれから就活をがんばる学生の皆さんに、ぜひエールをお願いいたします。

岩田:自分のやりたいことに合っているかどうかが、就職先を探すうえで一番大事だと思います。自分がこういう業界に興味があって、こういう軸で企業を探しているというのが重要で、就職後も自分のキャリアを磨きやすいと思います。やりたいことに向かってがんばってください!

外山:岩田さんと同じくですが、なにごともゴールがあって、そこに対していま自分がどの地点にいるかを理解するのが大事だと思います。そのゴール、やりたいことに向かうための手段として、企業選びの選択肢の 1つにさくらインターネットがあるなら、すごくうれしいです!

稗田:私自身、就職活動で非常に悩んだタイプで、かなり長引きました。面接は面接官との相性も大きいと思うので、多少の運もあると思います(笑)。数をこなすことで、面接にも次第に慣れてくるはずですし、もし残念な結果でも思いつめないことが大事です。やりたいことが本当に明確で、そのためにずっと勉強してきましたという人は、なかなかいないのではと思います。「自分なんて……」とならずに、自信をもってください。応援しています!

担当者に聞く 2025年卒の新卒採用

2025年卒の新卒採用を担当する ES部 福島 洸(ふくしま こう)

2025年卒の新卒採用は、ビジネスコースとエンジニアコースを合わせて数十名規模を予定しています。8月から、夏のインターンシップをはじめさまざまなイベントを実施し、冬ごろから選考を開始します。

「能動的に周りを巻き込みながら行動できる方」が、さくらインターネットの社風にマッチしていると思います。当社の経営理念は「『やりたいこと』を『できる』に変える」です。これから就活をはじめようというときに、自分のやりたいことが明確な学生の方はなかなかいないとは思いますが、業界研究などをしていくなかで、さくらインターネットでこういうことをやってみたい! ということを考えてみてもらえるとうれしいです。

今年の夏のインターンシップは、「"CX"と"CS"ってなに? イチから学べるカスタマーサポート体験」と題し、大阪本社で実施します。さくらインターネットのカスタマーサポート職を体感していただくものです。本インターンシップが、学生のみなさんの就職活動の一助となれば幸いです。

夏のインターンシップの募集は終了していますが、今後も、就労体験イベント、石狩データセンター見学会、先輩社員の座談会など、さくらインターネットの社風を知っていただけるコンテンツをご用意しております。募集が始まりましたらぜひエントリーをお願いいたします。たくさんのご応募、お待ちしております!

>>さくらインターネットの採用イベント

 

さくらインターネット採用情報