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日立システムズの社員がさくらのクラウド検定を受検した理由とは 

>>デジタル技術を基礎から実践まで幅広く学べる「さくらのクラウド検定」とは? 

さくらのクラウド検定」は、デジタル技術の基礎からクラウドコンピューティングのアーキテクチャ設計まで、実務に直結する技術を広範囲にわたって習得できる認定試験です。 

 
2025年2回目の試験開催日は以下のとおりです。 

  • 9月5日(金)17時〜18時 
  • 9月6日(土)13時〜14時 

※申込期間は8月4日(月)12時〜8月29日(金)23時59分まで。 
 

今回は、さくらのクラウド検定をいち早く受検し、合格者を多く輩出する株式会社日立システムズ(以下、日立システムズ)のみなさんにインタビュー。合格者3名と次の試験を受検予定の1名にお話をうかがいました。 

マネージドサービスを主力にソリューションビジネスを展開する同社のみなさんの受検理由や合格までの道のり、今後の業務への展開についてうかがいました。 

多くのエンジニアが所属する日立システムズ 

みなさんのこれまでの経歴や、現在所属されている部署での役割について教えてください。 

西村さん

われわれは、日立システムズの社会情報サービス事業部に所属しています。おもに社会インフラ関係のお客さまに対して、社会に貢献するシステムの開発・導入をお手伝いする部署です。 
私自身、入社して30年弱になりますが、一貫して社会インフラや公共関係のお客さま向けのIT基盤導入をおこなってきました。現在は、日立グループのソリューションブランド「Lumada」やDX事業の公共分野への検討推進も兼務しています。 

荒木さん

入社以来、社会インフラや公共系のITインフラ基盤導入を主に担当してきました。近年はVDIやセキュリティ関連の業務に携わる機会が増えていましたが、現在は更にクラウドを用いたデータプラットフォームの利活用に関する事業推進も担当しています。 

新谷さん

同じく社会情報サービス事業部で主任技師を務めており、おもに電力事業のお客さまに対するクラウド化案件を担当しています。現在のメイン業務は、フルマネージドアーキテクチャで構成された新規システムの構築で、プロジェクトマネージャーを務めています。 

和田さん

私も入社以来、公共系や社会インフラ系のお客さまにITインフラを提供してきました。昨年度、会社の海外業務研修制度を利用して、1年間シンガポールでITインフラの推進事業に携わり、今年の5月に現在の事業部に復帰しました。現在は自治体向けのサーバーリプレース案件に参画しています。帰国したばかりのため、さくらのクラウド検定は次回初めて受検します。 

>>デジタル技術を基礎から実践まで幅広く学べる「さくらのクラウド検定」とは? 

いち早く受検し、合格者第1号を目指した 

西村さん、新谷さん、荒木さんは「さくらのクラウド検定」初回試験で合格されました。どのような経緯で受検されたのでしょうか? 

新谷さん

さくらインターネットさんが、「ガバメントクラウド」に認定(※2025年度末までに技術要件を満たすことを前提とした条件付き)されたことを知ったのが最初のきっかけです。国産クラウドベンダーとして唯一の認定だったことから、「今後のビジネス展開の基盤にできる」と感じ、いち早く自社技術に取り込もうと考えました。それで、部署のメンバーに受検を呼びかけました。 

西村さん

われわれはSIベンダーとして、ほかのクラウド事業者の資格も取得しています。さくらインターネットさんが新たに検定を立ち上げたと知り、競合他社との差別化を図る絶好の機会だと考えました。初期に多くの合格者を出すことで、われわれ自身の技術力も高まり、お客さまに対して新技術やサービスを積極的に取り込んでいる姿勢を示せると考え、本部(社会システム第二本部)として組織的に受検に取り組みました。 

荒木さん

検定のことを知ったのは、ちょうどさくらインターネットさんとの本格的な取引を検討しはじめた時期にあたります。「せっかくなら合格者第1号を目指そう」と、挑戦できる力のあるメンバーで一斉に受検することにしました。認定番号0001を取るつもりで、最速で申し込んだのですが……ナンバリングは先着順ではなかったようですね(笑)。 

学習して感じたさくらのクラウド検定の難易度 

受検に向けた学習で工夫したことや、苦労した点はありましたか? 

西村さん

正直なところ最初は少し甘く見ていたのですが、実際に勉強してみると、想像よりも難易度は高かったですね。さくらのクラウド特有のサービスや機能構成をきちんと理解していないと、合格はむずかしいでしょう。私は学習サイトや公式サイトのサービスメニューを読み込み、クラウド環境を触りながら、サービスへの理解を深めるようにしました。 

荒木さん

無償で公開されている公式オンライン学習サイトの内容をすべて学習しました。これまでの業務経験で得てきた知識と、学習サイトで得た知識を組み合わせることで合格できたと思います。ありがたいサイトでしたね。 

新谷さん

私はAWSの認定資格を持っていたので、その知識とさくらのサービスを対応させながら学習を進めました。学習効率はよかったと思います。試験では、さくらのサービス知識だけではなく、ITリテラシー全般を問う問題もあったのには少し驚きました。 

和田さんは次回の試験を受検予定とのことですが、学習を進めてみた印象はいかがですか? 

和田さん

学習教材はセクションが細かく分かれ、動画とテキストを選べるので、すきま時間を使って自分のペースで学習しやすい点が非常にいいですね。また、模擬試験が用意されているのも、本番前の力試しとして心強いと思います。 
それと、学習範囲が実践的で幅広いですね。さくらのクラウドだけでなく、基本的なインフラ知識、ネットワーク、セキュリティ、データセンターの物理的な仕組みにまで及んでいます。オンプレミスの経験がある方にとっては理解しやすい反面、クラウドからキャリアをはじめる方にとっては、現場の知識も問われる内容になると思います。 

試験の難易度はいかがでしたか? 

荒木さん

基本的には、インフラ技術者としての基本的な知識があれば、対応できる難易度だったと感じます。もちろん、さくらインターネット特有の技術を問う問題もあり、そこをしっかり吸収する必要があります。 

新谷さん

個人的には、AWSの中級レベルの資格に相当する難易度だと感じました。同時に、ITの一般常識を問う問題や、計算が必要な場面もあり、初心に帰ることができて新鮮でした。 

業務での活用と、これからの期待 

検定の内容は、今後の業務に活かせそうでしょうか? 

西村さん

われわれSIerにとって、検定は技術力を客観的に示すための重要なアピール材料になります。資格保有者が複数いることで、「さくらのクラウドを深く理解し、技術力を身につけています」と示せるのは大きな強みです。 

荒木さん

提案書に記載する保有資格の欄に、AWSやAzureなどの資格と並べてさくらのクラウド検定を記載できるのは、新しい価値になるでしょう。将来的には、公共調達の入札における資格要件になることも期待しています。より技術力が示せる、難易度の高い上位資格の新設もあるとうれしいです。 

新谷さん

検定によって、さくらのクラウドの特徴を把握し、ほかのパブリッククラウドとの明確な違いを理解できるようになりました。たとえば私が担当するエネルギー事業関係のお客さまは、情報の機密性をとても重視しています。そのような場合、データを国外に出さずにすむ国産クラウドは大きなメリットです。お客さまのニーズに合わせた、深い提案ができるようになると考えています。業務別のカテゴリがあってもいいですね。営業担当向けの資格や、技術者がより高度な課題に取り組める上位資格ができたら、ぜひ活用したいです。 

初学者から実務担当まで、受検のメリットは? 

「さくらのクラウド検定」の受検を検討している方へ、メッセージやアドバイスをお願いします。 

西村さん

さくらのクラウドの知識だけでなく、ネットワークやセキュリティなどITの基礎スキルも問われる検定です。われわれのようなSIerはもちろん、事業会社の情報システム部門の方や、これからIT業界を目指す学生や転職者の方にも、スキルアップやキャリアチェンジの機会として活用できるでしょう。私の部署では今年度から、新人教育の一環としても受検してもらう予定です。 

荒木さん

クラウドに対して苦手意識を持っている方にこそ、挑戦してほしいと思います。さくらのクラウドはオンプレミスに近い考え方が通用する部分もあり、クラウドを理解する最初のステップとして非常に適しています。無料の公式学習教材も充実しているので、自身のスキルアップのために前向きに検討していただきたいです。 

新谷さん

私は、すでにほかのパブリッククラウドの資格を持っている方におすすめしたいです。既存の知識を活かしながら、国産クラウドという新たな選択肢を得ることで、提案の幅が大きく広がります。身につけておいて損のない資格だと思います。 

和田さん

これから受検する立場として、この検定はインフラの基礎から、さくらインターネットが提供する多様なサービスまで、幅広い知識を体系的に学べるよい機会だと感じています。初心者の方や、クラウドに興味を持ちはじめた方におすすめしたいです。 

>>デジタル技術を基礎から実践まで幅広く学べる「さくらのクラウド検定」とは? 

(撮影:ナカムラヨシノーブ) 

取材

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

執筆

StudioKOKS

「ただしく、よみやすく、わかりやすく」文・理をつなぐテクニカルライター 。 高専出身、開発者を経てフリーライターとして独立し、メディア編集記者などを兼業しつつ技術系取材を中心に活動中。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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