IT・デジタル

文系出身の営業職が語る「さくらのクラウド検定」で見つけた成長の手応え

2025年12月5日

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「さくらのクラウド検定」は、デジタル技術の基礎からクラウドコンピューティングのアーキテクチャ設計まで、実務に直結する技術を広範囲にわたって習得できる認定試験です。  

今回は、さくらのクラウド検定に合格した佐々木涼さんにインタビュー。さくらインターネットのグループ会社であるアイティーエム株式会社で営業に従事している佐々木さん。1度目の試験では不合格だったものの、再挑戦し、2度目の試験で見事合格を果たしました。

受検を決めた理由、勉強法や合格までの道のり、さくらのクラウド検定の学習を通して得た知識をどのように業務に活用しているかなど、たっぷり語っていただきました。

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佐々木涼（ささきりょう）さん　プロフィール

大学卒業後、不動産会社で投資用不動産の営業に従事。2022年にアイティーエム株式会社へ入社。既存アカウント営業を経て、現在は新規顧客向けのフィールドセールスとして提案活動を行っている。さくらインターネットのセールスパートナーとしてのフロント窓口も担当。

他業種からIT業界へ。入社してからITの知識を身につけた

アイティーエムでの担当業務を教えてください。

新規顧客のオンプレミスやクラウド環境に対し、アセスメントから要件定義、設計・構築、運用、セキュリティ対策に至るまで、一貫した提案・支援をおこなっています。また、さくらインターネットのセールスパートナーとしてのフロント窓口も担当しています。

不動産会社からアイティーエムへ転職されたそうですね。アイティーエム入社前は、ITの知識はどのくらいあったのでしょうか？

ITの知識はほぼなかったため、アイティーエム入社後の研修期間に、支給された学習ツールを使って猛勉強しました。そもそも大学も文系だったので、ITの勉強はかなり苦労しましたね。

研修期間後、本格的に業務がはじまってから知識面での課題はありましたか？

最初は自社サービスについて覚えるだけで精一杯で、さくらのクラウドや専用サーバの知識が足りませんでした。そのため、エンジニアと接する際、わからない専門用語が出てきて困ることもしばしば。ただ、質問すればみなさん教えてくれるので、その点は助かりました。教わった内容をノートアプリにメモして、あとから自分で調べたことを書き足して、用語集を作っていましたね。

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さくらのクラウド検定、1回目は不合格だったものの……

さくらのクラウド検定を受けようと思った理由を教えてください。

アイティーエムはさくらインターネットのグループ会社なので、社内で大々的に「さくらのクラウド検定というものが始まるので、みなさんぜひ受けてみてください」と紹介されました。私自身も、さくらインターネットがガバメントクラウドの条件付き認定を受けたことを知って、「これからさくらのクラウドはますますすごいことになるぞ」と期待していたので、すぐに受検を決めましたね。

アイティーエムでは佐々木さん以外にもさくらのクラウド検定を受けた方がいらっしゃるのでしょうか？

営業職とエンジニアを中心に多くの社員が受検しました。一緒に勉強する仲間がたくさんいたのは心強かったです。みんなで「まだここまでしか進んでない」「やばい、自分もやらなきゃ」などと言い合って、まるでテスト前の学生でした（笑）。

どのくらい勉強しましたか？

検定の存在を知ったのが受検日の1か月前くらいだったのですが、仕事のあとに毎日2時間ぐらい勉強しました。ただ、仕事が忙しくて30分くらいしかできない日もありましたね。やる気が出ないときは、「いま学習している知識が今後の仕事にきっと役立つはず」と自分に言い聞かせることでモチベーションを保っていました。また、一緒に受けるメンバーに勉強の進捗を相談することもモチベーション維持につながりましたね。

どういった方法で勉強していたのでしょうか？

まずはさくらのクラウド検定の公式オンライン教材を見て、ノートに問題集を作りました。重要な単語を空欄にした「穴埋め問題」にして、何回もそれを解くことで覚えるんです。それが第1段階。暗記ができてきたら、第2段階として、公式の模擬試験の演習を繰り返しました。

実際にさくらのクラウドを触ってみることもあったのでしょうか？

そうしたかったのですが、なかなか時間がなくて……。ただ、エンジニアの方が実際にさくらのクラウドを使って構築をする際、その様子をZoomで見せていただきました。実際の構築を目にすることで、より深く理解することができましたね。

初回の試験を受けた感想は？

難しかったです……！　検定は基礎的な部分だけではなく、実際にエンジニアが構築する際の内容や、各サービス利用時の内容までまんべんなく出題されたので、実践的な内容になるとほとんど解けませんでした。

2回目の試験で合格したそうですが、再挑戦しようと思った理由は？

今後の仕事のために、正しい知識を身につけたかったからです。不合格だったということは、自分の知識が不足しているか、頭に入っている知識が誤っているということ。そんなことでは、さくらのクラウドを提案する際、お客さまを不安にさせてしまいます。さくらのクラウドは国産クラウドとして市場価値がどんどん高まってきており、今後ますますお客さまに提案する機会も増えるので、安心感を持ってもらうためにも合格しようと思いました。

1回目と2回目の試験勉強で変えた点はありますか？

1回目の試験勉強で基礎的な部分はできていたので、2回目は何度も問題を解くことに集中しました。答え合わせのときに解説を読み、なんでその答えになるのか、内容をしっかりと理解するよう努めましたね。そうしているうちに、「点」だった知識がほかの知識とどんどん紐づいていって、「線」や「面」として理解できるようになってきました。

2回目の試験を受けて、手応えはありましたか？

ありました。お客さまに提案をする場面において、「この目的を実施するために必要となる要素はこれとこれ」「これとこれが連動してサービスとして成り立つ」などのユースケースを何パターンも覚えたことが大きいです。合格を知ったときは、「これでやっと自信を持ってお客さまにさくらのクラウドを提案できるぞ」と安心しました。

仕事でクラウドを使う人や学生さんにぜひ受検してほしい

さくらのクラウド検定を学習して得た知識は、仕事に役立ちましたか？

はい。お客さまにお渡しする提案書をエンジニアと一緒に作成するのですが、エンジニアの意図をより深く理解できるようになりました。また、提案する際も、より説得力のある言葉で説明できるようになりましたね。今後も、さくらのクラウド検定で培った知識を活かしてお客さまの課題を解決する提案をしていきたいです。

さくらのクラウド検定の合格に必要なことは何だと思いますか？

まずはさくらのクラウドに限らず、デジタル技術全般の基礎的な知識を学ぶこと。そのうえで、「さくらのクラウドのそれぞれの機能がどのように関連していて、実際に使ったらどうなるか」というユースケースをしっかりと学習しておくことが重要だと思います。最初の検定では、机上で用語の勉強ばかりしていたら落ちてしまったので。

受検を検討している方へのメッセージをお願いします。

さくらのクラウドは国産クラウドということでお客さまからの注目度も高いので、IT系の会社で営業をしている人は、さくらのクラウド検定の学習をして損はないと思います。また、さくらのクラウド検定の学習をすることで、さくらのクラウドだけではなく、デジタル技術の基礎知識が身につきます。IT系企業を志望する学生さんにもおすすめしたいですね。