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「やりたいこと」は「できる」に変わる。さくらインターネットの本社機能を有する、新たなイノベーション拠点「Blooming Camp」

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開発が進む大阪うめきたエリアのグラングリーン大阪で始動した、新たなイノベーション拠点「Blooming  Camp」。さくらインターネットの本社機能を有するこの施設は、従来のコワーキングスペースとは異なり、自分だけではなく周囲の人たちの「やりたい」を叶える“共創イノベーション”拠点として高い注目を集めている。

>>さくらインターネット新本社を紹介!「やりたいこと」を「できる」に変える場Blooming Camp

Blooming Campを生み出すきっかけから、立ち上げにまつわる想い、そして今後の展望について、プロジェクトメンバーを代表するさくらインターネット 竹林 正豊、奥畑 大介、株式会社Playable CEO/プランナー 池嶋 亮さんの3名に話を聞いた。

社内外の人たちが交流し高め合う、新たなイノベーション拠点の創造

Blooming Campのエントランス

「『やりたいこと』を『できる』に変える場」をコンセプトに、新たなイノベーション拠点として、2024年10月にスタートしたBlooming Camp。一般的なコワーキングスペースと性質が異なる拠点を生み出すプロジェクトには、メンバーそれぞれが熱い想いを持って参加したという。

これまで、完全リモートで仕事に従事していた奥畑は、このプロジェクトの参加メンバーを募る話を聞いたときには迷わず参加を決めたと話す。

「大阪のうめきたエリアに新しい拠点をつくるプロジェクトのメンバーを募集していると聞き、真っ先に参加を決めました。自分が働く場所を作れるのは楽しそうだなというのが率直な気持ちでした」

株式会社Playableの池嶋さんは、これまで大阪・梅田界隈のプロジェクトに関わってきた経験から「思い入れが強かった場所だからこそ、お声がけいただいた際にぜひ関わりたい、貢献したいと思った」という。

竹林は、2010年頃からさくらインターネットに関わり、2017年の本社移転プロジェクトをはじめとした大型プロジェクトに携わってきた経験や、部署異動のタイミングも重なり、プロジェクトの責任者を務めることになった想いを次のように話してくれた。

「これまで弊社が取り組んできたプロジェクトと大きく異なる点は2つありました。1つは、社内だけではなく社外の人たちも巻き込んだ場所にすること。そして、新たな価値を生み出す、イノベーションの拠点にすることでした。新たなプロジェクトだったので、単純に面白い場所にしたいという想いでしたね」

「スタートアップ」ではなく、イノベーションを生み出す場

左からさくらインターネット 奥畑 大介、竹林 正豊

これまでにない新たな拠点をつくるため、Blooming Campの仕組みや空間デザイン、細やかな意匠まで1つずつ意味を見出しながら積み重ねていったという。それを象徴するのが、“壁を作らない”挑戦だった。奥畑は次のように話す。

「Blooming Campは黙々と作業をする場所ではなく、『人と人が繋がり合う場所』が基本設計だったので、通常のオフィスにならある物理的な壁を取っ払おう、そして、デスクを壁に向けて目の前が壁にならないように、内向きに置こうと考えました。ただ、当初は『個室がほしい』『デスクを区切るパーテーションがほしい』という意見が出て、この案は見送ったほうがいいのかもしれないと思ったんです」

奥畑が直面した課題を突破するきっかけとなったのが、このプロジェクトの軸として竹林が重要視していた「可変性」というキーワードだった。可変性とは「つねに変化と成長をつづけるための余白があること」だという。空間づくりに込めた想いについて、竹林は次のように話す。

「この場所に来る人たちは、『やりたい』という想いを”種”として持ち寄り、ここで仮説や検証を繰り返して、それを『できる』に変えていく。そのような場を象徴するためには、壁をつくらないことが大切でした。そして、Blooming Campはスタートアップの人たちが集まる場所ではなく、新たな価値を生み出すイノベーションの拠点なのです」

敢えてつくりこまない、可変性を持たせるという軸に立ち返ると、さまざまな物ごとが自然と決まっていったと奥畑はいう。

「空間をつくるうえでのコンセプトは、さくらインターネットのビジョンや経営理念とも連動する部分が大きく、最後まで言語化が難しかったんです。でも、『可変性を持たせること』という方針が固まってからは、当初からの案である壁をつくらないことにもこだわることができました。そこから、細かい意匠やデザインについても、立ち止まることなく話を進めることができたと思います」

物理的な壁を取り払った「コネクトエリア」。さくらインターネット社員のほか、Blooming Campの会員(シーズメンバー)が利用する

多様な個性や業種が集い成し遂げる、共創イノベーション空間へ

Blooming Campでは、第1期メンバーとして、自分の「やりたいこと(WANT)」と、周囲の「やりたい」を叶えられる「得意なこと(HOW)」の両方を持つ約50人が集まった(シーズメンバー)。これまで数々のコワーキングスペースを運営してきた池嶋さんは、これまでの経験から学んだノウハウを活かし、個性的なコミュニティ形成に乗り出していったと話す。

「シーズメンバーの業種は多様です。エンジニア、学校の先生、研究者、行政の職員、フリーランスなど、偏りのない50人の方がメンバーになりました。この場所で、やりたい“種”を育てる人もいれば、もともと育てた種をここで実験する人など、さまざまです。熱い想いを持った人たちがたくさんいるので、全員と何かを一緒にやりたいと思うほど個性際立つ人ばかりです」

Blooming Campのメンバーシップ「シーズメンバー」についてはこちら
>>メンバーシップ | Blooming Camp

メンバーの想いを叶えられるよう、Blooming Campには、100人を収容できるイベントスペース(イベントスクエア)をはじめ、会員以外でも利用できるカフェスペース(オープンコミュニケーションエリア)など、内外の人たちが自然と繋がり合う仕掛けが各所に施されている。

Blooming Camp「イベントスクエア」

とくに、「メンバーの気持ちを熱くしている」と池嶋さんが教えてくれたのが「Blooming Drive」だ。

「Blooming Driveは、約3か月をかけ、その人のやりたいことをサポートする専門家によるヒアリングやマッチング支援、最終的に成果発表までをおこなう仮説検証のためのプログラムです。一般的なビジネスコンテストとは違い、メンバーの前で中間発表を挟んで最終的な発表をする日があるので、周囲を巻き込みながらいろいろなアイデアが集まりやすいこと、そして動いた結果が『良果』でも『悪果』でも、どちらでも『成果』として発表することが最大の特徴です」

こうしたプログラムを基点に、個々にイノベーションを生み出すのではなく、個々のイノベーションが繋がり合い、連鎖することで新しい場を共創する、“共創イノベーション”空間としての価値が立ち上がってくるという。

「シーズメンバーがおもしろ過ぎていくら時間があっても足りない」という池嶋 亮さん

Blooming Campから日本を変えるイノベーションを生み出したい

始動から数か月が経過し、社内外から「すごい場所を作りましたね!」と大きな反響を得られる一方で、竹林は新たな課題も見つかったという。

「大きな一歩を踏み出せたことは事実ですが、この場所の機能や目指す姿について、社内外ともにまだ伝えきれていないところがあると思います。Blooming Campは、変化と成長を続ける場所という意味では、さくらインターネットが掲げる『やりたいこと』を『できる』に変えるという理念とも一致します。だからこそ、言葉で伝えることも大切ですが、社外の方はもちろん、社員にもぜひ足を運んでもらって、この場所に来ることでしか得られない『やりたいこと』は『できる』に変わるという感覚を味わってもらい、それぞれの業務にも活かしてほしいと思っています」

施設全体の管理・運営を担った奥畑は、Blooming Campが持つ価値をさらに引き出しながら、さらなる高みを目指したいと話す。

「将来的には、日本を変えたきっかけがここから生まれたといってもらえるようにしたいと思っています。私たちと同じような目標を掲げる企業や施設も数多くあるので、そうした人たちとも連携しながら、面白い日本をつくり、次の世代に新たな価値を残していきたいですね」

熱い想いと、それぞれの個性が交わることで、新たなイノベーションを起こそうというBlooming Camp。ここから未来に残る価値が立ち上がってくる日もそう遠くはないだろう。

■Blooming Camp
Webページ

■公式SNS
X:https://x.com/BloomingCampUmd
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=61562108983972
Instagram:https://www.instagram.com/bloomingcamp_umd/

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執筆

橋本 未来

大阪府出身。 広告制作を中心に、書籍の企画・編集や記事の執筆などを行うコピーライター。 関西屈指の編集者・高田強が所長を務める、コンテンツプロダクション「エース制作所」で、各種コンテンツの企画・制作などにも従事している。
note:https://note.com/7891m/

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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