「どの社員も知りたい情報を簡単に得られる環境づくり」経営管理部社員インタビュー

さくらインターネットの中の人を知ってもらうため、さくマガではさまざまな社員にインタビューをしています。

今回は経営戦略本部 経営管理部の松下 貴美に、経営管理部のお仕事やこれまでの経験、今後やりたいことなどについて語ってもらいました。

プロフィール

松下 貴美(まつした たかみ)

経営戦略本部 経営管理部所属。さくらインターネットには中途入社で、当初は営業支援業務を担当。イラストを描くのが得意で、グラフィックレコーディングに関心がある。

多面的に情報を共有するための仕組みづくり

ーー松下さんの現在の業務について教えてください。

私が所属する経営管理部のミッションは、「経営の意思決定と現場の自立行動のサポート」「収益構造をきちんと把握して分析・提供するための取り組み」です。

もう少し具体的にお話しすると、会社の損益を事業・サービス・拠点で分類して、多面的に情報を共有できるようにすること、それを経営の意思決定に使えるようにすることがおもな業務ですね。

また、さまざまな情報を取得するために、各部門の運用フロー調査をおこなったり、必要に応じてそのフローを変更したり、システム改修などにも取り組んでいます。

 

最近は、1on1の勉強会にも参加しています。

会社のES()を盛り立てていくという目的で、ES本部以外の各本部から、「ES連携リーダー」が選ばれました。私もそのひとりとして、新入社員のオンボーディングを担当しています。

※ES=エンプロイー サクセス(Employee Success)の略。

 

新入社員の方、とくにコロナ禍以降に入社した方の場合、これまでと同じコミュニケーションが難しいですよね。そういった方々に向けて、メンターとして1on1をおこない、上司とはまた違う関係としてサポートをしていく取り組みがあります。

 

ただ、私はこれまで、「部下」の立場として上司に話を聞いてもらう1on1しか経験がありませんでしたから、新入社員の方のお話を聞く立場としては不安を感じていました。

それで、ES本部の方が1on1の勉強会をしてくれることになったんです。

 

勉強会では、「課題図書」としてコーチングの本を読み、それをもとに話し合ったり、お互いに1on1をして気づきを得たりしていますね。同じ言葉でも、聞き手によっては傷ついたり、うれしくなったり、受け取り方に違いがあるといったことなどをワークショップで実感しています。実生活の中でも、いままで意識していなかったことに気づきを得たりしているので、楽しいですね。

 

ーー現在の経営管理部の前は、どんなお仕事をされていたんですか。

さくらインターネットには、2006年に派遣社員として入社しました。正社員になったのは2008年です。以前は派遣で事務の仕事をしたり、アパレル企業で洋服の販売や、小物の企画をしたりしていました。いまとはまったく違う業種です。ITについての知識はほとんどありませんでした。

 

さくらインターネットに入社した当初は、営業支援を担当していました。お客さまからいただく申込書などを打ち込んだり、請求書を発行したりといった営業事務です。当時の営業支援では、販売管理のデータベースまわりを見なければならない業務がありました。もし、不具合やわからないことがあると、情報システムの方に問い合わせていました。そうしているうちに、データベースの仕組みがだんだんわかってきたんです。

 

そのタイミングで、社内でいろいろな方からの要望もあり、当時の上司がAccessの勉強会を開いてくれることになったんです。たまたま声をかけていただいて参加しました。

その勉強会がきっかけで、Accessを利用してデータベースの集計ができるようになったんです。あの勉強会がなかったら、いまの経営管理の仕事もしていないと思います。

 

Accessでデータを出せるようになったことで、当時の営業企画(営業担当者の売り上げ・解約のレポートを作成する部署)に異動して、しばらくは集計や分析などを担当していました。

 

松下作のイラスト

イラストが得意な松下。上図は社内向け資料に使用されたもの

 

フルリモートで残業減

ーーフルリモートワークになってから、チームメンバーとはどのようにコミュニケーションを取っていますか?

経営管理部では、毎日、朝と午後に定例ミーティングをしています。朝は上司以外のメンバーだけです。もちろん業務のことも話しますが、業務以外の普段のお話もします。

午後のミーティングでは、上司も参加して業務メインの話をします。たとえば、上司の判断が必要な案件相談・進捗報告や、上司からのオーダーを聞くのがメインですが、雑談が多くを占めることもありますね。

こまめにミーティングをすることでコミュニケーションがちゃんととれていると感じています。

 

定例ミーティングは、毎日と言いましたが、とくに用がなければ数分で終わります(笑)。組織的には、経営層と近いため、なにか動きがあると細かく知っておいたほうがいいという側面があります。Slack(チャットツール)でもいいのかもしれませんが、認識の齟齬がなるべく起きないように、Zoomで顔を合わせて話すようにしていますね。

 

ーーリモートワーク前提の働き方となってから、なにか変わったことはありますか?

最初は、画面越しに話すことに違和感がありました。でも、ミーティングのときは全員、必ずカメラをONにしていますので、会社に行って働いていたときと同じような感覚でお話はできていると思います。

 

あと、自宅で仕事をするので、業務が終わっても、どこかに仕事モードが残ってしまっていると感じることもありますね。

以前なら、仕事が終わって自宅に帰るまでの時間が、仕事とプライベートを切り替える時間だったのかもしれません。フルリモートになった当初は、切り替えがうまくいっていなかったのですが、いまは、意識して切り替えるようにしています。仕事が終わったら、すぐに仕事以外のまったく違うことをはじめたりしていますね。

 

フルリモートになったことで、残業は減りました。

夕食のためにお買い物に行くのですが、時間が遅くなると、スーパーの品物ってなくなっちゃうじゃないですか(笑)。いい時間にお買い物に行きたいので、きちんと定時で仕事が終わるように意識するようになりました。

じつは、すごく好きなパン屋さんがあるんです。会社に出勤していたときは、仕事終わりに行っても品切れで買えないことが多かったのですが、いまは品切れ前に買いにいけるようになって、とてもうれしいです(笑)。

 

ーー会社の福利厚生(さぶりこ)でよく使っている制度を教えてください。

時間変更(さぶりこフレックス)はほぼ毎日使っていて、8時半から17時半勤務にすることが多いです。というのも、メンバーのなかに育児中で時短勤務の方もいて、早めに業務を終えられるんですね。それを考えると、その時間に合わせられるならそのほうがいいかな、というのもあります。ショート30も月に2,3回は使っていますね。

 

ーーたしかに、通勤時間がなくなったので、そのぶんを考えると9時半始業(定時)から8時半始業になってもそこまで変わらないですよね。

むしろ、早く仕事を終えられる方が、時間が有意義に使えているような気がします。先ほども話した「頭の切り替え」の時間も含めて、ゆっくりできますし、時間変更ができるのは助かっていますね。

 

どの社員も知りたい情報を得られるように

ーーさくマガのコンセプトが「やりたいことをできるに変える」です。松下さんが今後やりたいことと、そのために取り組んでいることがあれば教えてください。

やりたいなと思っているのは、データ基盤の整備ですね。

たとえば、データベースに関する特別な知識がなくても、「売り上げのデータを出したいな」と思ったらすぐ出せるようなものを用意するなど、関係する他部署のメンバーも巻き込んでできたらいいなと思います。

条件を書くことなく、知りたい情報をすぐに出せるような、ダッシュボードのようなものが作れたらいいですね。

 

あと、趣味のレベルではあるのですが、もともとイラストを描くのが好きなんです。最近、またiPadなどで描きたいなと思っていますね。

 

以前、グラレコ(グラフィックレコーディング)を取り入れたワークショップや、イラストの社内勉強会(さくらの寺子屋)を開催したこともあります。

 

「グラレコ」は、ある空間で起こっていることを視覚化して整理しながら、より発想を広げて、アイデアを出すためのものです。

 

グラレコの第一人者と言われている清水淳子さんによると、「グラフィックレコーダー」とは、

”人々の対話や議論の内容を聞き分け整理しながら、リアルタイムでグラフィックに変換し、可視化する人”

出典:清水 淳子『Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』ビー・エヌ・エヌ新社、2017/2/6

なのだそうです。

 

松下作成のグラフィックレコーディング

松下作成のグラフィックレコーディング

 

ーーリアルタイム性が大事ということなんですね。

はい。いまはほとんどがリモート会議なので、なかなかグラレコを使う機会はないかもしれません。グラレコをしている画面を共有しながらリモートで見ていただくような方法もあるので、ゆくゆくはそういうこともできたらいいなと思います。

 

ーー松下さん、ありがとうございました!

 

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