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失敗から学んだ「理想的なチーム」になるために必要なこと

失敗から学んだ「理想的なチーム」になるために必要なこと

 

さくらインターネット株式会社 企画推進部に所属している瀧本です。主にデザイン業務に携わり、デザイン思考を学んでいます。

2020年度の東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト(以下EDP)、デザイン思考基礎(以下DTF)に参加しました。

EDP・DTFは東工大生、美大生、社会人がチームを組み、「エンジニアリング思考」と「デザイン思考」を使って社会課題の解決策を導き出し、プロトタイプを提案する授業です。

 

私はEDPではチームのメンターとして、DTFではチームメンバーとして参加しましたが、どちらのチーム作りもうまくいきませんでした。

この授業を受けてチームの状態が、プロセスや成果物に影響を与えるように感じました。個人のマインドがチーム作りの大きな要因になるのではないかと思い、私が理想とするチームについてまとめました。

理想的なチームとは

  • チームで目的・目標を共有する
  • 発言力を平等にする
  • メンバーがチームの状況をみて自ら行動する
  • メンバー同士で助け合う
  • お互いの考え方や価値観を受け入れる

チームで目的・目標を共有する

一人で達成できない目的のためにメンバーが集まり、目的に向かうために目標を決めて、具体的な行動に移すことがチームだと思います。チームで目標を考えることで、メンバーが当事者意識を持ちやすくなります。

担当チームのプロトタイプができてからは、自分たちのアイデアのどこに価値があるのかを検証していて、最終発表直前までユーザーにインタビューを続けていました。ユーザーの課題ではなくアイデア周辺の話を聞くので、インタビューで聞ける情報に偏りが発生して、決め手となる情報をユーザーから聞き出せなかったのではないかと思います。

 

自分たちのアイデアをユーザーに確認する時に、事前に判断基準(目標)を作らずにインタビューをすると、回数ばかり増えて終わりが見えなくなります。 もし次にメンターをするなら、インタビュー前に具体的にどういうことを聞き出せば目標達成できるかを、チームに問いかけたいです。

発言力を平等にする

チームで議論する時は、一方的に話さずにメンバーの考えを聞きます。チーム全体がその姿勢を持つことで、平等に意見をきく場ができるはずです。

話す人が固定化するとチームも偏った方向に進みやすくなると思います。一方で、いろいろな人が発言すると発想が広がって選択肢も増えます。正解は誰にもわからないので、チームで知恵を絞ることが大切です。

思い返すと、チームで話していない人に積極的に考えを聞けば良かったです。一方で、議論が好きな人、ゆっくり考えて発言する人がいる中で、どこまでメンバーのペースに合わせるのか難しさを感じます。

メンバーがチームの状況をみて自ら行動する

メンバーはチームの状態や行動をふりかえり、どうすれば目的に向かえるかを考えて行動します。複数の視点でチームの状態をみることで変化に気付きやすくなるはずです。

印象的だったのは、寝坊して授業の途中から参加したメンバーがチームに合流したときに、先入観なく周囲の意見を受け入れていたことです。偶然にもチームの輪から離れたことで、状況を俯瞰できたのではないかと思います。

夢中になると周りが見えなくなり、時間が経過して、目的から大きくズレていることに気付きます。目的に向かうために、時々俯瞰して軌道修正すると良さそうです。

メンバー同士で助け合う

メンバーが補完的なスキルを持つことで、お互いを助け合えます。チームワークを良くするには、役割を固定化しないことが大切だと感じました。

担当チームは、いつも同じ人がインタビューしていました。活動後半になっても情報を引き出せず、インタビューしていた人がその役割から引き始めました。ひとりに責任がかかる状態になっていたため、プレッシャーを感じたのかもしれません。

 

ふりかえると、助け合うきっかけを作るために、もっと雑談ができるように働きかければ良かったです。一方で、今年度はコミュニケーションが制限された中で関係を深めるのは難しく感じました。

チーム結成から早い段階で共同作業をすると、相手の良いところや自分にないものに気付きやすくなります。得意・不得意を知って教え合うことで、相手への関心と敬意が生まれ、助け合う環境ができるのではないでしょうか。

お互いの考え方や価値観を受け入れる

雑談や共同作業から相手の新しい発見があり、関心を持ち始めます。お互いが関心を持つと、話しやすい雰囲気が作られてチーム内に意見が集まりやすくなります。 反対に関心を持たないチームは、話しづらい雰囲気ができて意見が外に発散されるため、チームに共有されません。そのため活動が進んでもまとまりにくいチームになります。

最終発表直前に、チーム内で対立が起きてお互いの意見を譲らなくなりました。ユーザーの課題を解決するよりも、自分たちのアイデアを検証することに力が働いているようでした。

 

多様なメンバーでチームを組むと、自分と違う考え方や価値観を知ることができます。それに刺激を受けて新しいアイデアを得るきっかけになります。相手に関心を持つと、考えを批判的に受け止めず、一つの視点として捉えられると思います。

チーム形成初期に雑談や共同作業の機会を増やして、メンバー同士が関心を持つきっかけを作れたらよかったです。

 

チーム作りがうまくいかなかったことをふりかえると、理想的なチームになるには個人のマインドが大きな要因になると思いました。形だけではチームになれません。相手の立場になって考え、敬意を持って接して、新しいことに抵抗を持たないチームが私の理想です。

 

2019年度の東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクトについての記事。

東京工業大学でデザイン思考を学ぶプロジェクトの最終発表会と、それまでの思い出

 

 

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執筆

瀧本 沙季

さくらインターネット株式会社 企画推進部に所属。主にデザイン業務に携わり、デザイン思考を学んでいます。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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