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プラットフォームをつくるエンジニアが語るフルリモートと副業

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さくらインターネットの中の人を知ってもらうため、さくマガではさまざまな分野で働く社員にインタビューをしています。今回は、IoTプラットフォーム事業部のエンジニアである小田島太郎に、現在の業務内容やこれまでの経歴、今後のやりたいことなどについて聞いてみました。

 

プロフィール

小田島 太郎(おだしま たろう)

さくらインターネット IoTプラットフォーム事業部所属のエンジニア。副業としてスタートアップ企業の技術顧問を務める。マジック(手品)が趣味で、某マジシャンが経営する会社で働いていた経験がある。

 

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さまざまな仕事を経てエンジニアへ

ーーまず最初に、現在の業務内容について教えてください。

IoTプラットフォーム事業部でエンジニアとして働いています。IoTはハードウェアとプラットフォーム側があるのですが、私はプラットフォーム側を担当しています。

※IoTについては、こちらの「IoTの意味とは?社会が変わる技術の仕組みをわかりやすく解説」でくわしく紹介しています。

 

ーーさくらインターネットに入社する前はどのようなお仕事をされていましたか?

さくらに入社する以前のお話をさせていただくと、情報系の大学院を卒業してから、某SI企業で1年半ほど働いていました。そこまでは、エンジニアとして珍しくない流れだと思います。

そのあと、「手品」に関わる仕事をしてみたいなと思い、某有名マジシャンの会社で働きはじめました。私は「マジシャン」として働いていたわけではなく、海外から輸入する手品グッズの和訳や実演動画の作成、手品グッズの実演販売などさまざまな業務をしていました。

手品はもともと好きだったんです。自分でやるようになったのは中学か高校の頃なんですが、小学生の頃からテレビ番組などでよく見ていました。

マジシャンの会社では7~8年働いていたのですが、ネットショップで手品グッズを販売していて、オープンソースのショッピングシステムの保守をする機会もありました。

そこでウェブ開発の面白さに気がついたんですね。やっぱりエンジニアのほうが私には向いているかもしれないと思って、その後はウェブ系の会社を何社か経験しましたね。

 

ーーさくらインターネットに入社したきっかけは何だったのでしょうか? また、入社後の当社の印象についても教えてください。

直接のきっかけは転職エージェントの紹介です。もちろん、それ以前にさくらインターネットの存在は知っていました。

入社が内定したあと、大阪本社を案内してもらったのですが、そのときはすでにリモートワークの方が多かったのか、人が少なかったですね。

印象としては、いままで私が経験してきた会社とは全然雰囲気が違いましたね。いい意味で変わっているというか、「オフィス」っていう感じはしなかったです。ボックス席のような集中できるスペースがあったり、バランスボールが置いてあったり、ここまで開放的で広いオフィスは初めてですね。

入社時期的に新型コロナの影響もあって初日だけ出社しましたが、その後はほとんどリモートで勤務しています。

 

トランプ

自前のトランプ

 

コミュニケーションの大切さ

ーー入社以来、ほぼリモート勤務とのことですが、チーム内のコミュニケーションはどうされていますか?

当初はほとんどSlack(チャットツール)でのやり取りでした。IoTのチームは、私以外ほとんどが東京支社所属です。なのでコロナ禍でなくても、私の仕事場所が大阪本社か自宅かという違いだけで、コミュニケーションの手段はそれほど変わらなかったのではないかと思います。

いまはコミュニケーションを増やそうということで、Discord(通話ができるツール)を繋ぎっぱなしにして話したいタイミングで雑談をしています。チーム全体で、音声でのコミュニケーションをとるように意識している感じはしますね。

やはり、エンジニアであっても”技術があればコミュニケーションは不要”ということはありえないですね。絶対に必要なことだと実感しています。

 

ーー仕事をするうえで意識していることはありますか?

Slackなどのテキストコミュニケーションでも「元気よく」を意識しています。文章だけのコミュニケーションをしていると、こちらの雰囲気はなかなか伝わりにくいですし、書き方によっては「怒ってるのかな?」と思われる方もいるかもしれないじゃないですか。そう思われないように、というのは心がけています。

それと、いろいろなところに飛び込むようにしています。デザイナーや総務など、他の部署の方とも積極的にコミュニケーションをとることを意識していますね。

あと、自分のやったことは毎日記録をしています。もちろん、開発チームの成果として報告するためでもあるのですが、私は忘れっぽいので、自分自身の業務管理のためという側面が大きいですね。

 

ーー業務のやりがいや、うれしかったことがあれば教えてください。

これまでは、IoTがどういうものなのかというのは知っていたものの、IoTをつくる側というのは経験したことがありませんでした。実際にたずさわってみて、システムがきちんと動いたとき、はじめてプログラミングをしたときのことを思い出しましたね。「初心者のころってこんな感じだったよな」と感じます。

 

スタートアップ企業での副業

ーー副業でスタートアップ企業(株式会社Lean on Me)に関わっていると聞いていますが、そちらではどのようなお仕事をされていますか?

まず、副業をはじめたることになったきっかけからお話しますが、社内のSlackで副業募集があったんです。その会社が株式会社Lean on Me で、興味をもって応募しました。そもそも社内で副業を募集している会社ってめずらしくないですか?

 

Lean on Meについてはこちらの記事でも紹介しています。

「障がい者にやさしい街づくり」Lean on Me 代表 志村 駿介さん

 

最初にやったのはシステム開発で、私以外にも業務委託として集まったメンバーと一緒にひとつのシステムを作るというものです。

当時は開発メンバーの中のひとりとして働いていたのですが、社長の志村さんやそのほかの社員の方から、エンジニアをもっと増やしたい、自社開発をしたいというお話を聞いたんですね。そこで私が技術的なお手伝いをさせてもらいましょうか、ということになりました。

現在はプロジェクトマネージャーとして開発チームを指揮しながら、エンジニアの採用・技術面接、入社後の1on1や教育など、社内の技術に関することは一通り見ています。

 

>>小田島と一緒に働きたいエンジニア募集中(株式会社Lean on Me)

 

ーーお忙しそうだなという印象を持ったのですが、副業に占める割合は大きいですか?

正直、昨年12月から今年1月にかけてはリリースまでのラストスパートという感じでかなり忙しかったですね。副業だけで150時間くらい働いていたと思います。でも、それ以外はそこまで忙しくはないですよ。結構波がありますね。

 

ーー副業をすることによって得られるメリット、逆にデメリットはありますか?

メリットは本業と副業でフィードバックし合えることです。とくにそれを感じるのは、1on1ですね。さくらで1on1をしたときに、もっとこうすれば良かったとか、こういうことをやってみようかなと思ったことを、Lean on Meでの1on1に反映させたり、その逆もあります。

あと、Lean on Meとさくらとは規模もやっていることも違うので、私個人がたずさわれる範囲も違います。いろいろな経験をさせてもらえるのもメリットですね。金銭的な意味でもゆとりができたと思います。

デメリットをあげるとしたら、先ほど言ったように、忙しい時期があるなということです。バランスを考えないといけないですね。

 

リモート勤務のメリット

ーー当社はリモート前提の働き方となっていますが、小田島さんにとって良いなと思うことや、逆に困っていることなどがあれば教えてください。

良い点は、通勤時間がゼロになったことです。朝起きてパソコンを開けば仕事ができますからね。そのぶん、仕事とプライベートのオンとオフが切り替えづらいということはありますが、それを差し引いても、通勤しなくていいというのは大きなメリットです。

私は、7時から16時に勤務することが多いのですが、6時に目覚めて7時から仕事ができるというのはとてもありがたいです。朝早くから動きたいというよりも、早く仕事を終えたいなと思ってこの勤務時間にしているのですが、16時に仕事が終わることで家族との時間が増えました。

困っていることは、リモートワークあるあるだと思うのですが、運動不足ですね。通勤って意外と運動になっていたんだなと実感しました。いまは仕事が終わったあとに家の周りを歩くようにしています。それでも、確実に体重は増えましたね……もうちょっとハードな運動をしたいなと思います。

あとは、自宅のインターネット環境がそれほどよくないので、会社の環境って素晴らしいなとあらためて感じています。空調も整っていて、快適な速度でインターネットを使えるってやはり良いですよね。

 

ーー入社してから何回くらい出社しましたか?

多くて月に2回くらいです。経費精算や買い物ついでに会社に行くという感じです。やはり、用事がないと行かなくなっちゃいましたね。(さくらインターネット代表の)田中さんが「オフィスを人が集まる場所にしたい」とおっしゃっていますが、それにはすごく共感します。

コロナが収束したあと、自分はどうしたいのかなというのは考えちゃいますね。もしかしたら、快適な仕事場を求めてオフィスに行く機会は増えるのかもしれません。でも、今日のように天候が良くない日などは間違いなく出社したくないですね(笑)。

※編集注:取材当日、関西では強い雨が降っていました。

 

小田島さんが今後やりたいこと

ーーメディアのコンセプトが「やりたいことをできるに変える」なのですが、今後やりたいことや、そのために今取り組んでいることがあれば教えてください。

私自身は幸いにもリモートワークができる環境にいますが、世の中のリモートワークができなくて困っている人たちの支援ができたらいいなと思っています。例えば、リモートワーク環境のセット、VPNや同一ネットワーク内のサーバ、NFSなどを簡単設定で使えるパッケージをつくるとか……。もちろん個人では難しいと思うので、いろいろな方の力を借りることにはなると思いますが、やってみたいですね。

あと、仕事以外のお話をすると、緊急事態宣言などで全然できていない手品をやりたいですね。いまは家にこもって練習をしているだけなんです。以前、リモートで見てもらったこともあるのですが、リモートだと肝心なところで途切れちゃったりすることもあるので、なかなか難しいんですよ。画面越しで見るのと、実際に対面して見るのは全然違います。機会があれば社内でも披露したいですね。

 

ーー最後に、小田島さんが関わるサービスについてもお聞きします。さくらのIoTのよいところを教えてください。

自前でIoTのモノを作ろうと思うと結構大変なんです。ハードウェアデバイスの設計はもちろんのこと、通信プロトコルもHTTPやTCPでは要求を満たせなかったり、デバイスの電力消費を抑えた通信が必要だったり、デバイスの数が増えるとサーバーのスケーリングが必要だったり、さらにデバイスが送ったデータを受け取るために適切な通信プロトコルへの変換が必要だったりします。

さくらのIoTは、これら通信以降の処理をまとめて面倒みてくれます。たとえば「ハードウェアが投げたデータをブラウザやスマホアプリでWebSocketで受信する」程度の機能であればサーバーレスで実装できます。ネットワークやサーバー周りについてくわしくなくても、ネットワークのプロフェッショナルたちが設計したものを安価にご利用いただけるというのは良いところではないでしょうか。通信事業者との契約も不要で、モジュールを購入すればすぐに使えます。「サーバー周りは自分でできるから通信に使うSIMだけほしい」という方は、さくらのクラウドに接続できるSIMも販売しています。ぜひ、多くのお客さまにご利用いただきたいです。

 

ーー本日はどうもありがとうございました!

 

 

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執筆

武田 伸子

2014年に中途でさくらインターネットに入社。「さくらのユーザ通信」(メルマガ)やさくマガの編集を担当している。1児の母。おいしいごはんとお酒が好き。

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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