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”防災”を考える新連載「ポーチでオッケー!BOUSAI!」

”防災”を考える新連載「ポーチでオッケー!BOUSAI!」

今日から月に一回の連載をさせていただくことになりました、時東ぁみです。

さくマガさんには以前、取材してもらったことがありましてお久しぶりになります。

その際もお話したかと思うのですが、2007年に防災士と救急救命技能、2017年にペット災害危機管理士、2018年に環境アレルギーアドバイザー、2019年にペットセーバーを取得して、多くの方に防災意識を高めてもらえるようにメディアやイベントを通じて防災の普及活動をしています。

防災のイメージは?

みなさんにとって“防災”ってどんなイメージがありますか?

お堅いイメージ?男性的?やらなくちゃいけないけど後回し…など、いろいろありますよね。

私の防災普及活動では多くの方が持っているイメージを必要なところは残しつつ、もっと前向きなものに変えていきたいと思っています。

防災はいつもいつでも考えていていいことで、楽しくてオシャレで、家族でよく話すテーマになるように。

 

そんな普及活動をしていく中で、よく質問されることがあります。それは「何を備蓄したらいいですか?」ということ。

2011年の東日本大震災をきっかけに防災グッズ・防災バッグを準備された方も多いと思います。

でも、ほとんどの方が買ったことに満足をしてしまい、そのまま開けてもいないと聞きます。それだと家族を守れるものが家族分入っているのか、重たすぎて持てなくなっていないか、賞味期限が切れていないか、わからないですよね。

 

そこで、この連載では『ポーチでオッケー!BOUSAI!』と題して、常日頃からできて“持ち歩ける防災”をテーマにいろいろな方にオリジナル防災ポーチを作っていただき、中身を紹介してもらい、解説をしていきたいと思っています。

オリジナル防災ポーチでその人がわかる

オリジナル防災ポーチを作るとき、その人の生活、家族構成、持病などによって入れるものが変わってきます。

なので、その方々の常に持ち歩きたい、持っていると安心する物を入れて作ってもらいたいと思います。

 

防災ポーチのサイズは縦14cm、横20cm、マチ2cmのよくあるポーチのサイズです。中にカードサイズほどの仕切りがあります。

緊急時に開かなくならないようにファスナーではなく、マジックテープで開閉。

外側には今の時代、なくてはならなくなったエコバッグをつけてみました。

エコバッグの大きさも一般的なサイズ縦44cm、横40cmです。

広げるとポーチがエコバッグの中に入り、大切なものを入れていても安心な形です。

オリジナルで制作しています。

 

オリジナル防災ポーチ

防災ポーチを作るうえで大切なルール

防災ポーチを作るうえで、もう一つ大切なルールがあります。

それは“重さを500gまでに収めること”。

なぜかというと妊婦さんや赤ちゃんを連れている方は荷物が多いですよね? 男性だと鞄は小さめの方も。そんな方々にも邪魔にならないサイズと重さということで、500mlペットボトルの重さに収めることをルールとさせてもらいます。

これがなかなか難しいかもしれません。不安になるとあれもこれも入れたくなる。でも、必要なものだけを厳選していきたいと思います。

 

時東ぁみの防災ポーチ

時東ぁみの防災ポーチ

連載第一回目は…私、時東ぁみ。

 

家にある防災バッグは家族の分と愛犬の分を揃えていて、ある程度知識もあるので他に備蓄しているものもあります。が、防災ポーチは初めてです。

 

まずは作るうえで、起こりうる災害状況を想像してみました。

地震や水害で仕事先からの帰宅困難、まだまだ収まらない新型コロナウイルス、女性ならではの現象。

想像すると怖いですが、正しく怖がりながら作りました。

 

入れたものは

  • 消毒液
  • 除菌シート
  • 替えのマスク
  • 携帯充電器
  • 充電コード
  • ホッカイロ
  • 女性用ライナー
  • 携帯食
  • お金

 

ポーチの中身

 

まず、消毒液、除菌シート、替えのマスクはコロナ禍では必須のもの。非常時は水が貴重になるので手が洗えなくなります。マスクは付けていないと一時避難所や避難所に入れないこともありますし、感染症予防として。

携帯充電器と充電コードは普段から持っている方もいると思いますが、充電器の充電のし忘れには注意。電池式のほうは電池の替えも入れておくと安心です。

帰宅困難を想像したときに、今のような寒い時期だと体が暖かくなるまで時間がかかるのでホッカイロを入れました。

女性用ライナーはその時に体の具合がどうかわからないので、不安要素をなくすために。

携帯食にチョコと飴とガム。歩いてる間の空腹しのぎに。そして、ガムで唾液を出す効果で口腔ケアを意識。

助けが必要なときのために笛も入れました。大声を出すより体力も使わず、大きな音がでるので入れておきたいもの。

最後にお金はお札と小銭を入れました。非常時には電子マネーやクレジットカードが使えなくなることもあります。なので、適度なお金を入れておいたほうが安心。小銭は電話BOXを使うときに、と思い入れました。金額は人それぞれだと思いますが、入れておいたほうが安心です。

ということで、防災ポーチの重さは490g。収まりました。

 

防災ポーチの重さは490g

さいごに

入れ方を考えてみたり本当に必要なのかと出してみたり、楽しみながら作ることができました。

そこでわかったのは、防災ポーチを作る工程が全て防災バッグに共通していること。

防災バッグも入れ方や重さ、必要かどうかを考えてオリジナルで作ることが重要です。

何を備蓄したらいいかわからない方々も一度防災ポーチを作ってみると、わかりやすいかもしれません。

 

連載一回目は私が作ってみましたが、これからいろいろな方にオリジナル防災ポーチを作っていただき、取材をしていきたいと思っています。

 

これを見てくれた方もぜひ実践して、防災を身近に感じてもらえたら嬉しいです。

 

ちなみに、連載タイトル「ポーチでオッケー!BOUSAI!」は、私が作詞、パッパラー河合さん作曲で作った防災ソング『オッケー!BOUSAI!』にちなんでいます。歌って踊れる楽しい防災ソングです。YouTubeに載せているのでぜひ見てくださいね。

 

www.youtube.com

 

これからどんな方が防災ポーチを作ってくれるのかとても楽しみです。

『ポーチでオッケー!BOUSAI!』の応援よろしくお願いします。

 

執筆

時東ぁみ

1987年生まれ。東京都出身。マルチタレントとして活躍中。防災士やペット災害危機管理士の資格を活かした仕事や、チャリティ活動もおこなっている。 Instagram

編集

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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