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迫佑樹さんがプログラミング教育の他にタピオカ店や美容室を始めた理由

迫 佑樹(さこ ゆうき)さんインタビュー

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迫 佑樹(さこ ゆうき)さん 1996年生まれ。株式会社スキルハックス 代表取締役。大学中退をしてフリーランスのエンジニアとして活動。これまで3500人にプログラミングを教えてきた。現在ではIT関連事業の他に美容室事業・タピオカ店事業も展開。2020年7月31日に『人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略』を出版。
X:@yuki_99_s

各業界の著名人にインタビューをして仕事のヒントを得ようという、この企画。今回はこれまで3500人にプログラミングを教えてきて、現在は株式会社スキルハックスの代表取締役として活躍をしている迫 佑樹さんにお話をうかがいました。

迫佑樹さんがタピオカ店をはじめた理由

ーー本日はよろしくお願いいたします。まず始めにお仕事についてお聞きしたいです。現在はどのようなことをされているのでしょうか?  

 現在は4つの事業をおこなっています。1つ目が教育事業です。プログラミング・動画編集・デザインなどのITスキルを教えている事業ですね。受講生に対して就職先や仕事を紹介することもあります。

 2つ目が店舗系の事業です。美容室やタピオカ店を計4店舗運営しています。3つ目が通販事業です。うちの会社は広告力が強いので、それを活かして通販事業をおこなっています。

最後、4つ目がウェブサービス事業です。コンテンツ販売ができるプラットフォーム「Brain」を運営しています。

ーーIT関連事業の他に、店舗系事業(美容室・タピオカ店)も展開されています。一見、関連性がないように思うのですが、どうして店舗系事業をしようと思ったのか教えてください。  

 これには3つ理由があります。まず1つは事業の分散化。1つの事業に依存することは、すごく怖いんですよね。僕は昔、「アフィリエイト」というブログからの広告収入を得る仕事をしていたのですが、どうしても収入が不安定になってしまうんです。例えば競合他社が出てきて顧客を取られてしまったり、Googleの広告が配信停止されてしまう可能性もありますよね。

 IT関連事業だけをやっていると、そういうリスクがあります。なので、完全に違うジャンルの事業を持っておきたいと思っているんです。

タピオカ店であれば、仮にネット広告が止まっても存続できますから。ショッピングモールに出店しているので、集客ルートが別なんです。こうした集客ルートや収益化の方法が違う分野をいくつか持っておきたいと思って始めました。

 2つ目は美容院やタピオカ店ってITや広告が弱い業態なので、ライバルを追い抜ける勝算があったんです。他社と差別化をすることでうまくいくと思いました。

美容院もタピオカ店も地方に出店しているのですが、広告をうまく回してるところってあまりないんですよ。東京だと結構広告が出ていますが、地方だとあまり出ていないので、広告単価も安くなるんです。既存の広告に対する知見を活かして、全く違うジャンルで違う収入源を作ることを意識しています。

 3つ目は単純に僕がタピオカ好きなんです(笑)。

プログラミング言語を学ぶなら、教材が豊富な言語

プログラミング言語を学ぶなら、教材が豊富な言語

ーープログラミング教育が小学校でも必修となり注目されていますが、初心者が学ぶうえでおすすめのプログラミング言語とその理由を教えてください。  

 最初は勉強しやすい言語からがいいと思います。例えば、Ruby はいろいろな教材が揃っているのでおすすめです。1つプログラミング言語がわかるようになれば、他の言語も結構わかるようになるので、無料で教材がたくさん揃っているような言語を選ぶといいと思います。

 あとは目的によりますね。作りたいものがゲームならゲーム用の言語を学んだらいいし、アプリを作りたいならアプリ用の言語を学ぶのがいいと思います。目的があるなら目的に合った言語、特に目的がないなら教材が豊富な言語がおすすめです。

ーー迫さんがプログラミングを学ぼうと思ったきっかけについて教えてください。  

 昔からパソコンをいじるのが好きでした。たまたま高校の担任の先生がプログラミングをやっていたんです。高校1年生から3年生までの間、ずっとその方が担任でした。その先生がプログラミングをしているのを見て面白そうだなと思っていましたね。

それで、大学生になったときにプログラミング系のサークルに入ったんです。入ってみたら面白かったので学び始めました。

誰かの人生を変えるきっかけに

誰かの人生を変えるきっかけに

ーー続いてお仕事についてお話を聞かせてください。仕事をしていてうれしいこと、つらいことを教えてください。  

 教育事業をやっていると、Twitterで結果報告をしてくれることがあります。「迫さんのおかげで転職できました」とか、「こんな案件を獲得できました」とか。イベントなどで実際にお会いしたときに報告をしてくれることもあります。こうやって誰かの人生を変えるきっかけになれるというのは、とてもうれしいですね。

 つらいことは、なんですかね……。つらいって言うほどでもないですけど、うちの会社はまだ若すぎて、銀行からの融資があまり組めないことですかね。もうちょっと資金があれば事業をもっと拡大できると思うんですよ。ただ、僕は気ままにいろいろやりたいので、株主をたくさん入れて資金調達することは考えてないんです。

 だってIT教育事業をやっている会社に投資してもらって、タピオカ店をはじめたら絶対怒られるじゃないですか(笑)。好きなことをやりたいんです。

ーー迫さんが仕事をするうえで欠かせないツールや、アイテムがあれば教えてください。  

 パソコンとスマホと、あと何かあるかな……。コーディングに必要なツールは一通りパソコンに入ってますけど、最近は資金管理がメインの仕事になっているのであまり使ってないんですよね。 うーん……。Googleスプレッドシートとかですかね。使うツールはだいたいクラウド上にあるので、インターネットが繋がっていれば大丈夫です。

働きすぎて円形脱毛症になったことも

働きすぎて円形脱毛症になったことも

ーー現在のワークライフバランスについてうかがいたいです。決まった休みはあるのでしょうか? 現在の仕事の忙しさについて教えてください。  

 決まった休みは特に取ってないですね。毎日、なにかしらやっている状態ですけど、めちゃくちゃ忙しいかというと、そんなこともないです。以前は働きすぎて円形脱毛症になったこともあります。ストレスというよりは、睡眠不足が原因だと思うんですけどね。睡眠は大事です。

 最近は資金管理や予算決め、事業の進捗チェックが主な仕事ですね。教育のところは僕が全部見ていますけど、それ以外の事業には事業部長がいるので任せています。

日頃から情報収集はもちろんやっていますが、それが仕事かと言われたら仕事じゃないような気もしますし、そんなに忙しい感じはないですね。

ーー新型コロナウイルスの影響で働き方にも変化があったのか教えてください。  

 もともと、うちの会社は実店舗を除いてフルリモート勤務なので、働き方にはあまり変化はないですね。ただ、事業には影響がありました。美容室やタピオカ店は赤字にはならなかったですが、売上と利益はだいぶ下がったんです。逆にIT教育事業は伸びましたね。オンラインでやっていますから。

今回、新型コロナウイルスの影響があって、あらためて事業はちゃんと分散しておかないといけないなと思いました。

ーー迫さんはSNSのフォロワーが多いですが、SNSの運用で気を付けていることを教えてください。  

 あまり炎上させることが好きじゃないので、人を貶(けな)さないことはもちろん、僕のSNSを見たら頑張りたいと思ってもらえるアカウントにしたいですね。いろいろと新しいことに挑戦している様子を発信してきたいと思っています。

あと、普段から僕の価値感について発信しています。勉強することは大事だよとか。そういうことに共感してくれた人だけが集まってくれる場所になればいいなと思っています。

迫 佑樹さんの「やりたいこと」

ーーメディアのコンセプトが「やりたいことをできるに変える」なのですが、今後やりたいと思っていることを教えてください。  

 会社としては不動産事業をやりたいですね。やっぱり不動産は規模が大きくて、融資も受けやすいですから。あとは通販事業の拡大もしていきたいです。それとタピオカ店はフランチャイズで加盟している側なんですけど、フランチャイズの本部を作っても面白いかなと思っています。

ーーITスキル教育事業からタピオカ店まで、独自の戦略で事業を拡大している迫さん。これから先の進化も楽しみにしています!

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執筆

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

編集

武田 伸子

2014年に中途でさくらインターネットに入社。「さくらのユーザ通信」(メルマガ)やさくマガの編集を担当している。1児の母。おいしいごはんとお酒が好き。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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