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社内外の垣根なく「エンジニアをつなぐ」。コミュニティマーケティングの仕事とは?

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「エンジニアをつなぐ」ことをミッションに掲げるさくらインターネット マーケティング部 コミュニティマーケティンググループ。メンバーの多くが元エンジニアであり、日本各地の技術コミュニティイベントに参加するなど、さくらインターネットのファンを増やすための活動に力を入れています。2023年からこのグループに加わった安永 真依子に、業務内容ややりがいについて聞きました。

安永 真依子(やすなが まいこ) プロフィール

マーケティング本部 マーケティング部 コミュニティマーケティング
大学卒業後、大手の通信・IT企業に勤務。サービス開発からR&D、運用、設計、フロントSEなど幅広い業務を担当する。2021年に退職後、1年間の韓国留学を経て、2023年9月さくらインターネットへ入社。

さくらならコミュニティ活動の経験を活かせる

さくらインターネットに入社する前の経歴を教えてください。

大学は情報工学部で、卒業後は大手の通信・IT企業に12年間勤務し、その大半をエンジニアとして過ごしました。

最後の何年間かはエンジニアとしての仕事以外も増えてきたのですが、その結果、私がやりたいこととは少し違うかもしれないと感じるようになりました。

あと、その当時習い始めた韓国語を現地で学んでみたくなったんです。それで退職を決め、韓国に1年間の語学留学をしました。帰国後、2023年にさくらインターネットに入社していまに至ります。

なぜ、さくらインターネットに入社したのでしょうか?

前職時代に技術カンファレンスで知り合った人がさくらインターネットのコミュニティマーケティンググループにいて、私が韓国から帰国したばかりのタイミングで、「うちのチーム、人手が足りていないから一緒に働こうよ」と誘ってくれたんです。

それでカジュアル面談を受けたんですが、「コミュニティーマーケティンググループのミッションは『エンジニアをつなぐ』こと。エンジニアとお客さま、場合によってはエンジニア同士を、社内外の垣根なくつなぎます。だから技術を知っているだけではなく、人と話すことが好きな人と一緒に働きたいんです」と話してくださいました。私は前職時代から活発にコミュニティ活動をしていたので、その経験を活かせるし、自分に合っているかもしれないと思ったんです。

「コミュニティ活動」とは、具体的にはどんなことを指すのでしょうか?

エンジニアにおけるコミュニティとは「ある特定の技術が好きな人の集い」を指します。たとえば「PHPカンファレンス」であれば、PHP好きな人たちが集まって、技術について話し合ったり講演を聴いたりします。

安永さんが所属する「マーケティング本部 コミュニティマーケティンググループ」ではどのような方が働いているのでしょうか?

私を含めて5人のメンバーがいます。私が入る以前から業務を担っている方のなかには、エンジニア界隈で顔が広い方がいて、その方たちがやっていた仕事を引き継ぎ、整えているところです。

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技術コミュニティのイベントで全国各地を飛び回る!

業務内容を教えてください。

コミュニティマーケティンググループはさくらインターネットのファンを増やすためにつくられた部署で、社内外のエンジニアと関係性を構築するのが仕事です。

たとえばイベントに出展したとき、来場者から「〇〇ができる人を探している」と相談されたら、「うちのエンジニアのなかにくわしい者がいます」とお伝えしてつなぐ。場合によっては、社外のエンジニアをつなぐこともあります。また、他社と一緒にイベントを開催することもありますね。

技術コミュニティのイベント参加がおもな業務なのでしょうか?

はい。技術コミュニティのイベントへの協賛申し込みや、展示ブース対応がメイン業務となります。技術コミュニティのイベントは、上期(4~9月)はそれほど多くないのですが、下期(10~3月)はほぼ毎週末どこかで開催されていて、忙しい時期は出張先から出張先に移動することもあります。イベントは土日に多いため、土日に出勤する代わりに平日のどこかで代休を取っていますね。

技術コミュニティのイベントってそんなに多いんですね。

そうなんです。スタッフとして運営に関わる場合もあれば、一般参加者としてイベントに行くこともあります。スタッフとしては「JANOG」や「NaniwaNOG」などの運営に携わってきました。

また、技術コミュニティの支援も業務の一環としておこなっています。一般的な技術コミュニティは、基本的にボランティアで活動しているため、あまり予算がないんですね。だからさくらのクラウドやさくらのVPSを提供することで支援しているんです。提供するかどうかの検討と判断をし、提供する場合はどんな構成がよいかを考えています。

技術コミュニティのイベントではなく、自社イベントの開催運営に携わることもあるのでしょうか?

はい。たとえば、毎年クリスマス時期に開催している「さくらの聖夜」というイベントの運営を担っています。さくらインターネットのお客さまやファンの方たちを集めて、1年を振り返ったり、社員が自分のプロジェクトや技術について発表したり、懇親会をしたりします。昨年(2024年)は60名以上の方にご参加いただきました。

すごいですね! イベントが多いようですが、自宅でする業務もあるのでしょうか?

はい。たとえば、オウンドメディア『さくらのナレッジ(通称:さくナレ)』の編集をしています。さくマガと同じくさくらインターネットのオウンドメディアですが、さくナレはエンジニア向けの技術系ブログのような内容です。自分で記事を書いたり、寄稿してもらった原稿を編集したりしています。コミュニティイベントのレポートをさくナレで公開することもあります。

あとは、SNS運用もやっていますね。「さくらのコミュニティ」というXのアカウントがあり、私たちのチームが全員で運用しています。

>>さくらのコミュニティ(Xアカウント)

業務内容が多岐に渡っていますね。

そうなんです。あとは「女性の働きやすさを考える」ことも業務の1つですね。女性エンジニアがもっと増えてほしいので、「JANOG」というネットワーク系のイベントで女性を集めたランチ会を企画したり、さくらインターネットの東京支社で女性を集めたイベントを開催したりしています。また、女性向けのイベントでファシリテーターを依頼されたので、そこでもさくらインターネットにおける女性の働きやすさについてお話してきました。

さくらインターネットの女性エンジニアのインタビューはこちら
>>さくらの女性エンジニア Real Voice

エンジニア時代には出会えなかったお客さまに出会えた

「イベントのために出張先から出張先に移動する」とうかがいましたが、忙しい月はどのようなスケジュールで動いているのでしょうか?

1か月の間に北海道→大阪→東京という移動を2回繰り返したことがあります。社内ではかなり出張が多いほうではないかと思いますね。

前職を離れた理由の1つに、「エンジニアとしての仕事以外のことが多くなったから」とお話しされていました。現在もエンジニア職ではありませんが、そのことについてはどう考えていますか?

エンジニア界隈の情報もある程度はウォッチしていますが、エンジニア同士の会話に入っていけるほどの情報を追えていないのが少し寂しくはありますね。

ただ、いまの仕事には満足しています。マーケティング担当者として、エンジニアをしていたときには出会えなかったお客さまにも出会えるので、やりがいを感じています。

さくらインターネットにおけるご自身のミッションは?

まだリーチできていない層にリーチしていくことと、学生のファンを増やしていくことです。よく関西の学生団体とお話をするなかで、「さくらインターネットを知ってはいるけれど、サービスを使ったことがない」という学生の方が多いので、もっとサービスを活用してもらえるような施策を考えています。具体的には、データセンターの見学会を開催したり、「NaniwaNOG」というネットワーク系のイベントにスタッフとして携わったりしていますね。

チームの強みは、メンバーの多くが元エンジニアであること

さくらインターネットで働くことのやりがいを教えてください。

イベントの展示ブースで、さくらのサービスを使ったことがないというお客さまに「こういう使い方ができますよ」と説明して、「使ってみます」とか「知り合いに紹介します」と言っていただけたときはやりがいを感じます。あとは、サービスを提供した団体から感謝されるとうれしいですね。

また、イベントの展示ブースにご来場いただいたお客さまに顔を覚えてもらえるのもありがたいです。私が紹介した技術やサービスを「使ってみたらこうだったよ」というふうに、前回の話の続きを聞かせてもらえると、とてもやりがいを感じます。

エンジニアの仕事とマーケティングの仕事を両方知っているからこそ感じる、コミュニティマーケティンググループの強みを教えてください。

コミュニティマーケティンググループは私を含めてメンバーの多くが元エンジニアなので、技術に関する深い話をすることができます。他社では採用担当が技術広報を兼ねていることも多いですが、私たちはエンジニアの立場で、エンジニアの言葉で話せるところが強みです。

どんな人と一緒に働きたいと思いますか?

技術が好きで、かつ人との出会いも好きな人です。老若男女問わず、誰とでも話せるような人が理想ですね。イベントには小学生が来ることもあれば、ご年配の方が来ることもあります。学生さんなど、まだあまり技術にくわしくない方が来ることも。だから、エンジニアだけに通じる言葉ではなく、知識がない方にも噛み砕いて伝えられるような、そんなコミュニケーションができる方と働きたいです。

今後、やりたいことを教えてください。

コミュニティマーケティンググループは、「ここを改修してほしい」「こんな機能を追加してほしい」といったユーザーの声をヒアリングし、内容を各チームに伝達する活動もしています。今後はこの業務にもっと力を入れて、“目安箱”みたいなシステムを構築したいです。お客さまからの要望が何件来ているのかが表示されたり、改修されたら「改修済み」と表示されたりするようなものがあれば、よりお客さまの声に応えられると思います。

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安永さんのある日のスケジュール

9:30勤務開始
イベント会場に移動
ブース設営、ブリーフィング
10:00展示案内
来場するお客さまとコミュニケーション
13:00お昼休み
14:00展示案内
18:00ブース撤収
ブリーフィング
18:30退勤

執筆

吉玉サキ

エッセイも取材記事も書くライター。 北アルプスの山小屋で10年間働いていた。著書に『山小屋ガールの癒されない日々(平凡社)』『方向音痴って、なおるんですか?(交通新聞社)』がある。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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