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幅広くコンピューティングに関われる。プロダクト担当 田籠聡に聞く、さくらの魅力とは?

転職組に聞く入社理由「なぜさくら?」

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さくらインターネットには、有名企業を何社も渡り歩いてきた経験豊富なエンジニアがいます。本シリーズでは『転職組に聞く入社理由「なぜ、さくら?」~エンジニア職編~』と題し、これまでのキャリアや入社理由を紐解きながら、他社を経験しているエンジニアだからこそわかる、さくらインターネットの魅力を探ります。

第3回は、大手、ベンチャー、スタートアップ、フリーランスと、さまざまなフィールドで活躍してきた経験を持つ、さくらインターネット クラウド事業本部の田籠 聡にインタビュー。入社後に抱いた会社の印象や、さくらインターネットでエンジニアとして働くことのやりがいなどについてくわしく聞きました。

田籠 聡(たごもり さとし) プロフィール

さくらインターネット クラウド事業本部
大学卒業後、インターネットサービスプロバイダ、ITインフラ系のSIerで働いたのち株式会社ライブドアに入社し、インフラ担当やデータ分析関連を担当するプログラマーとして勤務。その後、トレジャーデータ株式会社に参画し、バイアウトなどを経験したあと離職。フリーランスとして技術顧問や個人サービス開発などに数年携わったのち、2024年8月にさくらインターネットに入社。

大手もベンチャーも外資もフリーランスも経験!

エンジニアの道に進んだ理由を教えてください。

小学生のときからパソコンをいじるのが好きで、高校生からは趣味でプログラミングをやっていました。やっているうちに「どうもわりと得意っぽいぞ」とわかったので、エンジニアになろうと思い、工学部のセンサーや制御などについて研究する学科に進みました。ロボットの制御や信号処理などの基礎をやったあと、とくにソフトウェア関連の研究をしていましたね。

大学卒業後、新卒でインターネットサービスプロバイダに入社されたそうですね。

大学時代からアルバイトとして働いていた会社に入社して、システム開発をしていました。ただ、担当していたプロジェクトの状況がかなり厳しくて……。「やってられるか!」と思い転職活動をして、入社から1年で転職しました。

その後、インフラ系のSlerに転職したんですね。

はい。僕はプロジェクトマネージャーや営業を担当して、協力会社の人に手を動かしてもらっていました。そこで4年ほど働いたんですが、「やっぱりプログラミングをやりたいな」と思うようになって。それで、知り合いがいたライブドアに転職しました。

ライブドアには何年間在籍したんですか?

やっぱり4年半くらいです。僕が入社したときはすでに韓国企業の子会社になっていて、そのあと紆余曲折を経てLINE株式会社になりました。だから入社したときはライブドアで、退職したときはLINEでしたね。

その後、トレジャーデータというスタートアップに入ったそうですね。ここはどんな会社でしたか?

本社がアメリカにあって、僕が入った当時はワールドワイドで従業員が30人くらいでした。本社がアメリカで、上司はいわゆるシリコンバレーにいる人たちだし、社内のコミュニケーションも基本的に英語。アメリカに出張することも多かったです。環境も仕事内容も大きく変わって、すごくおもしろかったですね。

トレジャーデータを退職後はフリーランスになったそうですね。

そうです。トレジャーデータにいるころから副業で技術書をちょっと書いていたんですけど、それに本格的に取り組もうと思って。本を書きつつ、個人事業主としていくつかのスタートアップの技術顧問をしていました。

大手もベンチャーも外資もフリーランスも経験しているんですね。

飽き性なこともあって、1つの仕事を充分にやりきったら「もういいかな、次に行こう」と思うんです(笑)。だから結果的にいろいろな経験をしていますね。

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ビジネスが成長している勢いを感じられる会社

さくらインターネットに入社したきっかけを教えてください。

フリーランスもたっぷり経験したのでそろそろフルタイムで働こうかと思って、そんな心境をSNSに書いたんです。そうしたら、ライブドアとLINEで一緒に働いていた長野さん(現:さくらインターネット クラウド事業本部 副本部長)から「うちで一緒に働きませんか?」とお誘いがあって。それで、さくらインターネットで働くことにしました。

僕が働いていた当時のライブドアのオフィスと、さくらインターネットの東京オフィスって同じビルなんですよ。だからライブドア時代、さくらインターネットの人たちと勉強会で知り合ったり、社長の田中さんも含めて飲みにいったりしていました。そういう縁があったので、入社したときは「やっぱりここにたどり着いたか」と思いましたね(笑)。

もともと縁があったんですね! 40代での転職ですが、ハードルを感じることはありましたか?

あまりなかったです。同じ月に入ってきた同僚もいっぱいいますが、40代はめずらしくないので。リモート勤務なので、そもそも周りの人の年齢を知らないんです。僕も気にしていないし、みんな知らないんじゃないかな。さくらインターネットは年齢で制限することがぜんぜんなくて、むしろ「経験を重ねてからのジョインは大歓迎!」という雰囲気がありますね。

実際に入社してみて、会社の印象は変わりましたか?

サービス全体の印象は外から見ていたときとあまり変わりません。一方で内部の状況を見ると、歴史のある会社のわりには想像以上にワイルドでしたね(笑)。

ただ、僕はある程度ワイルドな状況も好きなんですよ。というのも、ビジネスに勢いがある会社って、どうしても内部の整備も発展途上なので、結果的にワイルドな状況になるものなんです。整備が追いつかないのはビジネスが成長している会社ではよくあることなので、僕はその感じがけっこう好きですね。

チームに属さず、全社にまたがるプロジェクトに挑戦

現在の業務内容を教えてください。

プロダクト担当として、さくらのクラウド全体のサービスをよりよくするために動いています。また、いままで以上に幅広いお客さまに使っていただくためにはどうすればいいのかを考え、お客さまに届きやすくするのが仕事です。

田籠さんは「クラウド事業本部」とのことですが、チームには属していないのでしょうか?

そうなんです。本来は事業部の下にさまざまな部やチームがあるんですが、僕は事業部付きになりました。というのも、僕の仕事はおそらく会社全体にまたがるプロジェクトになるんですね。別の事業部の人との会話も多いですし、どこかのチームの所属にすると自由度が制限されてしまうということで、いまの形になりました。

田籠さんが担当している「さくらのクラウド」についてですが、ガバメントクラウドに認定1されたことによって、変えていかなければならないこともあるのでしょうか?

変えていくべきことは多いですね。いままでは、サーバーがあって機械があってデータセンターがあって、それをどうやって売っていこうかと考えていました。けれど、ガバメントクラウドとなると要件がいろいろあって、さらにソフトウェアでサービスを作ってそれを使ってもらうことも考えなきゃいけない。僕は基本的にはソフトウェアをやってきた人間なので、どういうソフトウェアがどういう形で提供されるとお客さまがよろこんでくれるかを考えていきたいです。

今後、作るべきものがたくさんあるんですね。

会社として提供していくものは増えますね。基本的にはそれぞれに開発チームがついて作るんですが、僕はそこに対して必要なインプットをするのが仕事です。また、開発が終わるまで社内に情報が共有されないと、セールスやマーケティングやサポートの人が困りますよね。そういったロードマップ的な情報の共有を、よりスムーズにできるよう強化していくのも僕の仕事の1つです。

さくらインターネットでエンジニアとして働くことのやりがいを教えてください。

さくらのクラウドサービスって、自分が作ったものをユーザーに使ってもらえるんですね。自分が作ったソフトウェアをほかの人がシステム開発に使うのって、普通では体験できない状況なんですよ。たとえば、有名なプログラミング言語やデータベースソフトウェアを作れば、それが人に使われることはあるけど、そういうものを作れる人はごくわずかですし。自分が作って提供したものをたくさんの人に使ってもらえる状況は、やりがいにつながると思います。

幅広くコンピューティングに関われるのがさくらの魅力

いろいろな会社を経験してきているからこそ思う、さくらインターネットならではの魅力はどんな点にあると思いますか?

パブリッククラウドをやっていること自体がすごくユニークなので、そこはおもろいですね。よく使われるクラウドサービスって基本的にはアメリカの会社だから、日本国内で日本を拠点としてクラウドサービスを作れる状況はすごくレアで魅力的だと思います。

あと、技術的にやっていることの幅が広いのもおもしろいと思います。ソフトウェアはもちろん、サーバーやネットワークのハードウェアそのものを扱っているし、それをうまく扱うための設備、たとえばデータセンターの土地や建物やそこに引く電力もビジネスそのものに大きく関わってくる。すごく幅広くコンピューティングに関われるのが、さくらインターネットの魅力だと思います。

働き方や働きやすさという点ではどうですか?

すごく働きやすいですね。うちは子どもがまだ小さいんですけど、子どもの状況に合わせて勤務時間をずらせるのがありがたいです。周りの人たちも当たり前にそうしているので、それが自然にできる雰囲気なのはすごくいいなと思います。

さくらインターネットのビジョンは“「やりたいこと」を「できる」に変える”ですが、今後さくらでやりたいことはありますか?

システム開発をするうえで「こういう機能があればいいのに」と思うけど、残念ながらさくらのクラウドにはない、という機能がまだまだあります。そういう機能をどんどん世に出していきたいです。また、お客さまがさくらのクラウドでシステム開発をするとき、これまではすごく苦労しないとできなかったことや、技術力不足であきらめていたこともあると思うんですね。そういうことが簡単にできるように、さくらのクラウドをよりよく進化させたいです。

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田籠さんのある日のスケジュール

9:30勤務開始
10:00進捗確認
定例ミーティングに参加。開発状況や同僚のその日の様子などを把握
10:30作業
情報収集や提案用ドキュメントの作成など、自分の作業に取り組む
12:00昼休み
13:00ミーティング
開発中のサービスについて関係者とディスカッション
14:00交流会
エンジニアの社内交流会に参加
15:00作業
18:30退勤
残った作業を済ませて退勤

(撮影:ナカムラヨシノーブ)

  1. 2025年度末までに技術要件をすべて満たすことを前提とした条件付きの認定。 ↩︎

執筆

吉玉サキ

エッセイも取材記事も書くライター。 北アルプスの山小屋で10年間働いていた。著書に『山小屋ガールの癒されない日々(平凡社)』『方向音痴って、なおるんですか?(交通新聞社)』がある。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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