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クラウドソーシングの進化で「フツーの主婦」が 3ヶ月で個人事業主になった話

筆者は現在、Webライターとして 5年目に突入するのですが、そもそも「ライター」になりたいと強く願っていたわけではありません。

なんとなくここまで来てしまった、というのが実情です。

短大卒業後は 5年間、事務職として働いてから寿退社し、結婚後は嫁ぎ先の同族会社の事務をゆるく手伝っていた程度で、キャリアと呼べるものは何もありません。

しかし、ある日、クラウドワークスでライティングの仕事を「主婦のお小遣い稼ぎ」で始めたことから、なぜか自分のキャリアが発現しました。

 

現在、クラウドソーシングの進化により、私のような「フツーの主婦」の方がキャリアに目覚め、個人事業主になるケースが多いようです。

 

そこで本記事では、「普通の主婦でも自分のキャリアを形成できる時代になった」ということを、自身の経験も交えてお話しようと思います。

よろしければ、参考にしてください。

フツーの主婦が簡単に起業できる時代に

SNS を開くと、そこにはさまざまなフリーランスが情報発信をしており、なかには主婦でありながら事業主としてバリバリ仕事をこなしている方も多く存在します。

ここでは、開業する女性の割合やクラウドソーシングの現状について解説しましょう。

開業する女性の割合は 24.5%で調査開始以来最も高い

下図は、日本政策金融公庫 総合研究所がまとめた「開業者に占める女性の割合」のグラフです。参照すると、2022年度における女性開業者の割合は 24.5%で、調査以来最も高い数値となりました。

 

いまから 30年前である 1992年の女性開業者は 12.9%で、その後もしばらくの間は 10%台で推移していました。

2014年からは 16%を超え、2020年には 20%台にアップし、その後も上昇傾向がみられます。

出典:日本政策金融公庫 総合研究所「2022年度新規開業実態調査」 P3

クラウドソーシングが広がり在宅で仕事ができる

現在、クラウドソーシングの大手といえば、クラウドワークスなどが挙げられます。

下図は、総務省の資料で示された「クラウドワークスの会員数推移」のグラフです。

参照すると、2012年9月末には 0.6万人であった会員数が 2015年9月末頃からみるみる増え始め、2017年9月末には約152万人へと大幅に増えました。

2021年9月末時点でのユーザーは 470万人、クライアント数は 76万社に達しています。*1

出典:総務省「平成30年版 第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長

クラウドワークスではシステム開発・運用、Web制作、デザイン制作、ライティング、翻訳、写真、動画、事務などオンラインで完結する仕事が多く提供されており、外で働くことが厳しい環境の主婦でも自宅で仕事を受注できます。

クラウドソーシングは子育て世代の 20代~40代主婦に人気

男女平等が声高に叫ばれている現代においても、家事や育児の負担は女性に重くのしかかっているのが現状です。

朝早くから起きて家事をこなし、家族を送り出してから出勤し、仕事でクタクタに疲れた状態で帰宅しても、食事の支度や洗濯ものを取り込むなど家事をしなければなりません。

家事に協力的な家族がいる人ばかりではないため、働く主婦の方は体に鞭打ちながら日々の生活を送っているといえるでしょう。

 

そのような背景があることから、多くの女性が新しい働き方をクラウドソーシングで求めるようになりました。

下図は経済産業省による資料です。参照すると、クラウドワークスで女性がクラウドワーキングをする理由として、「時間と場所にとらわれない働き方をしたい」という人が 73%を占めました。

家事と仕事を両立しやすい仕事スタイルを確立できるので人気となっています。

出典:経済産業省「クラウドワークスのご紹介」 P8

一般に、家事や子育てで忙しい 20代〜40代に限って集計すると、クラウドソーシングで業務を受けてみたいという割合は 50.0%と高い割合を示しています(下図)。

出典:総務省「平成30年版 第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長

オンラインで完結する仕事なら主婦でも開業しやすい

通常、オフィスや店舗を構えるとなると、高額な初期費用が必要です。

しかし、飲食業など実店舗が必要な業種と違い、オンラインで完結する仕事なら自宅で業務をおこなえます。家賃などの経費がかからないので、主婦の方でも開業しやすいのがメリットです。

ここではクラウドソーシングの実態や、主婦でも安心して開業できる理由について解説します。

クラウドソーシングのフリーランスはライター関係が約4割

独立行政法人  中小企業基盤整備機構によると、クラウドソーシングのフリーランスはライター関係が約4割とのことです。*2

 

日本労働組合総連合会が調査した「ネット受注をするフリーランスに関する調査2020」によると、仕事をインターネットで受注しているフリーランスのうち、クラウドソーシングを利用している割合は 70.7%となりました。*2

 

紙媒体と違い、Webメディアではとくに資格がなくてもできる案件も多く、参入障壁は低いのが特徴です。

初期費用・運転資金がかからないので主婦でも安心して開業できる

オンラインでの仕事はパソコンとインターネット環境があれば受注することが可能です。

パソコンやインターネット環境はそもそもすでに完備している家庭も多く、ビジネスをするために改めて初期費用や運転資金を用意する必要がありません。そのため、主婦でも安心して開業できます。

 

カフェなどの飲食業やハンドメイド作家のように運転資金や資材費もかからないので、開業後も金銭的な負担なしに仕事ができます。

世間知らずの主婦がなんとなく Webライターに

参入障壁が低く金銭的な負担もないことから、フツーの主婦から Webライターになる方が珍しくありません。じつは、筆者もそのような背景から Webライターを始め、成功とは程遠いですが失敗もなくライター業を継続しています。

 

世間知らずのアラフィフ主婦である私が、「なぜ Webライターになれたのか」「なぜ続けていられるのか」を一例としてご紹介させていただきます。

クラウドソーシングで記事を書けば誰でも「自称:ライター」になれる

じつのところ筆者の場合は、すでに家族が経営する会社で事務員として働いているため、もう1つのキャリアを持つことは考えてもいませんでした。子育ては落ち着いたものの、家事と仕事でそこそこ忙しかったからです。

 

ある日、なんとなくネットサーフィンをしていたところ、クラウドソーシングのサイトを見つけ、在宅で仕事を受注できるということに興味を覚えました。そこで注目したのがクラウドワークスです。国内最大級であり、総務省が「新しい働き方」として紹介していたことから安心して利用しています。

 

ちなみにクラウドワークスでの最初の案件は、文字単価0.6円の夢占いの記事作成です。1記事 4,000字で 2,400円の記事を 10記事まとめて提出するという案件で、手数料を引いた報酬が約2万円でした。ライターは未経験ではあるものの、リサーチして書類作成をするのが事務職として日常茶飯事だったこともあり、とくに苦もなく無事記事を納品しています。

 

ラッキーなことに担当者が優しく、よい印象で初仕事を終えたことから、さらにライティングの仕事をやってみたくなり現在に至るというわけです。

 

このように、誰でもクラウドソーシングで記事を書けば「自称:ライター」になれます。

 

もちろんブラックな案件にもその後、いくつか遭遇しました。「急に契約を切られる」「エンドレスな修正依頼に悩まされる」など、正直キツイ経験もたくさんあります。

 

始めた当初は義父に「インターネットでの仕事なんて、騙されているんじゃないの〜?」と言われたこともありました。社会経験の乏しい嫁が、怪しい仕事に手を出しているのではないかと心配していたようです。

しかし、ある財閥系ハウスメーカーで記名記事を執筆するようになってからは「そういう知的な仕事ってよいと思うよ! 頑張りなさい」と言ってもらえるようになりました。どうやら安心していただけたようです。

開業したのは税務申告のため

何ヶ月かライティングの案件をこなしていくうちに、少しずつ自分のビジネスでの収入が増えていくようになりました。このペースでライター業をしていくと税制上の扶養範囲を超える見込みが出てきたのと、税務申告の義務が発生したため、ライターとして開業しています。税務申告をする際に、小規模でも青色申告をするほうがメリットが大きいと考えたからです。

 

幸いなことに、クライアントが定着していたこともあり、ライターを始めてから 3ヶ月で個人事業主になっています。家業の事務作業はいくらか減らしていますが、自分のペースで現在もおこなっています。

いまだに続けていられるのは「キラキラ」していないから

実際に Webライターになって感じたことは、とにかく地道な作業だということです。

私は初心者にスキルを教える講師業や情報商材・電子書籍の販売などは一切おこなっておらず、ひたすらクライアントワークだけをしています。

理由は、単に人様に教えるほどのスキルを持っていないからです。自分の現在のキャパシティ(ライター&家業の事務&主婦)を考えると、ライター 1本に集中するのがちょうどよい感じだと思います。

 

私の場合、いままでライターを続けてこられたのは、等身大の自分でいられたからです。

SNS での「キラキラ起業」にはまったく関心がなく、ライター界隈のコミュニティにも属していないので、クライアント以外の人脈はほぼゼロの状態です。

 

ただ、人間関係のしがらみがないため、仕事の内容はラクではありませんがストレスなしで継続しています。

 

あとは、幼少の頃から読書が大好きで大量の文字を読むのが苦ではないことも挙げられます。つまり、自分が「好きで得意とする分野」であるから続けてこられたといえます。

現在も「キラキラ」してはいませんが、自分なりに「生き生き」と楽しく活動しています。

まとめ:自分が成長できた仕事だけが、未来の自分の強みとなる

クラウドソーシングの進化により、フツーの主婦でも自分自身のキャリアを築ける時代が到来しました。オンラインでの仕事ならばコストもかからないため、家族に迷惑をかけずにビジネスをおこなえます。

 

ただ、クラウドソーシングの中には、なんの実績にもならず消耗するだけの激安案件も存在します。未来の自分のキャリアをつくるのは、現在の自分が手がけている仕事の内容です。

未来の自分の強みとなるようなキャリアを積み重ねていくことが大切ではないでしょうか。

執筆

矢口 美加子

ライター・宅地建物取引士・整理収納アドバイザー。宅建・整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級の資格を取得済み。不動産・介護リフォーム・不動産投資・整理収納関連の記事を複数のメディアで執筆。ライター業の他に、家族が経営する会社の事務もこなす。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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