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個人事業主のための、忙しい時期の乗り切りかた。

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個人的に、この冬は怒涛の仕事量だった。……というと「なんだなんだ、忙しい自慢か」と言われそうだが、正確には「忙しかった自慢(?)」である。個人事業主である自分にとって、仕事があるのは本当にありがたいことであり、忙しいのはいいことなのだが、それは自分のキャパシティの範疇であれば、ということだ。この冬はなんやかんや重なって、個人的には「いや、こんなに大量の文字をいままでの人生で生み出したことはあっただろうか」という気分になっていた。

というわけで、今回は冬を経て忙しさが落ち着いた自分にとって、「個人事業主にとって忙しいときにどのようにして乗り切るべきか」という反省をおこないたい。

怒涛の仕事量になってしまった理由

まず、なぜこの冬は怒涛の仕事量になってしまったのか。それはもうひとえに書籍の執筆が重なってしまったからだ。

以前もこのコラムで書いたことがあるが、連載と書籍というのはまったく別軸で動いている。連載は通常分あって、それに書籍の書き下ろしが加わると、別プロジェクトが動くようなかたちになる。単純に作業量が増えるのである。私は書籍がかなり好きなので、書籍の仕事はなんだかんだとても楽しいのだが、それでも毎度「書籍って……文字数多い!」とびっくりする。書籍一冊は約10万字。この連載のような普通のWebコラムは2,000字程度なので、単純にこの記事を50回分書くようなものなのだ。ねえ、多くないですか?

とはいえ私自身、それくらい読みごたえがある書籍でないとお金を払いたくないので、10万字くらいを目安に書いている(もちろんジャンルによって適正文字数というものがあるので、この目安が絶対に正しいというものではありません。念のため)。

さて、私は4~6月に毎月1冊ずつ、3冊連続刊行という状況になっていた。するとまあ、各書籍の仕事を並行して進めることになる。もちろん連載をまとめた本もあるのだが、しかしそれにも書き下ろしがあったりする。というわけで怒涛の仕事量になってしまったのだった。

 

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忙しいときに重要視していた「3点」

さて、振り返って私が忙しいときにも気をつけていたことは、以下の3点だ。

①ある程度忙しいことをSNSで言っていく

これは自分なりに今回気をつけていたことで、なんだか忙しいときというのはメールの返信が遅くなったりLINEの返信が雑になったり、不義理をしがちである。私の場合はとくに不義理をしがちである(だいじなことなので2回書きました)。

もちろん、忙しいからって不義理をしていいわけではない。メールなんてはやく返せば返すほどいいに決まっている。だがそれでもLINEを返すHPが残っていないときはある。そういうとき、「いま忙しい」ということがSNSで伝わっていれば、たとえLINEが返されなくともなんとなく察してくれる友人が増えるというものである。たぶん。

といっても、あんまり言いすぎると忙しいのでしょうと仕事相手の方から気遣われることになり、それはもう申し訳ないので、あんまりやりすぎもよくないと思うのだが……。

②水を飲む

以前にもこの連載で書いたのだが、私の場合、忙しいと水を飲まなくなる。……すごい原始的な話だが、しかし水を飲むというのは思いのほか重要であると私は感じている。

というのも、忙しくて食べられなくなる人というのはこの世にたくさんいる気がするが、私はそのような人種ではない。忙しいとむしろ食べてしまう(で、太る)。しかし水は飲まなくなる。単純に水を飲むのを忘れるのだ。

しかし水を飲まなくなると、体がなんだかだるーくなる。眠くなる気もする。ただでさえ冬は、水を飲む機会が少なくなりがちなように思う。だが水を飲まないと体調も悪くなりやすい気がするし、なにより体のだるさが全然違う。水は飲もう。というわけで私はこの冬、2リットルの水を入れられるポットと、魔法瓶を買った。これであたたかいお湯がいつでも飲める! デスクにおいて大活躍した。水は飲もう。

③やることを書き出す

これまた原始的な話だが、やはり大切だな……としみじみ思った。というのも、私はいつもスマートフォンのスケジュールアプリで予定管理をし、紙の手帳に「その日やることリスト」みたいなものをつくっている。

が、余裕がなくなると、紙の手帳にやることを書き出すのをやめてしまうのだ。なぜなら余裕がないから、「とりあえずやばいものから手をつける」という状況になる。リストなんてつくっていられるか、と思ってしまうのである。

しかし、結果的にはやはり時間をとってでも「やることリスト」はつくったほうがいい。なぜなら「今日どこまで仕事が終わればOKなのか」がよくわからなくなるからだ。忙しいときは何が何やら、と優先順位をつけるのが下手になる(私の場合は)。とにかくリストに書き出すことで、優先順位を客観的につけられる……と誰かが言っていた。忙しいときもリストづくりは怠らないようにしよう、としみじみ思った。

忙しい時期が終わったら、振り返ってみる

というわけで今回は、私が忙しいときに重要視していたことをご紹介した。水を飲んでいたからか、大きく体調も崩さず乗り切れてよかった。

あとは今回の反省点としては、SNSの使い方が雑になっていたことである。自分なりにとても反省しており、なんだかSNSで「ああ、もうちょっと推敲すべきだった~~」という文言があったり、告知が追いついていなかったり、よくなかった面が多々あった……。これは次回への反省である……。

というわけで忙しいときの振り返りであった。みなさんもぜひ忙しい時期が終わったら振り返りをしてみてはどうだろう。案外自分なりの「忙しい時期の乗り切りかた」が見つかるかもしれない。

 

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執筆

三宅 香帆

書評家・文筆家。1994年生まれ。 『人生を狂わす名著50』『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』などの著作がある。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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