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裾野を広げてさらなる高みを目指す。スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」の新体制記者発表会レポート

>>さくらインターネットのスタートアップ支援とは?

“「やりたいこと」を「できる」に変える”。さくらインターネットはこのビジョンのもと、多くの人がやりたいことを叶えられるような社会をインターネットとともにつくっていくことを目指しています。なかでも近年注力しているテーマとして「スタートアップ支援」や「地方創生」などがあります。その一環として運営に関わってきた福岡県福岡市のスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」が、2024年4月より新体制となり新たな支援の実施を決定。本記事では、2023年12月4日(月)におこなわれた記者発表会をレポートします。

左から、福岡地所株式会社 代表取締役社長 榎本 一郎 氏、福岡市長 高島 宗一郎 氏、フォースタートアップス株式会社 代表取締役社長 志水 雄一郎 氏、GMOペパボ株式会社 執行役員 福岡支社 支社長 永椎 広典 氏、さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中 邦裕。田中はリモートで登壇しました。

「Fukuoka Growth Next」とは

現在の「Fukuoka Growth Next」外観

「Fukuoka Growth Next」(フクオカ・グロース・ネクスト、以下「FGN」)は、スタートアップ企業を支援する福岡県福岡市の施設です。2017 年 4 月 12 日の開設以来、福岡市の雇用創出や地域経済の発展に貢献するとともに、将来的なユニコーン企業の輩出を目標として、スタートアップへの継続的な支援をおこなっています。入居期間中に資金調達に成功したスタートアップは延べ85社、その金額は365億円を超え、1,262名の新規雇用を創出。現在FGNには187社が入居し、インキュベーションプログラム、ピッチイベント、そしてベンチャーキャピタルとの定期的な面談の機会を通じて、スタートアップの成長を支援しています。*1

福岡市はこのほかにも、創業の敷居を下げるための創業・人材マッチング、雇用などに関する相談支援機能を担う「スタートアップカフェ」の運営など、積極的にスタートアップ支援をおこなってきました。スタートアップ支援を市政の柱として位置づけた「スタートアップ都市ふくおか宣言」から、2024年で12年を迎えます。これまで広げてきたスタートアップの裾野を次のステージに飛躍させるため、2024年4月よりFGNとスタートアップカフェの運営一体化を決定。福岡市のスタートアップエコシステムを代表し牽引する企業の輩出を目指し、新たな施策・支援メニューを提供することとなりました。

【新たな施策・支援メニュー】

  1. 支援対象スタートアップを「Fukuoka Growth Network(仮称)」としてネットワーク化
  2. スタートアップカフェとFGNの運営を一体化
  3. 大学発スタートアップの支援を強化
  4. スタートアップのバックオフィス業務をサポート
  5. FGNのイベントスペースをリニューアル

“「やりたいこと」を「できる」に変える”。

さくらインターネットはこのビジョンのもと、多くの人がやりたいことを叶えられるような社会をインターネットとともにつくっていくことを目指しています。なかでも近年注力しているテーマとして「スタートアップ支援」や「地方創生」などがあります。その一環として、FGNの運営にも開設当初から携わってきました。そして2024年4月からも、福岡地所株式会社、GMOペパボ株式会社、フォースタートアップス株式会社とともに運営を担っていくことが決まりました。

>>さくらインターネット、3期連続で福岡市のスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」の運営事業者として参画が決定(さくらインターネット ニュースリリース)

新たな運営体制に関する記者発表会が開催

2023年12月4日(月)、福岡市スタートアップ支援施策運営委員会主催のもと、2024年度からの新たな運営体制に関する記者発表会がFGNにて開催されました。はじめに福岡市長 高島 宗一郎 氏が登壇したのち、各運営事業者の代表から新体制の取り組みや意気込みが語られました。

高島 福岡市長のごあいさつ

福岡市は、2012年に「スタートアップ都市ふくおか宣言」をし、継続的にスタートアップ支援をおこなってきました。その中心が、ここFGNです。スタートアップを1か所に集め、福岡のスタートアップを「見える化」した。それにより地方でもスタートアップに資金が集まり、入居企業の資金調達額は85社、365億円となりました。FGNでは創業期から成長期までの支援をおこなうことで、スタートアップのさまざまなロールモデルを示してきました。

そして2024年4月(第3期)からは新体制となります。大きな特徴は、FGNとスタートアップカフェの運営を一体化し、創業から成長まで一貫した支援をおこなうこと。そして、FGNがこれまで築いてきたネットワークを活かして、新たな支援メニューを提供することです。こうして、より高みへ到達するスタートアップ輩出を目指します。

また福岡市では、いままさに世界で注目されているインパクトスタートアップや、社会課題を解決する多種多様なスタートアップが生まれています。社会課題の解決には、ビジネスをただ拡大すればいいのではなく、その地域や課題にフィットする規模感と事業内容が大事です。これからの福岡市は「高み」と「ソーシャルスタートアップ」、この二本柱でスタートアップ支援をおこなっていきます。

われわれは、単に開業率をあげたいというわけではありません。スタートアップのチャレンジ精神、アントレプレナーシップに習い、明日の日本をつくるのはわたしたちだという主体性を持った市民を増やしていくことが重要だと思っています。これからも福岡市は、FGNを中心として、運営事業者のみなさんとともにチャレンジを続けていきます。

福岡地所:2024年度以降のFGNが目指す姿

次に、福岡地所株式会社 代表取締役社長 榎本 一郎 氏 が登壇。2024年度以降のFGNが目指す姿や支援の概要について紹介しました。

「時価総額500億円規模のスタートアップを5社生み出す。そのために、2029年までに時価総額100億円規模の企業を10社にしていきたいと思います。達成に向けて、入居企業はもちろん、福岡市内のポテンシャルの高いスタートアップを積極的にサポートしていきたいです。

まず資金面の支援として、国内外屈指のベンチャーキャピタルを引き合わせます。

次に人材面の支援として、“上場請負人”をご紹介します。上場請負人ともっとも強いネットワークを持つフォースタートアップスが、2024年4月から運営事業者として参加することとなりました。

さらに売上面の支援として、FGNがサポートするスタートアップの製品・サービスをFGNのスポンサー企業に採用いただき、売上をつくるお手伝いをします。

最後に新しい取り組みとして、ディープテック分野の支援強化をします。じつは福岡には、すでに上場を控えていて、うまくいけば早いタイミングで500億円規模となるスタートアップがあります。そのうち1社は大学の研究で生まれた技術を活用して事業化したものです。そのような学術系とも連携し、ディープテック分野のスタートアップを発掘・成長させていきます」

フォースタートアップス:「Fukuoka Growth Network」の構築

続いて、2024年4月から新たに運営事業者に加わるフォースタートアップス株式会社 代表取締役社長 志水 雄一郎 氏が登壇。企業紹介とともに、「Fukuoka Growth Network」の構築について意気込みを語りました。

「フォースタートアップスは2016年9月に東京で法人を設立し、現在200名体制でスタートアップ支援をおこなう、国内最大のスタートアップ支援会社です。スタートアップ育成5か年計画で掲げられている3つの柱『人・お金・オープンイノベーション』のすべてを持ち合わせています。

新体制では、FGNの支援対象を入居企業以外にも拡大します。福岡、九州、アジアのすばらしい会社を福岡に集わせ、福岡から日本を、そして世界を代表する会社を目指していく。そのノウハウやナレッジに溢れたコミュニティ『Fukuoka Growth Network』をつくります。

また従来の集合型研修中心ではなく、事業ドメイン・課題などに応じて各企業に合わせた支援をおこなうための体制を構築します。世界に羽ばたいていくためにはベンチャーキャピタリスト、メンター、コーチャーが必要となりますが、フォースタートアップスはそのネットワークを持つ国内でも稀有な存在です。国内最高峰のベンチャーキャピタル、そしてスタートアップのエコシステムを形成する方々を福岡に集める仕組みをつくり、福岡のスタートアップを世界に昇華させていきます」

さくらインターネット:技術シーズを起点とした創業・事業成長サポート

さくらインターネット 代表取締役社長の田中はリモートで登壇。自身が高等専門学校(高専)卒であり、またIPAの「未踏IT人材発掘・育成事業」プロジェクトマネージャーを5年以上務めるなど、技術人材育成がライフワークだと前置きしたうえで、技術シーズを起点とした創業・事業成長サポートについて説明しました。

「スタートアップの裾野を広げることと、頂点を引き上げ高みを目指すこと。これを同時におこなっていくのが重要です。富士山のように、広い裾野がなければより高い頂点には到達できません。これまではおもにIT系にフォーカスして支援をおこなってきましたが、FGNのコミュニティ外にいるディープテック分野の大学発スタートアップなど、技術面で成長余地の高い企業をどんどん引き寄せていく必要があります。

福岡市は2023年3月に、九州大学と大学発スタートアップ創出に関する連携協定を締結し、大学の研究シーズをビジネスにつなげる種まきをされてきました。そして今回の取り組みによって、これまで別々で取り組んできた大学発スタートアップのビジネス化と、スタートアップ創出支援を融合します。

さくらインターネットは上場して18年になりますが、われわれのようなサポートする側となる企業も、さらなる高みをスタートアップと一緒に目指す。FGNはそのようなコミュニティを構築していきます」

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GMOペパボ:バックオフィスサポートおよびFGNとスタートアップカフェの運営一体化

最後にGMOペパボ株式会社 執行役員 福岡支社 支社長 永椎 広典 氏が、バックオフィスサポート、そして新体制の大きな特徴であるFGNとスタートアップカフェの運営一体化について紹介しました。

「スタートアップの創業時期において、経理や人事、総務などのバックオフィス人材を配置することは難しく、社長や経営幹部が兼務することも多くあります。FGNはこの課題を解決すべく、バックオフィス業務を支援し、メンバーが核となる事業に注力できるようサポートします。

このたびFGNと運営を一体化するスタートアップカフェは、開設以来800社以上の起業に貢献してきました。その経験と実績を引き継ぎ、起業から成長まで一貫してサポートする環境を構築します。併せて、FGNのイベントスペースをリニューアルし、従来の2倍となる150名超の収容を実現。オンライン、またはオフラインとのハイブリッド開催など、さまざまな形式でのイベント対応力を強化し、福岡のスタートアップコミュニティ活性化にさらに貢献していきます。

2024年度からのFGNの合言葉は『All for Entrepreneurs, All for Startups, Favoring High Growth Startups.』。起業家に必要なものすべて、そしてスタートアップに必要なものすべて、高成長の見込まれる福岡の企業にこれから提供していきます」

リニューアルするスタートアップカフェのパース画像 ※計画図面のため変更可能性あり

2024年度入居者募集中!

FGNでは2024年4月から入居するスタートアップの募集が開始されています。入居をご希望の方は下記より特設ページをご覧のうえ、お申し込みください。

>>2024年4月のFGN入居について詳細を見る

またさくらインターネットは、FGNをはじめ、スタートアップ支援を担当する社員の採用を積極的におこなっています。ご興味のある方はぜひエントリーください!

さくらインターネットのスタートアップ支援担当の採用情報

執筆

小野 翠

他IT企業の営業・広報を経て、2015年11月にさくらインターネットへ中途入社。広報職に従事後、2023年4月より「さくマガ」および「さくらのユーザ通信」(メルマガ)の担当。趣味は寝ること食べること飲むこと。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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