プロゲーマーになるための準備 今からはじめる!eスポーツの必要機材

プロゲーマーになるための準備 今からはじめる!eスポーツの必要機材

 

eスポーツをはじめるにはまず、ゲーム機やゲームソフトを揃える必要があります。プロゲーマーが主に使っているゲーム機は、「コンシューマー」「スマートフォン」「パソコン」の3種類に分類できます。そして、機材が用意できたら、選手としてプレイするゲームタイトルを決めます。

eスポーツとしてはじめるタイトルは、日本や世界でトレンドのものでもいいですし、定評のあるものでも大丈夫です。いずれにしても、大会が開催されているタイトルを選ぶことが必須です。

また、多数あるジャンルから選べます。ゲームのジャンルは「FPS」や「格闘ゲーム」、「スポーツ・レース」などから「デジタルカードゲーム」まで様々です。大会に向けて長時間の練習ができるような自分にあったジャンルのなかからタイトルを選ぶべきだと考えます。ゲームタイトルによってはクラウドにデータが保存されており、複数の端末からログインすることで、時間や環境を気にせずゲームに集中できるものもあります。

今からはじめる!eスポーツのための必要機材:1コンシューマー

今からはじめる!eスポーツのための必要機材:1コンシューマー

 

コンシューマーとは「家庭用ゲーム機」のこと。なかでも「Nintendo Switch」や「PlayStation 4や5(PS4・PS5)」は学生や社会人にとって主流のゲーム機です。コンシューマー専用のゲームタイトルや大会も多くあり、購入費用は3万円から5万円程度。比較的手に入れやすいゲーム機です。

eスポーツ大会においては、基本的なプレイに課金が発生しない、基本プレイ無料のゲームタイトル「Fortnite」や「Apex」などを取り扱う場合と、有料販売ソフトを取り扱う場合があります。有料販売ソフトには「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」(Nintendo Switch)、「ぷよぷよeスポーツ」や「ウイニングイレブン2020」(PS4・PS5)などがあります。

有料販売ソフトの場合、1つのゲームソフトにつき6,000円程度の購入費用が発生するため、コンシューマーでのタイトル選びは慎重になります。コンシューマーゲームを活動の記録として配信するには、ゲーム機本体にある「ストリーミング機能」を利用する方法と、「キャプチャーボード」というパソコン用周辺機器を利用する方法があります。

ストリーミング機能があるゲーム機では、ゲーム機のメニュー画面からストリーミングの設定をすることで、ゲーム画面を直接配信できます。しかし、プレイヤーの手元や目線を配信画面に映すためには別途「キャプチャーボード」と「パソコン」、「Webカメラ」などが必要です。

キャプチャーボードの本体価格はだいたい2万円前後で、パソコンについても12万円前後するような高いスペックのものが必要です。さらにウェブカメラの購入金額を合わせると、20万円近い費用がかかります。

ゲームのガイドラインを確認

ゲームの配信をするためには、そのゲームのガイドラインを確認しましょう。

基本的にゲーム映像の配信は映画の著作物と同様に扱われ、著作権法上で保護されています。勝手にゲームを配信した場合、著作権を侵害したとしてトラブルに発展することもあります。

eスポーツの配信文化が成熟したことにより、各ゲーム会社はそれぞれの作品にガイドラインを設けるようになっています。ガイドラインに従うことで、著作物の配信許可を得ています。

eスポーツをはじめるにあたり、どんなゲームをプレイするのか、日々の練習方法をどうするのかなど、しっかり見定めましょう。

今からはじめる!eスポーツのための必要機材:2スマートフォン

今からはじめる!eスポーツのための必要機材:2スマートフォン

 

eスポーツを最もはじめやすい端末は、スマートフォンです。最近では防犯のため小学生にスマートフォンを持たせる保護者も多く、現代社会において必需品といえます。通勤・通学時間や休憩時間にスマートフォンでゲームをプレイするユーザーも多く、「モンスターストライク」や「パズル&ドラゴンズ」など有名なゲームタイトルが豊富にあります。

スマートフォンゲームは他と比べて圧倒的に基本無料プレイゲームが多いため、eスポーツプレイヤーとしては、とても参入しやすくなっています。大会では「クラッシュ・ロワイヤル」という有名ゲームタイトルを取り扱った「クラロワリーグ 世界一決定戦」があります。

ゲームによっては、優れたWi-Fi環境や高機能のスペックが必要な場合があり、なかには「iPhone13 ProMax」などの10万円以上するスマートフォン端末を利用する人もいます。スマートフォンで配信する場合には、「ツイキャスゲームズ」や「Mirrative(ミラティブ)」といった配信プラットフォームアプリからスマートフォンの画面を撮影して配信します。

コンシューマーゲームと同様にゲームのガイドラインに従うことで配信が可能です。無料アプリを利用して配信できるため、スマートフォンでeスポーツをはじめることがもっともコストが低く、はじめやすいでしょう。

また、プレイヤーの視点や画面作りにこだわる場合には、コンシューマーゲームと同様にパソコンが必要になります。ですが、パソコン上でスマホの画面を「AirPlay」などでミラーリングすることによって、ゲーム画面を映し出すことができます。

今からはじめる!eスポーツのための必要機材:3パソコン

今からはじめる!eスポーツのための必要機材:3パソコン

 

パソコンゲームは最も競技人口が多く、「RAINBOW SIX SIEGE」や「Apex Legends」、「League of Legends」など大人気タイトルがあります。FPSを代表するゲームはコンマ1秒で戦況が大きく左右されるため、パソコンのスペックが非常に重要です。

少なくとも20万から30万円前後の費用が必要とされます。eスポーツをはじめるにはとてもハードルが高いです。しかし、プロゲーマー活動の一環である「配信活動」では、コンシューマーやスマ―トフォンのように後から高いスペックの機材を追加する必要はありません。

プロゲーマーのなかには自分のこだわり通りの性能を追い求めてパソコンを自作するプレイヤーもいますが、はじめてパソコンを組み立てる人は「BTO(受注生産)」がおすすめです。「GALLERIA(ガレリア)」や「G-Tune(ジーチューン)」といったブランドが提供する、本格的なゲームが楽しめるゲーミングパソコンでは、必要なスペックのパソコンが組み上がった状態で発送されます。

しかし、近年では仮想通貨のマイニング需要でゲームの処理に必要なグラフィックボードの価格が高騰しており、eスポーツ参入の障壁になっているように感じます。

ちなみに、このところディスクドライブシステムのゲームは少なく、インターネットのストアからゲームを購入、ダウンロードしてプレイする場合がほとんどです。代表的なゲームストアに「Steam」や「Epic Store」などがあります。

パソコンでゲームの配信するには「マイク」や「オーディオインターフェース」、「WEBカメラ」が必要です。それぞれの価格は1万円前後から数10万円までと幅広く、価格と性能や用途に応じて自分に合ったものを選びましょう。

実績につながる!?配信について

ゲーム配信は自分の実力を他者に見てもらうことができます。プロゲーマーチームからのスカウトや入団の際に実力を証明するため、自身の配信アーカイブを活用するのが有効です。近年では「YouTube」などでパートナーシッププログラムに登録することによって配信を収益化し、報酬を得ることでプロゲーマーとしての機材費用に充てることなどもできます。

また、配信者としての知名度が高ければ、競技シーンに参加できなくてもストリーマーとしてeスポーツ業界で活躍できるようになるかもしれません。

配信するための方法について紹介します!

日々の活動の配信は「YouTube」や「Twitch」、「OPENREC.tv」などの配信サイトでされることが多いです。

その際に、自分のパソコンで配信ソフト「OBS(オープンブロードキャスターソフトウェア)」などを使用して、配信サイトにゲーム画面や音声を送ります。OBSではニュース番組のように画面の切り替えを操作できます。しかし、パソコンの知識だけでなく、画面の構成を考えたり画像素材の制作をしなければならないので、習得には時間やコストがかかる場合があります。

配信活動には、マイクやWebカメラも必要です。リモートワーク用のカメラやマイクではじめられますが、こだわりすぎると数10万円かかってしまうことも…。まずは1万円前後のものからはじめてみましょう。

イベントや大会に参加しよう!

イベントや大会に参加しよう!

 

プレイするゲームのタイトルが決まり、練習を積んで実力をつけたら、イベントや大会に参加しましょう!

「全日本大学eスポーツ対抗戦実行委員会(JUeC)」や「全日本高校生eスポーツイベント実行委員会(JHSeC)」では学生に向けたeスポーツ大会を開催しています。これらの大会では「RAINBOW SIX SIEGE」や「League of Legends」などのタイトルが扱われています。

また、株式会社PACkageではeスポーツの体験会や大会を開催しており、プロゲーマーのマネジメントもおこなっています。今、eスポーツイベントは日本各地で実施されています。ぜひ大会に参加して一緒にeスポーツの未来を盛り上げましょう。

まとめ

プロゲーマーになるために、まず、大会が開催されているタイトルからゲームを選び、練習する環境を整えることが重要です。eスポーツの体験会への参加からはじめるのもおすすめです。

環境が整ったら、練習を積みましょう。可能であれば、自分の練習風景を配信してもいいかもしれません。配信視聴者や他のゲーマーからアドバイスをもらえるかもしれません。

十分に練習したら、eスポーツイベントに参加してみましょう。eスポーツイベントは力試しの場所です。自分の実力を確かめ、課題の発見など今後のゲーマー活動において役立ちます。

今後のゲーマーライフを豊かなものにしましょう。

 

協力:大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校
編集:株式会社PACkage、全日本大学eスポーツ対抗戦実行委員会