さくマガ公式SNS
お問い合わせ

異動した社員に聞く。異動を打診されたときの心境は?

さくらインターネットの最新の取り組みや社風を知る
>>さくマガのメールマガジンに登録する

実際に異動を経験した方や異動を受け入れた方、キャリアコンサルタントの方などにお話をうかがいます。
今回は、実際に異動を経験した、さくらインターネットの寺西容子に話をうかがいました。
営業事務の仕事から人事の仕事に異動した寺西は、異動を打診されたときにどう感じたのか――

異動した社員に聞く。異動を打診されたときの心境は?

寺西容子 プロフィール

2007年4月、さくらインターネット入社。セールス部門で営業事務の仕事を経てES部(人事担当)に異動。現在は中途採用・労務業務を担当。

営業事務から人事へ異動

ーー寺西さんは、いつ人事に異動したのでしょうか?

2019年7月からです。その前は営業事務の仕事をしていました。当時所属していた部署の上長から、異動を打診されました。

新卒の採用や教育に関する仕事をしていたこともあり、人事への異動を勧められました。営業事務の仕事と人事の仕事は、まったく違いますね。

営業事務の仕事は、お客さまのためにいただいた案件をいかにスムーズに進めるか、どうすれば営業担当がもっと動きやすくなるか、を考えていました。

現在は中途採用業務を担当しています。基本の型はあるものの、最近のトレンドを調べたり、過去の事例を参考に当社のニーズに合致した採用手法はなんだろうと、1から企画する業務が多いです。

正解がないことも多く、まだまだ手探りではありますが、部内でアドバイスをもらいながら、創意工夫しています。

ーー異動する前の人事の印象と異動した後の人事の印象を教えてください。

人事のみなさん大変そうに見えていましたが、実際大変ですね。想像していた3倍は忙しかったです。

採用手法を考えるための企画力が必要になる業務のほか、こまごまとした事務仕事もあります。部門やエージェントとの調整業務、採用以外にも未病対策や勤怠管理など、労務の業務も担当しているので、そのやりくりが大変ですね。

ただ、上長からは細かく指示が出るというよりは、ある程度の裁量を持たせてもらえています。自身の業務をどう進めたいのか、何をしたいのか考えて、相談しながら仕事ができています。

さくらインターネットが推進する働き方の多様性を実現するための取り組みとは?
>>詳細を見てみる

仕事についていけるかが心配だった

仕事についていけるかが心配だった

ーー異動する前は不安だと思います。人間関係も新たに構築しないといけませんが、大丈夫でしたか?

そうですね。異動する1か月前から、たまに人事チームの席で仕事をしてコミュニケーションを取っていました。私の場合は社歴が長いので、以前から人事メンバーと一緒に仕事をする機会もありましたし、みんな顔見知りでした。そこは異動するうえで恵まれていたと思います。

なので、私の場合は、やはり人間関係よりも、仕事についていけるかが心配でしたね。「自分に人事の仕事ができるかな?」と思っていました。

ただ、上長からは他部門での経験・視点を大切にしてほしいと言われていましたので、仕事をしていて、別部署にいたからこそ気がつくことは積極的に発信するようにしました。

異動を打診されたときの心境

異動を打診されたときの心境

ーーなるほど。とてもいい話なんですけど、ぶっちゃけ異動を打診されたときにどう思いましたか?

ぶっちゃけですか(笑)。そうですね…。入社以降ずっとセールス部門におりましたので、「40歳も過ぎて、この先自分のキャリアをどうしていけばいいのかな?」と考えているタイミングではありました。

これまでって終身雇用が中心で、会社に入れば会社に用意されたレールに乗って定年まで働けていましたが、いまはそうではない流れになってきてますよね? そんな風に漠然とキャリアについて不安を持ちはじめていたとき、異動の話をいただいたんです。

ただ、「ぜひお願いします!」という感じではありませんでした。やっぱり不安でしたし、悩みました。でもいまになって思えば、異動してよかったなと思っています。結果論ですけどね。

ーー具体的にどんなことについて悩んだのでしょうか?

上長から「異動してみないか」と言われて、100%前向きに受け取ることはできませんでした。自分に人事が務まるのだろうか…と思いました。人事には専門性が高い職種のイメージがあったので、「新たなキャリアをいまの年齢から積めるのかな?」という気持ちです。

この部署に私はいらなくなったのかな、という寂しい気持ちも正直少しありました。ただ、一方で異動してみたい気持ちもありました。先ほどキャリアの話をしましたが、このまま同じ仕事だけしていても、自分ができることは広がらないと思ってもいました。異動せずにいたら、不安な気持ちを持ち続けていたと思います。

といっても、最終的に異動するときも異動した後も、しばらくは「これでよかったのかな?」と思う気持ちはありましたよ。

異動を打診されて転職を考えた?

異動を打診されて転職を考えた?

ーー異動を打診されて、そう考える気持ちはわかります。いっそ転職しようとは思わなかったですか?

異動を打診されたときには思いませんでした。ただ、半年前くらいに転職を考えました。中途採用を任されて、「期待に答えられていないのでは?」と思ってしまったんです。

部内に前任者をはじめ、採用経験者もいますし、世の中には人事の仕事一筋何十年といった人が、ゴロゴロいるわけですよ。

そんな中、経験の浅い自分に自信が持てなくて「ほかの人がやったほうがいいんじゃないか」と考えてしまいました。そのときは転職サイトを覗いていましたね(笑)。

ーーその転職したい時期をどう乗り越えたのでしょうか?

上長に不安な気持ちを正直に打ち明けました。気持ちを受け止めてもらったことで、随分楽になりました。

「寺西さんらしくやってもらえばいいし、もっと周りを頼って」とも言ってもらいました。前任者も、同じ中途採用を担当している同僚も部内にいます。頼れば力になってもらえるのがわかっているのに、自分で作り出したプレッシャーに自分で勝手に負けそうになっていたんですよね。

それに、転職サイトを覗いたときに、人事の仕事も探していたんです。他社で人事の仕事をするのであれば、異動して間もない自分を受け入れて、知識を分け与えてくれたり、アドバイスをもらえる環境を手放すのは間違っていると思い直しました。

まだまだ学べることがいっぱいあるのに、いまが苦しいからそこから逃げるような転職はしない、という自分の考えに反していたことも思い出しました。

ーーこれから異動をするかもしれない方に対して、異動を経験した寺西さんだから言えることがあれば教えてください。

お客さまとのやり取りや、社内調整、事務処理経験など、これまでの経験はもちろん活かせました。足りない知識は同僚が工夫を凝らして研修を開いてくれたり、社外研修や書籍を読んだりと、学びの機会をいただきました。みなさん自己研鑽に時間を費やしている方が多く、刺激を受けました。

異動して新しい業務に挑戦することがなければ、これまでの知識・経験の中だけで仕事をしていただろうなと思います。

異動には多少なりとも変化が伴います。

変化することは、怖いですし、勇気がいることだと思います。けれど、「いくつになってもできることは増やせるんだ」と思ってくれる方が、まわりに少しでもいてくださるとうれしいです。

また、私にとって良い変化になるように、と暖かく受け入れてくれた人事のメンバーに本当に感謝しています。

さくらインターネットには、上長との1on1の機会があります。今後のキャリアについて、漠然とした不安の状態からでも深刻にならずに気軽に相談してほしいです。

キャリア相談窓口で気軽に相談を

ーーそうしたキャリアについて気軽に相談できる取り組みで、何か進めているものはありますか?

キャリア支援の一環として「キャリア相談窓口」があります。キャリアコンサルタントの資格やコーチングスキルを保有している社内の方に、キャリア相談できる取り組みです。

現在の業務と自分の目指す道とのギャップに悩んでいる方や、自分の目指す方向性が定まらずに漠然とした焦りがある方などを対象にしています。

相談内容は人事処遇には一切反映しないので、業務上関わりのある人には話しにくいことなど、なんでも相談できます。ぜひ気軽に相談してほしいです。

さくらインターネット 採用サイト

執筆

川崎 博則

1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

編集

武田 伸子

2014年に中途でさくらインターネットに入社。「さくらのユーザ通信」(メルマガ)やさくマガの編集を担当している。1児の母。おいしいごはんとお酒が好き。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

すべての記事を見る

関連記事

この記事を読んだ人におすすめ

おすすめのタグ

特集