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第1回 さくらのクラウドユーザー会レポート

2024年5月24日、さくらインターネットの東京支社にて、「さくらのクラウドユーザー会」を開催しました。このイベントは、当社が提供するクラウドサービス「さくらのクラウド」のユーザーのみなさんに交流いただくことで、お互いの成長や価値共創の場となることをめざしています。

初開催となる今回は、ホストであるさくらインターネットから3名が登壇し、さくらのクラウドにまつわる最近の注目トピックスを発表しました。

この記事では、当日ご参加いただけなかったユーザーのみなさんや、さくらのクラウド導入にご興味のある方にも雰囲気を味わっていただけるよう、発表内容を抜粋したサマリーを中心にお届けします。ぜひご一読ください。

「さくらのクラウド検定」のご紹介

トップバッターはさくらインターネット テクニカルソリューション本部 本部長の松田 貴志。2024年4月に新設された検定制度「さくらのクラウド検定」について発表しました。

さくらインターネット テクニカルソリューション本部 本部長 松田 貴志

さくらインターネットは、DX時代における教育支援制度として、「さくらのクラウド検定」を新設しました。この検定は、日本のデジタル競争力の低下とDX人材不足という深刻な問題に対する解決策として位置づけられています。

具体的には、この検定では、クラウド、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークといったデジタル技術の基本的な概念と技術を学習範囲としています。参加者はデジタル技術の基礎から応用までを網羅的に学ぶことが可能となります。

さくらのクラウド検定の目的は、IT・DX教育コストを限りなくゼロにすること。そして、企業のDX教育のスタンダードコンテンツとして定着させ、教育機関や学生への学びと評価の場を提供することです。これにより、企業はDX人材の育成と採用における課題を解決でき、学生は新たな学びの場を得られます。教育コンテンツはすでに公開され、無償で提供されています。

第1回の検定試験は2024年の夏に実施予定です。今後もさくらのクラウド検定のサイト内で、試験範囲(シラバス)の更新や、問題集やサンプル問題などを発表していきますので、ぜひチェックいただければ幸いです。

>>さくらのクラウド検定の詳細をみてみる

「さくらのクラウドシェル」のご紹介

続いて、さくらインターネット クラウド事業本部 クラウドサービス部 サービス開発グループの川井 俊輝が登壇。「さくらのクラウドシェル」のサービス概要や設計、さくらのクラウド利用時の開発・運用ポイントなどについて解説しました。

さくらインターネット クラウド事業本部 クラウドサービス部 サービス開発グループ 川井 俊輝

「さくらのクラウドシェル」は、ブラウザから無料で利用できるオンラインのシェル環境で、昨年2023年5月にリリースしたサービスです。「環境を汚さず、どこでも作業できる、かつすぐ利用ができる」といった点に価値を置いたシェル環境をめざしています。

Tips シェルとは?
シェルはユーザーとOSの間のインターフェースであり、ユーザーからの操作を受け付け、それに基づいて動作を実行します。また、シェルスクリプトはシェルが解読できる命令をまとめたファイルで、これを使ってシェルの動作を指定できます。シェルを適切に活用することで、さまざまな作業を自動化したり、効率化したりすることが可能です。

サービスの規模や要求が拡大するにつれて、採用する技術やプラクティスも変化させる必要があります。さくらのクラウドをより便利に利用するために、利用できる機能を積極的に活用し、みなさんのサービスの利用者にとってよりよいシステムを一緒につくっていきましょう。

>>さくらのクラウドシェルの詳細をみてみる

「さくらのクラウド」開発体制やイチオシ機能のご紹介

最後の登壇者は、さくらインターネット クラウド事業本部 副本部長の大久保 修一です。さくらのクラウドについて、さくらインターネットの開発体制や、イチオシの機能についてご紹介しました。

さくらインターネット クラウド事業本部 副本部長 大久保 修一

「さくらのクラウド」は、デジタル庁のガバメントクラウドの条件つき認定を受け、2025年までに必要な技術要件を満たすための開発を進めています。これには、新しい機能の開発と第三者認証の取得が含まれます。また、さくらのクラウドは、サービスのフルスタック化をめざし、純粋なIaaSだけでなく、そのうえで動くさまざまなミドルウェアやアプリケーション開発に必要な機能を順次拡充しています。

開発体制については、2011年のサービスの開始初期などは一部のメンバーの“神対応”で運営が回っていました。しかし現在はガバメントクラウドの達成に向けて、開発をスケジュールどおりに進めるために、チームを細分化し、意思決定を早くできるようにする体制を組んでいます。

今年4月には2つの新機能をリリースしています。お客さまのサーバーからのディスクへの読み書きを自動的にホストサーバーで暗号化・復号する「ディスク暗号化機能」と、エンタープライズ向けのLinuxOS「Red Hat® Enterprise Linux® Server」です。今後もさらなる機能拡充のために、開発を進めていきます。

>>さくらのクラウドの詳細をみてみる

さくらインターネット社員も交えユーザー同士が交流

発表のあとには、ユーザー会参加者による懇親会を実施。さくらのクラウドユーザーという共通項があるからこその専門的な話題や、さくらインターネット社員とのサービスに関する意見交換など、リアル開催ならではの盛んな交流が生まれていました。

執行役員 眞崎 さゆりより、乾杯のごあいさつ
懇親会の一幕

今後も定期的な開催を予定しています!

さくらインターネット アカウントマーケティング部 部長(イベント主催) 石井 浩

ありがたいことに盛況となった第1回 さくらのクラウドユーザー会。今後も定期的な開催を予定しています。今後はユーザーのみなさんに登壇していただくなど、提供元である私たちさくらインターネットも含め、ユーザーのみなさんとともに成長し、価値共創していける機会をつくっていきたいと思っています。今回ご参加がかなわなかったユーザーのみなさんも、ぜひご参加ください。

また、さくらのクラウドでは、導入前のオンライン相談も受け付けています。さくらのクラウドの導入を検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

執筆

篠崎 沙恵

資格スクールでのオウンドメディア編集・マーケティング担当を経て、 2023年1月に中途でさくらインターネットに入社。おもに『さくマガ』編集、ユーザー向けメールマガジンを担当している。

※『さくマガ』に掲載の記事内容・情報は執筆時点のものです。

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