【CROSS 2021】 backspace.fm公開収録 @CROSS Party

一週間分のテック系ニュースをお届けするポッドキャスト「backspace.fm」。昨年11月26日に開催された「CROSS Party online 2021(CROSS 2021)」では、特別エピソードとして、さくらインターネット代表の田中をゲストに、オンライン公開収録をおこないました。

その模様を記事にしましたので、ぜひご覧ください。

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パーソナリティ

ドリキン さん

サンフランシスコ在住のソフトウェアエンジニア。独自の視点で最新のIT情報を届ける「ガジェット系ユーチューバー」として、業界人に注目されている。愛称は「ドリキンさん」。SNS上のコミュニケーションを通じて、消費を喚起。

~ Forbes Japan より引用 ~

松尾公也 さん

8ビットパソコンでDTMを始めて40年。Mac雑誌「MacUser」編集長を経て、現在はITmediaに編集記者として所属。GarageBandの著書2冊と、AIに関する共著あり。ポッドキャスト番組「backspace.fm」のパーソナリティを担当。ほとんどの作業はiPhoneとiPadのGarageBandで、妻が遺した歌声をMacで合成して新しい曲を作り続ける超愛妻家。

ゲスト

田中邦裕

さくらインターネット株式会社

代表取締役社長

1978年生まれ、大阪府出身。国立舞鶴工業高等専門学校在学中の1996年にさくらインターネットを学生起業。当時は珍しかった、インターネットサーバーの事業を開始。2005年に東証マザーズ上場、2015年に東証一部上場。もともとはエンジニアでありながらも、自らの起業経験等を活かし、スタートアップ企業のメンターや学生エンジニアの指導等にあたる。

https://twitter.com/kunihirotanaka

 

左下:ドリキンさん、中央上:田中邦裕、右下:松尾公也さん

左下:ドリキンさん、中央上:田中邦裕、右下:松尾公也さん

多様な働き方と、最適なデバイス選び

松尾公也さん(以下、松尾):backspac.fmは1週間分のテック系ニュースをお届けするポッドキャストです。今回は「CROSS Party online 2021」に参加し、公開収録をさせていただくことになりました。CROSS Partyにご参加の皆さんこんにちは、よろしくお願いします。

 

ドリキンさん(以下、ドリキン):はい。ということで、どこから行きましょうか? やっぱり旬なネタとしては、田中さんもM1 MaxのMacBookを買われたということで、今回はどんなモデルを買われたんですか?

 

田中邦裕(以下、田中):Maxの64Gの2TB SSDにしました

 

ドリキン:インチは?

 

田中: 14インチです。皆さん16インチっておっしゃってるんですけど、結構持ち運び大変じゃないですか。

 

ドリキン:今回、14インチと16インチで性能ほぼ変わらなくて、ほとんど画面サイズだけですね。

 

田中: 半導体不足で、CPUが入らずパソコンも遅れがちだから、早めに買っておくのが吉ですよね。

 

ドリキン:そうなんです、それもあってか、今アップルストアで買っても多分年内は手に入らないんですよね。スペックにもよるんですけど、オンラインではもう買えないみたいです。

 

田中: へえ〜、そういえばちょうどうちの奥さんのMacBookが今日届くので、収録中に届いたら困るなと思ってるんですよ。

 

ドリキン:そうなんですね。

 

松尾:僕は今M1のiMacを使ってるんですけど、これで十分かなと。パフォーマンス的には。

 

田中: iMacも良いですね。

 

松尾:今年の5月、6月ぐらいに出たやつです。これ結構気に入ってて、僕はあまり外で持ち歩くことがないので、MacBook ProとかAirとかの選択肢はなくてもよかったんですけれども、14インチのは欲しい感じがしますね。田中さんは、これをもってダイビングに行ってそこで収録した映像をそのまま編集するとかそういうのやられるんですか?

 

田中: そうですね。さすがにボートにまで持っていかないですけど、ダイビング先の旅館とかに持っていって、GoProで撮ったやつをそのまま取り込んで編集しますね。今回SDカードスロットができたので、これはかなり便利ですね。

 

ドリキン:田中さんのパソコンスタイルとしては、ラップトップ1台でできるだけ完結したい、みたいな感じですか?

 

田中: もうほとんどはラップトップも持たずに、iPadを持ち歩いてることが多いですね。

 

ドリキン:ちなみに、プログラミングされるときの環境はどんな感じなんでしょうか。

 

田中: アプリを作るとすればXcodeです。サーバーサイドだと、未だにvimでそのまま編集しています。

 

ドリキン:来た。

 

田中: そんなに複雑なことしないんで、VS Codeとかあんまり使わないですから。もうターミナルでvim。ただWeb系の開発するときはAtom使ってますね。

 

ドリキン:そうなんですね。

 

田中: 雑食なので何でもいいんです。

 

ドリキン:完全にコード書かなくなっちゃったんですけども、僕も一応vim派です。

 

田中: 「.vimrc」を、秘伝のタレみたいにどんどん作っていったらは離れられなくなっちゃいます。

 

ドリキン:そうですよね。じゃあやっぱりEmacs派はライバルですか? またこういうこと大変なことになる(笑)。

 

田中: Muleってあったじゃないですか。30年近く前に学生時代に使ってたんですけど、重かったんですよね。

 

ドリキン:実は僕も最初Emacs使ってたんですよ。エンジニアになりかけた、駆け出しの頃。Emacsっていろいろその中で拡張していって、メールとかもある中で読めたりとかあったじゃないですか。vimもできなくはないんですけど、Emacsのほうがそこら辺結構やりやすくて。会社の先輩が、ターミナルだけでメールとかやりとりしてるのめっちゃカッコイイと思って、もう完全そのカッコイイのとハッカーっぽさみたいなのに憧れてEmacsをずっと使ってたんですけど、早い段階で僕の指が限界を超えまして。腱鞘炎で小指でほとんどタイプできなくなってしまい、これEmacs小指の負担高すぎるなと思って。

 

田中: 確かに(笑)。さくらでも、Office365が入ってるのに未だにEmacsでメール見てる人いますね。

 

ドリキン:田中さんはさすがに最近はメールをターミナルでやるとかはしてないんですね。

 

田中: 最近はほとんどスマホですね…(電子音)。あ、すみません。

 

ドリキン:どうぞ(笑)。

 

宅配を受け取りに行く田中

 

ドリキン:これMacBook来たパターンですね。ちょっと、完全にいつまでも話してられるパターンに陥りそうだから、ちゃんとタイムマネジメントが必要ですね。リモートワークもうちょっと聞きたいな、さくらのリモートワーク事情めっちゃ気になる。

 

田中: 失礼しました、戻ってきました。

 

ドリキン:MacBookでした?

 

田中: 今うちの奥さんのM1 Macが届きました。

最近のリモートワーク事情

ドリキン:田中さんは現在沖縄に住んでリモートで働いていらっしゃるそうですが、これ、別に何かコロナがきっかけでもなくって感じですか?

 

田中: そうですね。もともと、もし将来引退したら何をするんだろうかっていう中の1つに、沖縄に住みたいな、みたいなのがあったんですよね。よくダイビングにも行ってて。でも、それ引退しなくても今できるんじゃないか、みたいな話になって。加えて言うと、結構ダイビングが好きで、沖縄に行ってたんですけど、当時すごく海外からの観光客も多くてホテルが高かったんで、借りたほうが安いんじゃないかってことになって。そういう2つの理由から、2年前の10月に沖縄に家を借りて住み始めたっていう感じですね。

 

ドリキン:じゃあその直後ではないけど、その後コロナが来て、リモートワークに全体的になる、みたいな感じになるんですかね。今のさくらインターネットにおけるリモートワークってどういう状況なんですか?

 

田中: 去年の4月からは「もうずっとリモートにします」っていうのを宣言してるんで、基本的にはもうみんなリモートです。データセンターの出社だけはどうしてもしてもらわないといけないんで、データセンターだけは出社してますけれども。それ以外だと出社してるのは、本当に毎日10人〜15人ぐらいじゃないですかね。

 

ドリキン:オフィスは各拠点にあると思うんですけど、どのくらいの規模のオフィスなんですか。あ、でも僕ら1回めっちゃかっこいいラウンジがある大阪本社に遊びに行かせていただきました。

 

田中: ありがとうございます。あそこが850坪あってですね、大阪駅前の35階なんですごく良かったんですけど、先々月解約しました。先月からは、10分の1の85坪のところに引っ越しました。

 

松尾:もうあそこは無いんですね。

 

田中: 残念ながら無くなったんです。

 

ドリキン:なんと!

 

松尾:なるほど、仕方ないですね……。うちの会社ももうほぼ完全にリモートワークです。うちの編集部はもう物理的な場所が無くなったんで、全員リモートになりました。

 

田中: Googleとかの調査によると、やっぱりリモートのほうが生産性は低いって話があって、それはそうなんだろうなと思いつつも、日本の通勤における生産性の低さっていうのはとんでもないじゃないですか。そう考えると、社員のことを考えれば、生産性が高いから会社に来いとは言えない状況かな、と思います。

 

松尾:これまでは通勤者の犠牲によって成り立ってた生産性だったわけですよね。

 

田中: そうです。埋没してただけですからね。

 

ドリキン:そうか、日本のその通勤事情は本当にちょっと特殊ですもんね。いろいろ天秤にかけても、コストとしては高いですもんね。

 

田中: 良くないのが、最近は中国やインドでも、コロナ前なんかすごい通勤ラッシュがひどくなっていて。だから通勤でぎゅうぎゅう詰めされるのがもう日本だけじゃなく世界に輸出されたような感じもあります。これが本当に働く人にとっていいのかどうかでいうと、企業の生産性がいいから集まろうっていうのはちょっと違うのかなと感じますね。

 

ドリキン:さくらにおけるリモートの推進については、社長自らポリシーを持って進めてるのでしょうか。

 

田中: そうですね、私自身あんまり「こうせえああせえ」って具体的に言う機会は多くはないんですけども、働き方については、かなり強く言ってて。もう完全にリモートにしようって話をしました。そもそも私、一昨年ぐらいからリモートにしたらいいのにと思ってたんで。なので、リモートにします、という宣言をさせてもらいましたね。

 

松尾:すばらしいですねぇ。

 

ドリキン:でも、やっぱり社長のほうがいろいろ会議とかも出なきゃいけないのも多いと思います。やっぱりそうすると、結構朝から晩までビデオ会議みたいになったりしませんか?

 

田中: そうですね。前よりも移動時間まで会議が入るようになったから、会議の量は増えましたね。

 

ドリキン:あの「生産性が下がる」みたいな話。僕も一応シリコンバレーの企業に勤めています。ニュースとかでもGoogleやFacebookとかが、フルリモートにする、でもやっぱりやめる、みたいな話がよく出るんですけど。最近僕らの中で話題になってるのは、生産性が下がるんじゃなくて、逆にバーンアウトしちゃう人が多いという問題があって。

 

田中:それはありますね。

 

ドリキン:リモートワークに対する仕事の適性度が高すぎちゃって。だから、マネージャーでもエンジニアでもどっちでも、まさにもうリモートで本当に働けちゃうし、やろうと思えば生産性上げられちゃう職業じゃないですか。エンジニアとかってやっぱり、好きでやってる人たちが多いので、仕事とプライベートの分け目を自分で付けることが難しいんですよね、結局。

 

田中: そうですね。

 

松尾:ずっと働けちゃうからね。

 

ドリキン:そう。で、ず〜っと働いちゃって、燃え尽き症候群になっちゃう人が続出していると結構言われてて。それをどうやってマネージして未然に防ぐか、みたいなことを話すことが最近多いですね。

 

田中: 確かにそうですよね。だから、もうリモートで働ける働けないというところから、リモートで働く上でどうやってプライベートと家族の時間と仕事の時間を分離するか。これがテーマになってきてるなという気はします。

最後に

ドリキン:これいくらでも話せるパターンですけど、そろそろ時間が。ぜひまた時間がありましたら、ゲスト出演していただければ、と。

 

田中: ITの業界の話とかもしたいですよね。

 

松尾:したいですね〜。

 

ドリキン:それはぜひ次回まで取っていただきつつ、今日はこんなところでお開きにしたいと思います。田中さん、ありがとうございました。

 

田中: ありがとうございました。

 

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